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宮大工の時代の終焉

Posted by 高見鈴虫 on 20.2015 技術系
なんか最近、よく思うことは、
あいも変わらず「時代の変化」な訳だが、
そんな決まり文句というか、耳にタコどころか耳たぶがカリフラワーになりそうなぐらいに聞かされるこの言葉、

がしかし、その言葉の意味することが、次から次へと現実化している訳で、

つまりは、この大量失業やら、新しい技術力やら、ビッグブラザーやら、まあそういう様々なことが、

ついさっきまで夢物語の戯言のように思われていたそんなことが、
いまや怒涛のように俺たちの現実を押し流そうとしている、という訳なのだ。





思い起こせば二十歳の春、
念願のプロデビューを果たした、と同時に、やれシークエンサーやらあるいはリズムボックスやら
そんなドラマーの熟練を一挙に陳腐化するテクノロジーの登場の中で、
いきなりドラマーとしての出鼻をくじかれた経験を持つこの俺が、

そんなテクノロジーの進歩に翻弄されながら、
辛うじて波乗り、というか綱渡りを続けてきた訳だが、
まさに、次から次へとやってくるテクノロジーを前に、
いま憶えたばかりの知識がすぐに時代遅れのレガシー、
そんな時代の進歩とやらに錐揉みにされながらのイタチごっこ、
ただただ弄ばれているような気になっていたのも確か。

嘗てのまるで宮大工のように、職人芸一発で現場のヒーローを気取っていた輩たちが、
いまやそのノウハウを次々にビッグデーターにの吸い上げられてはお払い箱。
そしていつのまにか、全ての職がオフショアにアウトソーシングされていく、という訳で、
そうなんだよな、
いまやAUTO CADと3Dプリンターで国宝クラスの逸品のクローンなんていくらでもできるってな時代も目前だしな。

つまりそれはまさに、宮大工の時代の終焉な訳なんだろう、と。

とそんな中、果たして雇用を在庫、つまりは「悪」とした企業というバケモノが、
この先どんな方向に向かうのやらと思っていながら、目の前にあるのはまさに業界再編成の波。

大きなものが次々と小さきものを飲み込んでは、そうしないといつ誰に飲み込まれるか判らない、
という恐怖感の中で、拡張合戦を悪戯に加速するだけの世界の中で、
コストが高いニューヨークという街から次から次へと脱出を測り始めた大企業。
それに伴う大量解雇の津波が押し寄せている今日このごろ。

かつて親兄弟、あるいは先輩たちから教えられてきた、人間の人間による、という人間論。
魂やら、義理やら人情やら、規律やら、技やら、プライドやら、
そういうものが次々とモニターの向こうに吸い上げられて、そして残るものはまさに人間の抜け殻。

そんな抜け殻人間はいったいこの先どうなるのだろう、と思っていたところ、
そう言えばアメリカの地方都市。
アウトソーシングとオフショアの激流の中で、すっかり空洞化してしまったアメリカの産業界。
そんな中、いま米国の地方都市では、恐ろしい勢いでドラッグが蔓延していると聞く。

それも、ゲットーのコクジンの、とかそういう人々じゃない。
一見ちゃんとした白人の中流階級の、そういう人々の間に、
かくせーざいやら、スマッグやらが、じわじわと確実に広がっているらしい。

どこぞの鞠花合法化ではないが、
そうやって、お役御免になった人々を、わざと早めに棺桶に放り込んでしまおう、
としているとしか思えないんだがどうなんだろうな。

とかそんなことを思っていたら、

なんと、近所のリバーサード・パークで、一見して、中学生、あるいは小学生のような子どもたちが、
鞠花を回し飲みしている光景にぶち当たった。

まあそんなのは今に始まったわけじゃないんだがな、とは思いながら、
鞠花解禁、が齎すもの、つまりは、その低年齢化に拍車がかかって暴走するというのも周知の事実。

まだ小学生のうちに、脳みそが一番活性化されるべき時に、あんなものをやり始めてしまった日には、
まともな思考能力などなにもない、らりらりロボットのような亡者たちが量産されてしまうのだろうな。

つまりそう、淘汰がそこまで迫ってきている訳だ。

とかなんとか考えていたところ、ふとTVを見ると、ほお、マイクロソフト・クラウドか。

MSがついにクラウドのTVCMを初めている。

この流れはもう誰にも止められない、抗うだけ無駄、ということなんだろう。

ビッグ・ブラザー、なかなかやってくれるな、とシニカルな笑いを浮かべる失業者な訳である。

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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