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孤独な聖夜に愛を込めて ~ ベビーメタル・クリスマス

Posted by 高見鈴虫 on 22.2016 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
世はクリスマスである。
街角にジングルベルが弾け、、
プレゼントの買い物に躍起な人々の行き交う舗道には、
救世軍の鐘の音と、そして、並んだクリスマス・ツリーのモミの香り。
ふと、いったいどうしたんだろう、と思う。
なんでこんなに世の中がざわざわと泡立っているのか。
ああ、そうか、クリスマスか。ああ、そうだったよな。

この週末に控えたクリスマス、
それに対する、このあまりの期待の無さぶりに、
我ながら呆気にとられるばかりの師走の夜である。

ともすれば、今日が火曜日であったか水曜日であったか、
それさえも曖昧なままに、
クリスマスでもなんでも、
取り敢えず心置きなく眠れる日まで、
いったいあと何日残っているのか、
心にあるのは、まさにそればかり。

俺もおさんになったものよ、とふと苦笑いさえも浮かべながら、
そんな師走の喧騒の中で、ただただ悪戯に喪失感ばかりが募っていく。

今更ながら、歳を追う毎に、
このクリスマスのありがたさの全てである筈のクリスマス・ムード、
という奴がら遠ざかって行くのは致し方ないこと。

それは一年一年、まるで、深夜に雪が積もるように、
あるいは、知らないうちに後ろ頭の地肌が広がっていくように、
クリスマスを待ち望むその気持ちは、
しかし確実に、年齢とともに奪い去られていくのであある。

昔はさ、と思わず目を細めながら、
嘗て、それは東京一は世界一、と言わしめた、
あのバブルで沸き立つ80年代の東京。

目に映る者全てがなにからなにまで徹底的にクリスマス。
それはまるで、沸騰するまでに熱く熱く煮えたぎったクリスマス。
愛する人への贈り物から、
クリスマス・ディナーの予約から、
そしてその後の目的であるところのホテル、
その予約が取れずに取れずに、闇値が高騰を続け、
かくなる上は、もう10年先までクリスマスの夜の一泊を予約してしまおう。
ええい、使わなかった時にだって、下手すれば十倍二十倍で売れる筈だし、
なんてことをやっているうちに、
まさかと思ったあの娘が、え?先約?なんだよ、それ。
だって、レストランの予約取っちゃったし、どうしてくれるんだよ、ふざけんなよ。
クリスマスに先約がある、と告げられたそのことの重大さよりは、
むしろ、あれだけ苦労して予約を取ったレストラン、
それをみすみす不意にしてなるものか、とばかりに、
だったらもう、ラスト・ミニッツで、空いてる娘、どこかにいない?
もうこうなったら誰でもいいからさあ、
タダ飯の代わりに、朝までやりまくろうぜ、ホーリー・ナイト。
なんてところで、まさにバブルであった。
日本中の全てが、急げ急げとやたらと急き立てられては、
がっついてがっついて、目の前に次から次へとぶら下げられる人参に、
死に物狂い、夜も寝ないで、ただただがむしゃらに走り続けていた、
そんな時代の、そんなクリスマス。

あの熱狂をいまも脳裏に刻み込んでいるこの俺が、
あの、街中がまるでガラスの破片に覆われていたような、
まるでカレイドスコープの鏡の洞窟を走り続けているような、
クリスマスというのはまさにそういうもの、
そう、そんな記憶を残している筈のこの俺が、
まさか、そう、まさか、その云十年後の同じクリスマスを、
まさか、こんなどうしようもない状態、
え?クリスマスっていつだったっけ?
で、その日って、本当に仕事休めるの?
そんな境遇に、あるいは心境とやらに陥っているなどと、
あの時代の誰が、予想できただろうか。

しかしながら、ここまで絶望的なぐらいにまでクリスマス・ムードから駆け離れてしまうと、
なんとかもうちょっとでも、そんな気持ちを盛り上げねば、とちょっと無理などもしたくなるのだが、
妻のいない安アパートにひとりと一匹。
灯りの消えた部屋の中、申し訳程度の卓上クリスマスツリーがチーカチカ、
なんて風景は・・・ちょっとあまりにもグロテスク過ぎる、という気がしないでもない。

ただ、実はそう、このクリスマスにちょっとしたイベントを考えていない訳ではない。

と言うのも・・・・






でさ、実はちょっとした、告白ってか、懺悔ってか、
実に実に、今更感がばりばり、なんだけどさ、

あの、こないだの、って言っても、
それはもう、感覚的には遥か昔のこと、
のようにも思えるのだが、
あの、こないだのサンクス・ギビングのブラック・フライデー、
あの時に購入した、ブルー・レイ、
そのプレーヤーはとっくに届いたんだけどさ、
肝心の、そう、そもそもはそれが目的であった筈の、

BABYMETAL LIVE AT WEMBLEY ARENA

あれが実は、まだ届いてねえんだよ、おい、こら、アマゾン、なんとか言ってみろよ。

で、トラッキングを見てみれば、未発送、となっている。
で、実は毎日、日課のように見てるんだけど、ずっとずっと、非発送のまま、なんだよね、これが。

つまり、在庫切れで、まだ送れてないの、ってことな訳なんだが、

で、ふと見れば、AMAZONのサイト、このLIVE AT WEMBLEY、
そのお値段が、いつの間にか、77ドルに跳ね上がっている。

俺が購入したのが、59ドルだから、
おおラッキー! あの時に買っておいてよかった、というのはまさにぬか喜び。

つまりは、安い値段で買った人はには在庫切れ、
で、じりじり待ちきれなくて、もういいよ、とばかりにキャンセルしては、
現在の定価の77ドルで購入してくれるのを、
今か今かと待っているのではないのか、と。

えええ、それって、なんか、ちょっと、あまりにも確信犯っぽいっていうか。
えええ、そういうことなの?

んだよ、そういうことなら、さっさと日本からの輸入盤を買ってしまえばよかった、
と言っても後の祭り、と。

という訳で、おい、俺さ、まだ、WEMBLEY観てないんだよ。
信じられねだろ?

そう、音だけ。音だけは、あの神バンド仕様の特別版CD音源は、
それこそ、耳にタコ、どころか、まさに空気のように四六時中聴き続けているってのにさ。

ただね、実はそう、またまたリサーチっていうかなんというか、
既に、WEMBLEYの映像、入手してしまっているんだよね、これが実に。

で、観たい観たい、観たいけど、観れない、このWEMBLEY。

ただ、そう、もうこれ、限界だろ、と。

という訳で、このクリスマス。

企画ってのはまさに、ベビーメタル・クリスマス。

この LIVE AT WEMBLEYと、
そして、今回ありがたくお送り頂いた、TOKYO DOME RED NIGHT
これを、USBメモリーにぶち込んで、それをブルー・レイ・プレーヤーにぶっ刺しては、
リビングの大画面で思い切り大音響でベビーメタル。

下手すれば、これまで撮りためたベビーメタルの秘蔵の海賊映像の、その全てを、
24時間 X 何日、もう、休みの間中、これでもか、とばかりに堪能しつくそう、と。

もうこれっきゃないっしょ、ってな感じで、
そう、孤独な聖夜はベビーメタル・クリスマス、
実はこれ、ちょっと楽しみにしていたりもするんだよね。

あぁあ、ここまで我慢に我慢を重ねてたってのにさ、
アマゾン、ほんと、まじで、どうしようもねえ会社だよな、とは思いながらも、
まあそう、ブルー・レイのディスクが届いた時にはそれはそれで楽しめるだろうし、
あとそう、これまでDVDで購入していた 武道館と、そして、LIVE IN LONDON
これも、重ねて、B/R で購入してしまおうか、と考えている訳で。

だったらそう、それならそうと、思い切り、かみさんに内緒で購入した、
あの、スーメタル・Tシャツ、なんてものを着ちゃったりなんかして、

だったらそう、この喪中の中ですっかりおあずけモードになってしまった、
すぅちゃんのお誕生日のケーキもこの際だから、一緒にご登場頂いて、

という訳で、このクリスマス、ひとりと一匹。
問答無用のベビーメタル・クリスマス、と洒落込んでみようか、
などと考えているのであった、と。

侘しい、とは言うなかれ。

そう、大人なんてさ、所詮、そんなものなんだよ、実に。

で、そう、あの、実はちょっと気になっていたんだけど、

なんか、ベビーメタルさん、
もしかして・・ この年末、ニューヨークをご来訪、なんて噂があるの?

なにそれ。

で、もしかして、いや、当てずっぽうで言わせて貰えば、

もしかしてもしかして、あのタイムズ・スクエアのカウント・ダウン、

それを待つ間、犇めき合った人たちの中に仮設ステージを立てては、
全国ネットで大コンサート中継とかやってるんだけど、

もしかして、あのタイムズ・スクエアのカウントダウンのステージに、

まさかまさか、ベビーメタルがご登場する、なんていう、噂があったりするの?

いや、ただの憶測、というか、希望的観測であったりもするんだけど、

もしかしてそんなことがあったりしたら・・・
そんなこと言ってるの、俺だけ?

あ、そう、そうなのか。

まあいいや、なんか知ってたら、宜しく教えてちょんまげ。



という訳で、クリスマスもどこへやら、
毎朝暗いうちから起きて犬の散歩。
帰った途端に錐揉み状態のままに家を飛び出しては会社に駆け込み、
で、あっという間に、昼飯を食いっぱぐれ、どころか、
はっと気がつけば、窓一面に摩天楼の夜景が星空のように。

そう、クリスマスだったよな、クリスマスなんだよ、その筈なんだよな、ああ、そうだった。

まあそう、なにはともあれ、犬が元気だ、ってことで、良しとしよう、と深夜のドッグラン。
このままふっと寝てしまえたらどれだけ幸せか、
それこそ、ただのホームレスじゃねえか、とひとりヘラヘラと笑っている俺なのである。

早く来い来い、ベビーメタル・クリスマス、DEATH





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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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