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錦織まさかの初戦敗退

Posted by 高見鈴虫 on 31.2015 テニスねた

ひところまで、ニューヨーク在住の日本人テニスファンたちは、
USOPENで日本人選手を応援する、と言えば、会社を休むしかなかった訳である。

なぜかと言えば、日本人選手はみな、開催直後のファーストラウンドですべて玉砕。
なにかの間違えで二回戦に上がったとしても、やはり所詮はナンバー・コートの藻屑。

そうやってようやく会社の休みをとっては、
ザイヤのサンドイッチだ、サンライズの弁当だ、といそいそと出かけても、
くそったれ、また7番線が止まりやがった、と焦っているうちに、
ちょっと遅刻して辿り着いた時には、
えええ、もう終わっちゃったの?
げげげ、なにしに来たか判らなすぎる・・と涙を飲むことになる、
と、その繰り返し。

という訳で、これまで在米の日本人テニスファンは、
本当の本当の本当に、惨めな思いをしていた。

ここまで来れば日本人とは言わない。
タイ人でも、コリアンでも、台湾人でも中国人でも、
取り敢えずはアジア人でさえあれば、なんでも応援してしまう、
なんて悲しいぐらいに投げやりなところにしがみついていたりもしていたのだが。

そう、俺達とってこのUSOPENの場、
あの世界のテニスの殿堂たるアーサー・アッシュ・スタジアムで、
まさか日本人の選手を応援できる、というのは、
まさに夢の夢のまた夢、でさえあった訳で、
かの錦織選手の登場が、そんな私達にとってどれだけ嬉しいことであったのか、
あんたらには判るのか、判るのか、ってなことな訳だ。

でまあ、そんな積もり積もった恨み辛みが、
去年のUあのUSOPEN史上にも稀に見るような糞決勝に、
云百ドルの大枚を叩いてしまった、
という世紀の愚行にもつながることになったのだが。。

がそう、今となっては世界の錦織である。

優勝は取り敢えずも、この週末の連休中、
つまりは、準々決勝、ぐらいまでは楽々と勝ち上がってくれる筈、
と余裕をぶっこいていたのが悪かったのか。

という訳で、USOPEN 開幕初日、会議の最中に何食わぬ顔をしながら、
ダウンロードしたばかりのIPHONEアプリでちょろっと結果を広げてみたとたん、
思わず、ひいいいっと 猿のような悲鳴を上げてしまった。。。


錦織、まさかの初戦敗退である。。。

あのなあ、とは言いたくないが、
いったいどうしちゃったの?ぐらいは言わせてもらいたい。

思わず、あのちょっと、と会議を抜けだして、
トイレの裏から会社を休んで出かけていたテニス仲間にPING。

てめえ、なんで教えてくれなかったんだおおおお、と文句を言えば、
教える気にもならない程に、どうしようもなく情けなく、つくづく生きていくのが嫌になるぐらいの、
まったくもって最低最悪の負け試合であった、ってな話。

つまり・・・自滅?

自滅ってか、自爆っていうか、なんかねえ、あんまりもう思い出したくない、
っていうか、テニスなんてもう一生見たくないって気にさせられた。

錦織選手、疲れていたそうだ。
見るからに足が重そうで、溜息ばかりついていたそうだ。

だって・・初戦だぜ、初戦から溜息?

知るかよそんなこと。じゃな、切るぜ、と一方的に電話を切られて、
と同時に、あの去年の決勝での、寒い寒い思いがありありと蘇ってきた。

錦織選手、なんかひとたび悪いモードに入ると、そこから抜けられなくなっちゃうところがあるよね。

つまり生真面目過ぎるんだろうが、その生真面目さが良さでもあるんだが、
つまりそう、そんな生真面目一本の努力家のところを、揚げ足取られてしまったって訳なんだろうな。
という訳で、まじめにまじめに練習し過ぎて本番初戦でガス欠ですか・・・
なんとなく、らしい、と言えばらしいのだが、
いや、これは何かの間違いだ、と言ってくれてるのはマッケンロー先生ただひとり。
大方は、所詮はその程度の選手だった、ってな話で、
つまりは、やっぱり日本人はテニスには向かない、
ってな結論に引きずり込もうって腹なのは見え見えなのであるが。。

嘘だ嘘だ嘘だ、
くっそたれ、くそったれ、
といくら言ってみたところで、負けは負けである。

地味な地方大会を駆けずり回り、
ついに世界ランク四位までよじ登ってきながら、
グランドスラム、世界最大のテニスの祭典のその晴れ舞台で、
なんと初戦敗退か・・

セリーナ・ウィリアムスではないが、グランドスラムにしか出ない。
が、出れば必ず優勝、って方がずっと嬉しいのだがな・・

という訳で、今年の夏があまりにもあっさりと終わってしまった。

と同時に錦織選手、
なんとなく、今後、練習のやり過ぎでの疲労骨折を連発して鳴かず飛ばず、
というパターンが見えて来てしまっている気がするのですが。。。
ちゃんとしたトレーナーは雇っているのだろうか・・

という訳で、正直、ちょっとまじめにがっかりだ。

今年はもしかすると、ニューヨークに来て以来初めて、
USOPENに行かない年、になるかもしれない。

嫌な予感の残暑お見舞いな訳である。

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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