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BABYMETAL 白ミサご参加の皆さまへ ~ ベビメタ・ロスの迷宮の底へ ようこそ

Posted by 高見鈴虫 on 10.2016 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments

ああ、みなさん、白ミサ、なんですね。

そしてこの小箱。
まさにステージと客席のガチンコ勝負のご対面モード。
日本人として日本人のベビーメタル、
その生の姿に直接対峙できるなんて、
なんて素晴らしいことなんでしょう。

一足早い小箱経験者として、
その衝撃の凄まじさ (!) を思いながら、
改めましておめでとうございます。

そしてもしも、これがベビメタのライブ初体験という方がいらしたら。。。(笑

心を込めて、ベビーメタルへ ようこそ DEATH !



ただ、この小箱のニュース、
正直、嫉妬、と同時に、
改めて、
ちょっとした、喪失感、って奴を味わっています。

喪失感

そう、ベビーメタルを知ってから、
と言うよりは、
あの五月のニューヨーク公演。

あの壮絶なステージでの狭間で、
えっ!?いま、もしかして・・・

すぅちゃんと、ユイちゃんと、最愛ちゃんと、
目が、合った!?★

そう思ったあの瞬間から始まったのであらう、
このベビーメタル熱と、
そしてこの、喪失感、
というやつ。

以来、なにかこう、なにをしても夢心地。
日々、自分でも不思議なぐらいの高揚感を感じながらも、
ふと我に返った時に訪れる、なんとも言えぬ虚脱感。
そしてふとつく溜息・・・
そんな溜息が、ここのところずっと、
つまりはあの五月のニューヨーク公演から、ずっとずっと続いている訳で。。。



この喪失感。
これを人呼んで、「ベビメタ・ロス」、というらしい。

つまりは、ベビメタを知った者たちが、
共通して患うことになる、病気、というよりは、現象、
つまりは、禁断症状、という奴。

ただ、いや、違うな、と思う。

恥を忍んで言えば、このわらくし、
実は遠い遠い昔の昔、
長い旅の間に迷い込んだ袋小路の途中で、
この禁断症状、ぶっちゃけ、麻薬、というものの、
本ちゃんのあの禁断症状、
業界用語で言う、シック:SICK と言うやつ、のあの地獄。
冷たい脂汗がたーらりたらりと全身を這い回る、ガマの油の疑似体験。
毒蛇の蠢くの窯の中に閉じ込められて上から蓋をされたような、
邪悪な森を亡霊に追われて逃げ惑うような、
まさに究極のバッド・トリップ。
そんな地獄の際を、実際に味わって来たわらくしめとしては、
この「ベビメタ・ロス」のこの状態。
なにもかもが根本的に違い過ぎる。

なので、そう、
このベビメタ・ロスは、
禁断症状、などでは、ない。

ででで、ではいつたいなんなのか?

はい、

お答えしませう。

それはね・・・・ 

ふっふっふ、

恋、だよ、恋!!! ❤ 







恋はドラッグ、とは良く言われる。

恋こそがこの世で最高の、そして、最強のドラッグ。

恋に落ちた途端、
目に映る全ての物がその色彩を取り戻し、
風の中に溶けた季節の香りが、
実にみずみずしくも胸いっぱいに膨んで。

なんだよ、おれ、なんでスキップなんてしてるんだ?
というぐらいに足取りも軽く、

いつの間にか、長く患っていた腰痛も偏頭痛も、
そして自分さえも気づかずに迷い込んでいた、
この鬱、という暗い森。
そんな日常を分厚く覆っていた重い霧が、
いつしか綺麗にかき消えて・・



最近の音楽って、つまらないよな、
そんなことを言い合いながら、
俺はよく、自嘲的にも言ってやったものだ。

それはさ、実は俺達が、
恋、をしてないから、
なんだぜ。

そう、俺達が音楽に夢中になっていた頃、
俺達って、もう日常茶飯事、恋、してただろ?

恋に落ちた途端、
まるで喉の奥まで異物をつっこまれたかのように、
まるで身体の機能が麻痺してしまって、
ただ、目に映るもの聞こえてくるもの香るもの、
この五感で感じ取れる全てが、
まるで息を吹き返したように、別の世界。
かと思えば、
いきなりどーんと深い穴に落ちるように、
転がり落ちるどツボの底。

その再現のない繰り返し。

そんな中、音楽だけが、唯一の救い。

全ての音、その旋律が鼓動が、
まるで乾いたスポンジが水が吸い込むように、
身体中の細胞という細胞に、みるみる音楽が染み渡って。

ああ、音に溶けてるっていう、あの感覚。

そもそもの始まりはさ、
恋だったんだよ。
恋があるから音楽があって、
音楽があるからまた新しい恋に落ちる。

その恋する心を忘れた時・・・
俺たちは、音楽の必然を、見失ってしまったんだよ。



そう、恋とは、人の成り立ちの、その全ての根源。

そしてそれは、世界最高の、そして最強のドラッグ。

まさに、恋は麻薬。

天国にタッチ、と地獄の底を、いったり来たりの、
そんな、最高かつ最悪の魔法そのもの。

そしてそんな魔法の中には、
甘いものもあれば苦いものもあり、
その酔いが強烈であればあるほどに、
その高揚感は、その枯渇感は、
そしてそれを失った時の喪失感は、
まさに身を引き絞るほどに、
まさに、身を焼き尽くすほどに。

そう、恋こそが不幸の根源だ。

恋さえしなければ、
人は不幸の存在に気付いたりもしない。

ただ、恋をしなければ、
幸せの存在にさえも、気づけない。



そう、恋こそは諸刃の刃。

どんな狂気にも、どんな暴力にも、
どんな不条理にさえも打ち勝ってしまう、
まさに世界最強の最終兵器。

身体中を鋼のように鍛え上げた男が、
宇宙の全てを算出し尽くしたような秀才が、
全身を刺青で固めた悪魔のような無法者が、
世の全てを冷笑しつくさねばいられない皮肉屋が、

ひとたび、その天使の微笑みに触れた時・・・

その可憐な少女、
まるで吹けば飛びそうな、
ちょっと指でつついたただけで粉々になってしまいそうな、
そんな春先の野の花のような、
あまりにもか弱い存在の、
そんなひとりの少女が、

その、眼差しの一つ、
あるいは気まぐれな言葉ひとつで、
ありとあらゆる猛者たちが、
あっという間に木っ端微塵。

まるで粉々になるほどに、
身も心も、一瞬のうちに砕け散ってしまう。

あるいはそう、
恋は麻薬に似て非なるもの。

つまりはその、劣悪な模造品たるドラッグ、という奴。
ただ、麻薬中毒、などと言いながら、
やはりあんなもの、ただのまがいもの、に過ぎない。
その気になりさえすれば、
ものの三日、とは言わないまでも、
十日もあれば、きれいさっぱり洗い流すことは可能だ。

そしてその呪縛から解かれたとたん、
その呪いのあまりの低俗さに、醜悪さに、
思わず手鼻の一つもぶっかけてやりたくなるような、
そんな安っぽい、粗悪な代用品でしかなったことに、
改めて気付かされることになる。

がしかし、この恋という奴。

これがこれが、まさに、世界最強、最凶のドラッグ。

この人の世における、最強、最高の魔術にして、
その使い方次第では、
弾より速く、機関車よりも強く、
高いビルをひとっ飛び!のスーパーパワー。
がしかし、
ひとたびその力を誤れば、
自滅どころか、世のすべてを呪いの言葉で埋め尽くす、
そんな、最凶の狂気とも化す、
この恋という名の魔物。その魔力。

慣れないうちはまさに火遊びで、
寝ても覚めてもそのことばかり。
嘘だ嘘だと自分を騙しながら、
いつしかすっかり自分が自分に騙されて、
じりじりとまるで手繰り寄せられるように、
まずいまずいと知りながら、
知れば知る程に引きずり込まれ、
その真相に気づいたとたんにこの世の花の夢の中。
あるいは深い、森の底。

天国と地獄の狭間で七転八倒の末に、
精も根も尽き果てては、命からがら逃げ帰り、、
しかし一息をついた途端にまた性懲りもなく、
またまた新たな森の中に誘い込まれる、
この終わることのない陶酔と失楽の桃源郷。

それは手慣れたと思えば思うほどに手強く、
恐れれば恐れるほどに妄想ばかりが膨み続け、
判ったと思ったが途端に新たな謎に絡め取られ、
ひとたび、舐めてかかったが最後、
火傷どころか、その身そのものを焼き尽くしてしまう。

この恋というやっかい過ぎる魔物。
まさに、人間の心、そのもの、というぐらいまでに、
その肉から骨からのすべて、その力の源。

一生に渡って、お花畑をすきっぷららら、
で過ごすことも可能ならば、
ひとたびその扱いを間違えれば、
それはもはや、救いようのないぐらいにまで、
ありとあらゆるものを蝕み尽くし、
一生を破滅に引きずり込む、どころか、
下手をすれば、簡単に、死、どころか、
世界そのものの破滅さえをも巻き起こす。

恋は麻薬。
恋は魔物。
恋は、恋は、恋は、
恋こそ、人間、そのもの、

であったりするのかしないのか。



改めて言おう。

ベビメタ・ロスに悶え苦しむ世界中の人々よ。

ベビメタ・ロスの扱いを過ってはいけない。

これはあなたが思っているような、ドラッグ、
麻薬の陶酔と似たようなもの、とは訳が違う。

ロックなんてものが、一皮向けばただのファンタジー。
ミッキーちゃんのお耳をつけた途端に眼前に広がる、
あのディズニーランドの夢のようなチープな高揚感、

そんなものと思っていれば、そう思って思おうとして、
それを忘れようとすればする程に、その症状は悪化と一途を辿る。

なぜかって、ベビーメタル。
このベビメタ・ロス。

それは、病気でも麻薬でもファンタジーでもない、

それはまさしく、恋。

それも最低最悪、と同時に、最高最強の恋。

なんてったって、それは実は、わりとまじで、本気の恋、
であったりもするのだから。

さあ、白ミサで、ベビーメタルを間近に観た諸君、

正直に認めろ。

俺たちは、あのベビーメタル。
あの、凄まじいばかりのビートの洪水の中で、
あの、狂乱の錐揉みビートの中に揉みくちゃにされながら、
あの地獄の底のような阿鼻叫喚の縁で、
ふと見上げた眼前に炸裂した、あの天使のような笑顔・・

すぅメタルの、ユイメタルの、最愛メタルの、あの姿に、
いったいなにを感じた!?
いったい俺たちは、あのベビーメタルの姿に、
なにを、見てしまったのだ?
なにに、触れてしまったのだ?

それは、恋、なんだよ。

そう、俺たちは、ただただ、恋に落ちた、
それも、まさに、救いようのないぐらいに強烈な一撃を食らった、

ただそれだけのこと、ということ、なんだよ。



という訳で、あのニューヨークの公演から生還した俺に、
数限りなく寄せられた暖かくも、
どこか冷笑さえもを含んだ、その謎めいたお言葉の数々。

ようこそ、ベビーメタルへ。

その言葉の意味、そのあまりの皮肉に、
今になって、くそったれ、と舌打ちをしながらも、

こうなってしまったからには、とことんまで、
行けるところまで行くしか無いな、涅槃の際まで。

そう思わざるを得ない、そう、これは恋なのだ。

追えば追うほどに深みにハマる、それは沼であり、森であり、
そんな木々の間から、天使の賛美歌に乗せられて、
夢の様な木漏れ日の差し込む、
それこそがまさに、ベビメタ・ロス、その迷宮、という奴なのだ。

そしてその行く着く先には。。。 

それを誰も知らないから、これを、恋、と、言っているんだろ?

という訳で、

白ミサにご参加の皆様。

思い切りの嫉妬と、そして思い切りの共感と、親和と、友情と、
そして、心の底からの皮肉を込めて、

ベビーメタルへ、ようこそ、この言葉を、改めて贈らせて頂く。



最後の最後に、また例によって、下らない小話。

おさーんたちにはちょっとした耳の痛い、そして、ちょっと恐ろしい真実、
とやらをお伝えしよう。

俺の友人の一人に、心理学者の卵、
いまはそれなり生意気にも教授とやらになったそうだが、
そいつがまだ、洟垂れの使い走り研究員であったころ、

老人心理学研究のためのフィールドワーク:現場実地調査、
なんてプロジェクト放り込まれたってな話。

で、その結果、いやあ、人間ってさ、業、というかなんというか・・・

彼が送り込まれたのは、
全米でも有数の、超高級老人ホーム。

それはまさに、現代人の行く着く先の、その理想形、とも言える、
人生の勝者たちだけの集う、秘密の楽園。

人生という長い長い旅の後、
この超高級老人ホームという、あがり、に辿り着いたその老人たち。

風光明媚な山々と、鳥たちの囀りと、遠くに見下ろす蒼い湖。
風のそよぎの中に揺れる木々のざわめきと、
混ざりもののなにひとつとしてない新鮮な空気。
空と雲と太陽と、そして、この白亜の城。
完全24時間体制の、
まさに現代テクノロジーの粋を極めた看護・医療システムに護られた、
そんなまさにこの世の楽園のような老人ホームで、
終末看護の、つまりは、死ぬまでの間は無期限に、
絶対的な心の平穏を約束された人々。

この世で考えうる限り、最高の環境の中で、
現代に考えうる限り、最高の終末、というものを待つ、
そんな天国の一歩手前の風景。

ただ、そんな究極の極楽的楽園から、
心理学研究所なんてところにお呼びがかかった、
その理由というのが、

なんと、自殺、である、という。

自殺?

だって、ほっといたってお迎えはすでに目と鼻の先、なんだろ?

と思わず、聞いたような口をきく俺。

つまり、至福に永遠はない、と。
至福は瞬間であって、
永続を始めた途端に絶望への坂道を下りはじめる、
だったら、ってことなんだろ?

いや、と首を振る友人。

そんなことではないんだよ。いや、そんなことでさえない、というか。

ぶっちゃけそれって・・・

なぬ? 恋? つまりは、色恋沙汰?

すまりは、好いた惚れたの、
例の三面記事の、あの下世話な、つまり俺達のこの、あの、その、
つまりは・・・

ぶっちゃけ、したいやりたいって、そんなやつ?



そう、その、好いた惚れた、まさにそのもの。

俺達が物心ついて、チンコに毛が生えてから、実はそのずっとずっと前から、
実は本当は、生まれたときからずっとずっと、
そしていま、こうして何も手につかないぐらいに身悶え苦しむ、その色恋沙汰、

人間の全てのパワーの源であり、不幸の源泉であるところの、惚れた腫れた。

まさか、だって、老人だろ?チンコ立たねえだろ?

それが、なんだよ、まさに、老人ホームの色恋沙汰、洒落にならねえんだよ。

という訳で、その現場調査における事例という事例、
まさに抱腹絶倒でありながら、笑うに笑えない、
まさに、恋の、あるいは、人間そのものの、
考えうる限りのドラマが、まさに凝縮したような、この世の楽園。

ついにはさ、この俺が、だぜ、
そこかしこから、睫毛バチバチの好き好き光線。
ラブレター貰って、待ち伏せされて、
目の前でいきなり歌を歌われ、手を握られて、
しまいには夜這い、なんてのをかけられてさ。

そうこうするうちに、そんな婆さん同志が、いきなり上を下への大喧嘩。
その中には、実は、爺さん、
つまり、その歳になっていきなり、先天的なゲイに気付いちゃった、なんてのもいて、
まさに、三つ巴四つ巴の・・・

あんまりやばいってんで、研究もそぞに逃げ帰ってきた・・

いいか、悪いことは言わない。

人間って、実にそんな生き物だ。
一生、この、業、からは逃げられない。

棺桶入るその瞬間まで、頭の中は、
好いた惚れた、したいやりたい、そればっかり、なんだぜ。

中国の文献によると、宦官、
つまりは、ちんちん切っちまった奴らの色恋沙汰が、
一番タチが悪かった、っていうからな。

つまりそれ、ホルモンやら、生理学的、やら、そんなものとも限らねえんだよ。

つまり、人間、つまりは、心ってさ、実なそれ、そればっかり、ってか・・・

だからな、心してかかれよ。

歳をとって痩せて枯れて悟りを開いて、
いつかそんな「業」から逃れられるなんて、嘘だ。

生きている限り、これは、つまりは、惚れた腫れたは、続く。
永遠に続くんだ。

そして下手をすれば、それはどんどんどんどん、悪化の一途を辿る、
そういうものなんだぜ。

だから、そう、今のうちに、それの扱い方に、手慣れておくことだ。

さもないと、ああ、終わった、俺の人生、あがったぜ、ってそのときになって、
いきなり訪れた生涯、最初で最期の本当の恋、
なんてのに絡め取られては、
身も心も焦がしきってやつし切って、
お迎えを待たずに非業の最後、なんてことに、なったりするんだからな。

人間ってさ、実にそういう生き物みたいだな。

まったくもって、やれやれっていうかさ。

心いっぱい、気持ち一杯、いっぱい過ぎて、
まったくたちが悪いってぐらいまで、
人間ってものは、
恋に産まれて恋に生き、
そして、恋に終わる、そういう生き物、
それ以上でも、以下でも、ないんだよ。



という訳で、ベビメタ・ロスの皆様。

ご覚悟の程は?(笑

ここで改めて一言・・  涅槃の際まで、ベビーメタル、なの DEATH




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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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