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筋金入りの理想主義バーニー・サンダースに、アメリカの終焉を見る

Posted by 高見鈴虫 on 08.2016 アメリカ爺時事
有ろうことか、バーニー・サンダースの人気が上がっている。

ヒラリーとの差がまるでV字型を描くように見る見ると接近、
まさかこれがXになってしまう、なんてことが、あるのか無いのか。

まあ、そう、気持ちは判る。
誰だってバーニーが好きだろう。
俺だってそうだ。

バーニーこそはアメリカの良心の代弁者なのだ。
彼は正論しか言わない。
人間として正しいこと、正しくあるべきことを、
それを相手の目を見ながらはっきりと口にする。

民主主義、あるいはそう、民主、そのもののあり方。
そのあまりにも頑固一徹な正義漢ぶり。
そしてその熱の入った、説得力の塊のような語り口。

どこをどうみても、まさに善良な理想主義者であり、
筋金入りの人権闘士であるこのバーニー・サンダース。

思わず、古き良きアメリカの、そのもう一つの美学。
つまりは、アメリカン・ニューシネマに象徴された国家への反逆者達。
彼らの熱い血潮が、このバーニーの中にはいまだに煮えたぎっているようである。

そう、たしかにね。
あんたの言うような世界になったら、どんなに幸せなことか。

だがしかし、とは思う。

まあ確かに、理想を言えばそうなのだが、現実はどうもね。。。

がしかし、だとすれば、今や絵に描いたような海千山千であるヒラリー、
あの人が好きか?と聞かれれば、
それも、ヒラリーに近ければ近い人ほど、
まあ政治家としてはね、でも・・・ と口を噤むはずだ。

そう、ヒラリーは確かに政治家としては有能なのだろう。
だが、そう、有能な政治家であるらしく、現実的なこと、つまりは嘘しか言わない。
いつも競争相手を牽制し、それを叩き潰すことだけを優先するハンドラーであり策士、
つまり、言っていることが状況に応じてぶれてくるのである。

そう、バーニーにはブレがない。
赤、と言われようが、遅れてきた社会主義者と言われようが、

人々の人々による人々の為の政治、それを実現するために、と繰り返す。

この時代に理想を振り回す男。
駆け引きなしの筋金入りの理想論者。
がしかし、こんな時代だからこそ、理想が必要なのだ、ということも判っている。

嘗てオバマの演説を聞いた時に感じたあの感動。

それをバーニーも体現しているかのようだ。

バーニーの姿を見るたびに、
ああ、この人、本当に良い人だな、と思う。
思えば思うほどに、こんな人が大統領になったら、
まさにアメリカ、強いては世界はとんでもないことになるだろうな、とも思う。
何と言っても、社会主義者を自称する米国大統領が誕生するってことになる訳だ。
いやはや、である。
そう、そんなことは誰も判っているだろう。
判っていながら、いやそれでも、とバーニー・サンダースを応援する人々がいる、
ってのがまたまた驚き。むしろそっちの方が怖い、と感じるのは俺だけではないだろう。

それに引き換え、
共和党候補のトランプのあの茶番じみた独演会には失笑しか湧いてこない。

と言うより、わざとらしすぎ、というか、
トランプが共和党候補でありながら、そんな今共和党支持者を心底馬鹿にしている。
この知恵足らずの赤首どもめ、
そんな馬鹿をあしらうにはこの程度で十分、
と孫の前で道化を演じるおじいちゃんが勝手にはしゃぎ過ぎているのような様は、
まったく気持ち悪くて見てられない。

という訳で、そう、トランプ氏の活躍で共和党は完全に息の根を止められた。
ざまあ見ろである。

で、そう、
果たして民主党の候補者選び。
あの、高慢ちきで我儘で人の気持ちがまったく判らないくっそババアのヒラリー。
あんなのが大統領になったら、ただでさえどうしようもないクソババアばかりのこのアメリカが、
ますますその糞ババあぶりを増長させるだけだろう、とは誰もが思っていた訳で、
そう、このバーニー・サンダース、こんな田舎大学の熱血教授みたいな人が、
まさかそんなヒラリーを脅かすなんてことがあったら、それはそれでとてもとても面白いことだと思う。




プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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