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渡辺謙の 「THE KING AND I 」 を堪能した

Posted by 高見鈴虫 on 20.2015 読書・映画ねた

THE KING AND I







言わずと知れた渡辺謙のブロードウエイデビューなのである。




別に渡辺謙の熱狂的ファンという訳でもないのだが、
世界に活躍する日本人である以上は応援しない訳にはいかない。

しかも相手方アンナ役であるケリー・オハラ。
先のメトロポリタン・オペラのニューイヤーガラで見た「メリー・ウィドウ」
かの米オペラ界のスーパースターであるレネ・フレミングと、
ブロードウエイ界屈指の歌姫ケリー・オハラのオペラデビュー、
ってな訳で、まあそうそうたるメンバーであった訳だが、
このケリー・オハラが、実に実に良かった訳だ。

ケリー・オハラ当人は、
もう見るからにアメリカの田舎のおばはん、な訳だが、
この人、その役柄によって本当に別人になってしまう訳で、
いやはや、役者やのぉ、というプロ根性の塊り。

という訳でこのケリー・オハラを相手役に、
渡辺謙のブロードウエイデビュー。
まさに相手にとって不足はなし、というところ。

実は俺は、名作である筈の映画版「王様と私」 を観ていなかった。

ユル・ブリンナーと言えば、俺的にはやはり「荒野の七人」であって、
あの渋い西部劇野郎が、タイ人の王様でダンスを踊る?笑わせろ、
という抵抗があったのかなかったのか。

がしかし、この王様と私、
名曲 SHALL WE DANCEに乗せて
ユル・ブリンナーとデボラ・カーの踊る名シーンはつと有名なれど、
まあそんな理由から見逃していた訳だ。





という訳で、このブロードウエイの舞台。
まさにぶっつけ本番であった訳なのだが、

そのストーリーもさることながら、
舞台設定の見事さから、音の良さ、
そして、渡辺謙の力の入りすぎるぐらいの熱演と、
それを余裕で受け止めるケリー・オハラの息を飲むような美しさ。
まさに惚れ惚れといったところ。

ただねえ、正直なところ、
こと日本人がステージに上がるってだけで、見ているこっちが逆に凄く緊張してしまって、
神様、お願いですから無事に公演が終わりますように、なんて神頼み気分。
思わず固唾を飲んでは拳を握りしめてしまうところがあって、
なのでそう、まさにステージの臨場感に飲み込まれるだけ飲み込まれてしまうことになる。

結果、ハイライトであるSHALL WE DANCEのシーンでは、
思わず目頭が熱くなるものがあって、いやあ、思わず鳥肌がたった。

という訳で、手に汗握った二時間半。
そのカーテンコールの喜びと言ったらない訳で、
いやあ、良かった良かった、本当に良かった、と思わずかみさんと手を取り合ってしまった。

ただ・・難を言えば、
インターミッションの時のトイレの行列が長過ぎたことと、
二階であったからなのだろうが、ちょっと肝心の渡辺謙のセリフが聴きづらかったかも(笑

ちゅうわけで、
やっぱねえ、パーシャルビューの二階の端っこの席ではなく、
やはり、ちゃんと、舞台を見上げるところ、
つまりオーケストラ前の良い席で見たかったなあ、
と後になってから悔やまれるばかり。

改めて、
ブロードウエイといいオペラといいコンサートといい、
ライブ、と言われるもの、遠くから見降ろしちゃダメだよね。
上から見ると「傍観」してしまうことになっちゃって、
ステージ袖の人々の熱狂が、妬ましさも混じってか、
ついつい醒めた目でみてしまうことになっていけないいけない。

やっぱね、生物はどうせ見るならできるだけステージの近く。

役者の汗やらツバキやらが飛んでくるぐらいの大迫力のでべそで見るに限りますな。
そういうところで下手に金をケチると、
後になって一生ものの大損をこいたような気分にさせられるもの。

という訳で、KEN WATANABE、がんばってまっせえ。
そろそろプレビューも終わり、一般公開も間近。

ニューヨークご訪問の際には是非とも立ち寄って頂きたいってところ。

ちゅうわけで、良かったよお、THE KING AND I

あのSHALL WE DANCE のところだけでもいいから、もう一回観たいなあ、と思っておる。

では

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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