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おじさん怖かったの~小話集 そのにじゅうなな 「オープンハウスの怪 そのさん」

Posted by 高見鈴虫 on 12.2015 大人の語る怖い話


そう言えば、例の911の時期。

あの時代、ワートレの近辺にはいまだにきな臭い臭気が立ち込め、
やれ戦争だ、アフガンだイラクだテロリスト警戒だ、と、
ニューヨークどころか、アメリカ、
あるいは世界そのものの未来さえもが完全に黒雲に包まれていた時代。


そんな中、ワートレに隣接する高級コンドミ街のバッテリーパークシティ、
通常であればまさに垂涎のその高級コンドミが、まさに信じられないぐらいの値段で一挙にたたき売りに出ていたことを思い出す。

つまりその大安売りの部屋とは、ぶっちゃけ911の犠牲者の住んでいた部屋、という訳で、
そんな部屋を欲しがる奴がいるのか?と思ってはいたが、そう、いまのこの狂乱地下のニューヨーク。
あの時、こころを鬼、というよりも悪魔になりきってそんな因縁物件を買い叩いておけば、
いまごろすっかり大金持ちになっていた筈なのに、と思わないでもない。

あ、そうか、つまり、金持ちってのは、実にそういう人たちなんだよ、と思いあたったりもする訳だ。

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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