Loading…

スーダラ裁判官

Posted by 高見鈴虫 on 05.2016 日々之戯言(ヒビノタワゴト)
まあそう、この世は人の世、人が作り人が暮らす世、
その主役が人間である以上、やはり多少の間違いは在るわけで、
例えどんなにお堅いご職業、医者でもあっても、弁護士であっても、
警察官であっても、教職者であっても、
たまには、嘘も言えば冗談だって言うだろうし、
時として悪ふざけが過ぎて御用となることもあるかもしれないが、
まあ、そう、所詮は人間である訳で、
そして殆ど大抵の大人がやっているサラリーマンという奴が、
実はかの植木等先生の、スーダラ節を地で行く人生を強要されるように、
まあ人の世、つまりは社会など、その程度のもの、である筈。

がしかし、
果たしてこの世に、
決して嘘をついてはいけない、あるいは、冗談を言ってはいけない、
あるいは、二日酔いであろうが寝不足であろうが、
決して手抜きは許されないという過酷な職業、
というものがあるとすれば、
それはもしかして裁判官、という奴であろうか。

がしかし、もしも、
嘘ばかりついている、あるいは、悪いふざけばかりしている、
あるいははなから徹底的にちゃらんぽらんな裁判官がいたとしたら、
と考えると、それはそれでなかなか面白いかもしれないな。

え?じゃ、あんた死刑。ははは、うそさ、とか。
では、被告、この鉛筆を鼻からいれて耳から出してみてください、できたら無罪、嫌なら死刑、やら、
あるいは、
嘘八百を並べる弁護士の虚言に悪乗りしてはそれを煽りたて、
あるいは、涙ながらに訴える証人の揚げ足を取ったり、
あるいは、あーあ、今日はもう二日酔いで面倒くさいから全員死刑、じゃよろしく、やら、
居眠りばかりで、弁護人の話しも証人の証言も被告人の弁明も、
鼻くそほじってばかりでなにひとつとして聞いていなかったり、
そんな無茶苦茶なことが、あったらそれはそれで面白いな、
と思ってもみたが、

そう、そんなことが平気でまかり通ってしまう国って、
確かにあったよな、と思い浮かべてみる。










世界で一番、無茶苦茶な裁判が行われているだろう国、
それって、つまり、中国であったりするんじゃないのかな、と。

商売、と聴けば、ペテンとしか思いつかない実業家。
権力を嵩に来て極限の暴力を振い続ける公安。
国費のネコババしか考えていない政治家。

そんな中国という社会の根本にあるのが、
つまりは司法がまったく当てにならない、
あるいはとことんまでちゃらんぽらん、
ということを前提としているのではないのか、と思い当たった。

という訳で、あんたらみんな死刑、から始まって、
お金を貰えばそのまま無罪、から、
今日は機嫌が悪いから閉廷、いつ開くかは気分次第、
あるいはあんた適当にやっといて、から、
挙句の果てに、そんな無茶苦茶な裁判で死刑にされた後、
残された遺族に、手間賃、やら、弾代、
なんてのの請求書を送りつけるような国なのである。

ただね、
そんな国を「お客様」としておべっか使いながら纏わりつく、
ぐらいでしか、この資本主義という世界を存続させることができなくなってしまった、
ということにこの現代社会の悲劇、あるいは、喜劇がある訳でさ。

そんな無茶苦茶な国を騙してすかして、その尻馬に乗って手っ取り早くあぶく銭を稼ぐことに狂騒した挙句、
自国の産業も発展も、すべてかなぐり捨ててしまったアメリカ、イギリス、そしてEU、あるいは日本。

という訳で、やれ中国のバブルが弾けた、不動産が暴落だ、株が上がった下がった、と狂喜しながら、
そんな中国がちょっとくしゃみをしただけで、世界中の経済が右往左往の大騒ぎを繰り返すこの21世紀。

世界はつまりは、そんな中国という、狂犬病の巨人の背中に乗っかってはしがみつく、
以外に生きる術がない、という事実を認めるべきなのだ。

という訳で、世界はいまそんな中国という国の悪夢の霧の中に覆い包まれている。
そう、かの北京のスモッグが、いつしか地球全体を包み込んでしまうように。

早いところ手を打たないと大変なことになる、と思っているのは俺だけじゃないだろうが、
まあ世の中そんなもの、と割りきってしまえばそれはそれで面白いかもしれないな。

それを、先見の明だとすれば、

判っちゃいるけど、やってられない、ってところだろうか。



プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

月別アーカイブ

検索フォーム