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USOPEN2007閉幕~フェデラで始まりフェデラで夏が終わってしまった

Posted by 高見鈴虫 on 11.2007 テニスねた
USOPEN、終わっちゃったね。

毎年この季節になると、どっと疲れが出て,
あるいはただただ呆然という感じ。
思い起こせば6月の全仏からそれに続くウィンブルドン。
そして怒涛のように押し寄せるUSOPENまで。
フェデラだナダルだジョコだヤンコだジャスティンだ、
と手に汗握っているうちにあっという間に月日が過ぎて、
そしてふと、見渡すNYC。
ああ、夏も終わりなのか、と。
ところで今年の夏ってなんだったのか、と。
つまりはフェデラだったのか、と。
それだけなのか、と
という訳ではっと我に返る9月。
そう、毎年のこと。
ああ、もう1月の末の全豪まで、テニス無いのか、と。
やっと普通の生活に戻れたな、と思う反面、
あああ、燃え尽きている・・・完全に。
これからいったい何をして過ごせばいいのか、
と思わず途方に暮れてしまって。

という訳で開幕から終了まで、
たった一滴の雨も降らなかったUSOPEN2007。
スケジュールもあんまり順当過ぎて、
毎年恒例の天気待ちも無い代わりに、
雨で崩れたスケジュールで思わぬ大物が目の前に、
なんて番狂わせも無し。
よって一番楽しみだったジョコビッチもイワノビッチも、
本当はやっぱり一番見たかったフェデラもナダルも
予定通りアッシュに持ってかれちゃったのは残念だったけど、
まあ、その代わりと言ってはなんだけど、
毎年恒例のカルロス・モヤのガチンコ5セットマッチも、
サニア・ミルザとアンナ・チャクベタゼという
ちょっと出来すぎぐらいの夢の可愛い子ちゃん対決も、
キリレンコちゃんもヒンギスもヤンコもハンチェコバも愛ちゃんも
ばっちり最前列で観戦できたし。
実はちょっと楽しみにしていたフェデラ・ナダルの頂上対決は逃したけど、
今一番の注目株のジョコビッチ(!)が、
それなりの結果を出せたのは
これからのテニスがますます面白くなる予感むんむん。
いやあ、今更ながら、今のテニス、面白いよ。
フェデラが出てからというもの、
すべての常識という常識が覆されて、
彗星のように現れたあまりにも完璧な王者・フェデラに、
アガシからサンプラスから、
ロディックからヒューイットからサフィンから
歴代のチャンピオンが完膚なきまでに叩きのめされて一毛打尽。
ああ、もうこれは、フェデラがいる限り、
決勝戦は永遠にベーグル食わされて終わりか、
と思いきや、
その代わりに命知らずの若手連中達が、
王者への挑戦権を手に入れる為に、
しのぎを削っての壮絶ながちんこ合戦。
まるで次から次へと雨後のたけのこ状態。
その狂騒振りといったらもう息もつけないぐらい。
この白熱があっと今にテニス界全体のレベルを、
一段も二段も三段も、一挙に押し上げてしまった、と。

という訳で、さあ誰なんだ、と。
フェデラを倒すのは、いったいどいつなんだ、と。
俺的には、ナダールよりはむしろジョコビッチ、
あるいはベルディッヒ、バグダディス、アンチッチ、
モナコにデルトロにガスケにマーレーに
いやいやいや、そんな年よりは駄目でしょう、
フェデラの天下があと10年続くとして、
ということは今のジュニアのその前から
有望株を探さねば、なんて。

という訳で、そう、
なには無くとも、やはりフェデラでしょう。
無敵の王者、ライオン丸。
この人を置いてほかにはない、というか、
太陽は昇らず地球は回らない。
ロジャー・フェデラー
まさに、テニスというスポーツの生んだひとつの完成品。
見るだけで後光が射す、というか、
もう、あの身のこなしをこの目で見ただけで、
まるで身体がふわふわ浮いてしまうような、
そんな超能力的に物凄い存在のフェデラ。
誰もが狂わしいばかりに憧れて憧れて憧れて、
それが故にどうしてもフェデラを倒したい熱情に
テニス界すべてが熱病にかかっているような。

決勝のジョコビッチが、セットポイントを何度も手中にしながら
どうしても決められずに悶絶する姿、
ああ、ジョコビ、やっぱりフェデラが好きで好きで堪らないんだな、
と改めて思った。
その存在があまりにも大きすぎるばかりに、
この俺がフェデラからセットを取るなんて、
という重圧に自らが押しつぶされた、というような。
そう、敵という敵のすべてがフェデラの大ファン。
フェデラを好きでない人間がテニス界にいるものか、って感じ。
だってねえ、格好いいんだもん。ほんと。
ジョコもナダルもマリアもロディも、
ラケット持ってボール打てる人なら誰でも、
そう、フェデラが好きでない筈がない。
そう、この無敵のオーラーが輝いている限り、
誰が挑戦してもやはり時期尚早というか。
という訳で、
フェデラの天下、まだまだ続きそう、
あるいは、続いて欲しい永遠に。

という訳でUSOPEN2007。
やはり思ったとおり、フェデラで始まりフェデラで終わった、と。
そして終わった途端のその夜、
まってましたとばかりに雨が降りはじめて。
そんな訳で勇んでかけつけた早朝テニス、
着いたテニスコートは一面水浸し。
あんぐりと空いた口に吹き込む風の冷たさに、
ああ、もしかして、もう秋なのか、と。

という訳で、ふと手に取った本、
なんかするすると、まるで活字が脳みそにしみこむようで、
そしてふと流れてきたメロディ、
まるで身体がとろけるように旋律が広がって、
ああ、映画とか見てみたいな、とか、
そう言えばそろそろレンブラント展が始まるな、とか、
そう言えばドラムもぜんぜん叩いてないな、とか、
そう言えば試験勉強もぜんぜんしていないし、
そうそう、そんなことよりまずは職探し、なんて。
そう、ようやく普通の暮らしという奴に戻ってきた訳なのでした。

という訳で、帰ってまいりました普通の世界。
みなさま、正気に戻ったわたくしめを、
またまたなにとぞ宜しくお願いしまんねん。



            ~遠方の友に宛てたメールより


プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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