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女王様の消え失せたこの空白

Posted by 高見鈴虫 on 24.2016 日々之戯言(ヒビノタワゴト)   0 comments
実は、元気がない。

ブログを綴るどころか、生きる気力そのものがない。

その理由。

実は我が家のスーメタル、であるところのかみさん、
まあそう、別に顔が似ているとか、歌が上手い、とかではなく、
ただたんに女王様、という意味でなのだが、

その女王様が、いま里帰り、一時帰国中であったりするのである。

ええ、もしかして、
仕事辞めて、ベビメタ観戦に西海岸へ?
それにブチ切れた果ての絶縁状?

というか、いや、そうではなく、
いや、しかし、たぶんそれも含めて、

つまりは、そんな糞ブログやってる暇があったら、
さっさと仕事探しなよ、の小言からの逃避パワー、
その逃避パワーの見事な結実であったところのこの糞ブログ、
が、まあ、そう、そういう色々なものを含めて、

もう帰らないからね、
あんたがどうなろうが知ったことじゃないけど、
ぶー君にだけはひもじい思いはさせないでね、

の捨て台詞の後に、黒塗りリムジンの中に消えた我が女王様。

けっ、笑わせるぜ。
てめえこそ、熟女風俗なんてところに転がり落ちねえように、
せいぜい気張るんだな、知った事か、

ああ、これでせいせいした。

これでもう、誰に気兼ねすることもなく、
朝からベビメタがんがん、
で、さあ、この糞ブログ、
いままでしたためた、山のようなアイデアを、
一挙に仕上げてやらあ、
という意気込みも、

その女王様がいなくなったとたんに、
いきなしの砂の楼閣。

この突然やってきた得も言えぬ空虚感。

なんというか、
部屋中がすっかすか。
それに加えて身体の軸、というか、
生きる上での肝みたいなものが、
いきなり、へなへな、と消え失せた感じで、

なんか、そう、
なにもやる気がなくなってしまった、
まさに魂抜け状態なのである。

この男という生き物、

普段はくそお、このかみさんやら犬やらがいなければ、
俺はもうなにも気兼ねすること無く我道を行く、
冒険の旅に出てしまうのだが、

とはかねてから思っていたのだが、

いきなりそのタガが外れた途端に、
そんな元気どころか、生きる気力そのものが喪失してしまう。

そう、つまり、男って実は、女のために生きてるんだよ。
人生のその全ての悶着が、実はそこに起因している。

つまるところ、そういうもの、
その程度のものなんだよね、
と深い深い溜息。

てな訳で、
女王様のいなくなったこの空白。

なにをしているかと言えば、
まさに犬の散歩である。

朝6時に起きて犬の散歩。
仕事してこきつかわれて、
こういう時に限って面倒くさい案件が山のように襲いかかってきて、
で、青色吐息で帰り着いた途端に、
犬の散歩。

今更ながら、世のシングル・マザーの方々の、
その苦悩を、思わず疑似体験している訳で、

ばーか、金もねえのにガキ作ったお前のせい、
やら、
後先考えずに離婚なんてしたあなたのせいでしょ?
ばかばかしい、やら。

そうそういう、自己責任論者の方々、
そのあまりにもまっとうな正論の中に潜む、
救いようのないぐらいの想像力の欠如。

世を覆う、そんな血も涙もない正論の中に、
どれだけの毒がが含まれているのか、

思わず思い知っているこの空虚な訳である。

という訳で、

これまで地下鉄の中で、電話会議の隙を盗んで、
チコチコ書き綴っていたブログのネタ、

結実を見る、どころか、
そんな戯言の全てが、
実に実に、まさに風に消える塵の如し・・

その全ての生きる力が、
普段から、こいつさえいなかったら、
のその障壁、つまりは、抑止力そのものに依存していた、
という皮肉な逆説をこれでもか、と思い知らされているのである。

くそったれ、なんでも良いけど早く帰ってこねえかな、

と舌打ちしながら、ああ、はいはい、散歩?散歩だよな、
と犬の散歩に出かける毎日なのである。




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プロフィール

高見鈴虫

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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