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ロック・ドラマー列伝 STEVE JORDAN 外れてばかりのキワモノ魔王

Posted by 高見鈴虫 on 24.2016 音楽ねた
どういう訳か、スティーヴ・ジョーダンはハズレが多い。

見るたびになんだこいつは、
と思わず唖然とするぐらいに下手に聴こえることが多く、
こいつ、ラリってんのか、普段からまったく練習してないのか、
あるいは、これ、わざとやってるわけ?
ってなぐらいまで、??? としてしまうライブを何度も観てきた。

がこのスティーヴ・ジョーダン、つまりはキワモノである。

当たった時はまさにすごい訳で、
その当たりハズレがあまりに極端なヒト、という意味では、
つまりはナマモノ、あまりにも生々しすぎるまでのナマモノな訳で、
その危うさ、不安定さ、こそが、ロック、あるいはライブの醍醐味、
であったりもする訳なのだがな。

ちゅうわけで、俺的にスティーヴ・ジョーダン、と言うとまさにキース・リチャーズである。




キース・リチャーズがソロ・アルバム制作の話を、ストーンズの盟友であるチャーリー・ワッツに持ちかけた際、
チャーリーからは、ばーか、俺とお前が一緒にやったらそれこそただのストーンズじゃねえかよ、と断られたってな話で、
だったら、ドラマー、お前が選んでくれよ、と言われたチャーリー・ワッツが、
こいつなら俺の代わりがつとまるかもな、と指名したのが、つまりはこのスティーヴ・ジョーダンってな訳で、
まあそう、確かに、このスティーヴ・ジョーダンであれば、相手にとって不足がない、という、
ぶっちゃけ、そのスネアの張り、というか、切れ味、というか、ぶっちゃけ重さ。
ジャズに裏打ちされたスティック・コントロールと、スネアとバスドラのコンビネーションで全てを物語る基礎力のある奴、
そんなチャーリー・ワッツのキワモノ的美学を網羅できるのは、
このスティーヴ・ジョーダンしか居ない、というところなのだろう。





俺から言わせれば、このスティーヴ・ジョーダン、元々はポール・シェイファーのところにいた、
列記としたオールマイティードラマー。
それがどういう訳か、つまりはまあ、ギャラの絡みなのだろうが、
キース・リチャーズやらエリック・クラプトンなんかと絡み始めて、まあそれなりに名前も成したが、
そのステージを見る限り、なんとなく無理してるなあ、というか、その無理やりさこそが、
その危うさを呼びこむのか、という気がしないでもないのだが。

というわけで、このひと、上手くきまってしまうと、こんなとんでもない演奏を繰り広げてしまったりもする。






が、そう、この当たりハズレ、という奴、外れたが最後、まさに目も当てられない訳で、
その当たりのところ、やっぱりなんとかする方法はねえのだろうか、と思った末に、
ドンカマなんてのに頼ってしまうと、とたんにステージのテンションが流れて、
思わず客があくびをするようなライブになってしまったりもするのだがな。






というわけでそう、ロックごときにドラムの上手い下手?知った事か、と。
ITS ONLY ROCK'N'ROLL.
たかがロックじゃねえか、と。騒げりゃいんんだよ、騒げりゃよ、と。
そう、そのぐらい、そのぐらいがちょうど良いんだよ、と思ったりもするのが、
ロックの正しいあり方、という気がしないでもない。






プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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