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男たちよ、寝言を言っている場合ではない

Posted by 高見鈴虫 on 21.2015 読書・映画ねた
ちゅうわけで、なんとなく、

なんかつくづくこのアメリカってな国でまともに働く気がなくなって来たぜ、
と愚痴ったら、

これでも喰らわんかい、と送られてきたお薦め映画。

WOOD JOB ~ 神去なあなあ日常





と、そして、

孤高のメス








おおお、仕事かあ、と。
まさに、男の映画。いや、オヤジの映画、という訳か。

で、そう、思わず、

ああああ、仕事! 仕事やりてえなあ、と涙してしまった。

そう、仕事、つまりは、まあ、職人というか、そう、手に職を持った技術職。

やっぱねえ、エンジニア稼業、あるいはそう、ミュージシャン。

辛いことも多かったのだが、やはり、そこには一本の筋、というか、

良い物を作る、やら、壊れたものを直す、やら、明確な目的、あるいは美意識があった訳で、

つまりは、まあ、職人気質の規律、というか、プライドに貫かれていたようないなかったような。

で、そう、そういう仕事って、実はこの時代、妙に買い叩かれてはペイが安くなる一方で、

いつしか、どこからかやって来てはヒラヒラしているばかりの公家面たち。
目障りなピーチクパーチクのおねえちゃんたちを侍らせては、
他人の目ばかりが気になるようで、まったく邪魔臭いといったらなかったのだが、
いつの間にかそんな連中ばかりがちゃっかりと美味しいところをかっさらってしまうこのご時世。

まあでも、あんたら好きなことやってるわけだからさ、本当ならお金なんかいらないんでしょ? おほほほほほ、

なんてことまでしゃーしゃーと抜かされて、というこの妙な現状。

それでも、まあ良い、
上等だぜ、おうおう、金なんざ眼中にねえ、
俺は好きでやってるんだからよ、ド素人はすっこんでろ、
と啖呵を切れていた頃は、

或いはそんなオトコギの中に、
本当の意義を見出してもらっていたうちはまだ良かった訳なのだが、
いつしか、そんなものさえも誰も鼻もひっかけやしなくなってしまったようで、
そういう職人気質があまりにも虐げられている現状というのが、
そもそもなにか根本的に間違がってしまっているのでは、
と思ってしまった訳だ。

そう言えば、
昔、無理やり読まされたマネージメント系の教本にいきなりこんな文章があった。

現場のヒーローをなくせ!

まあ確かにその理屈、判らないではないのだが、
そして、現場のデスマーチの中で、
そんなヒーローたちが次々と悶死を遂げていく惨状を食い止めるには、
まさにそういう整然としたマネージメントが必要というのも判る、
のだが、
ヒーローを失ってしまった現場はまさに鳥無き里の蝙蝠。
そんな臆病な烏合の衆の中で、
いつしか現場は官僚化の茶番劇ばかりがまかり通る堂々巡り。

そうこうするうちに、学校出たての糞ガキが、
現場のドサ仕事よりはすぐにでもマネージメントをやらせて欲しい、
なんて戯言を抜かす、なんてことにもなって、
ますます仕事が空洞化、あるいは、陳腐化していくこの世の中。

改めて、仕事に対するプライド、というか、
そう、なんというか、ストイシズム、あるいは、リリシズム。

仕事を仕事としてピュアにそして厳しく貫く、そのオトコギ、というか、信念というか、
つまりはそう、オヤジの美学、というものに、もうちょっとぐらい趣を置いても良いのではないか、
と思った次第。

という訳で、俺が一番やりたい仕事?

決まってらあ、ドッグ・トレイナー。

金は要らねえから、困った猛犬達、なんでもいいから連れて来い、
とばかりに、ひとりでも、一頭でも、殺処分の悲劇から犬達を救うこと。

そのほうがなんぼか、世の中の為になるのでは、とか、そんなことを考えてしまっている今日このごろ。

という訳だが、改めて言おう。

弱いものを救うには、自分自身が誰よりも強くならなくてはいけない。

弱いものには弱いものを救うことなどできない。それはただの愚痴。

そんな堂々巡りの中から抜け出すためには、まずは自分自身が強くなること。

強くなって初めて弱いものを救うことが出来る訳で、

本当だったら、弱いものを救うのは、強いものの義務であった筈が、
その辺りのところが大幅にトチ狂ってしまったこの格差社会。

だがしかし、そう、そんな中であっても、ほんの少しでも強くなった奴は、
その力で、弱いものを救う努力を続けるべきなのだ。

なので、そう、言い訳は二の次三の次。
御託を並べる前に、まずはてめえ自身が強くならねばならないだよ、と思い知ることになる。
おっさん、寝言を言っている場合じゃねえだろ、ってことか。

わぁったわぁった、いまに待ってろ、顔洗って出なおしてやらあ。

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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