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ご法度上等のベビーメタル ~ 遂に来た大逆転の時!また新たな伝説が、いまこの瞬間に、生まれようとしている

Posted by 高見鈴虫 on 13.2016 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
いやあ、前座だよな。
俺も何度か経験あるけど、ってか、まじそればっかだったけど、
前座ってさ、やっぱ割りと辛いものがあってさ。

いや、前座、って言ってもさ、前座って勝手に思ってんのは客ばかりで、
やってる方としては、ジョイント。
で、たまたま順番が先になりました、ってぐらいなもので、
とか言ったらまあ確かに、負け惜しみ、なのだろうが、
まあでも、そう、たまにそういう毛色の違うお客さんの前でやるのも、
新規顧客獲得の為には必要な訳で、
とか言いながらも、
まあ確かに、これ、逆効果なんじゃね?としか思えない、
そういう悲惨な前座バンド、実によく見てきた、
そして、多分、俺たちのあのすべった転んだのライブ、ってのも、
実はそういうものだった、そうに違いない。

たださ、まあさすがに、ペットボトル、ってのはあんまり、にしても、
露骨に、んだよこいつら、早く終わって帰れよ、ってな、
そのまるで壁のような、氷のような、その反応。
曲の終わったのちに、ポッカリと開いたその空白。
そこを埋める、おしゃべりの声と、女の笑い声と、グラスの弾ける音・・・

前座のバンドってのは、そんな反応に晒されることをまずは前提としている訳で、
嘲笑、ため息、どころか、下手をすればブーイング、あるいは、時として罵声・・

ただ、パンカーであった俺的には、そういう状況は慣れっこ、というよりはむしろ、独壇場。

ステージは喧嘩だ、と割り切っていた関係上、
そういう観客にビビるどころか、思い切り、んだよ、テメエこのやろう、といきなりの喧嘩越し。

んじゃ、おりゃ、おどれら、踊らんかい、われぇ!
と脅迫、あるいは、恫喝にも似たC&Rを繰り返しては、
思い切り客席に対してペットボトル、あるいは火の着いたタバコをを投げつけて、
なんてことはさすがにしなかったが、
そう、前座は辛いよ、どこまでも、それはまあ、業界の常識。

でありながら、そんな前座バンドの胸にあった、
一つの奇跡、その物語り。

言わずと知れた、四人囃子の奇跡、なわけである。










嘗て、日本のロックがまだまだ、鎖国状態、というよりも、
まさに、蛸壺の中に押し込められた塩漬け状態であった頃、
外タレの前座でもなんでも、武道館で演れる!
それだけで、まさに、わんす・いん・あ・らいふたいむ・えくすぺりえんす!

でありながら、大抵の場合、
その観客が、例え同国の人々であったとしても、
あるいは、そう、同国の人、であるからこそ、
ということもあったのだろうが、
その反応はまさしく、地獄。

やっぱ、日本のロックなんてさ、まだまだってかさ、外人様の前で、恥ずかしいよね、まったくさ・・

なんていう冷たい視線に晒されては、
おい、おい、おい、同じ日本人なんだから、もうちょっとなんとなく・・
なんていう気遣いは、
こと、外タレを前にした日本人たちには、
微塵もなかったりもするのである。

そう、あなたも経験あるでしょ?
そういう前座のバンドを、思い切り冷遇した、
そのご経験。

ただし、そう、例えそんなであったにしても、そう、武道館である。
武道館でできる!
お客の反応ウンウンよりは、まずはこの、武道館、という冠。
バンドマンは敢えて、この武道館で演る、という目的の為に、
プライドのすべてをかなぐり捨てて・・

ああ、たかがロック、されどロック・・・

前座なんて、得てしてこんなもの、とは言いながら、

ただ、そう、そこで言われるのが、
前述の、四人囃子の奇跡、なのである。

日本のロックがまだまだ、マイナーどころか、毛唐かぶれのフーテンの猿真似、
ぐらいにしか思われていなかったその時代、
そのロック殿堂、というよりは、
まさに外タレの独壇場であった武道館のステージにおいて、
あろうことか、世界最高峰のバンドを丸飲みにしてぶっ飛ばした伝説のバンド。

それこそが、四人囃子、なのである。



嘗て、本格的にロックにかぶれ始めた中坊の頃、

いなせなロックの素浪人、なる大先輩から、
むかし、日本には、四人囃子という、
とんでもないバンドがあってよ、と教えられた。

日本のロック?ぜんぜん興味ねえし、とか思っていた中坊風情の俺が、

しかし、この日本のロック史上に燦然と輝く名盤:一触即発、
この凄まじさに気付いたのはそれから数年後。

これ、まじ、すげえ・・・
パープルどころか、キンクリよか、ピンフロよか、もしかしたら、こっちの方が、凄いかも。

それこそが、まさに、日本のロックへの目覚め、ではなかったのか。






という訳で、この四人囃子というバンド、
当時、世界的なスーパースターとして、
ハードロック界の雄であった、ディープ・パープル、
この三度目の来日の、その武道館公演の前座に抜擢された際、
事もあろうに、本家のディープ・パープルを丸飲み。
完膚なきまでにぶっ飛ばしては、叩きのめし、

のちに登場した主役のディープ・パープルの演奏中、
あまりのことに虚を突かれた観客たちは、まさに魂抜け状態。

しーんと静まり返った会場の中、
世界最高峰である筈のディープ・パープルの演奏が、
まるで、遠くで鳴るトランジスタ・ラジオのように聞こえた、とのこと。

結果、ディープ・パープル側はカンカンのお冠り。激烈なお叱りを受けた、なんて笑うに笑えない話も実しやかに囁かれていたとのことで、

この四人囃子の奇跡、
まさにそう、アンダードッグである前座の、この一大大逆転。

前座でありながら、本ちゃんを食う、
そこにこそ、ロックのロマンの真髄を見出していた俺たちなのである。



いやあ、実はさ、前座で本ちゃん食うっての、俺も何度かやったことあってさ、

まじ、実は、ここだけの話、そう、やっちゃいけねえとは知っていながら、

あとになってから、事務所のこわーいおにいさんたちからも、
この・・・糞ガキが、と舌打ちをされるのを判っていながら、
やっちゃいけねえってことを前提として、
そういう時に限って、絶好調、であったりもして、うっしっし。

という訳で、その後に登場する本ちゃんのステージを、
ものの見事に真っ白にしてやったこと、何度かあったんだよね、へっへっへ。

そう、この大逆転、これまさに、バンドマン冥利に尽きるってかさ、
そうなんだよ、それこそが、四人囃子の伝説、
あるいは、ロックの醍醐味、そのものなんだよな。

その後の鳴かず飛ばずの辛く長い下積み時代、
その終わりなき旅路を支えたのも、
まさに、この四人囃子の奇跡、
そのロマン、であった訳なんだけどさ。

と同時に、

またいつものようにスタジオでリハやってたら、
突然、これから野音にご出演願えますか?
そんな電話一本で、いきなり大観衆の前に転がり出た面々。
で、こともあろうに、そこの観客たちを思い切りの茫然自失、
ドタキャン・バンドの穴埋めの筈が、完全にステージそのものを乗っ取っては、
一夜にして日本中にその名を轟かせた伝説のバンド。

そんな、とてつもないシンデレラ・ストーリー、
それこそが、スモーキー・メディスンの伝説!

言わずと知れた、チャー、金子マリ、なるチョ、こと、鳴瀬喜博、と、佐藤準、
そして、ああ、そう、これが言いたかった、
言わずと知れた、日本のファンクの最高峰・藤井章司!!!

後の日本のロックを背負うことになったこの面々。
俺から言わせるところの、
日本人によるロックの幻の最高峰であったこの、スモーキー・メディスン。
幻である以上、実際に見たことはなかったが・笑
そう、大切なのは、まさに、その伝説、な訳である。

駆け出しの頃の俺はまじで、背中に 
すもおきい・めでぃすん、と、そのバンド名を入れ墨で彫って、の代わりに、
そのスネア・ドラムのヘッドに書きなぐっては、座右の銘にしていた、
まさに、伝説のバンド 幻のバンド。

バイトに疲れ切った身体を引きずりながら、
夜な夜な地下室のスタジオで練習を続けながら、

ああ、この時、いまこの瞬間に、これから武道館で出来ますか?
なんて電話が来たとしたら・・・
俺たち、それこそ世界を取れるのにな、
なんて話を、よくしていたものなんだぜ。

そう、これこそが、バンドマンの美学。

アンダードッグの前座の糞バンド、のはずが、
いきなりトリの本ちゃんを総取りの食いまくり。。
完膚なきまでに叩きのめして、
一夜明けたらスーパースター!

これをロマン、と言わずしてなんと言おう。

そう、日々の練習を、いまこの時に、野音にGO!の電話が来たら、
それを想定して初めてだろうが!

俺たちも、いつか、スモーキー・メディスンになれる!

それを信じていたロック馬鹿たち、
日本のロックはそんな伝説に支えられていたのではなかったのか。

ただ、そう、この前座の総取り、
実際にはもちろん、これはご法度である。

ご法度であることは重々承知していながら、
それを敢えて、やってのけてしまうところに、
バンドマンの美学、ロックの真髄があるんだよ、馬鹿野郎!



という訳で、天下のスーパースターであるところの、
レッド・ホット・チリペッパーさんの前座にお邪魔させて頂いている、我れらが姫君。

そして、言わずと知れた、昨日のステージ。

まさに、前座の糞バンドが超満員!

あの広大なアリーナが、後ろの後ろまでギッチギチじゃねえか!







その二万人のアリーナを埋め尽くした観客が、
まさに、総立ち、騒然となっては、ベビーメタル!の大歓声。

おいおいおい、あんこーる、ってのはなんだよ、アンコールってのはよ・笑

あああ、ベビーメタル、やっちまった、ついについにやっちまった。

がしかし、我らが姫様、そのともすると、夜叉、が憑いたかのような、壮絶なパフォーマンス。

まさに、あたしらはね、これをやるためにやって来たのさ!

そのあまりの喧嘩上等の確信犯ぶり。

まさにまさに、敵陣の中央、大将の首を目指して突入する若武者そのもの。

その大逆転のあまりの凄まじさ・・・

ああ、レッチリ、ついについに、恐れていたその時が来た。

これぞ世紀の大逆転、その瞬間!








伝家の宝刀たる、巨大モニターを奪い去られた手負い状態でありながら、
いきなり前座がステージを丸呑みにしては、総取りをかました、まさにその奇跡。

その後のレッチリ、ああ、ごめん。非常にすまそ、ながら・・、
ベビーメタルの後では、
まるで、高校生のガレージバンド、
のようにしか観えない聴こえない・・・

まあね、そう、その親しみ安さこそがレッチリの魅力なんだしさ、とは言いながら、

ああ、ドラム、裏が取れてない!
ああ、ギター、リフが滑ってる、
ああ、ボーカル、声量が、音の通りが、全然違う・・・
そしてフリーは、あのベビーメタルの超絶なパフォーマンスの後、
その同じステージの上で、その豪華絢爛たる巨大モニターに照らされながら、
いったいなにを、考えていたのだろう・・・



この後、水・木のマンチェスター、
そして、ロンドンへの凱旋を飾る18日、日曜日のO2。

ここまで来たら、一切の手加減は無用。

まさに、思いっきり、ぶっ飛ばすだけぶっ飛ばすベビーメタル。

まさか、前座のバンドに、ウォール・オブ・デス!

あるいは、会場に入りきれなかったファンが、場外で、KARATEを大合唱、

なんてことが、まさに、いま、起ころうとしているのか・・・

これ、凄いぜ、改めて。

こんなバンド、まじ、見たことねえよ。

ベビーメタル、ロック界の常識を覆す、また新たな伝説が、
いまこの瞬間に、生まれようとしている の DEATH!



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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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