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パナマ紙、リトマス紙、触らぬ紙に名無しさん

Posted by 高見鈴虫 on 08.2016 日々之戯言(ヒビノタワゴト)
実はここのところ、また村上龍の「愛と幻想のファシズム」を読み返していて、
つまりはなんというか、もうファシズムしかねえんじゃねえかな、なんていう、
そんな気がしていたのも事実。

そういえば、この「愛と幻想のファシズム」
出版時には書店に並んだと同時に速攻でぱくっては、
部屋に着いた途端に飯食うのも忘れて読み耽り、
かかってきた電話にふと正気に帰って時計を見れば午前二時。
ねえ、今から遊びに行ってもいい?という女に、
いや、今晩はちょっと。実はいますっげえ面白い本を読んでてさ、
と答えるや、いきなりブチ切れた女。
ねえねえねえ、いったい何が起こってるの?
あいつもあいつもあいつもそう。
どいつもこいつも金曜の夜に本なんか読んでてさ。
わけわかんない、と。

そっか、あいつもあいつもあいつもこれ読んでるのか、と思わず苦笑い。

で、なんなのその、愛と幻想のなんたらって、と女。

ああ、すっげえ面白いんだよ。
アメリカでハンターやってたファシストが日本をひっくり返す話でさ。

ハンター?ハンターって猟師のハンター?電線にスズメが三羽止まってたって奴?
それが独裁者?なにそれ、まったく訳が判らない。
ねえ、
どうでも良いけどさ、
その本、セックスやドラッグやロックンロールよりもおもしろい訳?
だったら読み終わったらちょっと貸してくれない?あたしも読んでみたいかも。

という訳で、まさにそう、
セックス・ドラッグス・ロックンロールよりも面白い小説、と言わしめたこの「愛と幻想のファシズム」。
あるいは、この本自体はがまさに、セックス・ドラッグス・ロックンロールそのもの。
こんな本は後にも先にもこれを置いて他には無かった気もするな。

という訳でこの「愛と幻想のファシズム」
ここに来ていきなり数十年ぶりに読み返している訳なのだが、
改めて思うに、この村上龍さん。
いったいどういう訳で、まさにバブルの最高潮であったあの時期に、
こんな小説を書いたのか、いまから思うとなんとも妙な気もするのだが、
がしかし、
ここに来て改めて読み返して見て、
その内容がまったく洒落にならない、どころか、殆どただの目の前の現実。
その不況のどん底の描写からが、実に実にリアルというか、
そう、まさに、デジャブの中を彷徨っているような、
あるいはそう、まさに五秒後の世界に迷い込んでしまったような気さえしてくる。

ただやはり予想通りというかなんというか、
日本人というこの人種、
村上龍の想像を絶するほどの徹底したロボトミーぶり。
もう、なにからなにまで、とことんまでの無気力ぶり。
羊、どころか、ここまで来たらただの虫。

たとえどんな理不尽なことを押し付けられ、
虐められ騙され蹂躙の限りを尽くされ、
身ぐるみ剥がれて奴隷にされようが、
果ては餓死させられようが、
放射能漬けにされようが、
ただただ、
敷石の下の気味の悪い虫のように蠢きながら、
誰にも聞こえない声でごちゃごちゃと呟いてばかり。

が、まあそう、そんなことは実は今に始まったことでもなくて、
そう、だからこそあの当時、
そんな苛立ちをつのらせていた俺たちの前に突如出現した、
この愛と戦争のファシズム。
弱者ばぶっ殺せ!の狩猟社とそしてクロマニヨンが、
どれほど魅力的に見えたか、
ということなんだけどね。

ああ、くっそおお、こんなファシスト、出てこないかな、
と思わず見上げる新宿副都心。

がしかし、そう、所詮はお伽話。
こんな糞みたいな国には、いつまでたったってこんな面白い世界はやってこねえだろう、
とさっさと見切りを付けた俺は、
されば勝手に面白いところに出かけるまで、
という訳で、
さっさと日本をおんでては世界放浪の旅にでたのだが。
その後、
希望の国のエクソダスの冒頭のアフガンの少年「ナマムギ」君。
んだこれ、俺じゃねえか、と思わず大笑い。

まあしかし、俺の場合は、
その後、旅の途中で会ったアメリカ人から、
いいか、ニューズウィークの表紙にサダム・フセインの写真が載ったら、それが合図。
その時は日本はおしまいだ。
だからそれ時までには、
アメリカ脱出の用意をしておけ。
なんて予言じみた話に引っかかっていた訳で、
帰国後、なんだかんだで我が母国、
そのネガティブバイブレーションに心底嫌気が射しては、
夜逃げ同然にアメリカに脱出。
そんなこんなでサダムの顔写真がニューズウィークの表紙を飾ったのを見たのは、
LAのスキッドロウの路上マーケットであったか。

ご存知のようにその後、いきなり始まった第一次湾岸戦争。
途端にいきなり日本のバブルが弾け飛んでは、その後はまさに奈落の底に真っ逆さま。
んだよ、これ出来過ぎてねえか?
と唖然としながらも、
そう、つまりは、あの旅行者の予言も然ることながら、
俺がまず一番に思ったのは、
アメリカにとって日本の友達でもなければ親分でもなく、
つまりはそう、属国、あるいは、奴隷に過ぎない、という、
かの「愛と幻想のファシズム」に貫かれていた予言、そのものであった訳で、
そう、そんな事情から、俺はそんな突如の崩壊の中にあって、しかししっかりと心の準備ができていたのだ。

まあそう、そういう理由から、俺がいまだに、まるで跳ね返りのドキュン高校生そのままに、
罰当たり的なぐらいまで元気でいられるのも、実はそんな理由、という訳なんだけどね。

とまあ、そんなこんなで、時代は巡り巡っていつの間にかグローバリゼイション、と来た(笑

つまりはそう、あのザ・ゼブンの世界奴隷化構想が、
まさに、目の前の現実として、あっけらかんと存在しているこのご時世。
今や、1%の超大富豪と、99%の貧民、つまりは奴隷たち。
多国籍企業が国家を越えて世界に君臨している訳で、
この米国大統領選の茶番を観るまでもなく、
そう、既に国家は多国籍企業の前には、何一つとしてなんの力も持ち得ない、
というのは誰の目にも明らか。

という訳で、冒頭のファシストである。
がしかし、近頃ファシストと言えば、かのドナルド・トランプ氏。

うーん、この人、ファシストを名乗るにはちょっとあまりにも格好悪すぎる(笑

愛と幻想の、どころか、抱腹と絶倒のファシズム、となってしまう訳で、
だがそう、笑顔のファシズム、ではないが、
実はこっちの方がずっとずっとリアルである分、気味が悪いのも確か。

ただね、そう、この自称・ファシストのトランプさん。
あまりにもそのなんというか、このご時世にファシストを気取るには、
いくらなんでも器が小さすぎる感がなきにしもあらず。

つまりそう、あのトランプさん、ファシストというよりは、ただの状況の奴隷。
その場の雰囲気でなんでも言っちゃう、ただそれだけの人である訳で、
民衆の本音を具現化している、と言ってしまえばそれまでなのだが、
それってつまりは、あの2CHやらの掃きだめ投稿掲示板の戯言、
それ以上でも以下でも無いわけでさ。

で、そう、我らがしんぞーちゃんを、ヒトラー呼ばわりする人々もいるが、
あれにしたって、独裁者、なんてのとはまさに180度違う人。

つまりは、独裁者呼ばわりされるまで、強引にことを進めなくてはならないぐらいにまで、
そのバックにいるこわーい親分、ぶっちゃけそれはアメリカさんなのだが、
そんな人達から、思い切り追い込みをかけられては、ビビくりまくって分別をなくしている、
ただそれだけ、という気がするんだよね。

まあ爺ちゃんからして、巣鴨で吊るされるかってなところを、
命乞いにオカマほってほってとわんわん尻を振っては、
対内的には昭和の妖怪、なんてのを気取っていたわけで、
まあそんな芸者外交のツケが回ってきている、というか、
アメリカの後ろ盾を嵩に着て調子こいていたら
ケツの毛を抜かれまくって、いまや完全な奴隷扱い。

そんなカスみたいな奴が独裁者?笑わせてくれるってのが正直なところなのだが、
まあそう、所詮日本なんてそんなもの、なんてのは、
俺たちのような基地の街の生まれの奴は、ガキの頃から骨身にしみていたことでもあるんだけどね。

という訳で、そう、世界は実にそんな感じ。

つまりはそう、ザ・ゼブンじゃないが、多国籍企業が国家を飛び越えて、
世界中で金を回しては、金が金を産むマネーゲームの中でウハウハやっているだけ。
で、普通の人々は、一切合財を毟られては、つんぼ桟敷に目隠しまでされては、
訳も分からずただただ、だまされてこきつかわれるためだけに生きている、ただそれだけ。

つまりはそう、MATRIXではないが、99%の人類は今や、奴隷というよりも家畜というよりも、
言ってみればただの資源。
すり潰されて鍋で煮られては、その脂をぎゅうぎゅうと搾り取られるだけの、
まさに、石炭やらとうもろこしやらと同じ、ただの素材、というか、
まあ、そう、そんな程度のものでしかなくなってしまった訳だ。

とかなんとか言いながら、そんな俺に何ができるってことも何一つとしてなにも考えられない訳で、
あぁあ、くっそお、世も末というよりも、
まじで、だれか、こんな世の中一思いにリセットしちまわねえかな、
なんてことをつらつらと考えていた訳ではあるのだが・・・・

と、そんな時、なぬ?パナマ?なんでいきなりパナマなの?








そう、ニュースを開けてみれば、いきなり世界中が「パナマ」の文字にあふれている。

前述したかもしれないが、俺は実はパナマにはちょっとした腐れ縁があって、
ここニューヨークでも、同じアパートに住むパナマ人の友人と、
いやあ、ニューヨークも最早修羅しゅしゅしゅ。
ここまで来たらもうそろそろまじめにパナマ脱出かな、その時は頼むぜ、
なんてことを話しているのではあるが、

そんな中米の小国パナマが、ここに来ていきなり世界を震わせているようなのだ。

ちゅうわけで、パナマ・ペイパーかよ。

いきなり大笑いだな。

これってもしかして、まじめに考えたら、かの911もサブプライム危機もぶっとばすぐらいの、
とんでもないことであったりする訳なんだけどさ。

そう、世界中の1%の金持ち、その太鼓持ちの腐れ芸者たち、
その屋台骨がもしかすると一挙にぶっ飛ぶ訳で、
アイスランドからイギリスからブラジルから、
果てはロシアから中国から北朝まで、
もしかすると、世界中で、もうやってらんねえ、と大暴動が勃発、
なんてことも、十分に予想されるような、そんなもの凄いことではある筈、なんだけどねさ。

そう、という訳で、改めて、この「名無しさん」の大活躍な訳である。

と同時に、このどん詰まるだけどん詰まった末期的な出口なし社会の中で、
この名無しさんの存在。
まさに、おおおおおっ! その手があったか!ってな訳なんだよね。

という訳で、この腐った世の中のその一番腐りきった部分の、
その一番コアな部分ってのが、いきなし白日の下にぶちまけられてしまった、というこの事態。

ファシズムの誘惑、なんて馬鹿なことを考える前に、
やっぱりまだまだ、人間やることがあるわけだろう、と。

で、そう、このパナマ・ペイパー、まさにそう、そのものずばり、である訳なのだが、
がしかし、と同時に、このパナマ・ペイパー、
そのあまりの凄さから、強いてはその扱いってなことに対して、
つまりここに来て、このパナマ・ペイパーを前に、
人類はその真価を問われてるってことなのかな、とも思ったりもする訳だ。

だってね、この糞溜まりの世の中のその最もたるものと言えばまさにメディアな訳でさ、
この間、アカデミー賞を取った『スポットライト 世紀のスクープ』ではないけどさ、
メディアのみなさん、もうちょっとぐらいまじめに仕事やったらどうよ、
とは世界中の誰もが思っているのだろうが、
このパナマ・ペイパー。世紀の大スクープどころか、
まさに、世界中でその世紀の大スクープが同時多発な訳で、
つまりは、そう、ウルトラメガトンクラスの核爆弾そのもの。
そんなものが、いきなり、ほらよ、と手の中に転がり込んでしまってきた訳で。

たぶん、殆どすべての国の「お金持ち」あるいは「権力者」つまりは「偽善者」やら「自称愛国者」たちが、
次から次へとこの醜聞の血祭りにあげられていくだろう、という、
このパナマ・ペイパーの衝撃を前に、

で、ぶっちゃけ、その使い方、というか、認識の仕方というか、
これって、世界中の人々が、どれだけまだ「ジャスティス」を信じていられるのか、
ってことへのリトマス・ペイパーでもあったりもするのではないだろうか、と。

世界津々浦々、その政府が、そして国民が、
このパナマ・ペイパーにどう対応するか、反応するか、で、
国民は、あるいは、人類は、改めてこの民主主義、というか、
近現代社会のその真価、そのものを問われる、
あるいは、民意の測られる、ってことにもなるんじゃないのかな、と。






で、改めて振り返る我が母国日本。

案の定、世界で一番、とまでは言わなくても、
まあそれこそ飛び抜けて、と言えるほどまでに腰抜け腐りまくった日本の方々。

そのメディアにおいても、誰もそう、このパナマ・ペイパーの話題を避けたがっている、としか思えない。

つまり、これまでピーチクパーチクと、
下らないゴシップと提灯記事ばかりをかかされることしか知らなかった方々が、
いきなりそんな世界中をぶっ飛ばすような最終兵器を手に入れて、
一体全体、なにをすればよいのかさっぱり途方に暮れていると、
つまりはそんなぐらいなものなのだろうな、と。

で国民の方々。そんなピーチクメディアに担がれるだけのマゾ、あるいは虫。

なにが起こっているのかさっぱり判らない、というか、
あるいは、訳知り顔だけの自称事情通のアホ。
それでも虚勢だけは一丁前に、
ぶっちゃけ、だって世の中そんなものなんでしょ?
なんて大人の顔して見せては、たかが奴隷の立場に必死でしがみついているだけ、
というぶざまさに気付いてさえいない。

つまりそう、日本の人たちってもう徹底的に「ジャスティス」を信じていない。
怒りどころか、もう、完全にロボトミー状態なんだろうな、と。

これって実は、とてつもなくとんでもないことなんだぜ、ってことにすら気付いていないわけだろう、と。

強いて言えば、
そんなロボトミーのような人々には、もう選挙権も人権もなにも必要ないと。
多分、そんなもの取り上げても全然怒ったりもしないんだろうな、っていう、
足元、どころか、ケツの毛そのものを完全に見限られてしまう、という訳で、
もしも本気で日本人を奴隷にしよう、と考えている人々がいたとしたら、
そんなロボトミーな日本人。
まさに、なにをしても怒らない、まさに、虫、というか、生まれながらの奴隷野郎、に過ぎない、
ってことを完全に見透かされてしまうことになる、ってのが俺の率直な感想な訳だ。

という訳で、日本の皆さん、あんたらには民主主義は無理でしょ。
そんな貴方達には選挙権も人権も無用の長物。
思い切り奴隷としてこき使ってあげるから、ヒーヒー泣きながらお尻振って喜びなさい。

そんな最後通牒を突きつけられる、なんてことも考えられる訳で、
なんか、つくづくエグい世の中だよな、と思わせてくれたりもする。

という訳で、
そう、そんな意味でも諸刃の剣、となりうるパナマ・ペイパー。

がしかし、そのヒーローが一体誰であるか、は別としても、
近年のこの名無しさんの大活躍、
例のバチカンをぶっ飛ばしてポープの首を飛ばしたのも「名無しさん」であれば、
この世界中の政治家を血祭りに上げるのも「名無しさん」

まさに、この末期社会に風穴を明ける唯一のヒーロー、と、勝手に呼ばせて頂く訳だが、
そう、マゾだ、奴隷だ、家畜だ、虫だ、と好きなように虐め抜かれてきた日本から、
もしかしたらそんなとんでもない「名無しさん」が出現、なんてしたら、
ちょっと格好良いな、とも思っていたりもするわけなのだが。

という訳で、このパナマ・ペイパー、四の五の言わずに、いっそのこと、
すべてをインターネットに晒してしまったらどうだろうか、とも思っているのだが、
それをやらない、ってことからして、なにがなんだか判ったり判らなかったり。

ただね、そう、開けてびっくり玉手箱。
ああ、できることなら、米国大統領選のそのまっただ中の時に、

なぬ?パナマ・ペイパーにクリントンの名が!?

なんてことになったら、それこそ大爆笑!!とほくそ笑んでいるのも事実な訳だ。

という訳で、改めて、
やっぱね、この時代、戦争やらテロやらファシストなんかより、
この「名無しさん」の大活躍こそが人類の最後の望み、という気がしないでもない。

という訳で、いまや人類の救世主とまでなった名無しさん。
この末期社会に立ち向かえるのは、まさに、この名無しさん、それ以外にはないだろう、と、
確信を込めてそう思うわけだ。

ただね、さきのリトマス紙の話ではないが、
せっかく苦労してこんな凄いことをやらかしてくれたっていうのに、
世界中がそれを素通り、あるいは、みすみす緘口令の中で沈黙、
なんてした日には、
名無しさんだってなんとなく、ちょっとがっかりしてしまうんじゃないのかな、
とも思う訳で、

ヤフー掲示板の池沼ではないが、
世の中そんなもの、なにが悪い?なんてことを書かれた日には、
ああ、もう、こいつら、徹底的に、どうしようもなく救いようもなにもなにひとつとしてないぐらいに、
最低最悪の奴隷以下の虫に過ぎない、ってのが、判れば判るほどに、
やっぱりこいつら、一思いに一度、完全にリセットしちまったほうが早くねえか?
という方向に加速していくような気もするのだがどうだろうか。

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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