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「HAIR」 in the Central Park

Posted by 高見鈴虫 on 25.2008 読書・映画ねた


日曜の午後、テニスから帰ってシャワーの後、
濡れた髪を乾かしながらメールをチェックしてたら、
PUBLIC THEATERから大当たり!のメッセージ。
おおお、やった!「HAIR」のただ券が当たった!

そう、夏のセントラルパークの風物詩のひとつ、
PUBLIC THEATER主催の
SHAKESPEARE IN THE PARK

今年はここで大ヒット・ミュージカル「HAIR」
のリバイバルが始まっていまして、
これがどうにも大評判、らしい。

なのですが、このPUBLIC THEATER、
タダなのはいいのですが、
そのチケットが全て抽選!という曲者。

つまり、見たいのに買えない!ってがまた・・で。
で、去年まで、これを観る方法としては、
ひたすら並ぶしかなかったのが、
今年からなんとWEB抽選ってのが始まって、
午前中にPUBLIC THEATERのPAGEから、
申し込みをしておくと、
午後になって結果が届く、という仕組み。

なのですが、
ここのところ連日に渡ってまるで朝の日課のように
申請をしていたのにも関わらず、結果は決って残念賞。
うーん、と。
タダ、というのも時として困り物のようで。

しかしながらうちのかみさん、
どういう訳だか変にくじ運のいいところがあって、
自転車やらフライパンセットやら、
なんかちょくちょくと当てて来たりする。
で、今朝の早くからなんかもそもそやっているな、
と思っていたら、
なんだ、これの申し込みをしてたのか、と。

という訳で、行ってきましたよ、
「HAIR」~THE AMERICAN TRIBAL LOVE-ROCK MUSICAL

で、最初から感想、
いやああああ、良かった!!
まじで、凄く良かったよ。

俺、実は、ミュージカルも演劇も割りと食わず嫌いなところがあって、
これまでどういう訳かいつも外していたのだけれど、
いやあ、HAIR、良かった!凄く楽しめた。

で、この「HAIR」というミュージカル。

ストーリー的には、
ベトナム行きの決った若者が、出征前の僅かな休暇にNYCを訪れて、
そこでひょっこり、セントラルパークに暮らすヒッピーの奴らと出会ったことから、
LOVE&PEACEの世界に目覚めてしまって、という話。

初演は60年代の後半。
ちょうどベトナム戦争でアメリカ中が大騒ぎの時期、
その強烈な反戦メッセージに加えて、
ロックのビートに乗せて繰り広げられる
LSDトリップから乱交パーティから出演者一同の全裸シーンからと、
SEX DRUGS & ROCK'N’ROLLの世界を余すところ無く書ききった(笑
まあ、言って見れば超問題作。
これが世界的に大ヒットとなって、
言わばその後のフラワー・ムーブメントの象徴的な作品となっていった訳で。

という訳で、「HAIR」の30年振りのリバイバル。

まあ今の時代にそのまま当てはまるか、
と言われると、うーん・・・という部分はあるけど、
或いは、
この作品によって定義された数々のテーマ、
例えば脱社会やらドラッグからフリーセックスからコミューンからカルトから、
それら全てが後のアメリカを根源から揺さぶる、
下手をすると厄介な社会問題化していってしまった部分もあって、
つまり、手放しでは喜べない話ではあるんだけどさ。

なんてね、難しいことはこの際おいておいて。
そう、ロック・ミュージカルだよ。
そう、このHAIRと言うミュージカル。
その曲目のほとんどがスタンダード化しているぐらいで、
もう名曲の綴れ織。
AQUARIUSから始まってLET THE SUNSHINE INに到るまで、
本当に素晴らしい曲が次から次へと。
登場人物への思い入れも相まって、
思わず一緒に歌ってしまったり(笑

そう、柄にも無く昔話なんだけどさ、
日本で大学を出てバンドを辞めて長い旅に出て、
で、アジアを宛ても無くふらふらしてた時期、
割となんか、これと似たようなところがあってさ(笑
コミューンとかで暮らしながら、
世界中の気の合う連中と、愛だ平和だ神だ地球だ
みたいなことを朝から晩までみたいな(笑
でもね、そう、いつかやはり旅の終わりがやって来るもので、
仲間達からは、それでも日本に帰るのかよ、
ここまで判っていながらそれでもリーマン=企業戦士かよ、
みたいな。
そんな葛藤みたいなもの、
なんかさ、
ヘアーに描かれていたこと、と、
なあんか、割とだぶる部分があったな、なんてね(笑

という訳で、思わず思い切り感情移入。
ラストシーンなんて思い切り涙滲んじゃってさ(笑

でね、そう、今回のリバイバル。
トレードマークの全裸シーン。
リバイバルでも思い切り大公開(笑
で、やっぱりヘアーって言うぐらいだから、下の毛も思い切り(笑
いやあ、最近、こっちの女の子って剃ってる子多いでしょ?
なので、出演者の人々、多分、この公演の為に伸ばしてるんじゃないのかな、
とか変なことに気を使ってしまいましたがそれもご愛嬌と(笑

でさ、そうそう、
特筆すべき点として、バンドが上手い!
そう、ミュージカルのバックバンドなんて馬鹿にできない、
とにかく上手いぞ!はっきり言ってバンドだけでも乗れる。

そうだよね、ロック・ミュージカルでバンドがへたってたら
台無しだものね。いやあ、まさに職人芸。いい音だしていましたね。

ってな感じで、

「HAIR」 IN THE CENTRAL PARK
公演は9月14日まで。
月曜を除く毎日。開演は8時から。

そう、物は試しにちょっと観て見てください。
なんてったってタダだしさ(笑

以下申し込み方法。

PUBLIC THEATER : Shakespeare in the Park のページから
http://www.publictheater.org/content/view/126/219/
REGISTRATIONを済ませた後、毎朝せっせと申し込みをして、
で、午後1時を過ぎてもう一度LOGINすると、結果が判る、と。

みんな会社帰りとかを狙ってると思うので、
土日は割りと狙い目かも知れないです。

ではでは。



            ~遠方の友に宛てたメールより


プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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