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ポニーテールの大親分 ~ おっさんが小娘に惚れる時

Posted by 高見鈴虫 on 12.2016 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
いま地下鉄の中でふと思いついたコンセプト。

ポニーテールの大親分。

失礼は承知の上で、独断と偏見から言わせていただければ、
スーメタルのその魅力、その根源にあるものは、
もしかして、ヤクザの大親分、なのでは、と仮説を立ててみた。


♪ ♪ ♪

巻いた晒にドスぶっ刺して、一世一代の大喧嘩。

命知らずの野郎どもの、先陣を切るのは、
可憐な美貌に星も煌めく、ポニーテールのお嬢さん。

居並ぶ猛者を睨め回しては、なんぼのもんじゃい、と薄笑い。

殺気渦巻く怒涛の嵐が、ふと水を打って静まり返り、
ここぞとばかり、低く呟くその啖呵。

舐めたらいかんぜよ!

くぁああああ! かっこいいいい!

敵も味方も、思わず鳥肌走らせて、
姐さん、オレ、極道やってて本当に良かった!

男の花道、綺麗に散ってやろうじゃねえか!

さあ野郎ども、喧嘩だ、祭りだ、見せ場だ見せ場!
一世一代の晴れ舞台、
このポニーテールの大親分の為なら、
この命なんざ、いくらでも捨ててやらあ。


♪ ♪ ♪




どうしてなんだろう、
あれからなんどもなんども、
まさに夢に見るほどに考え続けたスーメタル、
その魅力の真髄、その秘密。

そしてようやく至ったのが、
このポニーテールの大親分、なのである。
まあ今日のところ、ってことだけど。

なぜならばと、敢えて並べることもあるまい。

スーメタルの魅力のその真髄とは、
まさに、そのクソ度胸、だから、と断言させて頂く。


♪ ♪ ♪



バンドマン暮らしの経験から、
ステージにおけるミュージシャンのその真骨頂はと言えば、
テクニック?衣装?美貌?
いやいや、実はそんなちゃちなものじゃない。

ステージにおいて、一番大切なもの、
一言、度胸、と俺は答える。

ステージは喧嘩だ、と良く言われるが、
そう、ステージほど、その人間の底力、
つまりは人間の肝、その太さが露呈する場所もない。

とくにドラム、あるいは、そう、ボーカル、
この二つのパート、まさに、その本人の心理状態がまるで筒抜け。
そのびびりが、余裕が、緊張が、そして気魄が、
そのステージの上、あるいは音の中に、
赤裸々に晒されてしまったりもするのである。
そんな意味でも、こと俺に関していえば、
ライブとはまさに、喧嘩、そのもの。

観客、あるいは、メンバー、あるいは、
見に来ている筈の業界のなんたらさん、
なんてのを、ぶっ飛ばす、為にやる喧嘩ではない。
相手などいない。
強いて言えば、その相手は、自分自身。
あるいは、ステージという魔物そのもの。

練習とステージは別物と良く言う。
四畳半のスタジオではどれだけ上手に弾けた自称天才も、
ライブでその実力が発揮できなければただの絵に描いた餅。
ステージという土壇場において、
その実力を十二分に引き出すのは、まさに、そう、度胸、これ一発。
だとすれば、それはまさに、喧嘩そのもの。
そう、やればやるほどに、ステージは喧嘩に似ている、と思っていた。
それも、思い切り祝祭的な、まさにお祭り。

改めて喧嘩の極意といえば、
言わずとしれた先手必勝、そして、そう、度胸。

身体が大きかろうが小さかろうが、
相手が空手をやっていようが、ボクサーであろうが、
(X柔道=柔道家とは喧嘩はするな!これだけは言っておく・笑)、
喧嘩に一番大切なものは、まさに、度胸と根性、それだけ。

負けた、と言わなければ喧嘩には負けない。
死んでも負けねえ、と決めれば、
死ぬまでは絶対に負けることはない。
この喧嘩、
まさに人間としての底力のその真髄。

そんな切った貼ったのヤマ、じゃなかった、
ステージをこなしてきたつもりの俺にとって、
ともすると、相対する人間を、
すべてこの 度胸、の大きさで図る、
なんていう、妙な性癖がついてきてしまった訳で。

ただ、男によらず、女によらず、
俺はこの度胸のある、肝の座った人間には、
問答無用に入れ込んでしまう、
という困ったところがある訳なのだが、
幸か不幸か、俺が一撃で惚れ込むような糞度胸の持ち主、
いやはや、そんな逸材は、ちょっとやそっとでは見つからない、
特に最近、とんとお目にかかれない、とは思っていた。

がそう、そこにまさに青天の霹靂。

一世一代のそのとんでもない大喧嘩の大舞台で、
世界中をぶっ飛ばしてしまうような
とんでもねえパフォーマンスをやってのけたポニーテールの女の子。

これにはまさに、たまげるだけたまげきって、
そして、そう、一撃で惚れるだけ惚れ込んでしまった、という次第。

自慢ではないが、俺はこれまで、ここニューヨークという場所で、
まさに、手を伸ばせば触れられるような距離で、
キース・リチャーズを、ミック・ジャガーを、レニー・クラヴィッツを、
イギー・ポップを、ジョニー・ロットンを、アクセル・ローズを、見てきた。

小屋そのものがぶっ壊れるぐらいに、
観客そのものが汗塗れ、血だらけ、のような
とんでもないギグをそれこそ腐るぐらいに見てきた、筈だ。

その俺が、スーメタル、この18歳のポニーテールの女の子、
その姿にに、まさに、一撃で、ノックアウトされたのである。

何度も言うように、俺は、アイドル趣味はない。
ロリコンの毛も微塵もない。
俺は、人間に、あるいは、オンナに、そんなものは求めない。
俺が見るのは、俺が感応するのは、まさに意志、
その、度胸、つまりは、侠気、なのである。

そしてそう、このオンナ、スーメタル、
今更ながら、度胸が、ずずずず太い!
実際にスーメタルを目の前にして、その存在に感じたのは、まさに、それ。

その可憐な姿とは裏腹に、そのうちに秘めた意志の強さ、
その知性、そして、その、とてつもないほどの芯の強さ、なのである。

普段からのあのまるで溶けてしまいそうな甘い甘い笑顔が、
一度ステージを前にして、いざ出陣と黒髪をポニーテールに束ねれば、
まさに、その存在自体が、凛と冴え渡る。

そのステージには、妥協の一欠片も見られない。
まさに最初から、全力疾走。
その集中力がナイフのように研ぎ澄まされ、
一分の隙さえも見つけられないその真摯な姿。
まさに、触れれば痺れ、血が飛び散るほどの緊迫感なのである。

まるでガラスの人形のように澄みきりながら、
その中にまるで、怒涛のようなマグマの熱と、
そして、まるで鍛えに鍛え上げられた一本の日本刀、
鋼鉄ような、糞度胸が 共存しているのである。

惚れぼれするとはまさにこの事である。
目から火花か飛ぶとはまさにこのことである。

このオンナ、このスーメタル、まさに、只者じゃない!

そのポニーテールの美少女は、まるで今にも折れそうな足首をして、
華奢な身体、間違っても肉感的な迫力には程遠いにも関わらず、
その存在は揺るぎなく、そして、研ぎ澄まされ、
今にも爆発しそうな緊張に張り詰めては、
その存在が、その幻影が、見る見ると膨らんでは、
まるで、闇の中から巨人が立ち上がったかのような、
とてつもないスケールを持って観客席を包んでいくのである。

可愛い可愛いとニヤけていたツラが、
凄い凄い、と叫びにかわり
いつしか、このオンナ、いったいなんなんだ!!!

この子、このポニーテールの女の子、
まるで、ヤクザの、大親分じゃねえか!

という訳で、ふと気がついた。
すーちゃんってもしかして、広島の人?

俺的に広島と言えば、つまり、原爆ドーム(笑 
なんてことではなく、
広島と言えば、まさに、矢沢永吉と、
そしてそう、あの「仁義無き戦い」な訳である。

そっか、すーちゃん、広島の人、
つまりは、ヤザワと、仁義なき戦いの街の人なんだよな(爆

とそう思った途端に、なんとなく、するすると、
その謎が溶けてしまったようなところもある。

つまり、そう、あの触れば感電しそうなあの際どさは、
つまりはそう、そんな場所で培われたものなのか。

なんかそう考えればそう考えるほど、
ますます惚れに惚れ込んでしまうこの摩訶不思議なお嬢さん。


今の今まで、
あんなに頑張って、怪我とかしないか、
髭もじゃの刺青野郎、怖くないのか、
連日連夜のギグ続き。こんな殺人的スケジュールで、疲れてないのか。
本当の本当に大変だねえ、まったく人使いが荒いにもほどがあるよねえ。

などと、

要らぬ老婆心に身を焦がしてきたが、
その度に浮かぶすーちゃんの笑顔。

おっさん、舐めちゃいかんぜよ。
言っときますが、あたしはそんなヤワじゃないよ。
人に言われて、やらされてやってる事なんか、ひとつもないんだよ。
あたしはこの喧嘩、自分で始めたんだから。
そしてそれが、面白くてたまらないんだから!

そっかそうだったのか!
そう思った途端、全てが覆った。

そう、これはすーが始めた喧嘩。
その張本人こそはまさに、我らが大親分、その人であったのだ。

で、ふと神バンドの慄きが聞こえる。

毎日毎日とんでもねえギグばかりで、
ええええ次は10万人?
えええその次は50万人!?
えええ、で、100万人?
100万人を相手にBABYMETAL DEATH !?!?!?

当然ですよ、とスーメタル。
私は世界中を相手に喧嘩してるんですから!

さああ皆さん、今日も一発、ぶっ飛ばしていきましょぉおおおお!

はてさて、
世界を相手に、いったいこれからどれだけ派手な喧嘩を繰り広げて行くのやら。
この姐さん、まさに目が離せない。

そんなこんなでこのヤクザなおじさんは、
このポニーテールの大親分に身も心もメロメロ。
まさしく 命、預けます! なのであっった。

で、ねえ、俺、もしかして、そんな人に、
とととと、とんでもなく失礼なこと、言っちゃったりしてなかった?

やば!まじ、それ、ヤバすぎ!!

ごごごご、ごめんなさい、と、思わず、関東土下座組、してしまうのであつた。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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