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シャワートイレ完備、ってなんですか?

Posted by 高見鈴虫 on 02.2015 旅の言葉


友達が日本に行くことになって、
で、このホテルで大丈夫かな、と見せられたリンク。

どうも英語の広告を載せた外人向けのホテルよりは、、
日本人向けのホテルの方がずっとずっと安いんじゃないか、
と思っているようだ。

で、説明を読めば、ふむふむ、
駅から徒歩10分、WIFI完備、
で、
シャワートイレ、とある。

え!?シャワートイレ?

と聞いて、思わず絶句してしまった。

シャワートイレって、あのシャワートイレが、
まさか日本にもあったりするのか?

だから、これ、各室にシャワー、と、トイレ、完備ってことだろ?
つまり共用じゃなく、って、という相棒に、

いや、違う。騙されるな、と一言。

いやはや、日本も変わったものだ。

嘗ては世界一キレイ好きな、とかなんとか自負していた、
世界一金持ちの筈の日本人が、
バブル崩壊から20余年、
ついにあのシャワートイレなんて次元にまで落ちぶれてしまったのか。

つまり、そう、シャワートイレなんだよ。

シャワートイレって?と不安げに俺の顔色を伺う相棒。

つまりその、シャワートイレってのはだな。



忘れもしないジャカルタのジャラン・ジャクサの安宿。

女連れだった手前、部屋にトイレ・シャワー付、と聞いてそこに決めたのだが、
覗いてみれば、それはまさに、シャワートイレ。

つまり、和式トイレの頭の上にシャワー、というか水道の蛇口が付いていて、
トイレで用をたした後も、そしてシャワーで身体を流す時も、
その同じ、頭上の蛇口から水を落とす訳だ。

これ、考えてみればとても経済的。

だってシャワーに入る前にちょこっとことを済ませたり、
あるいはその最中に催しても平気。

ただ、そう、トイレに入るたびに、あたり一面が水浸し。
しかも、頭上の蛇口からの落差である。
つまり、高さ約180センチの蛇口から落下した水が、
金隠しの中に思い切りぶち当たってあたり一面に飛び散る。

飛び散った後も水で流し続ければ綺麗なるじゃないか、
という意見もあるが、やはり飛び散ったものは飛び散ったものである。
おまけに、シャワーに入っている最中に、
その金隠しから跳ねた水が足元に降りかかり、
あるいは、ことを足している最中にいきなり頭の上の蛇口から水が滴り落ちて来る。

という訳で、さしもの俺たちも、
この一見極実用的である筈のシャワートイレ、
どうしても受け入れることができず、
僅か二泊もしないうちに早々と隣りのもうちょっと小綺麗な、
ついでにエアコン付の部屋に退散することになった。

という訳でそんなものが日本にもあるのか?

まさか、とは思いながら、
多分そう、インドネシアやらフィリピンやらからやって来る、
そういう人々向けの安宿なんだろうな、と勝手に判断。

という訳で、やっぱここ、やめた方が良いぜ、と勝手に駄目だし。

世界中のゲットーを渡り歩き、
聞きしに勝る中国のあの公衆便所。
扉なしあたり一面糞だらけのあの魔窟から、
平原の真ん中で犬どもに囲まれながら、
なんて経験を積んできた俺でさえ、

あのジャラン・ジャクサのシャワートイレ、
どうしてもあの不潔感からは逃れれることができなかった。

という訳で、
お前みたいな、アメリカ一度も出たこと無いような青二才が、
いきなりアジアの最深部みたいなところに足を突っ込まなくても良いだろう。

という訳で、ふーん、そうなんだ、とそれでも納得のいかない風。

悪いことは言わない。アメリカ風なビジネスホテルにしておけ。

という訳で、シャワートイレであった。

いやはや、あの日本がなあ、ジャカルタの安宿並かよ、
とかなんとか思いながら、ちょっとGOOGLEで引っ張ってみれば、

なぬ!?

シャワートイレレって、つまりは、ウォシュレットのことなの?
会社によって呼び名が違うだけってこと?

なんだよ、それ、と思わず大脱力。
で改めて、
なんだよ、この紛らわしいネーミングはよお。

どこのバカだって、シャワートイレって聞けば、
トイレの上にシャワーの付いている
あのジャラン・ジャクサの汚物まみれシャワートイレを思い浮かべる筈だろうが。

んだよこのジャッピーのガラパゴス野郎が、
てめえらには世界の常識ってもんがさっぱり判ってねえ、
とちょっとムカついていた俺であったが、

ちゅう訳で、やっぱあれ、違ってたみたいだぜ、
と相棒に告げたところ、

ああ知ってたよ、と一言。
あのビデみたいな奴だろ?

なんだよ知ってたのかよ。

え?なに、お前、あのジャカルタのシャワートイレの話って、冗談じゃなかったのか?

と言い返された日には。。むむむむむ。。

そう、世界にはいろいろな常識があるのだよ、とそれが言いたかっただけだよ、うるせえな。


プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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