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BABYMETAL 2014 LONDON ~  ベビーメタルのライブは格闘技か!?

Posted by 高見鈴虫 on 22.2016 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments

ニューヨーク、雨の土曜日。

どうも体調が優れない。
鼻が詰まり喉が痛い。
風邪ではない。風邪であるはずがない。
バカである俺はその恩恵として風邪を引かないのである。

よってこれはアレルギー、花粉症、という奴なのであらふ。

季節の変わり目になると決まって訪れる、
この風邪ではない風邪のような状態は、
嘗て患ったあの甘美な霧の中を彷徨い続けた後に訪れる、
不穏な暗い森の記憶をふと呼び起こしたりもする。

ここ云十年、そんなものからは完全に足を洗ったにも関わらず、
シックといわれる、夜の森を亡霊に怯えて逃げ惑うような、
あの地獄図の中の経験、
その余韻だけはいつになっても身体が記憶を続けているのだ。

なんとも因果なことである。

なんて、ああやれやれ。
雨だってよ。そして花粉症かよ。




♪ ♪ ♪


という訳で、この週末の課題となっていた
BABYMETAL 2014年のロンドン公演のDVD。

実は今回に限り、俺は頂いた数々のコメントから、
なんとなくその概要を掴んでいたりする。

通常、俺はどんな映画もどんなバンドも、
出来る限り予備知識無しでガチンコ勝負を仕掛ける。

以前のBABYMETAL、ニューヨーク公演もそう、
メンバーの名前ぐらいは知っていはいたが、実はその曲目も、
ギミチョコ、あるいは、KARATE、ぐらいしか知らなかった筈。

今になって、くっそ、しまったな、もうちょっと良く勉強しておくべきだった、
と痛恨の念に耐えない訳なのだが、
しかし、そう嘗ては印象派ドラマーとして数々のセッションをこなしてきたこの喧嘩屋。
ガチンコの面白さ、そして、たとえ負けたとしても、その敗れ去る過程を思い切り楽しめる、
予備知識無しの本番一本勝負、こそが俺流土壇場的生き方の秘訣でもあったりする。

で、そう、今回の2014年のランダン、つまり、LONDON公演。

かの武道館公演を遥かに凌ぐグルーヴ、であると聞く。
と同時に、なんとあろうことか、一枚目と二枚目の、そのドラマーが違う!

改めて言えば、ライブの要とは、実はドラムである。

観客たちの目は、ボーカルを、ギタリストを凝視しながら、
しかしその身体は、実はドラムを体感、シンクロしているのである。

よって、ドラマーであった俺は、
客の乗りが悪かった、俗にいう滑った転んだギグ、その原因を、
一身に、ドラムのせい、つまりは、俺のせい、と自身を戒めていた。

たかがロック、されどロック、と言うように、
この世で最もどうしようもない奴らの為の、このロックという音楽。
ロックの醍醐味と言えばまさに、馬鹿の馬鹿による馬鹿のための祝祭。
客の乗り、そのドサクサの乱痴気騒ぎ、こそが真骨頂。これに尽きる。

で、そう、ここアメリカにおいて、
ロック=馬鹿=乱痴気騒ぎ、そのパターンはまさにスタンダード。
つまりは、どうせ馬鹿なんだから、なにをやっても許される。
だってここに居る奴らみんな馬鹿、でその馬鹿をを愉しみに来てるんだから、
って理由で、ロックにおいてほとんど大抵の馬鹿は、見過ごされる、べき、と。

なので、最初から実は乱痴気だけが目的て来ている輩も多く、
ライブが始まらないうちからモッシュを繰り返しては、
IPHONEを覗き込む幼気な普通人達をピンボールのように跳ね飛ばし、
なんて情景もまさにロックの風物である訳なのだが、
そう、このロックという土壇場においては、
そんな迷惑至極な馬鹿どもを利用しない手はない。

その鮨詰めのライブ会場で、
どうしても前の方に行きたいものの、
アメ人達の体格、つまりは脂肪の体積量に劣る俺は、
しかしこの不滅のお祭り根性だけを頼りに、
ステージが始まった途端、
目をつけておいたヒトキワ身体のでかい木偶の坊を、
思い切り突き飛ばすのである。

よろめいた木偶の坊に押しやられた観客たち、
悲鳴が上がり、同時に、おおお、始まった、の歓声が上がる。
馬鹿野郎、ロックだ、この野郎!
そしてまた押す。思い切り木偶の坊を突き飛ばす。
押しては返すその振り子の揺動を利用しては、
つまりはそう、ブルドーザー代わり。
てめえ、このどんクマ野郎、好きにぶっ飛びやがれ!

ロック、或いは、モッシュという、友好を前提としたケイオスの空間においては、
言ってしまえば、全てのことは笑って済まされる。あるいは済まされるべき。

思いきり突き上げた拳が、
いきなり顔を出した間抜けなメタラーの顔面を直撃。
露骨にひん曲がった鼻から、
一挙に噴き出る鮮血がみるみると
まるで黒いマスクのようにメタラーの顔を喉を胸を覆い、
汗に濡れた金髪を紅の血潮に染めながら、
さすがに、あああ、悪い悪い、と一応謝りながらも、
すでにライブの興奮に完全に頭のぶっ飛んでいるメタラー。

いいってことよ、イエーイ、ロオオオック! と問答無用に元気一杯。

その血みどろの金髪男、その修羅の姿。
これはもう、ロック・コンサートにおける究極の美学、その体現。
周りの奴らみんな驚いては、
おおお、こいつ血みどろやんけえ!と、
思わずハイプに上げられて、
鮮血に塗れた髪を振り乱してはここぞとばかりに怒轟の雄叫び。

ロオオオオック!

ステージのミュージシャン達、
いきなり目の前ににゅっと生えてきた血みどろの魔神に思わず目を見張り、

そして、YOU ROCK!!!
YEAH!! ロックだぜ、俺達は、ロックだぜ。

その瞬間、血みどろのメタラーはまさに、
ロック馬鹿のその輝ける象徴として、
ステージのミュージシャン達を凌駕する、
全観客の大喝采を浴びたのである。

ああ、やばいやばい。

この麻薬禁断症状に似た鼻づまりが、
そんなことを思うと一挙に抜けていく。
不快感に、あるいは、鬱に、あるいは、不安に、恐怖に、
打ち勝つのは、怒りと、そして興奮以外には無い。

その興奮が、いまだに見始めてもいない
このBABYMATAL LONDONのライブ、
早くも俺の身体を包み始めている。

さああ、今日も行くぜ。

YOU ROCK! 思い切りぶっ飛ばしてやる!


♪ ♪ ♪


一枚目。

「2014年7月7日 THE FORUM ~ 紅いスカートの大魔人」

DVDをセットした途端、
おおおお、エントランスの行列に神バンドが並んでる!!
このBRITISHの捻った冗談のセンス。最高!
イギリス人ってほんとどこか日本人と似てるよな。
やることなすことやたらと笑えたりする。

で、え?この箱、小さい!!

先日の武道館のあの絢爛豪華のステージセットに比べ、
なんだこれ、ライブハウスじゃねえか。

因みにそう、このライブハウスこそが、ミュージシャン、
あるいは、ロッカーの正念場。

ロッカーにとって、ライブ、と言えるのはライブハウスだけ。
巨大会場は、SHOWであって、LIVEにあらず。

で、このライブハウス、
なんてったって、その臨場感、そして音のボリューム、
その体感度がまるで違う。
そして、そう、このライブハウス、
まさに、ドラマーの、そして多分、ミュージシャン全員、
強いてはロックを愛する全ての馬鹿にとっての、パラダイスでもある訳だ。

この THE FORUM でのライブ、
演奏前から偉い勢いの盛り上がりである。
既にこの時点で、ライブの成功は十中八九、決まったようなもの。
メンバーの顔にもそれとなく余裕が見えるではないか。

そして、このthe FORUM のライブ、なによりそのカメラが良い!

まさに三姫の表情、目線、あるいは、衣装のずれまで、
手に取るように、臨場感ばっちり。

ああ、ゆいもあが大きく見えるな。
この間の武道館では本当に子供のようだったのに。
それこそはまさに、あの武道館からの、メンバー達の成長の証。

因みにこのステージの上で、デカく見える、小さく見えるって、
実際の身長には全然関係なかったりするでしょ?

ミック・ジャガーもキース・リチャーズも、実際に間近にしたら
えええ?ってぐらいに小さな人だったり、
あるいは、そう、あのハイドくんが、
ステージのうえでは、まさに巨人に見えたり。

そうなんだよ、ステージで大きく見えるか、小さく見えるか、
それこそが、ミュージシャン、あるいはパフォーマーの、その度量そのもの。

武道館というあの強大な空間を手中に収め、
まさに自信と可能性が無限大のBABYMETAL。
このFORUMのステージが、凄く狭く小さくも見えるぐらいに、
そう、メンバー達の存在感が飛躍的にアップグレードされたっていう、
その証。

やっぱね、でっかいハコの喧嘩を経験すればするほど、
ミュージシャンはデカくなって行くのである。

で、このTHE FORUMの映像。

その見事なカメラアングル。
まさにこれぞ MTV! と言った作り。
つまりは、BABYMETAL 三姫の珠玉のプロモーションビデオのよう。

その三人の表情、眼差しから、光る汗から、
ステージの臨場感、
そして、この戦う少女たちの生の息吹がガンガンと感じられる。

とまあ、そんな見事なカメラアングルに呑まれたのか、
なんか、ちょっと、神バンド、影薄いぞ(笑

こうしてみると、LONDONの観客、
下手をするとスパイス・ガールの延長、
あるいはアップグレード版、として捉えている奴らもいるのかな、
とか思ってみたりもする。

で、そう、このTHE FORUM まさに、BABYMETAL、
フロント三姫の独壇場。

ああ、ウキウキ・ミッドナイト、
その出だしのすー嬢の声に思わず、涙が滲んでしまうぞ。

このメロディー、本当に癖になるよなあ。

実は嘗て、60年代、70年代のフレンチ・ポップス、
あの、フランス・ギャルの夢見るシャンソン人形とか、
シルヴィー・ヴァルタンのあなたのとりこ、とか、
ミッシェル・ポルナレフのシェリーに口づけ、とかを、
ハードコア・メタル・パンク、でやったらどうよ、
なんてプロジェクトに参加したことがあったのですが、
このBABYMETALのキャッチーなメロを見る限り、
あの路線って、決して間違っていなかったんだよな、とも思う。
ただ、そう、そこに三姫がいなかったこと、
そして、スーメタルがいなかったこと、
そして、ごめんなさい、俺、ドラムが、やはりここまで、やりきれて無かった。
まあぶっちゃけ、うん、ドラムだね、そう、俺。俺のせいだよ、
なんて思ってたらちょっと凹んでしまったりもして。

で、そう、実は、ごめんなさい。
こんなこと書いていいのか、いや、どうしよう、
でも、俺、誰にお金貰ってる訳でもないし、
こんな個人でやってる糞ブログ、誰も見てねえし、

なんで、言ってまう。

ギター、上手、まさに神業的に上手なんだけど、
正直、あり?いつもと違う、と思った。

つまり、カッティングが、ちょっと、微妙にずれている。
まあ確かに、音の録りとかもある。
実際はしっかりと弾けてるのに、ラインのつなぎでなんかおかしくなってたり、
モニターが実際どう聞こえてるかなんて、本人以外には誰にも判らない。
ただ、ああ、ごめんなさい!
つまりは、大村さんとミキオさん、ああ、やっぱり、
大村さんと、ミキオさん、この凸凹、じゃなかった、鉄壁の師弟コンビ。
これこそが、まさに神バンドのコアなんだな、とちょっと思った。

で、ああ、そうか、となんとなく。
ちょっと英樹さん、割りと今日は大人しめじゃない?
とは思ってたんだけど、
ああ、そうか、大村さんとミキオさんという鉄壁凸凹師弟コンビ、
ああ、ギターさん二人はそこで適当にやっててくださいな、
という一種お気楽が許されない状況で、
メンバーに無駄な気を回させないように、
きちっときちっと、押さえるところを押さえて、
とやっている訳なんだよね。
いやあ、プロだよねえ。本当に、まさしく鉄人集団。

なので、この大事なステージ、神バンドはやはり、
なんだかんだ言って白塗りのサポートバンド。
つまり、やらなくてはいけないことは?
そう、主役をどれだけ引き立たせるか。
それに尽きる。

という訳で、そんなちょっと抑えめの神バンドに支えられ、
フロントの三姫、まさに絶好調!

神バンドは神バンドで、次々と襲いかかる難関を無難にこなしながら、
キメのたびに、お見事!と思わず膝を打つ、
まさに居合い抜きの達人のようなプレーを連発。

そんな神バンド、
大村さんミキオさんの鉄壁ギター、
そのあまりにも大きな存在を埋めるのは、
まさに、ボーさん。
この人、まさに精神的な要というか、
そう、ボーさんあっての神バンドなんだよね、
というのが、その映像からひしひしと伝わってくる。
この人の厳しさ、そして優しさ、その深い深い理性、
そして、まさに、鋼鉄のようなプロフェッショナル根性、
それこそが、神バンドを神バンドたらしめている、
まさにボーさんこそが、神バンド・スピリッツ、そのもの、かと。

なんかこのボーさん、見ればみるほどに、本当にベース鉄人。
もう24時間、寝ても覚めても、
飯食ってるときも、皿洗ってる時も、トイレでも、
風呂入っている時以外は、いつ何時でもベースを首から下げて、
という生活してたんだろうな。

そう、昔の俺の相棒もそうだった。
いついかなる時にも首から下がったフェンダーのジャズベース。
寝落ちする限界までベースを弾いていて、
で、起きた途端にどころか、夢の中でさえベースを弾き続けている。

で、おい、明日のスケジュールどうすんだよ。
搬出搬入とかリハとか、
なんて問いかけに、小憎たらしくも無言のままベースの音で返す、
まさにトーキング・ベース、
なにを話しかけても上の空で、意識はいつも指先、
つまりはその爪弾くベースの中に入り込んじゃってる、と、
まさにそんな奴。
おもいっきりムカつくことも多かったが、
やはりそう、ドラムとベース、相棒ってよりは、夫婦岩、というよりは、
まさに、命綱、あるいは、分身そのもの。
ベーシストってそうなんだよな。
本当に本当に、ベーシストってそんな奴ばかりだったな。

とそんなことを思っていたとたん、いきなり、おっと、と目が覚める。

アカツキだ!。まさに、スーの独壇場。

ああこの声、この表情、ああ、俺はほんと、涙がでるくらいにスーが好きだ。
嗚呼、このアカツキのすーちゃん、
この曲のすーちゃんほどに、美しいものはこの地球上には存在しない。

やっぱね、ボーカルだよ、と思わず。
やっぱさ、どんな楽器よりも、なによりも、
女性ボーカル、これに勝る楽器はこの世には無いんだよね。
全てのミュージシャンが思い知る、
この女性ボーカルという最強の音!そのその威力!
神バンド、いくら頑張っても、やっぱ、勝ち目ないよな、と。
そしてそう、英樹さん、そのとおりだよ。
俺たちバンドマンにとって、そんなボーカルこそはまさに、聖域:サンクチュリア。
この人を、この歌声を、どれだけ際立たせるか、それこそが、サポバンの鉄命。

ステージはまさに、女王たるスーメタルと、そして、ゆい最愛の萌え萌えパワーの聖域。
ただね、やっぱり、スーの居るステージと、いないステージ、そのボルテージがやはり違う。
神バンドがどうやっても、ユイ最愛がどれだけ踊りまくっても、
やはりそう、すーなんだよ。この存在こそが、このステージの女王、まさに、全てなんだよね。

という訳で、さあ、いつ来るか、と思っていたポケット。
ああ、メギツネかあ。
はい、いらっしゃい。お待たせしました、神様、ご降臨のお時間でございます。
いきなりステージの全員にスイッチが入って、ロケット噴射。

ああ、最愛ちゃん、目が跳んでるよ。ゆいちゃん、意識ないでしょ?
英樹さんのスネアがガツンと入り、ボーが踊る、ミキオさんが踊る。
そして、舐めたらあかんぜよ、に声を合わせるイギリス人(笑

この神バンドの、そして、ユイ最愛の異様な興奮は、
つまりはそう、スーのその声に官能し、そして感電してるんだよな。

そしてギミチョコ、まさに怒涛。
バンドのボリュームが跳ね上がる。まさにターボ、ジェット噴射。
ああ、ステージはもう、完全に神様に乗っ取られている。

思わず、ROCK と叫ぶ。YOU ROCK! ロックの神様。
この世で一番邪悪で、そして一番魅力的な神様。

猛り狂う神々に完全に憑依されたメンバーたち。
みんな目が飛んでいる。
ユイも最愛も、バンドのメンツも、
そしてほら、あのトラのギタリスト、
緊張どころか、完全に意識をなくしているでしょ(笑

そしてスー。この表情、この眼差し。まさに、女神。あるいは魔人そのもの。

という訳で、いつもながら、完璧なステージであった。
そしてそう、またいつものように、スーの圧勝。
やはりこの人に勝てる人は、い・な・い!

で、なに?アンコール?
で、なに?ヘドバン?おおおおおおおい。

救急車だ救急車、救急車呼んどけ!
10台?20台?いや、あるだけ呼んでおけ!

そんなとてつもない空間を、
きっ!と睨め回すスーメタル嬢。

ああ、大親分。まさに、紅いスカートの大親分。
あるいはそう、ポニーテールの大魔王。

最後は、イジメですか。ああ、もうこれ以上ありません。完璧です。

ああ、思わず、おじさん、涙ぼろぼろ、頭からんからんです。。。

ああ、駄目だ、止まらねえ、次行くぞ次!


♪ ♪ ♪


「2014年11月8日 BRINXTON ACADEMY 荒武者三昧 喧嘩太鼓祭」

なんか、不穏な出だしですね。
雨か。そう言えばニューヨークの時もそうだったな。朝から荒れ模様だった。
もしかして、すーちゃん、雨女?
あるいは、まさに、そう! 「嵐を呼ぶ女!」

で、会場、でかい!
また一回り大きくなったBABYMETAL。

そして、はい、前田遊野さん、登場です。
もうその一発目聞いただけで、まさに喧嘩屋!

BABYMETAL DEATH

スネア入ってる。入り過ぎる程に入っている。
ああもう、一曲目から、もう、思い切りの奥まで入ってる!
スティックの根本まで、いきなり怒涛のように突き上げる、
迫真のリムショット連発(笑

やばい、前田さん、ヤバイ。
ああこの人、ドラムは、バンドは、ライブは、喧嘩だ。そして、セックスだ!
まさにそう、三姫の背後から、ガツンガツンと、突いて突いて突きまくり。

ボーさんが笑ってる。おいおい、まだ一曲目だぜ。
大村さん、構うことはねえ、とばかり、ゴリゴリのカッティング。
そらそら、喧嘩だ喧嘩だ、荒武者サムライの、喧嘩祭りでい!

この前田神、この前にBABYMETALと合わせたのはいったいいつなんだろう。

俺的には、ベビメタは青山英樹さんのドラムがほぼ定番、という印象だったので、
この前田遊野さん、むしろ、バックアップ、というよりはスポット。
この場限りの大喧嘩、やるだけやってぶっ飛ばそうぜ、と、
そんな風にも見える。

俺、実は、トラやら、スポットで入る時、
で、どんな風にして欲しいですか?とさり気なくバンマスに聞いていた。

荒くてもすげええ盛り上げたい?
ライブ録音とる見たく、きっちりこなしたい?
最初抑えめでも、後からじわじわ盛り上げる?
あるいは。。。

見る限り、このBRINXTONのギグ、
まさに、そのしょっぱなから、思い切りぶっ飛ばせ!GO!
のサインが出ていた、と思われる。

怪我人が出ようが、死人が出ようか、構うことはねえ。
観客は、そしてカメラは、思い切り盛り上がる姿が見たいんだ。
行っちまえ、思い切りやっちまえ!

という訳で、この前田神、思い切りグルーヴ重視である。
グルーヴ重視である以上は、多少のミスはあったにしても、
取り敢えず、ガンガン行く。
クリック入ってるから、走るもたるの心配は無い。
とすれば、もう、
力の限り、スネアもバスドラも、思い切りぶち込む。
シンバル、ためまくり。ビート突っ込みまくりうねりまくり。

YEAH! YOU ROCK!
ロックなんだぜ、そう来なくっちゃ!

ただでさえ荒くれ者のドラマーに、そんなGOが出た時、
ライブは化ける。そして、荒れる。

普段の青山英樹さんの、
あの鋼鉄のようなプロフェッショナル意識。
渡された音源、つまりは契約書。
その一打一打を、全て漏れなく、着実に忠実に再現する、
その要求を、例えそれがどれだけ無茶な、
あるいは時として不自然に聞こえるだろうとしても、
契約を完遂することこそがプロフェッショナルの仕事。
という、まさにドラム職人。スタジオ系ドラマーの極意。
そんなドラマーとしての完成を極めた青山英樹さんに対し、

この前田遊野さんは。
まさに、ドラマーは客を踊らせるのが仕事。
まさに、サポートというよりはスポット。
ミュージシャンというよりは、まさにバンドマン。

前田神は押す。押して押して押しまくる。
スネアをあまりにもぶち込み過ぎて、
そんなグルーヴ系のドラマーに取って、
タムやらオカズやらは、割りと添え物(笑
取り敢えずはグルーヴ、そして、スピード感、これが全て。

いつしか、大村神、関係ないところでヘッドバンガンガン。
いつしか、ボーさん、思わず、メタルでバック・ビート(笑
そして、ドラムの前田神、まさに、荒れ狂う魔人そのもの。

がしかし、と思う。
そう、そういうドラマー、実は、よく、ボーカルと被る。。。。

そう、ステージにおいて、ドラムとボーカルって、実に実に、良く似ている。
似ているところで、下手をすると、被る、あるいはぶつかる。

で、ボーカルのスーのその歌に、思わずドラムのオカズが被る。

そう、青山さんのドラムには、この歌との被りが無かった。
あるいは、被っても気にならなかった。

つまりそう、青山さんの至上目的は、この女王たるスーメタル、
その姿をどこまで引き立たせるか、それこそが青山神のプライド。

そして、前田神。この荒くれる喧嘩太鼓男。
彼にとっては、神バンドも、そして、BABYMETALも、一つのバンド。

つまり時として、バック・バンドがフロントを食う、ということもありえる、と。

げええ、と思わず。

これ、下手をすると、神バンド VS ベビメタ、
あるいは、前田神 VS すーめたる、そのガチンコ一本勝負になる。。。

とそんな時、ふと、ブレイクの瞬間、すーちゃんが、ちらっと、ドラムを横目で振り返った気がした。

いや、責めている、というのではない。
ただ、ふと、違和感を感じたのか、あるいは、え?なにかの合図?
と思ったのかもしれない。
前田神はそんなスーの視線に気付いた気配はない。
そしてステージはつつがなく、そしてまさに怒涛のような勢いでうねり続ける。

そんなスーの視線に、ふと俺は思った。
スーは、多分、バンドの音、その一つ一つ、
ギターのカッティングの切れ味から、ベースのスライドの重さから、
そして、ドラム。ドラムのオカズ、そのフレーズの全てを、完全に記憶している。

ミュージシャンは実は気づかない。
グルーヴの中で、おっと、やべ、タムが滑った。まあいいか、リズムは外れてねえし、
とそんなときに、ふと、む?そう、今までそこにスーメタルの視線があった気配に気づく。
ん?すーちゃん、俺のこと見てた?
勿論、すーちゃんは女の子である。
女の子であるもの、それはもう本能として、
視線を相手に気取られる、なんてヘマは絶対にしない
女の視線は唯一絶対の最終兵器である。
それを使う時には、思い切り使う。
そしてその強弱から、そしてそれを悟られる前にちらっと外すタイミングから、
そう、賢い女は、そんな視線のパワーと用法を絶対に誤ったりしない。
そんな女の視線の威力を十分に意識しているこの一六歳の少女。

思わず、怖え・・・・ と苦笑い(笑
ヤクザの大親分であれば、いやあ、こいつはタマだ、
天下一の上玉だ、かっかっか、と高笑いをする所。

そう、スー、16歳にして、まさに、人を仕切る、ということの真髄を見切っている。
まさに、紅いスカートの大親分、そのものである。

とそして、そんなことは全て眼中にない、という風に、
飛ばして飛ばして飛ばしまくる神バンド。
まさに男の子!そうこなくっちゃ、と。
ともすると、三姫の存在そのものが押されている程に、
前田神、そして大村神、押して押して押しまくる。
うねる観客。ステージも半ばだというのに、まさに酸欠者続出というところ。

そしてすーである。
この人は、賭けても良い。ステージの上の、そして観客席に広がる、
その音が、物理的に目に見えている。
うねり続ける神バンドの音。
それはまさに、荒れ狂う龍、あるいはキングギドラ。
客が飛ぶ。モッシュが弾ける。ハイプされた奴らの両足が宙を踊る。

これはこれは、と思わず。

すーはどうするつもりだろう、と思った。
神バンドは問答無用に飛ばしまくっている。
これは下手をすると、すー嬢とそして、神バンドとの完全なガチンコ。
そしてそのガチンコの瞬間こそが、このバンドの、強いてはBABYMETALの、
つまり中元すず香というアーティストそのものの、命運を決する瞬間にも成りうる。

俺はステージは喧嘩だ、と言った。
それは己のビビリとの喧嘩。あるいは観客達との喧嘩、
そしてそう、メンバー間における、ステージの覇者を巡る壮絶な綱引き。
そんなステージの上のガチンコ。
二人のギタリスト、あるいは、ベースとドラム、あるいは、
バックバンドと、フロントとの、完全なるガチンコ。

ああ、このギグ、いったいどうなってしまうのか。
思わず心拍が上がる。
なんか俺自身が、ステージに上がっている気がしてならない。

そしてスーがステージを降りる。
4の歌。
実はこの、応援団のリズムにツーバスを乗せる奴、
最近、事あるごとに繰り返しておりまして(笑
まさに、ツーバスはこうこなくっちゃ、と、そういう曲。
もはや前田神、荒武者三昧。
この世の華とばかりに、ドラム、ぶっ叩きまくっている。

ただ、と俺はほくそ笑む。
グルーヴ系のドラマーには罠が多い。
つまり、前田神も俺と同じ問題を抱えている筈。
つまり、グルーブ重視、スネアを溜めまくるが為に、
ついつい、タムのオカズが流れる。
そして、バスドラを思い切り鳴らしすぎるが為に、
シーケンサーとの間に、微妙な音の、或いは音色の、ズレ、が生じる筈。

それは良い意味でも悪い意味でも、グルーヴ系ドラマーの宿命。
どちらも取る、というほど、ロックという音楽は甘くはない。

その選択において、
青山神は契約を重視するマネージャー系、
そして前田神は、結果を重視する現場系、と。

そのどちらがどうか、など、論じるだけ野暮というものだ。

がしかし、そう、ただひとつ言えるのは、
フロントの三姫との関係である。

前回、THE FORUM のライブでは、
まさに三姫のプロモーション・ビデオのようだった映像が、
このBRINXTONのライブでは、まさに荒れ荒れ、
神バンドの大暴走を映して、まさに会場にいる全ての人々が荒神と化している。

グルーヴの神々は、そんな状況を空から見守っている。

スーはどうするつもりなのだろう。
このまま押し切られてしまうのか。あるいは・・

ドラムはますます重くなる。
今や、スネアを打ち込む左腕は、鞭のように撓り、
弾かれたスティックから叩き込まれるそのスネア、
まさに轟音となって会場中に響き渡る。

思わず再び苦笑い。
この人、日本で食えるのかな、と(笑

少なくとも俺の時代、
ドラムがここまで肘を入れてスネアを叩き込んでしまうと、
スタジオ系、俗にいうヤマなんとか音楽教室出のおぼっちゃまちゃんどもは、
一様に眉をしかめたものだ。
もっと全体のバランスを考えて貰えませんか?
バカタレ、と思わず。
その前にお前、メトロノームONで取るのやめろ。
そしてお前のそのコチコチの機械見たいなちょこざいなビート、
まるで風に流されるようなその軽い軽い、浮ついたビート。
せせこましくて、耳障りでならねえ。

だがそう(幸か)不幸か、
日本の音楽界そんな訳わからない楽器屋の天下。
挙句の果てに、リムショットはやめなさい。
肘を動かしてはいけません。
身体はなるべく動かさないように。
裏音のハイハットは無駄音をマイクが拾うのでご法度。
スネアの引っ掛け?その裏音?もっての外だ馬鹿。
何考えてるんだよ。
お前は静かに、ただ譜面追ってればいいんだよ。
譜面にない音は極力出さない。それがプロ。
え?グルーヴ?何のことだよ。知らないよそんなもの。
だって譜面に無いんだから。。

そう、嘗ての日本の音楽界は、長らくそんな人々が仕切っていたのだ。

そんな馬鹿どもの呪縛から逃れられるのは、
ポンタや、青純さん、そんな大御所のレベルだけ。

ジョン・ボーナムを聴いてはいけません。
エルヴィン・ジョーンズを真似てはいけません。
山派のドラムを使ってない人はコピーしてはいけません。

はあああ!?
馬鹿馬鹿しくてやってられない。

俺が日本音楽業界にちょっとした疑問を持ってしまったのは、
まさにそんな山なんとか音楽教室出身のそんなちんけなメンツに対して。
そして、その不満の捌け口が、ライブハウス、或いは、米キャンであった訳だ。

その後、B'Zのドラマー、
ええ、あの人、あのカナダ人、まるっきり、完全に禁じ手のてんこ盛り。
あのまるで、大乗り。ダイヤモンドヘッドのジャイアント・ループのような、
そう、まさに、神をも恐れぬ大乗りも大乗り。

やれやれ、日本の歌謡界も変わったものだよな、と苦笑い。
つまりはそう、あの山なんとかの糞腐れどもが、
ついに本物を目の当たりにして、てめらの耳糞がどこまで詰まっていたのか、
思い知った結果なのだろうが。

という訳で、そう、
この絵に描いたような喧嘩太鼓。裏乗り番長の前田神。

あんたのような人ががんばって、初めて、
日本という、あの演歌と民謡と長唄と、
そして、思い切り前のめりの、
思わず前につんのめりそうなぐらいに軽くて忙しないビート。
あのどうしようもなくみっともなく、
グルーヴの欠片もない、まさにリズム音痴極まれリ、
という、思わず泣きたくなるような音楽センスをした人たち用の、
つまりは、テレビ向けの音。
あれから、解放される、という日が遂にやってくる、と。

がそう、すーめたる。
我らがスーメタルは、実はそんなお茶の間歌謡界、
それを基調とした、日本アイドル界のまさに徒花。
その必殺技たる鼻腔共鳴を武器に、
ロック界に敢然と殴りこみを挑んだ女戦士である。

この御法度者同士のガチンコ勝負、なかなか面白そうじゃねえか。

キャッチーミーで完全に観客たちを征服した神バンド。
馬鹿野郎、どんなもんだい!

そして、その衝突は予想通り、アカツキ、にて起こった。

高らかに響き渡るスーメタルのビブラート。
ああこのバイブレーション、
震えている。空気そのものがビリビリと震えている。
涙が滲む。意識が遠のく。

そして、始まる、あかつきだあああ!その絶叫と共に、

来たぁああ!ドラム来たあ、
完全にガチンコ、まさに火花どころか、
津波と津波がぶつかり合っては、
とんでもない濁流となっては会場になだれ込んでいく。

こりゃすげえ、まるで、プロレスみてえじゃねえか。

おいおい、BABYMETALは格闘技かよ!

とここに来て、あれ?もしかして、ギター、ミキオさんじゃないの?
なんて間の抜けたことにいきなり気づくこの元ドラマー。
いやあ、悪い悪い、忘れてたよ、ギタリスト。
ごめん! ってか、あのですね、ドラマーにとっては、
ギグにおけるギタリストなんて、添え物みたいなものであって、
だってモニターでも全然聴こえねえし(笑
そう、ドラマーはベース、あるいは、サイドギターのカッティングしか聴かず、
それをがっちりと掴んでは魅惑のグルーヴを巻き起こす、
まさに、そう、ドラムこそがステージの影の主役。
実質的なライブの主なのである、と勝手に思いこんでる、
ってことが非常に多い(笑

だがだがだが、おいおいおい!
前田神、スネアぶち込み過ぎて、タムが荒れ放題(笑
そうだよな、俺ら、グルーヴ野郎、
タムなんかは添えもんなんだよ。
笑わせるぜ、グルーヴにタムなんざ要らねえんだよ。
ドラムはバスドラとスネア、そしてハイハット。それだけあれば十分なんだよ、
なんておいおい、BABYMETALって、そんなバンドだったっけ?

そして、おねだり。
予想通り、この曲はまさに前田神の独壇場。
バックビートの真髄。ああ、ビートが4から8から16と、どんどん広がっていく。
どんなリズムも、どんなシンコペも、どんなステップも、
すべてそのグルーヴの中に巻き取られてしまう。
ドラムの奏でるグルーヴの最骨頂。
ドラムはこう叩け、その大いなるお手本のようだな。

そしてメギツネ。
神バンド、まさに、地上に降臨した、
あのエクソシストの悪魔、
魔人バズースのようじゃねえか。

これは荒れるな、荒れ狂うな、このギグは、
と思った矢先に、
おいおい、スネアあまりにも溜めすぎて、ビートが後ろ後ろに!!
た途端、大村神、すかさずドラムに寄って、ハッドバン、
いやあ、それ、それっすよ。バンドだよね。そうバンドなんだよ。
このあ・うんの呼吸。これこそがまさにバンド。
それを、よしよし、と人知れず頷くボーさん。
良いバンドだよな、と思わず。良いバンドだよ、本当に。

しかしながら、観客からメンバーから、これだけ荒れ狂いながら、
しかし実は、しっかりと粒は揃ってるんだよねえ。
つまり、どんなに興奮しても押さえるところはしっかりと押さえている。
そう、そこがまさに、プロとアマの違い、なんだけどね、と思わず深い溜息。

おいおい、このドラム、あんまり気持ち良すぎて、仕事になんねえぜ、と、
ボーさんの密かなほくそ笑みが聞こえてきそうだ(笑

その時であった、曲はドキドキ・モーニング。

ふと見れば、ステージの上、そう、我らがスーメタル、すず香嬢。
その必殺レーザービームの眼差しで、大嵐の観客席の睨めつけて、
ガキの遊びはそこまでだよ、と不敵な表情。

さあ、神様、おまたせ。出番だよ。

すーが、まさに、化けた。
ゆいが、もあが、化けた。
その踊りが完全にシンクロしている。
これ、脳波がシンクロしてるとしか思えない。

そしてついに、BABYMETALの反撃が始まった!

いきなりバンドの音、そのものを完全に掌握した三姫。
そのステップが、その眼差しが、その喉が、
まさに、神バンドの音、つまりは、荒くれ馬。
あるいは、怒れる龍神そのものに一瞬のうちに飛び乗るや、
まさに、時空を駈ける天女の如し。

そして最高潮、怒涛のギミチョコ。

げええ、怒れる龍神と、その頭にしがみついたスーメタル、
そのギリギリの大格闘。
ともすると思わず振り落とされそうなところを、
その龍神の頭をがちっと抑えこんだまま、
ああ、これは神々の狂乱というよりは、
ポニーテール、龍神に乗る!
うねるうねる、うねりまくるエアポケット。

そして、ふと穴に落ちたように広がるブレイクの空白。

あれえええええ。。。

思わずステージを覆ったその静寂。

響き渡る三姫のシャウト。

そしてスーの歌声。

ああ、なんていい声なんだ。
思わずステージの上で、その歌声のパワーに恍惚としながら、
ふと我に返る神バンドの面々。
そして、気づく、この子、この声、まじ、凄ええええ。
そして、完敗を認める。
ああ、こんな凄いアーティストにはいままで会ったことがない。
そして誓う。
ああ、俺、この子のためならなんでもしちゃう。

そう、スーなのだ。
やはり、なにがあっても、BABYMETALとは、つまりはすーなのだ。
そして完敗を思い知った神バンドがまさにサポバンの極意に至る。
このスーメタル、この人は、前代未聞、まさに千年にひとりの、逸材の中の逸材。
そしてそんな歌声に包まれながら、
そんな不出世の天才と、このステージを共にできるその幸せに、身も心も打ち震える。
ああ、すーちゃん、その歌声、もっともっと、やめないで。。

そしてその後は、まさにスーメタルの独壇場。
これで神の存在が明らかになる。

神々が愛しているのは、まさに、スーメタル。
中元すず香こそは、音楽の神様たちの第一のお気に入りなのだ。

ああ、まさにスーの完勝。まさに、圧勝である。
このスーメタル。
魔人!まさに魔人です。

既にエア・ポケットはまるであたりまえのように存在している。
もはやドラムがどうのギターがどうのベースがどうという次元ではない。
ましてやツーバスがどうの、おかずがどうの、スネアのタメがどうの、というそんな次元では全然ない。
まさに全ての音が、全ての気迫が、全ての呼吸が、全ての魂が、完全にシンクロ。

この怒涛の中に完全に飲み込まれ、もう誰にも止めることはできない。

あああ、アンコール。

ヘドバンギャー!
やべえ、救急車だ、救急車を呼べ、
ついでに消防車だ、装甲車だ、戦車だ。

ってか、俺が気を失いそう、と。。。。。


♪ ♪ ♪


嘗て、ローリング・ストーンズはそのキャリアの絶好機にあって、
ひとりの魔性の女、アレン・パレンバーグを巡り、
ステージの看板であった、ブライアン・ジョーンズと、キース・リチャーズが、
ガチガチの三角関係バトルを繰り広げていた。

アニタ、その謎めいた微笑みを浮かべるビッチの中のビッチ。

さあ、今夜のライブ、輝いていた方に、あたしを抱かせてあげる。。。

戦いに敗れたブライアン・ジョーンズが紋死を遂げ、
そしていつしか、キース・リチャーズと、そして有ろうことかミック・ジャガーとが、
この魔性の女を巡って争うことになる。

そんな恋の鞘当ての中で、男としてのギリギリのプライドを賭けた戦いが、
毎夜毎夜、ステージにぶちまけられていたのだ。

そう、その理由はともあれ、ステージにおいて戦いは必然である。

それは、パフォーマンスのうえでのテンション、そして緊張、
強いては、グルーヴそのものに、狂気を宿らせる。

BAXTORにおける、この神バンド 対 BABYMETAL、
あるいは、前田神 と スーメタル。

その壮絶なバトル。
観客としての他人事ながら、いやあ、本当に息も詰まる緊迫感。
本当の本当に面白かった!

そんなBABYMETALのステージ、
今後は、スーと、ユイ最愛、あるいは、ユイと最愛、
そしていつの日にか、スーとユイ、あるいは最愛との間で、
そして神バンド、各パート、そのポジションを通じて、
ステージの覇者を巡ってのまさに火花、あるいは血の滲むような、
そんな壮絶な戦いが繰り広げられる筈だ。

それは、お友達の、仲良しやら、
気が合う合わない、やら、そんな生易しいものではない。

まさに一人のアーティストとしての土壇場。
そのプライドの全てをかけた戦い。
そんな濁流に揉まれながら、
バンドはますますパワーアップを続け、
そして世界中を巻き込んで行く筈だ。

そして、ああ、これを言わない訳にはいかない。

スーメタルこと、中元すず香。

彼女のこのまさに神懸ったとしか言い表しようのない、
とてつもないパワー。その気迫、そのオーラ。
天使の清純さと、そして、大親分の糞度胸を併せ持った、
この千年に一人どころか、人類史上最高のパフォーマー。

彼女の人間的な成長と、そして、このBABYMTEAL,
そして神バンド、という超絶なプロフェッショナル集団、

そのプライド、あるいは、人生そのものをかけた、最終バトルが、
今日も場所を換え、街をかえ、海を越え、山を越え、
行われていくのだ。


という訳で、

青山神と前田神、どちらが凄いですか?
そんな質問に、俺ははっきりと答える。

んなことはどうでも良いじゃねえか(笑

このスーというあまりにも巨大な絶対的な存在を前に、
ドラムが、ギターが、なんてことは、結局どうでもよくなってしまう筈だ。

ごめん、神バンド。でも俺は正直そう思う。

そして、神バンドはやはり、
そのスー嬢に対する限りない尊敬と、満ち充ちた愛と、
そして自身のプロフェッショナル根性のその極意から、
そんなスーメタルのためなら、例え火の中、水の中、
その身を燃やし尽くしながら、この天下一のすず香姫を守り続ける、
そんなサムライの極意、まさに、武士道の究極の姿を、
観せてくれる筈だ。

という訳で、すっげええ、ライブだったな。

うんうん、まさに最高のライブ映像。

そして時は流れて2016年、
今やとてつもなくアップグレードされた三姫、
ともすると神バンドの影が薄くなってしまいそうな、
そんな超絶な輝きに満ち満ちたフロント三姫たち。
この成長を続けるBABYMETALと、
そして荒ぶる喧嘩太鼓、前田神とのリマッチを、
再び見てみたいかも、と思っていたりする。

がんがれ、BABYMETAL!
がんがれ、神バンド!

ロックは、格闘技だ!(笑



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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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