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トランプ勝利、の悪夢が、正夢になった夢を見た

Posted by 高見鈴虫 on 08.2016 アメリカ爺時事   0 comments
明日はちょっとした出張に出る関係で、
ちょっとオフィスにお残りである。

明日の予定の確認やら、やることリストの整理、
そして不在中のことも合わせて、と色々と慌ただしい。

そんなわけで、八時を過ぎて帰り着いた我が家。

ドッグ・ウォーカー様のお陰で、おしっこの心配はないものの、
ドアの開いたとたんに走り出てきては、腹減ったああ!と大騒ぎである。

という訳で、取るものもとりあえず犬の食事を用意して、
はいできたよ、と差し出した途端、息もつかずにがっつくその姿に、
思わず今日も一日が終わったな、と両肩がずるずると下がり落ちる気がする。

という訳で、食事を終えたとたんに、食った食った、もっとくれ、と飛びかかってくる犬、
そのおねだり大作戦の始まる前に、すかさず点けたテレビ。

えっ!? トランプが勝っている・・・




そう、今日は待ちに待ったエレクション・デイ、つまりは、選挙の日。

待ちに待った、と言っても、別に大統領選が楽しみであるわけでなく、
ただたんに、ああこれで、テレビを点けるたびにあの老醜極まりない、
このアメリカ史上、最低最悪の二人の面を見せられることも、もうなくなるのだな、
とそれだけが嬉しい、つまりはこの日を待ちに待っていた訳だ。

という訳で、へえ、八時を過ぎた時点で、トランプ、絶好調である。

ありえない、と思わず。

いや、予想はしていた。
先の駄文で予言をしていたように、こうなることは判っていたのだ。

ヒラリーは戦法を完全に見誤った。

トランプを、そしてそんなトランプを支持する人々を、舐めすぎたのである。

アル・ゴアとブッシュのあの抱腹絶倒のいかさま選挙、
あの時とまったく同じ図式である。

その敗因は、まさに、インテリの高慢、である。

そしてあろうことか、このヒラリーは、その鼻持ちならない高慢に加え、独善、という冠が加わる。

改めて、独善の独善たるものは、他人の意見に耳を傾けない、ということである。
そう、ヒラリーは他人の声、つまりは、民衆の声に耳を傾けていない。

改めて民衆の声とはなにか。

それはまさにく、2008年からの大恐慌の中で、家を失い、路頭に迷い、
着の身着のまま、なし崩し的に生きさらばえてきた、そんなルーザーな人々のことである。

徹底的なパワーエリートとして、その権力の座に執着するばかりで、
ヒラリーはそんなアメリカの民衆に目を向けること無く、
ウォール・ストリートのハゲタカ連中と、
そして、おべんちゃらばかりをまくし立てるお取り巻きの耳障りの良いでっちあげ以外、
まったく感心を示そうとはしなかった。

そして同じ民主党の候補であったかのバーニー・サンダーズの支持者たちからも完全にそっぽを向かれ、
同じように共和党内から蛇蝎のごとく嫌われているトランプ同様に、
通常であったら頼みの綱となる筈のサポーターたちの援助がまったく期待できないのである。

この地盤を失った、つまりは、嫌われ者の候補者二人。

どっちがなろうが知ったことではない、というのがほとんどの人々の共通認識、
とは言いながら、

こうしていざ、トランプが勝つかも、というニュースを目の前にして、改めて開いた口が塞がらない。

言わずとしれたトランプ。
その旋風とまで言われた、トランプのムーブメント。
そのトランプの象徴するものとは、ぶっちゃけ、悪意、なのである。

罵倒に罵倒を重ね、暴言に暴言を重ね、
そんなトランプこそは、まさにアメリカという国の悪徳の象徴。

金で落ちねえ女はいない、とばかりに、女と見れば片っ端からその胸元に札をねじ込み、
ありとあらゆることを、思いつきででっち上げる、この虚言症のアルツハイマー的不良老人。

果たしていったいどんな人間が、このトランプがアメリカの顔となることを望んでいるのか。

つまりは悪意、である。つまりは悪徳、なのである。

まったくトランプ、最低最悪のゲス野郎、
ヒステリーに喚きまくるユダヤ人のご婦人たち。
あるいは、馬鹿馬鹿しい、
これだから無学な田舎者の貧乏人は、と手鼻でもかむように吐き捨てる、
コスモポリタンのハイソサエティなタイクーンたち。

だがそんなニューヨーカーは気が付かない。

トランプの支持者たち、その無学な田舎の貧乏人たちは、
ニューヨーカーがトランプを見るのとまったく同じように、
ヒラリーこそが、悪意の象徴、悪徳の塊り、と目に映るのである。

あの悪魔のように高慢ちきな顔。
まさに嘘、嘘、嘘の塊り。
そしてそんなヒラリーの支持者達。
あのゴキブリのようなメキシコ人たちから始まって、
ユダヤ人と、中国人と、黒人と、あろこことか、イスラム教のテロリストや、
ジーザスさえも信じないような、そんな、悪魔のような移民たち。

神様お願いです、あの罪深き異邦人たちに、正義の審判をお下しください。

今回の選挙、一部の都市部と、それ以外のまったくもって救いようもないような茫漠たる荒れ地。
そんなどうしようもないぐらいのギャップが、ますます広がるばかり、どころか、
あろうことかこの二人は、それを煽ることで選挙の出汁にしていたのである。

そう、だがしかし、俺は既にもうそんなことは知ったことではない。
そう、良い意味でも悪い意味でも、俺は日本人なのである。
いついかなる時にも、やはりどうしても、日本の利益、というものを考えてしまう、
それを止めることは誰にもできない。

果たして、日本にとって、ヒラリーとトランプ、どちらが宜しいのか。

つまりそう、ご指摘頂いたように、最も気になるのは、ぶっちゃけ、かの虫国に対する姿勢の差、なのである。

言わせてもらえばトランプ御大。
その正義は、と言えば、ぶっちゃけ、金。それ以外にはなにもない、そんな人である。

それが証拠に、
嘗ては、あのリバーサイドの超高級コンドミニアム群、
トランプ・パレス、と名付けられたこのコンプレックスが、
完成してからもまったく売れずに完全にシースルーの閑古鳥、
どころか、もはやスラム化を始めていた、そんな矢先、
いきなりその売れ残りのコンドミニアムが、
一瞬のうちに、完売したのである。

その顧客は、と言えば、まさに、人民中国人。

トランプはこの売れ残りでスラム化の始まっていた高級コンドミニアム群の全てを、
いきなり中国人に叩き売ってしまったのである。

そう、トランプには政治思想などまるでない。

金さえ持っていれば、それが共産中国人であろうが、テロリストのアラブ人であろうが、
まったく気にもしない、どころか、その売上パーティには、あろうことかチャイナ服、
あるいは、アラビア人の扮装で余興を買う、そんなことまでしてしまう筋金入りの商売人なのである。

そんなトランプが、他国の国境紛争や、
あるいは、アジアの情勢など、知った事か、
と鼻で笑うことは目に見えている。

とにかく金をもってこい、とトランプは言うだろう。
金こそが正義。金を積んだ奴の主張こそが正しいのである。

そう、トランプはたぶん、アジアを中国に売り渡すだろう。
大挙としてアメリカに逃れてくる日本人たちには、
金持ちか、あるいは、若い女以外は、入国禁止、などと宣うかもしれない。

そして、そう、言わせてもらえば、そんなトランプのところに、
噂に寄れば日本から様々な方々が、ご機嫌伺いに駆けつけている、
なんて話を聞いたんだが・・・

やれやれ、というかなんというか。
日本を問わず、どこの国にしても、
政治家なんて結局はそんなものなんだろうな。

ただしかし、このニューヨークにおいては、
ちょっとそんな、あまりにも浅ましい様が、
なんとなく話題になっていたりもした、
ただそれだけのことなんだが。

という訳で、まあそう、大方の予想通り、
アイオワだ、アイダホだ、
なんていう鳥の糞みたいなところで圧勝していた筈のトランプが、
一夜明けて大票田の都市部の開票が終わった頃には、
ひと夜の悪夢から覚めた人々が、
安堵とも辟易ともつかぬ溜息を、
そっと漏らすことになるのであろうが・・・

で、改めて、トランプかヒラリーか?知った事か。
俺は犬の散歩に行かなくてはいけないのである。




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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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