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寝たきりおじさん

Posted by 高見鈴虫 on 12.2015 犬の事情
昨日のマッサージの際にレイモンド師から、
明日はご安静に。ちょっと痛むかもよ、
とは聞いてはいたのだが、
朝一のセントラルパーク、
あれ、ぜんぜん痛くないじゃないか、
身体もこんなに軽くなって、
と思わずるんるんおじさんしていたら、
その帰り道、いきなし、ガツーンと来た。



おっとっと、である。

でまあ、ペンギンというよりは「能」の人、のように、
ずりずりすり足状態で家に帰り着いた訳で、
そんな事情から今日一日は寝たきりおじさん。

ベッドの上でセイウチのように寝転がりながら、
昨日申し込んだUDEMYのWEB講座なんてのを、
うつらうつらと一日中受けていた訳なのだが、

そんな中、強敵はブーくんである。

居眠りから覚めて大あくびをして、
隣リにやってきは、横にごろんと添い寝して、
で、ねえ、なにやってんの?
とちょっかいを出してくる。

今更ながらブーくんはIPHONEが嫌いである。
つまりはそう、IPHONEにかまけて自分がかまって貰えない状態が不服なのである。

ざらざらとした前足で、ねえねえ、と引っかかれて、
なんだよ、と振り返れば、ニカニカと笑っているばかり。

なんだよ、どうした?と聞けば、
ごろんとひっくりかえって、お腹を撫でて、
とやってくる訳で、
はいはい、わぁったわぁった、とやりながら、
ふとその手がふと止まると、とたんに、ねえねえ、やめないで
と、まったくきりがない。

そのうち横顔を舐め始めて、
耳から首から顎からをべろべろべろべろ。
それが終わるとまたお腹撫でてが始まるわけで、
で、ねえねえ、のあたりがだんだんキツくなっては、
ともすると、肩を掴んで、ぐい、と引かれたり。

だからなんだよ、と言えば、へっへっへ、と笑ってばかりいる。

ともするといつの間にかうつらうつらを初めて、
俺の肘のあたりを枕に寝始める訳なのだが、
そうなればそうなったで、
ぐるぐると寝ぼけながら、突っ張った足でどんどんと小突き始める訳だ。

それが1時間周期でやってくるのだが、
そんなブーくんの寝顔を見ているうちに
思わずその幸せそうな顔に引き込まれてついつい俺もうつらうつら。

ってなことをやっているうちに一日が終わってしまう訳で、
いやはや、この失業暮らし、いつになったらきりが着くのやら、
だんだん不安になってきたりもする。





プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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