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さらばガンズ ~ ROCK IS NOT DEAD!WE ARE BABYMETAL!

Posted by 高見鈴虫 on 01.2017 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
嘗て俺が、アメリカ南部なんていうところを彷徨いていた頃、
つまりは90年代の初頭、
またいつものように近所の巨大スーパーマーケットで暇つぶしのお買い物、
なんてのをしていた時、
いきなり地鳴りのような爆音が響き渡り始めた。

こんな時間にサンダーストーム:雷かしら、と首を傾げる女たち。

いや違う、と男どもはすぐに気がついた。

あれは、あれは・・ ハーレーの音だ。

そんな中を、一人の男、上下の黒革。
埃りに塗れた革のズボンに、そして、地肌の上に直接着たダブルの革ジャンと、
そして踵に鉄板の入った無骨なバイカーブーツ。

見るからに脂ぎった長い髪に馬鹿でかいキャッツアイ。

身の丈2メートルは悠にありそうな、そのプロレスラーのような巨体で、ノシノシと店の中に押し入るや、
商品棚の上の目についたものの一切合切を、その場で袋を空けては貪り食い始め、
そして食いかけの袋を、何の気もなしに無造作に床に投げ捨ててはまた次の袋。

と見るや、そんな革ジャン野郎が、いきなり次から次へと、10人50人100人、
いきなり店中がそんな革ジャン野郎ばかりになっては、
まさに店中がイナゴの大群、どころか、狼、いや、熊の集団に襲われたように、
店中の商品を片っ端から一口頬張っては放り投げ、と好き放題に食い散らかして行く。

なによ、あの人達、と訝る女たちの口を、見るな、と男が封じる。
目を合わせるな。なにをされるか判ったものじゃねえ。

それはまさに、バイカー、と言われる集団。
あのヘルス・エンジェルスに代表される、
まさに、無法者も無法者、
メキシコとの国境地帯を群れをなして彷徨う、
筋金入りのヤクザ集団、
現代のバンディードス、そのもの。







裸の腹にこれ見よがしに44マグナムをぶち込み、
尻のポケットには、警棒のように大きなジャックナイフ、
あるいはマチャーテ:南米のインディアンの持つ山刀なんてのをぶら下げて、
あるいは、日本の糞ガキが金属バット、あるいは、木刀を担ぐ、
まったくその同じノリで、12ゲージを振りまわしては、
床に転がしたスイカでゴルフ、のつもりが、壮大なスイカ割り大会。

そこかしこでグラスが弾け、商品だなが倒れ、
いつ銃声が鳴り響くか、と思うといまにもその場にひれ伏したくなる。

これが、ほんまもののヘルス・エンジェルス。
つまりは、アメリカのバイカー集団、というやつか。

そのあまりの暴虐無道ぶり。
マッドマックスが座り小便をしそうな程の、まったくもって、ぐうの音も出ない迫力。
なによりも、この、まさに野獣を思わせるその強烈な異臭。
そしてところ構わず、タバコを、ビールを、ジャック・ダニエルを飲み散らかしては、
床中にぶちまけ、そして、辺り中にムンムンと漂う露骨なマリファナの香り。

こいつら、本当の本当に、人間ではないのかもしれない。

日本の暴走族、なんてのが、まさにオカマのちんどん屋に思えるぐらいに、
まさにそう、本ちゃんのヘルス・エンジェルスこそは、世界一の無法者集団、そのもの。

ただその無法者たち、思わず惚れ惚れするほどに、格好良かった。





嘗て、ヒッピーと言われる人々と共に旅を巡ったことがあった。
あるいは、傭兵という連中と寝食を伴にしていたこともある。

ただ、このバイカーと言われる奴らの、このあまりにも獣めいた姿、
まさに、半獣半人の化物、そのもの。
まさに、命知らずの、とてつもないほどの無法ぶりには、
正直、身体中に震えが来るほどにぶったまげた。

巨大スーパーマーケットの店中がまさに焼き討ちにでもあったかのように、
徹底的に荒らしく尽くされたのち、
最後の最後にレジをすり抜けた男が、
革ジャンの胸のポケットから矢庭に掴みだした札束、
それを、頭上にわっとばらまいて、
邪魔したな、釣りはいらねえぜ、と一言。

そして再び耳をつんざく地鳴りのような爆音、
云十台のハーレーが一挙に火を吹いては、地響きを上げて走り去って行く。

嵐の過ぎ去った後、目の前に広がる惨状を唖然として眺めながら、
なんだよあれ、と互いに顔を合わせては目を瞠る人々。

ガンス・アンド・ローゼズよ、と誰かがいった。

ガンズのコンサートがあるのよ、明日・・

あいつらは、ガンズのコンサートに来たのか。

そう言ってたわよ、仲間に会いに来たって。

90年代のアメリカにおいて、ガンス・アンド・ローゼズというのは、
まさに、そういうバンドであったのだ。







当然のことながら、俺はそのガンズのチケットを既にゲットしていた。

こう見えても一応は曲がりなりにもこの街のロック野郎どもには名前が知れ渡っていた関係から、
またまた関係筋から特別誂え。ステージすぐ脇の、まさに、バックステージ・パス、と同等の扱い。

ただ、ガンズ、と聞いた途端に、友人たちの顔色が変わった。

お前・・まさか、そのガンズ、本気で行くわけじゃねえよな。

つまりはそう、ガンズ、まさに無法者の無法者による無法者のための、そんなバンドである。

前述のバイカー集団は言うに及ばず、
ガンズのライブの日には街中のトップレスバーから踊り子が消え失せる。
そして、コンサート会場の前には、ゲイ・ライツのオカマたちや、そして、人種差別反対運動の人権屋、
教育委員会から、新興宗教の勧誘から抗議から、KKKから反KKKから、
全米のありとあらゆる胡散臭い連中が山となっては、LOVE AND HATE。
そのシュプレヒコールと押し問答の前をずらりと警官隊が取り巻いて、
それはまさに内乱前夜。
その騒動がいつ暴動に発展するか、まさにそんな不穏な空気に満ち満ちていた。

ガンズ・アンド・ローゼス
声高に人種差別を歌い、ゲイを卑下し、
麻薬と暴力とセックスと反権力の美学を高々と掲げる、
まさに無法者賛歌。

ガンズとはまさに、そんなアメリカの暗部の全てを背負い込んだ、
それを象徴するバンドでもあった訳だ。

かみさんの友人たち、
隣室のアナスタシアは、気をつけてね、ガードマンのそばを放れてはダメ、
なにかあったらすぐに警察を呼ぶのよ、と真面目な顔でそう繰り返した。

親友であったアレックスは、おまえ、まさか、と唖然として言葉を失い、
ロジャーは、俺が付いていく、と言って聞かず、
ビリーに至っては、これ、持っていけ、と、
紙袋に入れたベトナム戦争時代の軍用コルトを押し付けてきた。

そう、ことアメリカ南部において、ガンズのライブに行く、とはそういうことであった。

そして、そんなガンズのコンサートには、まさに、KKK、
つまりは、俺たちアジア人など人間ではない、と考える、
そんな地獄のような人種差別主義者の巣窟、
あるいはそう、そんな人間なんてものは疾うの昔にぶっちぎった、
無法者バイカー野郎たちの坩堝。

そう、ガンズとはそういうバンド、でもあったのだ。





嘘か本当か、今だから笑えるエピソードをご紹介しよう。

ガンズのライブ、既にドラマーはマット・ソーラムであった訳で、
ステージそのものは絢爛豪華な巨大会場仕様でもあった訳だが、
そんな中、舞台その袖にはまさに街中からかき集められたトップレス嬢たちが、
フラッシュ、どころか、すっぽんぽん。
おっぱいから尻から、丸見えの状態で、
ハイプされては丸い尻をこれでもかと晒しながら空に投げ上げられ、
ステージ前のガードマンたちは、屈強どころか、
これみよがしにショットガンを構えては、
いまに撃つぞ、それ撃つぞ、の完全な臨戦態勢。

とそんな中、ステージ袖まで走り出てきたアクセルが、
ふと見下ろしたステージの前、で、そこで、いきなり、この俺と目が合った、のである。

その時のアクセルの顔、まさに、鳩が豆鉄砲を食らったような、
思わずその歌が、一瞬、途絶えた、ものなのだが、

とその直後に、なにを間違えたか警備員が駆け込んで来て、
いきなり羽交い締めにされてのボディーチェックである。

おいおい、俺を反人種差別主義の鉄砲玉、
あるいはベトナム戦争の生き残り、
ステージ脇からいきなりぶっ放されるとでも思ったのか?

そう、ガンズはまさにそんなバンドであった。

ステージでいつぶっ放されるか、そのリスクを背負ってまで、
無道の限りを尽くす、つまりはそう、
そんな無法者の鑑のようなロック野郎たちだったのである。







という訳で、このガンズン・ローゼズ、

メタリカと並んで、ロック界の中でも、硬派の中の硬派、

男の男による男のための、あるいは、そんな男に群がってくる女を好き放題に食い散らかす、
そんな無法者の男の美学、その真髄であったところのガンズ・アンド・ローゼス。

アイドルだ?メタルだ?笑わせるんじゃねえよ。

そんなしょんべん臭えジャリに、俺達のロックが判って溜まるか。
ぶっ殺されねえうちにとっとと失せろ。

嘗て、ベビーメタルのその歴史の中において、
そんな自称、本物のロックファン、
硬派な、男の男による男の為の、ホンマ物の無法者ロック、
そんな美学を愛してきた人々から、
思い切りの侮蔑、あるいは、そう、中傷から罵倒から、徹底的な拒絶。
下手をすれば妨害行為の嫌がらせ、なんてものを行使されていた、
とも聞いていた。

そしてそう、改めて、そんな、アンチ・ベビーメタルの輩にとっての、
その拠り所となる美学が、まさに、メタリカの、そして、ガンズの、
この硬派の中の硬派、男の男による男のための、バイカー・ロック、
であった筈、なのである。

そんな長い長い、無益な軋轢が、
いま、いきなり、こうして、不様な終局を見た、見てしまった・・

おい!おいおい!おいおいおいおいおい!

なんだこよのこ、集合写真!

そう、ガンズのファンであれば、判る筈である。

スラッシュが、ダフィが、だったら、まだ判る。

がしかし。。なんとなんと、あの、アクセルが?

改めてこの集合写真。

いや、俺、まじ、これにはまじに、ってか、アクセルッテの人がどんな人であったのか、
割りとそれを聞いているだけに、まじで、開いた口が塞がらねえっていうか、なんというか・・・

ガンズ・ファンよ、男の男による男のためのバイカー・ロックの信奉者たちよ、

硬派の中の硬派、日本の、げーのーかいの、アイドルの、秋豚の、広告屋の、
そんな奴らに、いきなり蹴りをぶち込んで、四の五の言わせるまえに鼻先に飛び出しナイフ、
ってのは実は見せかけで、本当の本当の必殺技は、この左の拳に握りしめたメリケンサック。

その風船みてえに膨らんだ豚面を、あるいは、その可愛い可愛いにほっぺたちゃんを、
俺のこのパンチ一発でずたずたに切り裂いてやろうか、

と、そんなそんな、そんな俺達のロック、
その象徴である筈のメタリカが、そして、あろうことがガンズまでもが・・

どうも、そう、俺達の親分が、そんな、俺達が一番キライであった筈の、アイドル、
よりによってあの、小便臭いジャリども、そんなアイドルなんて小娘どもに、
いきなり、本気の本気でホの字、らしいのである。

という訳で、正直なところ、まさか、の、まさか、である。

バイカー・ロックと、アイドル、
このあまりにも水と油、あまりにも茶番的なぐらいにまで相容れない筈の、
このふたつのアイコンが、みんなそろって集合写真・・・

あり得ない、これはありえない、これだけは、ありえてはいけない。

てことはなにか?

これまで、アンチ・アイドル、の筆頭であった俺達は、
いったい、どうなってしまうのか。

ってことはなにか?俺達はあの、秋豚やら、AKやら、あんな奴らに、敗れ去った、と、

そういうことなのか?

てめえ、と思わず。

この集合写真、アイコラだろ?

いや、もしかして、まだ袖の下、
いったい幾ら、払ったんだ?



という訳で、繰り返す。

ガンズと言えども、メタリカと言えども、

ロッカーであり、メタル・ヘッドであり、バイカーのアイドルであり、
男の男による男の為の、硬派なロック馬鹿、その象徴、
であったとしても、
まずは、ミュージシャン、である訳なんだよ、と。

で、そのミュージシャン、その根源の根源とは、つまりは、

優れた音楽、に対する、尊敬、なんだよね。

でそう、どんな無法者であったとしても、ひとたび、それがミュージシャンであれば、

その対象がどんなものであったとしても、そこに本物、あるいは、その実力、そして真意、は見極める筈。

でそう、俺のようなロック馬鹿も含め、アイドルであろうが、メタルであろうが、

ベビーメタルは凄い、そして、音楽って本当に凄い、

そう思わせてくれる人々には、無条件で、その存在を認めるもの、なんだよ。

そう、俺だってそうだった。

確かに、すぅちゃんは美しい。そしてユイは最愛は、凄まじく可愛い。

だがだがだが、そんな見た目の可愛いさだけでは俺達のような人種は騙されたりしない。

そう、俺達がそこに見たのは、まさに、ミュージシャンとしての力量、

そして、パフォーマーとしての、見事な程の、真剣さ、だったんだよ。

つまりは、技、その美学。

人種を越え、ジャンルを越え、文化を越え、言語を越え、

しかし、ひとたび、道を極めようとする人々には、

その見た目の看板やらファッションやら言動やら演技やら、
そんな上辺の表層の、そんな、格好つけ、なんてのとはまったく違うところで、

同じ「道」を目指すもの同士の、深い深いシンパシーってのがある筈なんだよ。

それを俺たちは、ソウル、つまりは、魂、と位置づけるわけでさ。

そしてこのベビーメタルが、その演奏が、パフォーマンスが、

俺達の、この魂を、震わせたんだよ。

アイドルだかメタルだか知らねえが、
そう、その魂を震わせた何か、
まさに、それだけで十分。

その見た目や看板や宣伝がどうであっても、
その事実、魂が震えた、その事実にだけは、
俺達は嘘をついたりしないわけだよ。

という訳で、ドルオタ、やら、あるいは、格好ばかりに騙されてしまう表層主義者には、
さっぱり判らないかもしれないが、

レッチリが、メタリカが、ガンズが、認めた何か、
その何か、ってのは、まさに、全ての違いを飛び越えた「何か」なのであって、
つまりはそれこそが、俺達の魂を震わせる、ベビーメタルの本当の魅力、という奴なんだよ。

そして賭けてもよい。

アクセル、
流石にその歳になってかなり丸くなった、成りすぎた感もあるが、
あのアクセル、俺達の言わせるところの、史上最高のボーカリストが、
まさにこの集合写真に登場した、というこの異例の事実こそは、

アクセルが、心の底から、ベビーメタル、
そして多分、そのベビーメタルの看板歌手である、すぅメタル、こと、中元すず香の、
その声に、その歌と、そして、その同じボーカリストとしての力量に、
自分と同じ何か、その本物の才能の輝きを感じ取ったということなのだな、と理解している。

そうか、アクセル、聞いてくれたのか、中元すず香の歌を。

そう、実は俺、ちょっとずっとずっと思っていたこと。

つまりはそう、俺がこれまで見てきた中で、
最高の最高のボーカリストであったこのアクセル・ローズ、

この男が、果たしてベビーメタルをなんと言うか、
そう、気にしていなかった訳では、ない。

という訳で、そうか、そうなのか。

メタリカのあのずっ友写真にも驚いたが、
いやはや、このアクセルの写真だけには、まじで、息を飲んでしまった。

という訳で、メタルだ、アイドルだ、
ロックだ、その生き様の、哲学の、やら、
まがい物の、付け刃の、コスプレだけの、
やらやら、
そんな戯言が、遂に遂に、この集合写真の前で、終局を見た、と。

だがしかし、ロック馬鹿、
そう、なども言うが、これは俺達が負けた、あるいは間違っていた、
ってことではぜんぜん無いんだぜ。

俺はいまでも、秋豚やらに象徴されるアイドル文化なんてのは、
同じ人間のこととはこれぽっちも思ってはいない。

俺はアイドルオタクでも、ロリコンなんて毛は微塵も無いし、
そんな目でベビーメタルを見たことなど、一度も、ではないかもしれないが、
最近わりとそういう世界にも入ってきてしまったのかもしれないが、
だがしかし、俺はやはり、AKやらもーこやら、あるいは乃木坂やら、
そして、悪いが、パフュームやら、ももクロやら、は、まったくぜんぜん興味がない。

俺はいまでも、男による男の為の男のロック、
その美学をこれっぽちも忘れたつもりはないのである。

がしかし、そう、その男による男の為の男のロック、その美学を以って、

ベビーメタルが最高だ、とそう言っているだけの話なのである。

そう、くどいようだが繰り返す。

ベビーメタル
あの巨大なステージ、あの怒涛のような人の海を前に、
あれだけのステージを展開できるパフォーマーを、
いままで観たことがあるか?

ポニーテールの大親分、ではないが、男が惚れるのは、その見かけ、なんかじゃない。

そのハート、その魂、そして、そう、その度胸、あるいは、度量である。

俺はそう、すぅめたるのその、度量に惚れたのである。

そのすぅめたるの度量を以って、これ以上のロックはねえ、と、そう断言しているのである。

アイドルだか、メタルだか知らねえが、そう、このすぅめたる、という存在そのものが、

ロックの美学、そのものを、完全に体現している、そういう逸材、なのである。

レッチリを、メタリカを、そして、ガンズを魅了した、ノックアウトしたその魅力とは、
まさにそう、この、ベビーメタルの持つ、あまりにも凄まじいパフォーマー魂。

それ以外の何物でもない。

という訳で、いまだに、アイドルの、アンチの、と言っている方々、

俺がやったように、そう、あなた、あなた自身が、ステージに上がったつもりになって、

そうやって、怒涛の大群衆を目の前にした、そのパフォーマーそのもの、

つまりは、このすぅめたる、その人に思い切り自己投影をしながら、

このベビーメタルのステージを、いまいちど、見直してみて欲しいのである。

つまりはそう、あなたが嘗てやっていたあの糞バンド、

そのバンドが、いきなり、数万の大観衆の前に放り出されてしまった、
あるいは、あこがれのガンズの前座に担ぎ出されてしまった、
その状況をまざまざと思い描きながら、果たして、俺なら、どうするか・・
そう思いながら見つめるベビーメタル。

その時になって始めて、
このベビーメタルという存在の、
そのあまりの凄まじさに気づく筈なのだ。

このメタル嫌いの、ガンズ狂いの、この無類のロック馬鹿が、
いきなりベビーメタルに変心をこいた、

その理由とは、まさに、そう、あのステージ、

あのベビーメタルのステージに、自己投影をした、その結果なのである。

俺には、できない。
そして、このバンド、あまりに、あまりに、あまりにも、凄すぎる・・・

その驚愕が、尊敬に、そして、憧憬に変わり、そしていまの俺がある、と、そういう訳だ。

イニシエのロックの夢、その全てを賭けて、俺はベビーメタルを応援している。

俺達の果たせなかった夢、あるいはそう、嘗て、俺達の心をあれだけ震わせたロックという音楽、

その全てを以って、俺はこのベビーメタルというバンドを、心の底から愛している、そういうことなのである。

という訳で、いやあ、ガンズとのライブ、ようやく終わってくれた。

一時はどうなることか、と思いながら、ああ、ガンズ、もうダメなのか、と、
正直、深い谷の底に突き落とされるような気さえしていたのだが、
埼玉アリーナのガンズ、凄く良かったぜ、その一言に、思わず深い深い溜息をついてしまった。

という訳で、あくせる、おい、次に来るときにはしっかり痩せて来い!

俺がその場に居たら、おもわず、金返せ、この豚野郎、と叫んでいたと思うぜ。

そして最後の最後に、

このあまりの圧勝の中で、お調子をこいたベビーメタル・メイトのクソ野郎。

あのなあ、三十年後に、ベビーメタル、観てみろ!

すっかりサモアの母になった三姫を前に、あんたたちは何を思うのか・・・

そのときには俺はしっかりと棺桶の中に入っているかもしれないが、

そう、30年後のベビーメタルがたとえどうなっていようとも、

そこにベビーメタルがいる限り、俺達はライブに行ってしまうだろ?

そう、俺達がガンズを愛しているのも、
こんなになってしまったとしても、今なお、やはりガンズを愛し続けているのも、
まったく同じ気持ちなんだよ。

俺はあの、ド壺の底、人生を儚んで、このままアジアの藻屑、
ヘロインの霧の中へと消えてしまうか、
そう思っていた時に、このアクセルに命を救われたんだぜ。

そしてそう、いま、ベビーメタルの歌に生きる気力を蘇らせた人々、

その恩義は、たとえ、30年経とうが、
あるいは、三姫がすっかりお母さん、どころか、おばあちゃん、になっていたとしても、
変わることはない、筈だ。

そこが、もしかしたら、アイドル・ファンと、そして、ロック・ファンの違いなのかもしれない。

という訳で、忌の際までベビーメタル。

ガンズを愛するように、ストーンズを愛してきたように、俺は一生に渡ってベビーメタルを愛し続ける。

つまりはそう、人生の伴侶、その、礎だ、ということだ。

いまやそんなロック野郎たちを親衛隊に従えたベビーメタル。

根性なしのドルオタや、ももクロも良いけどベビーメタルもね、なんていう輩とは、
そう、ロック野郎ってのはひと味もふた味も違う。

まさに、命、預けます、のベビーメタル。

ベビーメタルのライブに向けて、街中がバイカーたちに溢れかえる。

そんなバイカーたちの胸には、ツインテールのお嬢様たちがフォックサインでおしゃま顔、
そんなとんでもないことが、起きてしまったら、なんてことを考えて思わずニヤニヤしてしまう訳である。

という訳で、ガンズ・ファンの皆様、

これまでの心無い暴言の数々、ご容赦願いたい。

ただそう、ベビーメタルが出てくれて、ロックが生き返ったんだぜ。
そしてあなたにも、ベビーメタルを聴いて、生き返って欲しい。

そして、できることなら、次はガンズの、あるいはストーンズの、
あるいは、セックス・ピストルズのTシャツは着たまま、
ベビーメタルのライブでお会いできれば、と思っている。

さらばガンズ、

だがしかし、ROCK is NOT DEAD だ。

そう、WE ARE BABYMTEAL!

俺たちには、ベビーメタルがいる!





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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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