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BABYMETALがやって来る GAH-GAH-GAH !!!

Posted by 高見鈴虫 on 03.2016 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
このところ、小雨の続くニューヨーク。

ついに待ちに待ったBABYMETALのニューヨーク公演も明日に迫り、
犬の散歩の道すがら、
駅前のKINKO COPYに寄って、
ついにBABYMETALのチケットをプリントアウトした。

最近のチケット、WEBで買ってMAILに添付のPDF。
それを勝手にプリントアウト、となる。
で、これ、いくらでも刷れちゃったりとかもする訳で、
ともするとこのメールだって、はっとしたらいつのまにかマスメール。
これで本当に大丈夫なんだろうか、となんとも心もとない。

が、まあ、そう、21世紀、
俺の知らないところで既にそういう風になってるんだろう、
いちいち理由を考えたらそれこそやってられないわな、
とかなんとか。

でそう、こんなPDFファイル、
こんなもの会社のプリンタを使えばタダ。
がしかし、近頃訳の分からない単語の反乱するご時世、
コンプライアンスやらセキュリティやらオーディットやらと、
次から次へと訳の分からないものに翻弄されては思わず足をすくわれて、
なんてことにならないように、
やっぱこういうものは金を払ってでも外でやったほうが無難、
といういかにもおっさんらしい姑息な判断。

で、このチケット、買ったのは、と改めて見れば、4月の14日。
いやはや、あれからどれだけ長い日々が、と思うとつくづく溜息が出てしまう。

元はといえば、そう、またいつものダチ。
昔ツルんでいたバンド仲間。つまりは食えないプロ。
その一人から、
おい、ベビメタのLATE SHOW まじ凄かったらしいな、おまえ観たか?感想きぼんヌ、
なんてメールを貰っては、
おいおい、こいつ、いつになっても相変わらずだな、と大人風を吹かせながらも、
なんだよ、そのベイビーちゃんメタルってのはよ。
が、しかし、今更、知らない、というのもこっ恥ずかしく、
ああ、観た観た、凄いな、ははは、などとお茶を濁しながらも、
で、そう、そう言えばそれ、なんだ?
とこっそりその貼られたリンクを覗いてみれば見れば。。。。

んだこれは!と思わず絶句!!

おお、これは凄えな! 凄え、スゲエ、思い切りすげえ、といきなりぶっ飛んで、
へえ、で、なんなのこのBABYMETALって、
と改めて調べてみたところ、

えええ、ニューヨークに来るんじゃないか、
それも5月?

がしかし、案の定のSOLDOUT。

なんだ、やっぱり駄目か、とがっかりしたのもつかの間、
なぬ、STUBHUB?

そう、こちらのダフ屋サイト。 

www.STUBHUB.com

ここで売りたし買いたしのようにチケットが捌かれているのだが、
それって、ほら、ヤンキーズの、やら、ジャイアンツの、やら、
そんなのばっかりだろ?とは思いながらも、
まさかと思って探してみれば、

May 4th
Babymetal Tickets
8:30 pm Playstation Theater, New York, NY

$75から、とある。


75ドルかあ。。

元々の値段を知らないことから、
この75ドルってのが高いのか安いのか。

でこのPLAYSTATIONなんたら、聞いたことねえなあ、と思えば、
そうか、前のNOKIAシアター、そう言えばここで、B'zを観た覚えがあったなあ。

で、そう、今更ながら俺、チケットの値段とか知らないんだよねえ。

ほとんどタダだし、とか言っちゃうと偉そうだが、
例のラルクではないが、せまい日系社会、
なんだかんだで回り回ってタダ券が舞い込んで、なんてことが多かったり、
あるいは、ねえ、相方にドタキャンされたんだけど、これ一緒に行かない?
なんて誘われ、つまりは、あんたと行くとモッシュの連中もなんのその、
問答無用で前の方で見えるから超面白いし、ということなのだろうが、
そんな事情をわきまえた上で、
いいよ、近所だし、思い切りかぶりつきで見せてやるから楽しみにしときな、
と。

あるいは、ねえねえ、いまROSELANDの前にいるんだけど、
XXXの当日チケット、今になってから大放出だって!
なんて電話を貰っては、
行くぜ行くぜ、そこで待ってろ、そのダフ屋、死んでも放すな、とタクシーに飛び乗ったり。

まあ、ニューヨークにおけるコンサートって、実にそんな感じ。
このあまりにも変わり身の早い街。
毎日が街のどこかでイベントづくし。
そしてそこには確実にハプニングがあり、そしてドラマがある。
それが一年中、毎日毎日、これでもか、と繰り返される街。
そんな中にあっては、すべてが水もの。
すべてが運次第の風まかせ。

で、なんの幸運か、
直前のギリギリになってから、いきなりアリーナの最前列がしかも半額、
なんてことが度々と重なる、なんてことから、
今回のように、事前にダフ屋から、なんてのは俺的にはかなり冒険、あるいは掟破り。

しかも、そう、今となっては立派なおカタギさんであるところの俺。
事前にチケットなんて買ってしまうと、その日に限って必ず仕事が入ったりして、
なんてことがあまりにも多かった為、先々の予定は極力立てない、というのが、
俺なりのニューヨーク処世術。

まあそう、観れたらOK、見れなかったらその時はさっさと諦める、と。

が、しかし、そうやって甘く観ては、最後の最後になって神風は吹かず、
そうやって何度、地団駄の悔し涙を流して来たことだろうか。

そう思えば思うほどに、うーん、このBABYMETAL、
見れなかった時に、果たして諦められるのか、え?どうなんだ?
と自問に自問を繰り返しながら、
改めて自身に問う、その重みという奴。

せっかく遠路はるばる日本からいらして頂けるのに、
これを見逃したら次に見れるのはいったいいつのことか。
あるいは、そう、もしかして次にはあのマジソン・スクエア、
あるいは、ジャイアント・スタジアム、なんてことになったりしたら、
こんな小さな小屋で見れるのも、これが最後のチャンスかも知れず。

そう思えば思うほど、想いが募って募っては、臆病風に吹かれまくるばかり。
そうこうするうちに、もう、居てもたっても居られず、
うーん、このバンド、いつ見る?いまでしょう、と。

で、悩みに悩みながらそれでも二日三日、
その間に、どういうわけか、妙に打ちのめされた気分。

行きたいな、BABYMETAL。
でもなあ、そんな場合じゃないだろうしなあ。
仕事も忙しいしさ、それに俺ってもうこんな歳だしさ、
いまさらアイドル? いまさらメタル? いまさらドラム?いまさらロック?
おいおい、と。
お前、この期に及んでなにを考えてるんだよ、
好い加減に目を覚ませよ、

なんて思えば思うほどに、

でも・・・・でも・・・でも・・・
やっぱり、行きたい! BABYMETAL・・・・・!!!

とそんなこんなであっという間に数日が過ぎ去り、
そんな自問自答の悶絶、
そんな自分がつくづく嫌になってきて

あんなあ、たかが75ドルじゃねえか。俺は大人なんだぞ。
大人の俺が、たかだかそれぐらいの金の為に、
どうしようかどうしようか、なんて小娘の花占いじゃあるまいし。

で、うっし、腹は決まった、75ドルなんて、いくらでも捨ててやる、
とばかりに改めて、このSTUBHUBのサイトを開けば、

げげげげ、105ドル!になってるじゃんか!

さすが世界のBABYMETALだ。

もしかしたら、このままドンドンドンと、200、300、あるいは天井知らず。

だとすれば、今のうちに買っておけば、もしや仕事が入って行けず、
となった時にも、高く売れる、ということだろうが。

で、いくらなら買いなのか、あるいは、売り抜くとすればいくらで、
なんて、バタ臭いことに悩むことまた数日。

いまや並ぶ数字は、120から140の間を行ったり来たり。

うーん、とりあえず、100まで落ちたらその場で買い。
あるいは、150まで来たら、その時は一思いに買っちまったほうがいいな、
とかと、策を巡らしながらも、暇を見つけてはちょくちょくと覗いていたこのSTUBHUB。

で、とある夜、シャワーを浴びて濡れた髪を乾かしながら、
そう言えば、と寝る前にふと見れば、
おっと、いきなり、一枚なら95ドル、ってのが出ているじゃないか!

きたぁぁぁっぁ!
勝負はこの時、えーい、ままよと、
震える指でクレジットカードの番号を打ち込んで、
おめでとう、95ドルで落札です。手数料込みで、115ドル!

やった!ついにやったぞ!

とその途端、まるで背中からおんぶおばけが飛び降りたように、
どどーん、と、まさに腰が抜けるほどの脱力感。あるいはそう、達成感。

どうにでもなれ、ただ、俺はBABYMETALが見たい、そう、観たいんだ!

それ以来、気が落ち着く、どころか、はやるはやる。

毎晩朝まで、YOUTUBEの海賊版を漁りながら、
うーん、聴けば聴くほどに良いバンドだ、と思わずうっしっし。

で、そう、その間に起こった変化。

それまで、なーんだ、どこにでもいそうなジャリタレ、
っていうか今風なアイドル、と小馬鹿にしていた三人娘。

AKBじゃないが、誰が誰だか見分けがつかず。
つまりそう、事務所の好き勝手にさしかえがきく、つまりはパーツ、ということなんだろう。
それを言ってしまえば、後ろの神バンドだって、白塗りってことはつまり、
ギャラやらスケジュールやらに応じて、いくらでも差し替えがきく、体の良い使い捨て。
結局そういうことだろ。
つまりはビズィネス。
まあそう、日本のアイドル商法。つまりは全てが使い捨ての水もの。
ああ、いやだ嫌だ、まったくもって、血も涙もないショービジネス
ってより、これほんと、まじで、ヤクザなジャパニーズ・げーのー怪、そのもの。
つまりはそう、ヤクザが仕切って広告代理店のスポンサーと煽りまくってはバカ餓鬼を躍らせる、
まさに、仁義なきペテン社会、その凝縮形。

なんて思っていたのだが、

見ればみるほどにこのBABYMETAL、
そのメンバーたちの存在感がみるみると増していく訳で、

やっぱりベースはBOHじゃないと駄目だな、やら、
ドラムはぜったい青山英樹でみたいな、やら、
やっぱりそう、この布陣、まさに鉄壁、だろう、と。

で、そう、そんな俺に訪れた大きな変化。

もしかしたら俺は、スーメタルのことを好きになってしまったかもしれない!のだ。

これまで、アイドルなんてまったくなんにも興味もクソも無かった俺。
ガキの頃からだってクラスの連中がアイドルスターの話題で盛り上がっているのが疎ましくてならず、
その代わりにそんな俺の下敷きにはノートには、
麗しきアイドル・タレント、なんての代わりに、
やれ、キース・リチャーズやらシド・ヴィシャスやらが、
ぶっとんだり、血みどろになったと、オドロオドロしいにも程がある。
一張羅の革ジャンの背中には、
小泉今日子やら、憂国烈士バリバリ、なんての代わりに、
ROCK'N'ROLL SUICIDE と書き殴った、
そんなタイプの餓鬼であった訳で、
そんな俺が、この筋金入りのロックンロールの自殺者が、
まさか、この歳になって、アイドルにはまる?
絶対に絶対にありえない。

がそう、YOUTUBEの映像、見ればみるほどに、
うーん、この真ん中の子、本当の本当にタダ者じゃない!
と、どうしても目が離せない。

この歌声、この表情、この眼差し。

そのあまりにも凛と切れ上がった出で立ち、
まさに、そう、ロックの女王のオーラに包まれているではないか。

今までのロック・アイドルたち。

良い意味でも悪い意味でも都市の底のドブネズミ。
まさに、不良少女の塊り、その具現化。
つまりは揃いにそろってグルーピーあがり、
その姿、まさにジャンキー・セックス・マシーン人形。
革ジャンの下は素っ裸、のような、ヤリマンばりばりのエロエロ路線は、
まさに、ストリート・ホッカーの美学、その体現化。それ以上でも以下でもなく。
セックス・ドラッグス・ロックンロールの殉教者というよりは生け贄、
そんなのばかりであった筈なのに。

それに引き換え、このスーメタル、
彼女の持つ一種犯しがたい崇高さ、
触ると指か切れそうなほどにまで冴え渡った、
この清廉さはいったいなんなのだ。

そんなスーメタルの姿を思うたびに、
やっぱ、BABYMETAL,なにからなにまでが違うよなあ、と。

がしかし、その何が悪い、と思っている俺もいる訳で、
つまりは、もう、
そういうセックス・ドラッグス・ロックンロール、
反社会性と暴力と、ドラッグとセックスと、
なんてのには、正直心の底からもううんざり。
あるいは、嘘が見え過ぎ過ぎ、馬鹿馬鹿しくて、という訳で、
それほどまでに茶番化してしまったこのロック、あるいは音楽というものへの幻想を、
しかし飽きることなく、バカの一つ覚えのように焼き直しばかりの音楽界、
つくづく愛想を尽かし、嫌気が射しては、
ともすると憎しみまで覚えていた今日このごろ。

そんな中に、いきなり転がりでたこのBABYMETAL。

なにからなにまでが、まさに抱腹絶倒の掟破りばかり。

がしかし、そう、そうでありながらも、この三人のお嬢様。
いまとなっては、チャン、なんてつけられないぐらいに、
まさに威風堂々、後光が射すとはこのこと。
押しも押されもせぬ、ロック界のアイコン。

そんな三人の存在感、
使い捨て、どころかまさに、カリスマそのもの。
と同時に、そんな三人を支える白塗りのナイトたち。
この子たちを守るためなら、俺達はなんでもするぜ、
という刹那な気合が迸るような、
まさに一打入魂の神業プレーのオンパレード。

そして、三人のお嬢様たちの、そんなナイトなお兄さんたちに対する、その絶対的なまでの信頼感。

この人達が守ってくれるなら、私たち、どんなところでも怖くない!

まさにそう、BABYMETALの魅力とは、そんなステージの上での、
そんなギリギリ土壇場の縁での、感情の、気持ちの、魂の、
そのめくるめくような、あるいは溢れるような、
そんな心の紡ぎ合い、なのではないだろうか。

東西を違わず、良いバンド、というのはつまりそういうものを言う訳で、
ステージの上でのメンバー同士の人間模様が、そのドラマが、
まさに会場に流れだし、包み込んで行く、観客はそれを同時体験し、
そして、その一部、として同一化するのである。

つまりそれって、愛、であったりするんだよな。

そう、BABYMETALのステージには、そこに 愛 が見えるのである。

という訳で、BABYMETAL、もうここまで来たら、仕事で行けない、なんて状態ではなくなっていた。

案の定、直前になってから仕事を押し付けられそうになったのだが、
いや、俺はできない!と思い切りの拒絶。
がしかしそこは年の功、
どうしてもと言うなら、辞めさせていただきます、なんて自爆はせずに、
あの、そう、そう、実はね、えっと、そうそう、お医者にいかなくてはいけなくて、
なんていう、こすいこじつけまで用意していたり。

そうとなれば、まさに、覚悟は決まった、と、その日が来るのが待ち遠しくて待ち遠しくて。
まるで遠足の日を待ち望む小学生の心境そのもので、この日、5月4日を待ち続けていいた訳だ。

でそう、いまになって、ああ、俺もBABYMETAL、やっぱ行ってみたいな、なんていうおめでたい奴ら。
で、いまチケット買ったらいくらかな?なんて。

このバカタレが。BABYMETALを舐めるな。いまや世界のベビメタだぞ。
そうだな、たぶん500ドルとかになってるのかな、なんて感じで観てみたら・・・

なぬ、80ドル?

げげげげ。安くなってやんの。。

そう、大量に買い占めていたダフ屋が、今になってからいきなりの大量放出。
三日前を過ぎたぐらいから100、90、80、と値下げを続け、
そして前日となった今日はなんと、70ドルを割り込む最安値更新である。

なんだよ、こんなことなら直前まで待てば良かった!

という訳で、いや、俺、たぶん、仕事で行けないから、なんて言っていた連中に、
おーい、BABYMETAL、幸か不幸か暴落してるぜ。
いまなら、60ドル、明日になったらもしかしたら半額セールかも、
なんて不届きなメッセージを流し続けている訳で、

おおお、円高ドル安、株価暴落で、BABYMETALの運命やいかに!
などと、親父ギャグの連打が鳴り止まない。

という訳で、そっか、暴落かあ、
なんだよ、損しちゃったな、
とは思いながら、不思議なことにそれでもまったく悔しい気が湧いて来ないのはどうしたことか。

そう、BABYMETALのチケットを買ってからというもの、これだけ心待ちにさせて貰ったのだ。
その間に、満ちる心がもう、満ちすぎて充ちすぎて、心いっぱい胸いっぱいのタプタプである。

ついに会えるぜBABYMETAL。

ごめんね、せっかく来てくれたのに雨みたいで、と憎々しくもこの曇り空を睨みながら、
がしかし、BABYMETALだ。こんな天気がなんだ!
なにからなにまで、BABYMETAL DEATH! すべてぶっ飛ばしてやるんだ!

という訳で、思わず見上げるマンハッタンは摩天楼の渓谷。
ああ、この同じ空の下に、この街の中に、いま、BABYMETALがいるんだな。
もしかしていま目の前を通り過ぎていったパトカーのサイレンも、
彼女たちの耳に届いているのだろうか?

この同時性がなんとも信じられない気がする。まさに夢のようだ。
ああ、今日は一日、胸が高鳴って仕事にならないぜ、と溜息ばかりがでるのは、
まさしくそう、俺が恋するおっさんだから、に他ならない。


*追記: 5月4日 BABYMETAL NEW YORK PLAYSTATION 公演は、最終的にダフ屋も含めて全チケット完売!
 ちなみにSTUBHUBのサイトの終値は、午後7時開演1時間半前で残り3枚。値段は$165だったかと。








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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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