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机の上にポルシェ のカタログ

Posted by 高見鈴虫 on 16.2016 日々之戯言(ヒビノタワゴト)
俺たち日本人は痩せてちんちくりんで頭が大きく足が短い。
全ての日本人がそうだとは言わないが、
まあそう、少なくとも俺はそうである。

それに加えて無茶苦茶な英語を話す訳で、
つまりはそう、通常のアメリカ人には、舐められる、ことが多い。

が、そんな時、ちょっとした悪戯を思いついた。

カーマニアの友人が週末にでかけたモーターショー、
そこで集めて貰った高級車のカタログ。
その中でも、一番判りやすいやつ、つまりはポルシェ。

このカタログを、さり気なく、実にさり気なく、机の上に、投げ出している。

このチャイニーズ、いったいなにをやってやがる奴だ、
とそれとなく俺の机を覗いた奴が、

おっと、 ポルシェ、と思ったところで、にわかに凍りつく。

つまりは、舐めていた筈のちんちくりんなちゃんころが、まさかポルシェ、とは。

東洋人と見てはなから舐めてかかってくるようなアホ。
そんな奴らに、くそ、やられたなあ、と思わせるのに一番効果があるのが、ポルシェ。
なににも増して、やはり、ポルシェ。

という訳で、ポルシャのカタログを机の上に置き忘れるようになってから1っヶ月。
いつのまにか俺に舐めた口をきく奴はひとりもいなくなった。

ただ、かみさんに言わせれば、
なによ、どうせならフェラーリとかランボルギーニとかにすれば良かったのに。

いやいや、それでは意味が無い。

つまりは、そう、ポルシェ、なのである。

服はアルマーニ、車はポルシェ、靴はフェラガモ、
すべてに共通する馬鹿でも判るバブルのステイタスなのである。

なんかバカみたい、と笑うかみさんだが、
そう、そういうバカなステイタスを舐めてはいけない。
効果はある。絶対にある、のである。

特に、東洋人と見て舐めてかかるような奴、
そんなステレオタイプの池沼野郎には、
このポルシェのカタログ、効果テキメンである。

あるいは、この俺にしたって、
ポルシェに乗っている、と聞いただけで、
なんとなく、男の子冥利、みたいなところで好感度倍増。
思わず、よお、ポルシェ元気?なんて軽い口を叩きたくもなるではないか。

という訳で、ポルシェとは言わなくてもそのカタログだけでも(笑
お試しあれ。




という訳で、そうそう、そんなことより、実はまじで、車が欲しい、のである。

一人で乗るなら、MINI で十分なのだが、かみさんに犬が加わるとちょっと狭いのである。

乗り心地というか走らせ心地から言うと、俺はBMWがお気に入りなので、
どうせ車を買うならぜったいにBMWとは決めているのだが、
そう決めてしまったからが故に、なかなか買う機会がない。

ただ、
ポルシェだったらむしろ中古のボロボロな奴だったら持っててもいいな。
どこぶつけてもぜんぜん気にしない、自殺ポルシェ。なかなか格好良い。

なんてことを考えていたのだが、ふと、WEBをサーチしてて目に飛び込んだこの車。

MITSUOKA OROCHI




なんかこれ、まさに、マッハGOGOというよりは、チキチキマシン・猛レース、そのものではないか。

見れば見るほどに凄い。
まさに生き物、有機体、である。

うーん、生物的なデザインかあ。凄いなあ。素直に格好良いと溜息がつける。
こんな車をずっと見ていると、他の車はすべてブリキのおもちゃのように思えてくる。
だが果たして、いったいどんな人がこの車に乗れば釣り合うのだろうか。
キングギドラのかぶりものでもしないかぎり、なかなかこんな車とは並べない気がするのだが。

という訳で、そう、ポルシェである。Tシャツにビーサンでポルシェ。
普段着的なポルシェ、ってスタンスが一番決まってるよね。はいはい。


プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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