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金曜の夜23時

Posted by 高見鈴虫 on 07.2012 ニューヨーク徒然
夜更けにの街を足をひきずるように、
ようやく帰り着いた部屋をソファで、
灯りもつけぬままに深い深いため息をつきながら、
やれやれ、くだらねえ日だった、とつぶやいている。
が、それを言ったら、
まったくくだらねえ一週間だった、というべきなのか、
金曜日の夜23時。

いったいなにをやってこれほど忙しかったのかまったく思い出せないぐらいに
石臼ですりつぶされて粉になってしまったような、
そんな気さえする金曜の夜23時。

ああ、こんなことを続けていれば、
いつのまにか、ああくだらねえ一ヶ月だったが、
あっというまに、またくだらねえ一年だったの年の瀬を迎え、
そしてあっというまに、なんともくだらねえ人生だった、
と空き缶を蹴る自分の姿が、
冗談ではなく割りとリアルに思い浮かべられるようになってきた今日この頃。

がしかし、
そう、
こうやって、ああくだらなかったな、とため息をつけること自体が、
実はそんなに悪いことでもなかったりする、という事実にも気づいている訳で。

本当の本当にてんぱった時には、
それこそ、ため息なんてついていられる余裕もなく、
或いは、悪い予感に身構えながら、
こうなったらああやる、こうでたらそうやる、と頭をフル回転させて対策を練っている訳で。

という訳で、再び、ああくだらねえ一日だった、一週間だった、と深い深いため息。
ひとつの仕事が始まり、ひとつの仕事が終わって、また来週から新しい仕事。

突っ込んでいるときにはそれこそしゃかりきなのだが、
一区切りついた途端に、なんだ、喉元過ぎてみたら、
ああ結局はくだらない結末だったな、ということなんだよね。

そう、結局はそれぐらいの仕事ってな訳だ。

まあ生きているだけまし、と考えるべきなのかな。

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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