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ジャングルブックを観る、の続編

Posted by 高見鈴虫 on 25.2016 読書・映画ねた
で、ジャングルブック、

映画鑑賞後、でそんな甘い香りに包まれて、思わず口ずさむのは、
ジャングル大帝レオのテーマ




おいおい、すれ違う散歩の犬たちがまさに今にも話しかけてくるようで、
そんな錯覚に襲われながら、改めて見渡すこの文明社会。

果たして、ジャングルの少年は、人間達の中に戻って幸せになれたのだろうか、
と考えるに、むむむ!?

そう、このお話し、少年は人間社会には戻らなかった、つまり、ジャングルに残ったのである。

このエンディング、考えれば考えるほどに、凄い!

そっか、そうしてしまった訳だね、
と思わずあのジョン・ファヴロー氏の無骨な顔が浮かぶ訳で、
そう、そうなんだよ、少年はジャングルを出るべきじゃない、あるいは、
人間社会に戻っても十中八九、幸せにはなれない、ってことなんだよね。

あぁあ、俺もジャングルに暮らしたかったな、と思わず呟いたところ、

へえ、ジャングルで暮らしたいんだ、とかみさん。

だったら本読んだりとか、映画見たりとか、美味しいもの食べたりとか、
そういうこと、ぜんぜんできなくても良いんだ。

本?本かあ、と改めて。

そう言えば、嘗てタイの無人島のような島に暮らしていた時は、
この糞、ジャングル、どこもかしこも蚊ばかり虫ばかり。
なにからなにまで面倒くさいことばかりで、
やはり、ジャングルは人の暮らす場所ではないんだよな、
なんて話をつくづく語り合っていたものではないか。

だがしかし、もしもジャングルに生まれジャングルに育まれたとしたら、
人間はそんなジャングルで実際に生きて行けただろうか?

いや、それはやはり無理だろう。

生身の人間はジャングルで一人で生きていくにはなにもかもが弱すぎる。

そしてジャングルに住む原住民の人々は、押しなべてあまり幸せそうには見えなかったりもする訳で。

そう、一度、人として生まれた以上は人の世に生きるべきなのだ。

ではそんな脆弱な人間がこの世で生きていくべき術とはなにか、と問い直すに、

つまりはそう、TRICK なんだよね、人間。

人間の特性であり、諸悪の根源でもありえたこの諸刃の剣たる、TRICK つまりは知恵。

道具を使い、火を操るこの二足歩行の人間という生物のその宿命こそは、TRICK、な訳だ。

人間に生まれた以上、このTRICKをどう操るか、が問題なのであって、

つまりは、その使い方をよーく考えなくてはいけないよ、と。

そして人間社会。
知恵が知恵を操り、知恵ばかりが暗躍しては、そうして創りだされた道具によって、
いまや人間そのものが操られようとしているこの社会。

果たして、ジャングルの少年はそんな人間社会に戻って幸せになれるのだろうか。

俺的には、100%、否、である。

例え本が読めなくても映画が見れなくても、少年はジャングルで暮らすべきなのだ。

という訳で、この21世紀のジャングルブック。

そして少年はジャングルに戻りました。めでたしめでたし、というラストシーンに、
現代文明社会への根本的な失望の形を見てしまう訳である。



プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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