Loading…

ドラマー諸君にどうしても言っておかなくてはいけないこと

Posted by 高見鈴虫 on 25.2016 音楽ねた
ちゅうわけで、激しく蛇足だが、余計なことを言わせてもらう。

ドラマー諸君にどうしても言っておかなくてはいけないこと。

1. ルーディメントには足をつけろ!

ドラマーたるもの、その生活というか、生きることとは、つまりはルーディメントに始まりルーディメントに終わる、
のはまあ、当然のこととして、ロック・ドラマーを目指す方々にどうしても言っておかねばならぬこと。

必ず、必ず足をつけねばならない。
どれだけ華麗な小手先テクを披露できても、それがビートに乗っていなくてはなんの意味もない。

必ず足をつける。その為には、歩きながら、あるいは、走りながら、ルーディメントを続けること。

このエアドラム、ならぬ、エア・ルーディメント。
これは筋トレにもなり、そして、そうやって鍛え上げたルーディメント。
これが実際にスネア、あるいは、木板を叩いた時に、
まさに夢のようにスティックが転がることに快感を覚える筈である。

あるいは、そうやって体感的なルーディメントの訓練をしておかないと、
いざステージの上で、モニターが聞こえない、
あるいは、ステージ上の爆音にかき消されて、
自身の出している音がさっぱり聞こえない、なんてときに、
思わず拍子がつまって前のめりのつっかかりビートが流れてしまったりする。

それを避ける為には、歩きながらルーディメント、これに尽きる。


2.姿勢を正せ。

基礎も固まらぬうちからステージばかりを繰り返してきた宿命か、
このなんちゃってライブハウス・ドラマーは、やはりどうしても姿勢が悪かった。

で、このステージでの姿勢を見るだけで、
ああこいつ、どれほどのものか、と瞬時で判断できてしまう向きもある、
あるいは、上手いドラマーは必ず、必ず、姿勢が良い、
そんな極意に気づいたのは不幸にもかなり後になってからである。

つまり俺がその程度で終わってしまった理由が、
つまりはこの姿勢の悪さであったのか、と思い知らされることにもなった。

そう言えば昔、楽器屋のデモドラムをぶっ叩いて調子に乗っていたところ、
いきなり後ろから、ぐい、と背筋を伸ばされたことがある。

そのコクジンのおっさん。
いいか、坊や、姿勢を正せ。腰をやられたらドラマーは終わりだ。

後になって店員がすっ飛んできて、その要らぬ説教をした人がかの、なんたらさん、ぶっちゃけ、ビリー・コブハムである、
なんてことを告げられて、へえ、そうかい、とも思ったのだが、
後々になってその言葉が、まさに血が滲むほどに思い知ることになった。

改めて言う。
そう、人間姿勢である。
そして、ドラマーに取って、最大の天敵はまさに、腰。つまりはヘルニアである。

ようやく脂が乗ってきてでかい仕事が取れるようになってきた、とその矢先に、
いきなり腰をやられて、という話を腐るほどきかされた。

そうならないためにも、腰である。
練習の前と後には、必ず腹筋百回。
そして歩く事、である。

普段からドラムセットの前に鏡を置き、先にあげたANDY NEWMARKの姿を思い浮かべるべきだ。

手元ばかりではなく、肘の上げ方、肩の入れ方、も一緒に確認することができる。

そして、シンバルを高く上げること。

これはちゃらちゃらと無駄なシンバルを入れる癖がなくなり、
アクセントにタメを入れる癖がつく、なんていうおまけもつく。

姿勢を正せ、それだけは言っておく。



3.練習には耳栓を忘れるな。

かのVINNI ではないが、ドラマーを殺す職業病の筆頭が、ヘルニアと、そして難聴である。

音楽を生業にする者が、聾になってしまってはさすがに成り行かない。

とそして、いざステージの上で、ぐげええこの小屋、なんにも聴こえねえじゃねえか、
ってのは実にままあることなのだが、そんな時、普段から自分の音に頼った練習をしていると、
まさに万事休す、となる。
とそんな時は、まさに耳栓である。
普段から耳栓に慣れ、音に頼らず、自身のプレーのムーブメントを体感的に把握しておくこと。

白状してしまえば、俺は耳がよく聞こえない。
その関係から、声の小さい奴と話している非常にイライラする。
ああ?聴こえねえよ、と、思わず場違いな怒鳴り声を上げては顰蹙を買うことになる。

今となっては、いついかなる時でもキーンと耳鳴りが鳴っている。

というわけで、耳栓を忘れるな。
チューニングキーを忘れても、耳栓だけは忘れてはいけない!
それだけは言っておく。


そして蛇足にはなるが、
これまで出会ったなかで、最も尊敬する巨人の一人であった、
アマディート・バルディスから、言われた一言。

4. ルンバ!

ルンバを聴け。
朝から晩まで、寝ても覚めても、一日中ルンバを聞き続けること。
ルンバを呼吸すること。ルンバが血となり肉となり、細胞のひとつひとつがルンバに満たされていること。

あるいは、そう、できることなら、一日中、あのルンバ・サークルのビートのコアの中で過ごすに越したことはない。

ドラムの全てはルンバの中にある。
ANDY NEWMARK、JOHN BONHAM、ではないが、
ジャズ、ロックに限らず、ビートのその根本はルンバなのだ。

ルンバのビートが身体に染み込んだ時、お前のドラムは変わる。
音に出てない音が脳内に広がり初め、
プレーに無理がなくなり、全てのノーツがイキイキと踊りを始め、
そしてドラムを叩くということがとてもとても楽になる。

つまり、こういう状態になる、ということ。





どうだ、至極だろ?

ドラムって面白いよな。
まあ叩いている奴にしか判らないんだろうが。
そう、ドラムを叩けるってだけで、凄く幸せなことなんだぜ。
それを思い知ろう。






プロフィール

高見鈴虫

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

月別アーカイブ

検索フォーム