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ドナルド・トランプ ロックンロール・スター! その六

Posted by 高見鈴虫 on 15.2016 アメリカ爺時事


という訳で、ドナルド・トランプである。

今や世界一の嫌われ者となりながら、
まさに、今後の世界、強いては全人類の行く末を占う米国大統領選において、
その台風の目として君臨する悪の大魔王である。

その見事なほどの悪童ぶり。
世界中を敵に回しても叫び続けることをやめない反逆者。
そのあまりにも赤裸々且つ剥き出しの姿。

その美学こそは、まさに、そう、ローリング・ストーンズ、そのものなのである。

改めてミック・ジャガーの歌詞が蘇る。

誰がケネディーを殺したかって?決まってるじゃねえか、俺とお前さ。

そう、ドナルド・トランプの胸のうちには、いまだストーンズの「悪魔を憐れむ歌」が響き渡っているのだ。

齢69歳。世界の不動産王と歌われたこの筋金入りのニューヨーカーである糞悪童の打った一世一代の大博打。

世界中の、悪意と憎しみと怒りとゲスな欲望と、そんな剥き出しの本音を煽っては、魔王ルシファーを気取るこの男。

この男が企んでいる、全世界を巻き込んだオルタモントの悲劇、その大舞台が刻一刻と近づいている気がする。

という訳で、そう、そんな事情から、俺はドナルド・トランプが馬鹿でも道化でもないことを良く知っている。

つまりはまあ、派手な暴言を煽ってはディベートをかき乱し、
適当にかき集めた票を後になって誰かに叩き売っては銭儲け、
ぐらいにしか考えていなかったのではないか、とは想像するのだが、
そんな策士トランプのこれみよがしの暴言が、
有ろうことかいきなり全米中の馬鹿どもを俄に熱狂させてしまった訳だ。

そう、このトランプ人気を一番驚いているのは実はトランプ自身なのではないか。

共和党連中など薄ら馬鹿ばかりとは思っていたが、
まさかこれほどまでに馬鹿ばかりとは思っても見なかったな。

挙句の果てに、あの基地外カルト集団であるティー・パーティまでが、
あんたの言ってることはいちいち正しい、とばかりに全面協力を申しこむに至った。

それは言ってみれば、鳥肌実の漫談を鵜呑みにした極右団体から、
いきなりその党首に祀り上げられたような洒落にならない陳腐さを感じさせる。

断言できるが、ストーンズの美学を地で行くドナルド・トランプに取って、
このキリスト教系極右団体のティーパーティの連中こそはまさに、
この世で一番付き合いたくもない妖怪のような人々である筈だ。

がしかし、ドナルド・トランプはそれを受け入れた。
つまりは、そう、ローリング・ストーンズが世界最大のフリーコンサートに、
よりによってあのヘルス・エンジェルスを雇い入れたようなものである。

結果、暴走したヘルス・エンジェルスが黒人の観客を嬲り殺す事件に発展し、
それはオルタモントの悲劇の名のもとに、ロック史上の汚点、どころか、
当時の流行であったフラワームーブメントそのものに、
水をぶっかける一大醜聞として歴史に刻まれることになった。








そんなこんなで、トランプ人気は最早誰の手にも止められなくなってしまった。

まるで冗談のような暴言ばかりを吐きまくっているこのドナルド・トランプという道化気取りが、
まさか本気で米国大統領になる、などとは誰も思ってはない。

この暴言を吐きまくってはスキャンダラスに白痴票をかき集める男が、
まさか米国大統領になってその公言を実行し始めたが途端、
米国は愚か、世界は滅亡の危機に晒されることは、
民主党・共和党を問わず、そしてかのドナルド・トランプ氏自身も判りきっている筈である。

がしかし、そう、その幻想が今や一人歩きを初めてしまった感がある。

ここに来て、共和党は本気でドナルド・トランプの暴走を食い止めようと恥も外聞もない手段を取り始めているのだが、
その何もかもがまさにドナルド・トランプの暴言を真実たらしめることになっては、
無能で臆病な他の共和党候補者に欲求不満を募らせるばかりだった赤首連中の熱狂に油を注ぎ続けることになっている。

つまり、誰にも予想ができなかったぐらいにまで、
この国の怒りと、欲求不満と、腐敗と、白痴化と、つまりは、崩壊、強いては病が、進行していた、ということなのだ。

という訳で、このトロイの木馬、
つまりは、共和党を愚弄するが為に共和党員になりすました筋金入りのリベラリストが、
いまやまさに、共和党そのものを乗っ取りつつある。

それはまさに、世の悪徳を象徴している筈であった共和党が、
より邪悪な悪意によって崩壊を強いられる形となり、
そしてトランプの叫び続ける悪意そのもの、
そればかりがますます世界を覆い尽くそうとしている。

それはまさに、魔王ルシファーのシンボルを胸に刻んで、
世界をブードゥーの熱狂の中に叩き込んだローリング・ストーンズそのもの。








あのオヤジ、ますますやってくれるなあ、とは思いながら、
まさか、そんなトランプが、かのティーパーティの基地外カルトの手によって血祭りにあげられる、
なんてことが起こらないことを望むばかり。

とは言いながら、
そう、そんなドナルド・トランプに熱狂する白痴共が、一番見たがっているのが、
そんな茶番的なスキャンダルなのである。

そんな地獄に向けて暴走を続けるドナルド・トランプ。
いったい彼はどこに行こうとしているのだろうか。

その行く末を案じるばかりである。





プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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