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DAVID BOWIE が逝ってしまつた冬の午後。

Posted by 高見鈴虫 on 11.2016 音楽ねた
正月ボケからようやく立ち直ってきた矢先、
ニュースが飛び込んできた。

デビッド・ボウイーが死んだ。

デビッド・ボウイーという人、それ自体に、
それほど特別な思い入れがあった訳ではない。

がまあ、普通な意味で、ZIGGY STARDUSTから、LET’S DANCEぐらいまでは、
当然のことながら、嫌というほど聴きこんだ覚えがある。






デビッド・ボウイー自身のアーティストとしての位置、
とかは取り合えす置いておいて、
デビッド・ボウイーのキャリアにおけるそのドラマティックな転身の過程は、
やはり特筆に値するかと思う。

デビューからZIGGYからPINUPSに至るまでのミック・ロンソン、




そして、DIAMOND DOGSにおける劇的な決裂の後に、
アメリカ市場を狙った二作を経て、
BERLINにおけるBRIAN ENOとROBERT PHILIPSとの共作、
LOW
そして、HEROSを生み出す。

LET'S DANCEにおいて再びアメリカに戻り、
当時ニューヨーク音楽シーンの花型であった、
NILE ROGERS&CHICと共に、
まさに異色の組み合わせにおいて、世界中を席捲するスーパーヒットを生み出し、
頂点を極めた感がある。




という訳でデビッド・ボウイ。

俺はこの人を歌君、
クリエイターというよりはアーティスト、あるいはパフォーマー、
さあ僕という素材を使ってなにかおもしろいことをやってくれ、
という、なんというか、つまりは看板娘、
悪く言えば他力本願の人で、
各界のキワモノ的な人々を集ってはその才能を引き出す、
というよりはそのままパクって、
ちゃっかりデビッド・ボウイ印の判子を押してメジャーな世に送り出す、
そんな依子のような役割の人、というイメージであった。

そう言えばこの正月、久々に顔を合わせてバンド連中と、
実は俺、いまでもミック・ロンソンが一番好きで、なんて話から、
ボウイーって人の使い方が上手っていうか、そう、つまりはマネージャーとか、
つまりは商売人であったりしたのかな。
そう言えば、LET'S DANCEって、
実はスティービー・レイ・ボーンのキャリアの中で最大のヒットだったんだよね、
なんて話にずれ込んで、
デビッド・ボウイとスティービー・レイ・ボーン、とそれにCHIC。
で、曲のアイデアはIGGPY POPだったりした訳で、
つくづくこのデビッド・ボウイとう人、食えない、というか、
がしかし、
その組み合わせの妙には素晴らしいものが在る、というのはこのアルバムで立証済み。



そして、その売上の印税とかはやはりそのようのはアングラ界の才人達にももたらされることになるのか、
まあCHICやスティービー・レイ・ボーンはさておいて、
IGGYに関してはCHINA GIRLの印税はかなり嬉しかったのではないだろうか。

なんて話で、うーん、なんとなくやっぱり微妙な人、という意味で、
このデビッド・ボウイという人、やはり色々な面からも才人であったのだな、
と認識をあらたにしたのだが、
その翌日、かみさんの友人であるNJ在住の洒落者さん宅を訪れた際、
ああ、そう言えばこのアパートに、カルロス・アロマ~が住んでいるんだぜ、
なんて話にぶっ飛んだ。
カルロス・アロマ~?あのデビッド・ボウイの?
そう、そのカルロス・アロマー。
奇遇と言えばあまりに奇遇過ぎる。
で、どんな人?と聞いてみれば、
まあ、普通の、というか、どこにでもいる勝ち組のビジネスマンって感じの、まあリッチニグロと言うか。
すごく気さくな人よね。ミュージシャンとかそういう感じ全然しないし、という奥さん。
なんと家族ぐるみの付き合いでよく互いの家を行き来しあうとのこと。
へえ、と思わず。あのカルロス・アロマ~と家族づきあいかあ。

で改めて、デビッド・ボウイとのまさに40年に渡るパートナーシップの後に、
手に入れたのがこのニュージャージーのコンドミニアム、
値段さえもだいたい検討がついてしまう、つまりはそんなところ。
まあそう、ミュージシャンってつまるところそんなところなんだろうな、と改めて苦笑い。

という訳で色々な意味でこのデビッド・ボウイ、感無量な訳である。

で、そんなデビッド・ボウイー。
さぞかし、スコットランドのお城か何かで大往生を遂げたのか、と思えば、
え?アッパー・イーストサイド?

そう、デビッド・ボウイーも実はニューヨークの住人であった訳か。

ってことはもしかして、ガンの治療とか言っても、
あのマウント・サイナイやら、ベス・イスラエル、なんてところに通っていたのかな?
角のデュアンリードで薬の順番待ってたたら隣にデビッド・ボウイがいた、
なんていったらかなり笑える、とは思いながら、
そっか、デビッド・ボウイもこのニューヨークで失くなったんだな。

色は匂へど 散りぬるを
我が世誰そ 常ならむ

まさに、ツワモノどもの大往生、という訳で、

そっか、ボウイーも逝ってしまったんだね。

好きだったんだぜ、本当は、と思わずホロリと来てしまった冬の午後であった。

プロフィール

高見鈴虫

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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