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WATERFALLS

Posted by 高見鈴虫 on 17.2016 日々之戯言(ヒビノタワゴト)
という訳で、ブャシかよ。
なんかちょっと悲しいな、というか、なんかねえ、ブャシ?ブャシかよ。
ブャシごときでこれだけの大騒ぎかよ、と。

あの清原が一体全体、どうした訳だよ、
なんでブャシごときのものにはまっちまうなんてさあ。
だったらもっと凄いものたくさんあるのによお、とも思ったり(笑

という訳で、そう、俺から言わせればブャシもアンパンもレベルとしては大して変わらない訳で、
つまりは良いオトナがアンパン中毒で前歯溶かしてる、なんて様、
まあ言ってみれば、馬鹿だった、ということ、なんてところで落ち着いてしまう日本って国は、
本当に情け容赦がない、というか、つまりはそう、出る杭は打たれるではないが、
過去の栄光にドロを被せて喜んでいるだけなんだろうがな。

まあそう、良い歳をして薬と女に溺れきるってのもちょっとなあ、
とは思うのだが、溺れられるだけ金があるってのはちょっとうらやましくもない。

だがそう、あれほどの人だった訳だろう。
つまりは野球の頂点を極めた偉人だぜ。
その燃焼し尽くした後の祭りの後、
あの勝利の陶酔が去ったのちの空虚感を、
酒と薬と女で埋め合わせようとすればするほど、
あるいはその空白が大きければ大きいほどに、
常人では計り知れないぐらいのところまで
自ら嵌り込んでしまう、というのも判らないではない。

という訳で、また魔女狩りちっくなヒステリーを起こす猿ども。
人間なんだぜ、誰にでも間違いはあるぜ、とか、
しかも天才の中の天才なんだぜ。
それぐらいのことあるかもな、
と温かい目で見守ってやれねえのかな、と思うがどうよ。





がそう、ぶっちゃけ不思議なのが、
近年の日本のこのドラッグ騒動である。

なにも知らない餓鬼が面白がっているうちに嵌り込む、
というのなら判らないでもないが、
驚かされるのは、いい加減に良い歳をした中年たちが、
こっちなら餓鬼でも笑ってパスするような安い薬に足元をとられている姿。

なんかこれ、ちょっと悲しすぎないか、とも思うわけだ。

幸か不幸か十代二十代でもう嫌というほどそういうのをやってしまった俺としては、
中年を過ぎてなおかつそんなもので遊んでる方々の気持ちがどうしても理解できない。

まあ確かに、仕事にあぶれて銭もヤサもなく、
まったくもって目に入るものがすべていけすかねえ、
と腐りきっているってのは判らないでもないのだが、
それを言ってしまえば、アンパン、つまりはシンナー、
という最強のドラッグが誰にでも手に入るところにある訳で、
そう、ブャシだ脱糞だ漬けタバコだ、なんだ、と騒がれながら、
それでもアンパンに手を出していないだけマシなんじゃねえのか、
と自分で思ったほうが良いぜ(笑

まあね、世界中がドラッグの泥沼であった時代に、
まったくそんなドラッグ渦にぴっかぴかの処女でありつづけた日本が、
ぶっちゃけ食い詰め者の淫乱人がどんちゃら入ってきたことで、
いっせのせで世界の常識が流れ込んできてしまった訳で、
なまじっかそれまで免疫がなかったものだからあっというまにぐでんぐでん。

がしかし、だからと言って中年がそんなものにはまることもねえだろう、と。

つまりはそう、なんか、青少年の時期にあんまりにもなんにもやらなかったせいで、
その落とし前のつもりなんだろうがなあ。

俺もぐれていた当時は、
やれ積木くずしだなんだと親の気を揉ませたようだが、
近所のやり手ババアからは、

なあに、若い頃にそれだけ遊んでおけば、
大人になってから下手な道に落ちこまなくて済むから、
などとカラカラと笑われていたりもした。

ふーん、そういうことか。
はっきり言ってそれ実は凄くあってる、というか。

俺、正直言って、日本にいるうちからアンパンからブャシからエロイカの小瓶から(笑
或いは米軍ながれの草ぐらいなら割りと普通に齧っていた。
日本を出てから一時期は、もう朝から晩まで徹底的にそればっかり、
ハッシシからオピュームからブラウンからヘロインから、
クラックからコケインからスピードからLSDから、
マジックマッシュからペヨーテからクリスタルからエックスまで。
アッパーダウナー、ナチュラルケミカルを問わず、
エンジェル・ダスト以外のそれ系はほとんど試した覚えがあるのだが、
どういう訳かまだこうして生きているし、
気が狂ったり骨がボロボロになったり、なんてこともまったくない。

でそう、今になって、そんなもの、まったくなにも興味どころか見るのも匂いがするだけでも嫌だ、
ぐらいに、まったくもってクリスタルクリーン。

戸棚の中を引っ掻き回せばもしかしたらその時代のものがぽろりと出てきてしまったりもするのか、
とも思うが敢えて探す気もないどころか、そんなものが見つかっても捨ててしまうだろうと思う。

そう、俺はもうドラッグなんてものに、これっぽっちの興味もない。
手に入れようと思えばいつだってなんだって手に入るだろうが、
そんなものに金も時間も労力も、これっぽっちも費やしたくはない。
パーティで勧められても笑って断るし、
そんなものやったからってなにがどうなる訳でもない、
と完全に底が開けて見えてしまう。

まあちょっと天気の良い日に挨拶代わりにビールでも、
ってな感じで草ぐらいふかしても罰は当たらねえだろうとは思うが、
そう、ビールでアル中になる奴がいないように、
草で禁断症状を起こす、なんて馬鹿もいないわけでさ。

とそんな感じ、既に通りすぎてしまった俺としては、
おいおい、お前らその歳でその程度のことでなにをやってるわけ?
まるで飲み残しのビールばかり飲んでアル中になってしまった猿みたいだぜ、
とつくづく悲しくなってしまったりもする訳だ。

という訳で、なんというか、幼気な日本人、悲しすぎるな、と。

改めて言う。
ドラッグはまあ言ってみればイカサマ博打と同じ。
上げ底のそこが見え見えの出来レース。
そんなものをやってちょっととっぽくなった気もするのだろうが、
それはただのまやかし。っていうか、底が浅すぎる。

そう、そんなものやるぐらいならそのへんのシンナーやらボンドやらで、
さっさとおっ死んでしまったほうが安上がりだぜ、と言わせてもらう。




プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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