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ロック・ドラマー列伝 CINDY BLACKMAN ドラマーの足が臭いのは男も女も同じ

Posted by 高見鈴虫 on 24.2016 音楽ねた

とまあ、そんな訳で、

ANDY NEWMARKから、JOHN BONHAMから、
あるいは言わずと知れたチャーリー・ワッツから、
STEVE JORDANから、と来てしまえば、
なんだよ、つまりはあんたの言うすごいドラマーってのは
結局こういうヒトな訳なんでしょ、という、まさに、ネタバレ、というよりは、
底が開けてしまう感があるのだが、
その底明けネタバレの究極、というのがまさにこのひと、

CINDY BLACKMAN!! 
大爆笑? やっぱそうかな。

そう、そうなんだよ。つまり俺ってそんな奴。あるいはその程度ってことか、はいはい(笑

というわけでこのCINDY BLACKMAN。
まさに俺的なドラム美学のひとつの典型であったりもする。





このCINDY BLACKMAN、初めて見たのはかのLENNY KARAVITZ
まさに店中がぶっ壊れるぐらいの大騒ぎになって、
OD泡吹き、酸欠卒倒者、どころか血みどろの奴までが担ぎだされ、
警察どころか救急車、挙句に消防車までが呼ばれるという、
とんでもないLIVEであった。



その後、このCINDY BLACKMAN、
やはりなんとなく気になってはいたのだが、
というのも実はこのヒト、元々はばりばりのジャズのヒト、
っていうかまあそのドラムスタイル見れば一目瞭然。

つまりは、8ビートをレガートで刻む、
あるいは、ハイハットを裏で切る人、な訳で、
そういうタイプのドラマーが至上とするスタイルが、
右手そして左足をハートビートとして固定し、
左手のスネアのタイミングと、
そして右足のバスドラとのコンビネーション、
これをまさに自由自在に操る、
あるいは、そう、誰にも聞こえないのだろうが、
そのビートの隙間をみっしりと埋め尽くすあまりにも微妙な裏音。
踏み込むハイハットの切れ味を頼りに、
そこに無理やりねじ込むシャッフル魂であったりもする訳だ。





というわけでこのCINDYさん、判ってるなあ、
というよりは、なんというか、
ジャズはとりあえず、ロック・ドラマーとしては、
俺の探し続けていた美学のその一つの形。

まさに他人とは思えないものを感じていたのも事実。

で、そんなこんなで、あの当時、
実はこのCINDY BALCKMANさん、
そこかしこでちょくちょくとお目にかかった(笑

よく通っていたスタジオの近くにあったとあるジャズクラブ、
練習の後、LATE NIGHTのステージにちょくちょく顔をだしていたのだが、
その際、ちょうど出演していたのがこのCINDY BLACKMAN。

で、よりによってそのステージ最中にフットペダルがぶっ壊れる、
なんてハプニングがあった際、
ちょうど俺の使っていたのと同じDW5000だったことから、
だったらほらよ、と借用してもらった事があった。

で、実はそんな俺のDW5000、実は思い切りいじってあって、
スプリングのセッティングが極限までゆるゆる、
つまりは限りなくビーターを重くセットしてあって、
結果、バネのバウンスをまったく利用できないことからすべてが足の動きそのもの。
そして、踏み込んだバスドラが微妙に重くなる、と同時に、とてつもなくでかい音がする、
というまあ言うなれば、グルーヴ系ロッカー、以外には誰も使いこなせないキワモノのフットペダル。

であったのだが、
そのフットペダルを踏み込んだとたんCINDYがにんまり。
がしかし、そのこじんまりとしたジャズクラブにいきなり轟くバスドラの音。
結果、いつの間にか深夜のしっとりとした大人のモードがいきなりファンキー。
マイルス・デイヴィスのつもりが、いきなりパーラメンツかJBSか。
テーブル席でワインを片手にシガーを燻らせていた紳士淑女が、
思わず踊り狂ってテーブルは転がす皿は砕けるの大騒ぎ、となってしまった。

で、ギグが跳ねた後にCINDY,思わずニンマリ。
つまり、CINDYもまったく似たようなセッティングにしていた、
ってのを聞いて、お互い、やれやれと苦笑い。
つまりそう、バスドラとスネアの爆音が好きで好きで堪らない、
つまりは筋金入りのロック野郎。
いやはやこんな血の気の多い性格じゃあ、
とことんジャズには似合わないってことなんだよね、
と大笑いをことがあった。




でまあそんな絡みからその後もそんなこんなで、友人のライブでばったりと見かけてたり、
あるいは、CUBA系アーティストのシークレットライブにでかけたらまたばったり顔を合わせて、
と一時期は出かけるEVENTで必ず顔を合わせるような、
つまりはそう、実に趣味が似ていた、というか、つまりは目指していたものが極端に似ていたのだろうか。
となんだかんだと妙な絡みの多かったヒトなのだが、いまやかのサンタナの嫁さんである。
思わず、へえ、と笑いながら、密かに舌打ち。

言わせて貰えばなんだが、CINDYってすっげえ足臭いんだぜ。
あのステージに脱ぎ捨てられたブーツから漂う得も言えぬ悪臭、
あるいは、ドラムケースの中にぶちこんだ汗みどろのライダースの革ジャン。
ジャズというにはあまりにも毒々しくも野獣じみた、
そう、つまり、それってまさにロックということでしょ、と。

というわけで、そっか、サンタナかあ。サンタナねえ、と思わず苦笑い。

今だから言ってしまおう。俺はCINDYが好きだった。
まさに一目惚れであった。
顔の作りが、おっぱいの大きさがどうのこうのとか、
そんなことではない。
つまりその存在自体が、まさしくドラマーの鏡。
限りなくも魅力的な女性、というよりはそう、
まさに、筋金入りのロック・ドラマーであったのだ。

というわけで、はーい、ネタがばれましたね。

はい、この路線、つまりはグルーヴ極道、
まさにキワモノ、つまり、当たり外れ大きすぎて、
当たれればまあ良いとしても、
外れればまさに最悪、つまりは、まったくドラマーとしての仕事にありつけません!

というわけで、はーい、良い子のドラマーのみなさん、
かつてYAMAHAの言っていたことは正しかった。

ELVIN JONES よりは、JOE MORELLO、
JOHN BONHAM よりは、IAN PAICE。
ANDY NEWMARKよりは、STEVE GADD。
CINDY BLACKMANよりは、DAVE WECKLE。

スティック上げ幅5CMのドンカマ・スタジオの世界で、
カラオケの伴奏でお金を稼ぐ、清く正しいドラマーとしての道を目指してください。

間違っても、GROOVE至上主義、などという、
ど下手ドラマーの戯言的な世界に足を踏み入れてはいけません。

というわけで、そのいけないドラマーの一つの典型であるCINDY BLACKMAN。

バスドラとスネアを思い切り叩き込んでは、
誰に聴かれる筈もないスネアの裏音に全神経を研ぎ澄まし、
小技と手数とタムとシンバルの数ばかりに狂騒するドラム界もなんのその、
ただひたすらに、グルーヴのグルーヴによるグルーヴの為の音楽を極め続ける、
まさにグルーヴ極道。

がしかし、あえて言わせて貰えば、なにが悪い?である。

手数だ、ツーバスだ、ドンカマだ、が聞いて呆れるぜ。

響き渡るバスドラのボディーブローに、リムショットぎんぎんのスネアの連打、
馬鹿野郎、ロックってのはなあ、格闘技なんだよ、格闘技!

そんな限りなくフィジカルであるところのロックという音楽の、
その象徴であるところのロックドラム。
つまりは、暴力そのものであって然るべきもの。

ロックドラムってのはなあ、喧嘩なんだよ、喧嘩。
つまりはそう、そういうもの、であるべき、
という訳で、ロック道を極める者の思い切りの開き直り。

グルーヴ!グルーヴこそが全て!あとはなんにも要らない、入るべきではない!

というわけで、そんなロック道、グルーヴ極道たちの珠玉のプレー集。

この腐れ公家どものおままごと、手毬唄ばかりの時代に、
ちょっとは目を覚ましてみてもよくねえか、と思った次第。

どうだ、思い知ったか!

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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