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秋の夜長のジャパドラ三昧

Posted by 高見鈴虫 on 18.2008 読書・映画ねた


ちわちわ。

なんか最近、静かなんだよ俺。
なんてったって、かみさんまたまた勝手に里帰り。
これだけお留守番ばかりが続くと、
束の間の独身暮らしなんて、もうなんにも面白いことない。
今更、ダチを呼んでバカ騒ぎ、とか、
虎の子のモーターでらりぱっぱ、とか、
気張りに気張って憧れのあの子、
デートに誘ってくどきまくってアワヨクバ、
なんて、
そんな元気、実は全然無いの(:

という訳で、
束の間の独身暮らし。
ひたすら静かに暮らしています。
会社の帰りにやぐらによって、売れ残りのお惣菜ぶらさげて帰る日々。
出発前にご飯だけは炊いて行ってくれたから、
冷凍庫の中の四角いご飯。
帰ってすぐにチンすれば食べれる、って言うのは、
まあ確かに助かるんだけどさ。
でもねえ。
そう、改めて、

「一人で食べるご飯は、食事ではない。餌だ!」と。

かと言ってね、
そう、なんかわざわざ人を誘って一緒に飯食おうよ、
なんて気にもならない。
どうしてかな。
普段、誘ったり誘われたりしているトモダチたちも、
なぜか電話しようって気にならないんだよねえ。
どうしてかな。
そう、なんかね、不思議と、不自然に沈黙、
静かな静かな一人暮らし。

でね、そう、この沈黙。
ちょっと不思議なんだけど、
ふと気づくと、俺なんか、沈黙の中で暮らしているみたい。
つまり、
家に帰ってもテレビもつけずラジオもつけず。
会話も音楽もない空間。
なんかね、
ゴミ箱の中の紙くずがはじける音でさえ、
部屋中に響き渡るようなところで、
男一人が鎮として暮らしている訳でさ。
なんか、異様と言ったら異様。
でも、なんか、その異様さが妙に心地よくなって来ている、
というのもあって。

という訳で、この沈黙の一人暮らし。
そんな孤独な秋の夜長、何をしているのかな、
と言うと、そう、なんと、罰当たりにもジャパドラに嵌っているのです!!

なんかね、
おーい、かみさんいなくて暇だ、デートしよ、と誘ったメルトモから、
タワケが、これでも食らえ!と届いたYOUTUBEのリンク、
これがこれが、
新旧取り混ぜた日本のドラマ・映画のまるで宝箱。

でね、実は俺、日本に居るときからぜんぜんテレビを観ない奴でさ。

子供の時から、テレビ観るとバカになる、んな時間があったら勉強しろ、
とやられていて、
それが育ったとたんにテレビどころか家を飛び出しちゃったりしたものだから、
そのまま怒涛のような貧乏暮らしに突入して、テレビどころか飯も食えず。
という訳で、
そう、俺にとってテレビ、それもドラマって割りと鬼門だったんだよね。
だってさ、
誰と話していてもことテレビの話題だけは、まるっきりちんぷんかんぷん。
テレビの話題で盛り上がっているトモダチたちに、
下手するといきなり、うるせえ、と逆切れしたり、
デートしている女の子が、連ドラの話題を出しただけでバカ扱いしたり、
と、まさに暴虐武人の筋金入りテレビ嫌いだったひと。

という訳で、
そんなトラウマ人生の欠落を補うかのように、
ここに来て、まるで狂ったように日本のドラマを観ています。

と言いながら、
そう、せっかち者。
しかもこの偏屈ぶり。
しかも、テレビというかここうん十年に渡る芸能界のこと、
ぜんぜんなんにも知らない、ときている。
つまり、予備知識無さ杉。なにも知らな杉。
という訳で、
そう、観初めて、つまらないと、もうすぐに次って感じで、
思いいれとかなにもない。切っては捨て。
だってさ、
この数年だけでも作成されオンエアされたドラマの量、
まさに物過い数だよ。
それにも増してこの忙しい21世紀。
わざわざスポンサー企業のちょうちん持ちやら、
洗脳目的の絵空事やら妄想やらに付き合わされて、
なんて、そうそう覚悟しないとできないよって。
それにも増して、
俺ってまず、恋愛ものってのが駄目みたい。
で、アクション系って言うのがまた駄目みたい。
で、バラエティ系ってのが駄目みたい。
お涙頂戴の病気物、とか全然駄目で、
当然のことながらアイドル系も訳判らない。
あと、テーマ曲がちゃっちいともうそれだけで没。
加えて、出演者の人々、
独断と偏見だけで、こいつの顔が嫌いだ、声が嫌いだ、喋り方が嫌いだ、
と思ったらもう、それだけでOUTって感じで、
つまり、そう、日本のテレビの番組編成からはほとんど外れた人格。
という訳で、
最後まで見切れた奴ってほんのちょっと。
ドラマ通の方、ごめんなさい。俺ってやっぱりテレビ駄目みたい。

という訳で、
そんなテレビ音痴の俺が、 それでも気に入ったの。
流行だ廃れだ、時代の波だ、なんてのを物ともせず、
勝手に決めてしまった独断と偏見だけの歴代日本ドラマ・ベスト3.

まずは、「ドラゴン桜」
http://yoqoo.org/cat27/cat62/

これはもう、名作中の名作!だと勝手に言い切ってしまう。
暴走族あがりの貧乏弁護士が、経営難に陥ったパー学の再建のため、
札付きの落ちこぼれ達を集めて現役東大合格を目指すってな話。
これ、面白い。まじ、感動した。
「バカとブスこそ東大にいけ!」とか、
「世の中は所詮、頭のいい奴の都合のいいようにできている。
バカはただ騙されてピンはねされるだけだ」
とか。
「受験はこの世の中に唯一残された平等なんだ」
とか。
もう、その通り!というか、まさに名言のキラ星!
こう見えても昔は立派な落ちこぼれだった俺、
思わず大爆笑、そして思わず貰い泣き。
いやあ、楽しませて貰いました。

次、「ハケンの品格」
http://yoqoo.org/2007/cat6/

これも名作、と勝手に言ってしまう。言わせて欲しい。
ハケンとはなにか、セーシャインとはなにか、
の縮図は、すなわち、チューザイとはなにか、ゲンチヤトイとはなにか、
に通じて思わず、変に共感してしまったり。
で、このハケンの品格。
ありとあらゆる派遣先をテンテンとしてきた
それこそなんでもできる筋金入りのハケン社員が、
そのスーパー派遣ぶりを物の見事に発揮して数々の難問を解決していく、
ってな話なんだけどさ。
一人で生きる為の武器って、やっぱり、そう、資格なんだな、
なんて思わず現実に引き戻されちゃったりして(笑

で、最後に、
「新・高校教師」!!

嘘(爆

あ、でも、上戸彩って子、好きみたい(笑
エースを狙え、の実写版見て、へえ、この子、テニスは無茶苦茶冗談だけど、
でも、なんか、かーいー、と思ってしまった、と。
だから観てみたんだけどさ、
いきなり、あのころ・・・なんてダサ男のナレーションが出てきちゃったところで
全身蕁麻疹が出てそのまま。無念じゃ。

「ごくせん」。仲間由紀恵、トリックは凄く面白かったんだけど、
なんかいけ面ばかりの不良クラスなんてすぐに飽きちゃってさ。
「のだめ」も薦められたけどなんか見なくなっちゃって、
「池袋ウエストゲートウエイ」もなんか見え透いてて駄目だった。
最後まで見れたのは、実は逆に文芸物(笑
「華麗なる一族」とか「白い巨塔」とか、山崎豊子は決して好きな作家じゃなくて、
というか、おいおい、全六巻だ、十巻だ、というだけで、
ああ、これは次に刑務所はいった時のために取っておこう、
なんて思ってたんだけど、
いやあ、ドラマでみたら面白かった。
なんておいおい、俺もつくづくおっさん入って来たな、と自己認識。

で、そう、そう、で最後。
今のところベスト3の三番目。
「結婚できない男」(笑
http://yoqoo.org/2006/cat52/
きたー!
なぜだろう、やっぱり年だからかな、これ気に入っちゃった。
と言うより、この阿部ちゃんって人、好きみたい(笑
いつの間にか、喋り方が似てきたぞ、みたいな、おいおい、と。
偏屈極まれリだな、とこんなひとになってしまうのが、実はまじちょっと怖い。

という訳で、
ああ、流星の絆、と、篤姫、が楽しみだなあ、なんて、
どうです、俺もちょっとは学んできたでしょ?

      ☆ ☆ ☆ ☆

あ、で、
そう、実は、テレビ嫌いの俺、
と言いながら、実は映画は大好き。
それも、日本映画の、あの暗くて重くて訳判らない、みたいなの、
つまり、私小説映画、とか、割と好きでさ。

で、そう、実は今回も、ドラマよりもそっちがやっぱり主流だったりして。

で、おまけ。
このところYOUTUBEでみたお勧め日本映画。

俺的に一番面白かったの、

その名もモロ、

「ひとのセックスを笑うな」
http://videonavi.blog66.fc2.com/blog-entry-1377.html

これ、最高っす。
ど田舎の美大生のフラット系の男の子と、
40過ぎの美術講師のおばさん、とのラブロマンス、なんだけどさ。
なんかね、笑えた。凄く。
ストーリーそのものは、実はなにもなく、なんでもなく、あえて言えばストーリーさえもない。
なにひとつとしてドラマティックな展開もなければ、
誰も死なず誰も泣かず、血も出なければ何も壊れず何も作られず。
映画が終わったあとになって、
なにこれ・・・・って感じで口あんぐり。
で、なんか騙された感じ、といいうか、ああ、時間を無駄にしたな、と大あくび。
でも、そう、これが一番肌にあった。
というか、もう笑うに笑った。
で、2度3度と観ちゃった。
何故かな。つまりシンパシー?(笑
つまり、これ、たぶん、現実なんてそんなもの、という、まあつまり、そんな感じ。
つまり、そう、多分、オトナの映画だな、と思ったからかもしれない。

次、
「それでも僕はやってない」
http://videonavi.blog66.fc2.com/blog-entry-1092.html

これ、ただ単に名作。
社会派映画はこうあるべし、というその金字塔。

朝、面接先に向かう通勤電車、
急いで乗ったら、やばい、ドアにカバン挟まれた!とやっていたところ、
いきなり、痴漢!と怒鳴られて捕まって、
で、この変態野郎! 俺はやってない!
とやっているうちにあれよあれよ留置場に放り込まれ、
さっさと白状しろ! だから俺はやってない!
といい続けていたらそのまま裁判沙汰。
で、己の潔白を証明する為に奮闘する主人公の話。

現実がけっして一筋縄ではいかないように、
というか、この現実がいかに厄介なものであるか。
この不条理、この理不尽、この不平等
思わず、すげえええ、と、唸ってしまう。
なまじ、その辺の恐怖映画よりも、どんな犯罪映画よりも怖い。
だって、これ、現実なんだもの。まさに紙一重。

いやあ、法律ってなんだろう、司法ってなんだろう、
つまりは、国家の基盤ってなんだろう、って、
思わず考えさせられる重い重い、超重量的に重い作品。

最後に、「ゆれる」
http://videonavi.blog66.fc2.com/blog-entry-419.html

もともとオダギリ・ジョーって人が好きで、
しかもこれ、作品としてもむちゃ面白かった。
田舎に残った地味系の兄貴の下に、
東京でカメラマンと暮らす派手系の弟が帰って来て、
で、その兄弟に幼馴染のオンナが絡んで、と。
割と割と、どろどろ系、というか、モロに人間関係のドロドロ系。
NEW YORKなんていう、
ほんと、人間が多すぎて多すぎて、
ひとりひとりの言っていることなんか気を取られている暇も無い、
みたいなところで、
こういう閉鎖的どろどろなんて見せられると、
おもわず、おおおおお、村社会!と変に新鮮でさ。
しみじみニホンを感じてしまったのでした。

      ☆ ☆ ☆ ☆

という訳で、秋の夜長の一人暮らし。

世界一の大都会の片隅のアパートの一室。
針の落ちる音さえも響き渡るような沈黙に閉ざされた部屋。
灯りの消えた奥のその奥のベッドルームに一人、
今日もイヤフォーンを両手で覆いながら、
青白いモニターに顔を伏せるように、
爪の先から旋毛までどっぷりと、
日本文化の中に浸りこんでいるのでありました、と。

ってな感じで、
そう、つまり、つまるところ、
かみさんにほっておかれて、
ひたすら退屈なのであつた!!
と、ただそれだけの話でさ。

なので、良いこのみなさん、
面白い映画・ドラマ、あったらリンク教えてちょんまけ。

或いは、
今度ゆっくり夕食でも一緒にしながら、
日本のテレビのウンチクをお聞かせ頂ければ、
とか、
あるいは、
うちで一緒にヤグラのお惣菜と発芽玄米食べながら、
YOUTUBE、観ない? なんちっち。

あああ、くそったれ、テレビ飽きたなあ、
はやくかみさん帰ってこないかな、
と最後に本音が出たようで。



            ~遠方の友に宛てたメールより


プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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