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姥捨てソルジャー

Posted by 高見鈴虫 on 18.2016 嘗て知った結末
休日にふと目覚めればかみさんはお買い物にでかけた後。
で、そう言えば、年末もずっと仕事で大掃除をしていなかったな、
と、これ幸いに家具を動かして床掃除を始めた訳だが、
そんな中、テレビでやっていた名作映画劇場。
ダンテズ・ピークって言うの?

平和の村が火山の噴火で大騒ぎって言う、
まあ良く有るタイプの古き良きパニック映画。
そんなのを見るともなしに観ながら床掃除に勤しんでいた訳だが、

そっか、おばあさんは孫や子供を守るために、
己の命を投げ打ってしまった訳なんだよね、と。
親が子供を守り、親をじいさんばあさんが守る。
まさに美しき自己犠牲の美学な訳なのだが、
そう、そうなんだよね、
そういった自己犠牲的な美徳をより合理的に行う場合、
特攻やら、自爆テロやらで、まず最初に候補に上がるべきものは、
若者や子供ではなく、まさしく老人。

どうせこの先長くないであろう老人たちが、
子どもたちや孫達のために一命を投じて、なんて、
なんとなく美談でもあり、と同時に、
まさか時代がそれを要求し始めた場合、
子どもや孫達から当然のことのようにそれを強要されたり、
なんてしたら、うーん、かなり、というか、つくづくうら寂しいものがある。

が、しかし、これ、なんとも、有り得そうで怖い怖い。

ろくでもねえ爺婆に年金だ社会保障だなんてで貴重な国庫を使い潰されるぐらいなら、
自爆テロでも特攻でも押し付けて早めにおっちんで貰った方が世のため人のため。
で、いくばくかのお礼金がその遺族に渡される、なんてことになったらなったら。

戦争の最前線がよぼよぼの老人ばかり、まさに姥捨て戦争なんて、笑うに笑えない。
が、なんとなく、そうなったらそうなったで、思わず大ハッスルしてしまう老いぼれたちが、
実はわりかし多かったりしたら、それはそれでまさに、古き良き銀玉鉄砲やら、
あるいはかの土曜の夜のバリバリ伝説の思い出を辿るみたいで、
死に場所としては素敵かもな、とも思ったりもする。

と、そう言えば村上龍が、老人テロリストの話を書いたそうだね。
まだBOOKOFFに見かけないのだが、読みたくて堪らない、と思ってる。
読んだ人、感想はどうだったでしょう。






プロフィール

高見鈴虫

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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