Loading…

いきなり巨漢の黒人が殴りかかって来た訳だが

Posted by 高見鈴虫 on 08.2015 ニューヨーク徒然

またまた夜中に緊急電話に叩き起こされては、
寝不足でもうろうとしたままにラッシュ時を過ぎた地下鉄。

で、乗り換え駅のホームを出たところで、いきなり巨漢の黒人が因縁をつけてきた。

改札で押したの押さねえのと言う訳だが、
そんな馬鹿を相手にする気も更々なく、しかとでうっちゃろうとしたら、
いきなり殴りかかって来た。

その巨漢の黒人、まるで相撲取りのような、と言ったらなんだが、所詮はただのデブ。

ふと気がついた時には、大振りにぶん回したパンチを軽くかわして、
おまけにカウンターのローキックに向けて、既に身体が動いていた。

なんだよなんだよ、この俺。
こう見えてもなかなかやるじゃねえか、

と自分でも不思議になるぐらいにスムーズな身体の動き。

やっぱな、昔とった杵柄じゃねえが、
自転車やら楽器らやと一緒で、一度身体に染み込んだものってのは、
多少月日が経っても身体が覚えてるものなんだな。

という訳で、その一瞬に、この腐ったデブ、どうしてくれようか、などと考えている俺。

見てくれは虫も殺せないような、スーツにネクタイの七三分けのチャイニーズであるこの俺が、
実は、その足元だけは、レッドウイングの鋼鉄入りのブーツを手放していなかったりする訳で、

ああ、この限界まで太りきった糞デブのどうしようもなくこ汚い黒人。

俺がこのまま、ふっと膝を入れて横に足を払うだけで、
こいつの膝がへし折れて一生まともに歩けなくしてやれるんだがな、

とは思いながら、

実は俺の頭にあるのは、これから午後一番の会議でプレゼン打たねえといけないのだが、とそのことばかり。

という訳で、
こんなどうしようもねえゴミ以下のクズは鼻でせせら笑って、
あばよ、ゴミクズ野郎、とばかりに軽やかなステップで階段を駆け上った訳である。

が、
なんかちょっと朝からすっとさせて貰った。
ありがとよ、デブの黒人、
次に会った時には、きっちりとその両膝叩き折って、お望み通り一生ヨイヨイにしてやるぜ。

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

月別アーカイブ

検索フォーム