Loading…

日本人とかアイドルとかメタルとかじゃなく、ベビーメタルを見て、音楽って凄い、と、素直にそう思った

Posted by 高見鈴虫 on 04.2016 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
古い友人から久々にメッセージが届いた。

よお、とも、HI とも、ご無沙汰、とも告げずに、
いきなり、ベビーメタル、とある。

友人は嘗てのドラム仲間である。
幼少の頃から自室にドラムセットが置かれ、
放課後は塾に通う代わりにドラムスクールに通っていた、
そんな輩である。

高校の途中からすでにプロとして仕事を取り始め、
卒業と同時に海を渡り米国の音楽大学に留学。
数年の間、こちらのメンツを渡り歩いてハクをつけた後、
日本に帰ってブイブイ言わせてやろう、
というそんな皮算用の筈が、
なんの因果か今となってもニューヨーク流民。

つまりはこのニューヨーク、世界中からの人々の集う街、
この街で一番の人間こそが世界一、
誰もがそう認める世界一のメトロポリタン。

そんなニューヨークでは、夜な夜なに渡って
街中の至る所で、世界中からの選りすぐり、
人類最高のパフォーマンス、という奴に出会うことができる。

ただしかし、そんなニューヨークという街において、
それなりの評価を得る、ということはつまりは、
世界を相手に勝負を挑んだようなもの。

日本に居る時は、世界で一番上手い、と思っていたこのオレが、
ニューヨークに来てやられた。やられまくった。負けまくった。
この落とし前つけるまでは、のこのこと日本に帰る訳にはいかねえんだよ。

そう思えば思うほど、このニューヨークという街はまさに底なし沼。
嘗ての天才が、お坊ちゃまが、王子様が、
その激烈な競争の中に溺死寸前の悪あがきを続けては、
いつしか人種も国籍も捨てたニューヨーク流民としての身分に成り下がっている、
という訳なのである。

しかしながら、この友人、
さすがに名門音大卒とあってそれなりのコネがあるらしく、
時としてちょっと本気で仰天するような美味しい仕事が回ってくる、
ということもある訳で、
そんな中、日々のルーティーンとしてこなしているハコ仕事、
生活の為には手放すに手放せないそんな糞仕事、
ただ、他の奴に渡したが途端、そのまままんまと掠め取られることは目に見えている。
という訳で、絶対安全剃刀というのでもないだろうが、
日本人である以上、早々とアコギなこともしないだろう、との気安さからか、
ツアー中のエキストラ、なんていうお留守番的穴埋め仕事を押し付けてくる、
そういう輩なのである。

この友人、ただやはり、同じ日本人、そしてドラマー同士。
似たようなものを食って育ってきた関係か、
互いの音楽の好みやら方向性が、
哀しくなるぐらいに酷似しているところがあって、
やれウェイン・ショーターのブライアン・ブレイドが、
パット・メセニーのアントニオ・サンチェスが、
チック・コリアのデイヴ・ウェックルが、
ブラジルのキューバのパリのロンドンのアフリカの、
そんな凄いバンドがやって来る、
なんていう耳寄りなコンサート情報を送って寄越しては、
普段からのコネでこっそりとVIP待遇。
楽屋でしっかりと面通しのご挨拶までさせて貰って、
という、そんな奴との付き合いは、
まあなんだかんだと言っておいしいくないこともない、
とまあそんな関係が長く続いていた。

とそんな奴からいきなり、ベビーメタル、のメッセージである。






ベビーメタル?
まさか、お前、ベビーメタルから神バンドの仕事でもオファーされたのか?

と思わず、まじ? と送って返したところ、
ベビーメタル、凄し、とだけ返ってくる。

そりゃベビーメタルは凄いさ。そんなこと今更言っても始まらない。

で、なんだよ、と、思わず急かせば、
再び、ベビメタ、すげー とだけ来る。

糞、相変わらずうざったい奴だ。
このインターネット時代。
メッセージを送ってくるぐらいならばさっさと電話してくれば良いものの、
それが判っていながらなぜかちまちまとテキストを打ち続ける。

このテキマ通信、なにがうざったいと言ってこの言葉足らず。
ただでさえ情報から思念からが錯綜する中、
言葉足らずへの苛立ちが、更なる無用な悶着を増長させることにもなる。

で、なんだよ、と再び。

いや、ただ、ベビーメタル、凄えな、って。

そう言えば、と今になって思い出す。
そうそう、そう言えば、5月のニューヨーク公演時、
日本からベビーメタルってのが来るんだが、行ってみねえか?
と情報を流してやったのである。

その時には、ただ? と一言。
いや、STUBHUBで、120ドル、と出したら、
まじかよ、金なし、とだけ返って来てはそれっきり。

確かにな。俺もドラムを辞めてカタギにでもならなければ、
こんなぽっと出の日本からのアーティスト、
メタルとアイドルの融合の、なんていう可笑しなバンドなんぞに、
いきなり120ドルの大枚は払えなかったであろう。

そんな友人から今更ながら、ベビーメタル、である。

さては、どこぞの情報源から遂にベビーメタルの噂を聴きつけては、
YOUTUBEの海賊ファンカム映像にぶっ飛んで、とそんなところだろう。

で思わず、面白がっては、ベビメタがどうした?と煽ってみる。

5月のギグ行ったのか?

行ったぜ。すごかったぜ。

そっか。やっぱり。

史上最強、世界最高、これ以上のバンドは、いままで見たことも聞いたことも、

といつもの文句を打ち始めたとたん、

でも、バンドは大したことねえな、と来る。

バンド?神バンドが、大したことない?
おまえ、どこに目をつけてそんな戯言を抜かしやがるのか。

で、思わず、馬鹿か、最高だぜ、と返信。

いや、と間髪をおかず。

このぐらいできるやつなら、こっちにはいくらでもいる、
とまた皮肉なニューヨーカーづら。

ベースは上手いが、まあ、実力的にはザラだろ。
神とか言ってるけど、個々のテクから言えば、
このぐらいできるやつなら、いくらでもいる。

そうか、ニューヨーク標準的にはそういう意見か。
まあ確かに、世界一流どころの、
その一歩二歩手前、ぐらいでウロウロしている輩は、
まさに、なんでもあり。
ジャズから始まり、パンクからメタルからスラッシュから、
お茶の子サイサイ、魔法のように言われるままに、
まるで曲芸のような超絶テクニックを披露する、
そんなドラムの魔神のような、
まさに筋金入りのドラム職人たち揃い。
そう、テク。個々のテクニックだけであれば、
これぐらいの奴はたぶんいくらでもいる、
ってのも本当なのだろう。

とそんなことを思っていた時に、

ただ、と来る。

ただ、この歌、ヤバイ。

すぅ、か?そう、すぅは凄い。そうだよ。すぅちゃんだったら世界にも十分に通用する。

だろ?
と思わず。

そうそう、ベビーメタルのボーカル、最高なんだよ。
あの爆音の中で、澄んだ高音が凛々として響き渡る訳で、そのギャップが、
と、打ち始めたところ、

上手くはないけど、と来る。

上手くない?すぅちゃんが上手くない?なにを言ってるんだこいつ。

上手くはないが、凄くユニーク。

つまりは、ヘタウマ系、である、と?

メタルにこんな合唱団みたいなの、まじありえねえし wwww

合唱団?合唱団ってのは、どういうことか、と。

こないだ、シーアを見たぜ、と来る。

シーア? SIAと演ったのか?

いや、ちょっとした仕事の絡みで、裏から見た。
凄かった。なにが?顔が!嘘。
ただ、あの声色が、変幻自在。あのテクニック、まじやばし。

ああ、そう、確かになあ。
ベビーメタル、いくら凄い、とは言ってもやはりそれは、日本でのレベル。
世界のトップの中のトップのそのまた上の連中、つまりは、
ビヨンセからリアーナからレディガガからテイラー・スウィフトから、
そんな世界のキワモノばけもの的超スーパースター連中と、
まじでがちんこ勝負となると、確かに・・・

ただ、ベビーメタル、この子の歌い方は、真似できないらしい。

つまり、すぅちゃんの合唱団的な唱法は、世界のトップクラスでも太刀打ちができない、と。

上手くはねえよ。上手くはねえけど。
こんな子、あんまりいない。
オレが日本人だからかな。
そのぶん、このキンキン声が耳に馴染むのかと思ったら、
ジーナも気に入ってる。

ジーナというのは友人のかみさん。
シンガーである。
ブラジル人の、それも黒人系。
珈琲はジャマイカ・ブルーマウンテン、
女性ボーカルはブラジル・リオでじゃねえの? と言われるぐらいに、
女性ボーカリストの世界有数の名産地のご出身。
嘗ては、デヴィッド・ボウイーから始まって、
世界のトップスターたちのバッキング・コーラスとして数々のツアーに参加した、
そんな経歴の持ち主である。
で、そのブラジル人のシンガーが、すぅめたるをなんと?

リアーナも凄い。アデルも凄いし、
レディガからシーアからビヨンセから、
それを言たっら星の数ほど、凄いボーカリストなんていくらでもいる。
ただ、でも、このベビメタ、
このボーカリスト、この子の真似だけは、誰にもできない。

真似、できない?そう、なのか?

俺的に言えば、すぅメタルの声質的には、ボカロ系に近く、
つまりは一種凡庸な典型的ジャパ・アイドル系の音色。
このテクノロジー全盛時代、すぅの声をサンプリングしては、
初音ミクに歌わせて、ぐらいなら、簡単にでっち上げられるのでは、
と懸念さえしていたのだが。

いや、上手くはない。
上手くはないが、ベビメタの歌は誰にも真似できない。
アメリカン・アイドルじゃないが、
リアーナもアデルも真似ならいくらでもできる。
ただ、ベビメタのコピーは、無理だな。

ベビメタの物真似は無理・・
そう、そうなんだよ。
ビヨンセからリアーナからシーアからを頂点に、
ダンス系の歌手が割りと似たようなところでしのぎを削っているのに対して、
そう言った意味では、ベビメタは、アイドル+メタル、
まさにオリジナル、なのだ。
誰の真似でも、コピーでもサンプリングでさえない。
世界の音楽市場の動向から、まったくとっぱずれていた、
日本なんて言うガラパゴスなところからいきなり転がり出た、
言わば、突然変異。

ベビメタの歌はテクニックじゃないからな。
キのままのストレート。本人そのもの。
誤魔化しがなにもないぶん、誰にも真似できない。

で、バックバンド。
個々のテクニックとしては、
これぐらいの奴なら、いくらでもいるんだろうが、
バンドとしては凄い。
シンセと合わせてこれだけやれる奴ら、あんまりいない。
こっちの奴ら、まずはオリジナリティ勝負だから、
シンセと合わせても、しっかり自分をゴリ押ししちゃうだろ?
このバックバンド、オリジナリティねえし。
機械に合わせて、これだけ自分の色を消せるって、凄え。

オリジナリティがない?自分の色を消せる?

生音なんだけど、色が出てない。
色が出てないってのがオリジナリティ。
こんなバンド、こっちにはいない。無理。

そう、こいつとはいつも、オリジナリティ、
ドラマーとしての個性をどうやって出すか、
なんてことを良く話あっていた覚えがある。

ドラマーとしての個性。
世界中から我こそはという強者たちの集まるここニューヨークにおいて、
個性として、オリジナリティを確立することこそが死活問題。
音、あるいは、テクニックだけを取ってみれば、
まさに、千差万別というよりは、どんぐりの背比べ、ともなる訳で、
そんな中で、どうやって「名前」を売るか。
そのためにはどうしたら良いのか、
それこそがミュージシャンの土壇場。つまり頭の中はそればかり。
ここまで来たら、ちょんまげでも結うかな、
なんてことを、真面目に話していた、そんな俺たちなのだ。

ただ、ベビメタ、やられたな、って感じ。
まさに和の力は日本の力。
個々の力よりも、総合力ってか、団体力ってか、
力を合わせてこの金メダルを勝ち取りましたって。
泣けてくる。

だろ?そうなんだよ、それなんだよ。
ベビーメタルの力は、和の力、なんだよ。
だってさ、そもそも音楽って本来、ひとりでやるもんじゃねえだろ?
てめえのテクだけひけらかしたって音にならなかったらしょうがねえ。
ベビーメタルは和の力、なんだよ。
ドラムがあってのベース、ベースあってのギター、
バンドあってのボーカル。ボーカルあってのバンド。
でボーカルとダンサーズが一心同体。
こいつら全てつながってんだよ。依存って訳じゃねえけどさ。
一つ欠いてもベビーメタルにはならねえ。
それこそがベビメタ、日本の力。
その総合力が凄いって、そういうことなんだよ。

わーったわーったwww
つくづく日本の美、ってのなんだな。
ただこの和の力っての、
こっちの奴らじゃ、逆立ちしても真似できねな WWWW
負けたって感じ。オレ間違えたのかなって思ってもいる。

という訳で、

凡庸なボカロ系と思いきや誰にも真似できないボーカリストと、
個性がないことが個性であるところの神バンド。
互いが互いの役割りを和を以って力と成す、
その絶妙なコンビネーションとそのバランス、その結集力。
まさに知と力と魂と、その総合美。
そんなパワーの相乗効果、まさに無限大。
という訳でこのガラパゴスの国のスーパーバンド。
どうもベビメタってのは、こちらのミュージシャン界には、
そういう価値を見出されているようである。
つまり、個人では太刀打ち出来ない、なにか。
つまりは、音楽、そのものの、力、それを持ったバンドなのである。

この子たち、いくつ?小学生?

いや、高校生。歌はもう高校卒業。

信じられねえ。まるでコドモ。wwww

と来る。

まあ確かにな、俺もベビメタ知ってから全てのオンナが野獣に見えてしまう訳でさ。

このコドモっぽさ。凄し。アメリカでは小学生でももっと色気づいてるしWWWW

それってつまりは天使性、なわけだろ。
日本のカワイイの美学と、こっちのセクシーってのは根本的に視点が違うんだよ。

こっちじゃバービー人形でさえTバック履いてんだぜ。
このカワイイさ。ありえねえけど、逆にミステリアス。

つまり、セクシーさのなさこそが逆に魅力、と。

こっちのオンナ、肉ばっかりだろ。どこを触っても肉肉肉。
痩せたオンナはみんなジャンキーで、ベジタリアンはパッサパサのフリーズ・ドライだしさ。
こんなふつーな子、あんまりいないよな、こっちには。

そうそう、ハムの塊りと、乾燥野菜、そんなのばっかり。

ベビーメタルのこの女の子たち、揃いも揃って育ち良さそうだよな。
ちゃんと躾けられてるっていうか、悪さしたりワガママ言ったりとか、
そんなタイプにも見えないよな。模範的な女の子。羨ましい。

そう、確かにその通り。
マドンナからその先、アメリカのオンナはビッチであることが勲章みたく、
どいつもこいつもどれだけビッチになれるか、ばかりを競って来たようなところがある。
ビッチできないのはルーザーだからよ、という、そんなうがったミーニズムから、
ビッチを通すための強さの代価として、
無闇矢鱈と肌を晒しては見た目のセクシーさだけを無理強いする。
そんな短絡的な打算的ビッチの暴走は、
当然の事ながら人格の商品化、つまりは娼婦化を招くことにもなり、
そんな身勝手な自意識ばかりの肥大化の後に、
いつしか自己倒錯の沼の底で敢え無き自滅を遂げるばかり、と。

この子たち、処女かな、と来る。

さあ、なんか両側のふたりは彼氏いるみたいだけど。

この小学生が?まじ?やりきれねえな。

だから小学生じゃねえって。高校二年生。

だから小学生にしか見えねえって。
で、
この真ん中の子、これ、日本人だろ?

ああ、中元すず香ってんだよ。可愛いだろ?

なんか日本人に見れねえな。国籍不詳ってか、アニメみたい。

アニメ?

そう、なんか、アニメっぽいなあと思ってた。

アニメ?中元すず香がアニメ?

なんか少年マンガとかに出てくる男勝りの学級委員長とか、そんな感じ。

学級委員長?アニメ?マンガ?お前の感性、まじよく判らねえけど。

いずれにしろ、これ、ベビメタ、訳わからねえよ。
なにからなにまでがとっ外れ過ぎ。
ただ凄え。まじで、凄い。
オレ泣いちゃったんだよ、IPHONEで動画見ながらさ。
そしたらジーナもベビメタ見て泣いたんだよ。
なんでだろな?お前も泣くか?
すげえよ。ただまじですげえよ。こいつら。

歌だろ?と思わず。

そうそう。この歌を聞いてると泣けてくるんだよ。
このいまにも泣きそうな声聴いてるとさ。

いまにも泣きそうな声?

そう、この歌、いまにも泣きそうな声だろ?
ただ、すごい圧力だって言ってたな。
いまにも泣き出しそうな、その、
子供がびえーって泣き出す直前の、
抑えに抑えた抑えがたい、みたいな、
その爆発寸前の圧力みたいな。
ジーナが音圧が凄いって言ってたな。
音に圧力があるんだよ、このバンド。
個人としてテク云々より、バンドとしてまとまってるっていうか、
つまり、音圧が違う、っていうか。

ロス・バンバンみたいだろ?

あああああああ、そうそう、行ったよな、ロス・バンバン。
そうそう、そうか、ロス・バンバンだ。
どっかでこんなの見たな、と思ってたら、ロス・バンバンか。あいつらもそうだった。

凄い音圧。サルサだキューバだって言う前にこの音圧が凄えとか言ってたよな。

そうそう、ああそうか。こいつら、この音圧、ロス・バンバンみてえだな。

ロス・バンバン級に凄いってことだろ?

まあそういうことなんだろうな。
で、
お前、ニューヨーク、行ったんだよな?

ああ。

どうだった?

凄かったぜ。ロス・バンバンより凄かった。

だろうな。お前もモッシュとかしたのか?

したした。ずっとやってた。なんにも覚えてねえよ。とにかく凄かった。

だろうな。
ベビーメタルか。凄いのが出てきたな。

だろ?日本からだぜ。信じられねえよ。

こいつら、まじ、世界を取るかもしれねえな。

今度、東京ドームでやるんだよ。追加公演で二日連チャンだそうだ。

東京ドーム、二日連チャン?。。。OMG

そのあと、レッチリとツアーに出るらしい。

レッチリ、食われるだろなWWW。
メタリカもガンズもストーンズも食われるだろうな。
ビヨンセもレディガガもテイラー・スウィフトも目じゃねえって。
あいつらのライブさ、凄いと思うのは最初だけで、途中で眠くなるんだよな。

ビヨンセのライブで眠くなる?

ああ、凄く眠くなるんだよ。
なんかあのコッテコテさに飽きが来て。
やり過ぎていうか、進展がねえっていうか。
もうちょっと小出しにしたり、曲調変えたりとか、
色々構成とか考えた方がいいんじゃねえかと思うけど、
まあ頭は使わないってのが、奴らの個性でもあるわけだからな。
頭カランカランっていうか、馬鹿になるよな、
あんなに二時間も付き合わされると。

ベビーメタルのライブ、最初から最後まで凄かったぜ。
思い切り全力疾走って感じでさ。
一時間半で完全に燃え尽きた。

燃え尽きかあ。そんなライブ、暫く演ってねえなあ。

ベビーメタル、このまま行くと思うぜ。こんなライブができるバンド、他にいねえだろ。

コラボやっても、対バン、食って食って食いまくるつもりだろな。

対バンの奴ら、食われまくるだろうな。誰も勝ち目ねえよ、たぶん。

世界一だな。

世界一だろ。文句なしだろ。

音楽って凄えな。

ああ、音楽って凄え。

日本人がどうの、メタルがどうの、とかより、音楽ってすげえ、って思った。
泣いたぜ、まじで。

ベビーメタル 最高 デス!

ベビーメタル 世界一 デス!



という訳で、またまた棄民日本人のニューヨーク流民と、
そしてブラジル人シンガー、それぞれゲットのベビーメタル。

誰にも真似できない無国籍系のボーカリストと、
小学生にしか観れない天使のようなお人形ふたり、
個性の無いのが個性である、とばかりに、
シンセサイザーとの完璧なシンクロを醸し出す神のようなバックバンド。
日本型アイドルとスラッシュ・メタルのその絶妙なコンビネーションで、
世界中の度肝を抜き続けるこの訳の判らないスーパー・バンド。

セクシーでもなく、ビッチでもなく、
誰のコピーでもない代わりに誰にも真似できない、
まさにこのベビーメタル。
世界の目からとことんとっぱずれたガラパゴスな島国から、
突如転げ落ちた驚異の突然変異。

日本人だ、メタルだ、アイドルだ、なんてことより、

ベビーメタルを見て素直に、音楽って凄い、と思う奴らが、世界中に広がっている。

音楽って凄いんだぜ、そうなんだよ、音楽って凄いんだよ、

世界中の音楽家にとって、これほどの喜びの言葉があるだろうか。

そう、音楽って凄いんだぜ、ベビーメタルを前に涙を滲ませるミュージシャンが後を絶たない。



  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

月別アーカイブ

検索フォーム