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BABYMETAL 東京ドーム ~ モッシュ席、という名のしきたり

Posted by 高見鈴虫 on 14.2016 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
という訳で、
もういいや、こんなろくでもねえ人生、
やめたやめた、もう仕事も結婚もうんこざりがに、
一思いにすべてを投げ出して、
行ってしまおうか、アマゾンで魚釣り!

じゃなかった、そう、ベビーメタルだ!

なんてことを思わないでもなかったのだが、
いきなり先手打たれて、
この犬、押し付けられちゃって(笑

まあそう、そういうこともあろうかという、
愚妻の策略であろう。
いやはや、またまんまと罠にハマったか、
というところなのだが、

で、改めて、悔し紛れに、
果たしてまだ、チケット取れたりするのかな、
と、ウェブのページを見てみれば、

え?20日の席、モッシュ・シート?空いているの?

モッシュ、というからには、つまりは、モッシュ用の席。

つまりは、ステージ前のアリーナ席?が、まだ空いている・・・!?

思わず省みる犬の寝顔。

お前、もしかして、三日ぐらい飯食わなくても、大丈夫だよな?

ただ・・
公演一週間を待ってまだアリーナが空いている?
これってもしかして、
あの糞蝿のようなアンチの奴らの断末魔のような中傷かきこ、
あのくそうざい妨害工作の中に繰り返される、
チケットが大量に売れ残っているっていう糞デマ。

あれってもしかして、マブってことだったりもするのか・・・?

まさか・・!#%^

ってことわ、
さしものベビーメタルも、
宣伝一切なしで東京ドームを埋め尽くすには、
さすがにちょっと無理があった、と、
そういうことであろうか・・・

などと思いながら、

え?だったら、行っちまおうかな、ベビーメタル!

もしもベビーメタル、その東京ドームの晴れ姿、
まさに、日本が変わる、その歴史的なイベントである。

この日を見逃す手は無い。

という訳で、覚悟は決まった。
悪い、犬よ、なにをしていても良い。三日後に帰るからそれまで、
なんとか生き延びていてくれ。健闘を祈る、

なんてことを考えながら、
チケットぴあ、開いてみようとしたのだが、

いや待てよ、この、モッシュ、席、って奴。

席ってことは、椅子があるの?椅子があって、モッシュ?
それちょっと、ありえなくね?

それってまさに、座って立つ。寝ながら起きる。
というか、シャワー入りながら歯を磨きながら飯を食う、
ようなもので、
ちょっとこれ、禅問答、のようでもある。

うーん、さすがにわび・さびの国、日本でごじゃる。

ベビメタのチケット一枚にしても、
いろいろと、シキタリがごじゃるようじゃの・・・








先の駄文でも触れたが、
日本を離れてすでに四半世紀の経つ俺。
その間に、帰ったのは、うーんと、片手に・・余る。
それというのも、ただ、出張入れられて無理やり、
ってな理由のものばかりで、
出張というからにはまさに、外人扱い。
ホテルからリムジンから、三色飯付き飯盛女尽き、
とまでは行かなかったが、正直、ニホンゴをしゃべる必要が、
まるでなかったり、とまあそんな里帰りであったりもした訳だ。

という訳でそう、俺は日本のことは、まったく知らない。
当糞ブログの履歴を舐めて頂ければ判るように、
拙者、ベビーメタル殿にお会いいたすまでは、
正直なところ、日本のことなど完全にあぽーん状態。
海の向こうからの気楽さからか、
当事者意識などこれっぽっちもないままに、
好き放題に罵詈雑言を並べあげていた、
そんな迷惑千万の徒、であつた訳だ。

がそう、いまや拙者は恋する男、なのでござる。
我が姫様が拙者の生きる喜びの全てでござる。
かくなる上は、
姫を得んとすればまずは馬に媚びよ、
ではないが、はい、日本大好き大好き、
いやあ素晴らしい人ですね、あべすしそう、
スーパーマリオ、世界中ぶっとびましたよ、ははは、
とかなんとか、
まあそう、口ではなんとでも言える、と。

改めて言う。

日本のなにが凄いか、ベビーメタルがいるから。

じゃなかった、そう、でなんの話だった、
そう、モッシュ席だ。

席があって、モッシュ?
あるいは、席、というのはエアリアのことであって、
ここでは、モッシュしていいですよ、という、
その、モッシュ用特別区、と、そういう意味なのか。

では、座椀、ではなかった、THE ONE という席は、
いつたいなんであるのか。

で、その席番号って、どこで探せば良いわけか、と。

うーん、さすが日本でござる。ますます好きになるこのパズルのごとき・・・



恥を覚悟で言わせて頂ければ、
我輩はかつて、RCサクセションの日比谷野音、
それのタダ券もらったからいまから行かね?とか誘われて、
んじゃあちょっとくら、タバコ買うついでに、
なんて感じで顔をだした身分でありながら、

そんな俺に、
席を立たないでください、
と注意する、ガードマンの、たぶん、アルバイトの学生。

は?席を立つな?ロックコンサートで?

はい、そういう決まりなんです。

誰が決めたの?

会場側です。

だったその会場さんって人、ここに連れてこいよ。

いや、そういうわけには。

だったら、向こういけって。
心配すんな。
俺ひとりが立とうが寝ようが、お前のバイト代はかわらねえよ。

いや、あの、決まりなんです、となおも絡みつく学生のバイト。

あのなあ、と思わず。
あのなあ、言わせて貰えば、俺は強いんだぞ。

は?

俺はな、強いんだよ。多分、お前よりもずっと強い。

いえ、そういう問題ではありません。

わかってる、そういう問題じゃない。
ただ、原発はいらない、牛乳が飲みたい、
この原発と牛乳、その二つの全く関係ないものを、
ひとつにつなげることこそが、知性、なんだよ。
君には知性というものがあるのか?

あの、私はただ、決まりですから席を立たないでください、と。

どこの世界に、ロックコンサートで席を立つな、なんて、
そんな馬鹿なことを信じる奴がいるんだよ。
どこの世界に、
ロックコンサートで席を立たないでください、と言われて、
ああそうですか、とお膝の上に両手をおいて、なんて、
そんなバカがいるとでも思ってんだよ。
おまえ、ちょっとあたまおかしいんじゃねえのか。
ぶっ殺される前にとっとと失せろ。俺は、強いんだぞ、忘れるな。

という訳で、当然のことながら、五分を待たずに彼らはやってきた。
ひとりふたりどころか、5人10人20人。

なんだとこのやろう。もう一回言ってやるよ。
あのなあ、どこの世界に、ロックコンサートで席を立つな、
席もたてないロックコンサート、なんてのが、ある訳、あるんだよ、と。

そういうのは、ロックとは言わねえんだよ。

てめえらなんかに、日本のロックに口を挟ませる気はさらさらねえんだよ。
とっと失せろ、バカタレが。

という訳で、当然のことながら、押し問答になった。
そんな押し問答が始まったとたん、ふと、演奏が止まっていた。

ロックの、ライブで、席を立てない、なんて世界が、どこにあんだよ。
立つなと言われて、立てないような奴が、ロックを聴く資格なんかねえんだよ。
お前ら、おかしいぞ、徹底的におかしいぞ。

そんな俺の怒声が、演奏の止まった会場中に響き渡り、
ステージの上から、清志郎と、そして、チャボが、
思い切り困惑してそんな押し問答を眺めている。

思わず言ってしまった。

キヨシロー、チャボ、こいつらになんとか言ってやってくれよ。

こいつらおかしいぜ。こいつら、まじで、おかしいぜ。

これがまあ、俺に言わせるところの、日本のロックの終わった日、であった。

ロックのコンサートで席を立てない日本。

席を立たせない会場側、

席を立つな、と命じるガードマンの、アルバイトの学生。

そして、席を立たない客。

全てが全て、ロック、という概念、その目指したものの、逆を打つ、
まさに、ロックへの、冒涜行為、であった。

散々悪態をついた末に、俺が会場を引きずり出された後、

バカヤロウ、タバコを加えては、肩で風を切って会場に背を向けてからも、

暫くの間、演奏が始まることはなかった。

悪いことしちまったな、と思った。
誰にって、清志郎にだよ。

清志郎が一番判っていた筈だ。
なんてったって、俺達はそのロックの魂を、
なにを隠そうこの清志郎から教わったのだから。

ただ、そう、なにもかもがやるせなかった。

こんな時代に誰がしたのだろう、とつくづく考えた。

誰の都合で、こんな馬鹿馬鹿しいことがまかり通ってしまうのだろう。
そして、なにが哀しくて、こんな馬鹿馬鹿しいことを、みすみすまかり通らせてしまうのだろう。

ロック、と呟いた。
日本のロック・・・ 終わったな。



まあ、そう、会場にも依るよな。

会場によっては、モッシュどころか、人混みの中でチェーン振り回している奴もいたしさ。
そう、会場次第、ではあるのだが、そう、そんなこともあって、俺は日本を出てしまった。
そして、アメリカについていきなり、イギー・ポップのライブにでかけては、
そこで見たものは、

会場を埋め尽くした人々の中に、なんと、背中から、ダイブをする、イギー・ポップの姿。

その姿に、ロックの真髄を見たのだが、それができない、国のロッカーの方々が、
つくづく、悲しい籠の鳥、に思えたことも確かだ。

ただそう、世の中には色々な人がいる。

ロックはもっと、セックスバイオレンスに戻るべき、と思っている輩も入れば、
落ち着いてすぅちゃんの歌に聞き惚れたい、と思う人もいるだろう。
子供連れのの人もいれば、還暦を疾うに過ぎたダンサーもいるかもしれないし、
あるいは、90を越えたおじいちゃんに、ひと目でもベビーメタルを見せてあげたい、
そういう人だって、いるかもしれない。

そう、今や、世界のベビーメタルである。
メタルである必要も、アイドルである必要も、ましてや、ロックでなくてはいけない必要もない。

つまりはそう、ベビーメタルなのだ。
それ以外のなにものでもない、唯一絶対のベビーメタルなのだ。

つまりはそう、ベビーメタルが、新しい世界、つまりは、ルール、あるいは、美学、
如いては、常識、を作るのである。

それが、頂点を極めた者に必要とされる掟なのだ。

世界中の小箱中箱で、ありとあらゆるロッカーたちを、それこそ叩きのめしてきたベビーメタル。

そのベビーメタルが、東京ドームというあまりにも巨大な会場において、

観客であるご万人を、完全に魅了する、まさに、異次元空間を創りだすような、
そんな奇跡が、いまや目の前に迫っている。

果たしてどんなことになるのだろう。

そして、そう、アメリカ在住の俺としては、

武道館、そして、LONDONのライブから、久しく発売されていなかった、LIVE版のDVD。

つまりは、KARATEから、THE ONE から、ROR から、
いまや、ベビーメタルの看板曲となったあの名曲の綴織りが、

新たに、この、東京ドームのコンサートでのDVDとして発売されるに違いない。

果たして、この世紀の大一番において、ベビーメタルはいったい、なにを仕掛けてくるのだろうか。

そう思えば思うほど・・・・・

ああ、俺、すぅちゃんに会いたい。。。。 と涙がちょちょぎれる訳である。

さあ、諸君、答えてくれ。ベビーメタルは、人生を投げ打つに値するか?

答えは・・・・ ちょっとその前に、犬の散歩に行かねば。

帰ってきた時までに、答えておいてくれ。じゃ。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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