Loading…

シングル・ダディの夜は更けて

Posted by 高見鈴虫 on 04.2016 ROCKを葬り去る前に ~ 大人のダイエット奮戦記   0 comments
爺むさくも、またまたの健康ネタである。

嘗ては、鉄の胃袋の男、の異名を恣:ほしいままにした俺である。
何を、どれだけ食べても、びくともしないこの頑丈過ぎるほどの胃。

ねえ、これなんか、ちょっと臭いみたいなんだけど、まだ大丈夫かな、
なんていう冷蔵庫の忘れ物を、
大丈夫大丈夫、腹の中に入れてしまえば、こっちのもの。

そう、あのコレラとアメーバー性赤痢と肝炎の巣窟であるインド亜大陸において、
下痢をして痩せ細る、どころか、毎日安い飯をたらふく食らっては、
あろうことかインドから太って帰って来たのはまたに俺ひとり。

散々飲んだり食ったりを繰り返した宴会の後に、
食いきれずに残ってしまったつまみの山を、
だったら俺が、とばかりに、
バキュームカー宜しく全てその胃の中に流し込んでしまう、
そんな、まるでバケモノの的な胃を誇っていたこの俺が、

ついについに、ストレスと過労と、
そして、それが原因であろう軌道を逸した暴飲暴食、
その結果として、いきなり、胃潰瘍、どころか、
胃に穴の開く、胃穿孔の一歩手前。

という訳で、それまで愛してやまなかった珈琲から始まって、
ほぼ習慣化していた暴飲暴食も、
その生きる喜びの全てを諦めさせられることに相成った。

いままでのツケをいっぺんに払わされたって感じじゃない?
まだまだ若いつもりでいるのはこの世で自分一人。
そろそろ頭を切り替えた方がいいんじゃない?
良い薬になったわよ。

という訳で、そう、俺はそれ以来、鉄の胃袋、どころか、
まさに、健康オタク爺、に豹変をこいた訳だ。


という訳で、このあまりにも遅れてきた感のある後出し健康オヤジ。

日々の銀シャリは、臭い飯、つまりは、発芽玄米に変わり、
肉の代わりに魚、
炒め物の代わりに生野菜。
夜も8時を過ぎたら夕飯は抜き。

そして胃腸対策の極意たる、
朝起き抜けに水を三杯。

その掟を守りつつ、それに加えて、リンゴ酢。

大さじ一杯のりんご酢を、水、またはオレンジジュースと一緒に、ぐびっと一口。

あるいは、仕事から帰った後、はては犬の散歩の前後に、
きゅっと、一杯、一気飲みを決めて、
そう、このリンゴ酢。
これを飲み始めてから、腰痛から筋肉疲労から真夜中のチャーリーホース:こむらがえり、から、
嘗てあれほど悩まされた様々な厄介が、不思議なぐらいの改善を見せた訳だ。

それに加えて、信じられないことに、
かの、2016年6月10日、ベビーメタルのダウンロード・フェスティバルを前後して、
ユイちゃんのぎっくり腰騒動のデマを鵜呑みにした結果、
願掛けのつもりで、タバコを辞めて、腹筋はじめよう!
なんていう妙な誓いをたててしまって以来、
不思議なことにあれから、タバコも、すっぱり辞めてしまうことにもなった。

でそう、最近試していることに、湯シャン、がある。
かなり怪しくなり始めた、オデコ、そして、頭頂部。
今のうちになにか手を打たなくては、と焦れば焦るほどに、抜け始めて判る長い友達。

とそんな時、尊敬するタモさんご推薦の、湯シャン、つまりは、敢えてシャンプーで髪を洗わない、
お湯で流すだけ、ってな必殺技を試してみることになったのである。

数日の間は、痒いの痒くないの。思わずひと目を憚らずバリバリと頭中を掻きむしりたい、
そんな欲求に気も狂わんばかりであったのが、いつのまにかあら不思議、
その気になっていた匂いも、あるいは、その痒みも、ベタつきも不快感も欠落感も、
なんとなく、なにもが綺麗さっぱり、え?なんのこと?って感じ。

へえ、シャンプーって、使わない方が良かったのか。
だったらそう、いままでのあのCM、
髪の水分整えて、キューティクルの、朝シャンの、なんていう、
あの、夏の藪蚊の大群のようなキャッチフレーズ、あれはいったい何だったのか、と。



という訳で、朝5時半に起きて犬の散歩に出かけ、
夜明けと同時に飛んで帰ってシャワーを浴びてヒゲを剃り、
ヒューゴ・ボスのネクタイの上からイッセイミヤケのコロンをぶっかけては地下鉄の人。
あっという間に一日が終わっては、
仕事が終わった途端、脇目もふらずに飛んで勝手は犬の散歩。
発芽玄米の臭い飯を良く噛んで噛みつくして、
そして食後にはデザート代わりに、
、大さじ一杯のりんご酢の水割りをきゅーっと一気飲み。
酒も飲まずタバコも吸わず、やっていることと言えば、
犬の散歩とベビーメタルを聴くこと、だけ。

元バンドマンが聞いて呆れるこの仙人のような暮らし。

ただ、そう、これはこれで、なんとなく充足できてしまっている、というが、
まさに、年の功、といういつやつなんだろうな、と妙に納得している訳だ。

あわよくばかみさんに帰ってきてもらえれば、
若い女にちょっかいを出そうか、ってな心の余裕もでてくるか、という物か。

という訳で今日も今日とて、
ようやく辿り着いたテレビの前、
ニュースでも見るか、とテレビのスイッチを入れた途端に、
寝落ちしていたりする訳である。

シングル・ダディの夜は更けて・・・


  • password
  • 管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

月別アーカイブ

検索フォーム