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ベビーメタル夜想曲 ~ 黄桜の季節の銀翼の戦士たちよ

Posted by 高見鈴虫 on 06.2017 日々之戯言(ヒビノタワゴト)   0 comments
いきなりだが、ちょっと真面目な質問でござる。

すべての職業の給料が同じであったとしたら、
いったいどんな仕事に就きたいですか?

馴染みのキャバクラ嬢を連れ出して、
夜更けのカフェ・バーなんてところにしっぽりと肩を並べては、
そんなことをボソリと呟いてみたり、
なんていうキザな話題でもあるのだろうが、
そんなありふれた質問でありながら、
この問い、
その人生の節々、なにかにつけてふと引っかかる、
なかなか意地の悪いところがある。

嘗てご紹介申し上げた「インド夜想曲」なる作品。
-> 秋の夜長の残業中に「インド夜想曲」を観る

当時のヒッピー連中にとって、このアントニオ・タブッキの原作
カルロス・カスタネダの 「ドン・ファンの教え」と並んで、
一種、古典的な作品でもあった、らしい、のだが、
この作品のテーマであったフェルナンド・ペソアの詩「TWO LIVES」

  誰にも二つの人生がある
  本当の人生は子供のころ夢みていたもの
  大人になっても霧の中で、見つづけてるもの

  偽の人生は、他人のための生
  現実的で、お役にたって、
  そしてただ棺桶のなかで終わるだけの、
  偽りの人生・・・・・ (勝手翻訳すまそ)

ああ、やれやれ、この今更ながらのちゃぶ台返し。
近現代人にとって共通の難問。
理想と現実、その両立は、こう見てなかなか難しそうである。

ただね、そう、人生短いんだぜ。
お金のために、暮らしの為に、
くだらないことをくだらないことと知りつつの、
鼻くそで描いた絵、そんな毎日。

せっかく授かったこの生命を、そんなことに費やしてしまうなんて、
それこそが、神に対する冒涜、原罪そのものではないのか、
そんなこと思いながら、ふと先のシングル・ダディ暮らしの中、
妻の呟いた似合わない言葉。

お父さんのお骨を拾いながらね、思ったんだよね。
人生って、こんなに儚いものなんだな、って。
苦労に苦労を重ねて、その間に、そればっかりで、
人生なんて、ぱーっと終わってしまうものなんだなって。
だから、この短い一生の間に、嫌なこと、なんて、やっている暇ないんだよ。
本当なんだよ、本当に、人の一生なんて、
ため息ついているうちに、ぱーって終わってしまうものなんだよ。

普段から、家賃の支払いから昼飯代から犬の保険代から、
老後に向けての蓄えやら、タックスの計算から電気代電話代。
果てはトイレットペーパーは二枚重ねを買うよりも、
一枚のものをふたつにたたんだ方がお得、
なんてことまで細々コマゴマと並べ立ててはため息ばかりついている我が麗しの愚妻から、
まさかこんな言葉が聞かれようとは。

ってことはなにか?
後先のことなど考えず、ぱーっと行きましょう、ぱーっと、
と、そういうことな訳か?

ただそう、人間早々と、ただただぱーっとやって享楽三昧、
というのにもそのうち飽きが来る。
あるいは、一時的な超絶的快楽なんてものに嵌った日には、
例の不落下さんではないが、
ー>夕暮れの不落下さん ~ ニューヨークのありふれた春の風景
それこそ、ぱーっと、どころかなにもかもが一瞬でパー、
にも成りうるわけで、
まあ、そう、バランスだよね、バランス、
と、したり顔で大人のふりをしてみても、
そんな次元でものを考えていては、
いつまでたってもらちが開かない、なにも見えてこない。

という訳で、この短い一生をどう幸せに生きるか、
あるいはまさに、ふたつの人生、
理想と、現実、このギャップを果たしてどうやって埋めていけば良いのか。

人間の業、食欲肉欲海水浴の、そんな我儘な欲望ばかりを増幅させても、
一時的な至福感は得られても、幸福感は遠のくばかり。
そう、至福は一瞬、幸福は永続。
幸福になるためには、そこに努力と、そして知恵が必要になってくる、
それが問題なわけなんだろ、と。

??????

おさん、おい、長文のおさん。
なにをまたいつまでも、眠たくなる戯言を並べとんねん。
さっさとベビーメタル聴いて、糞して寝ろ、と、
まあそう、そう言いたい気持ちはよく判る。
ただ、ちょっと待っとけ。
最後はしっかり、ベビーメタルで終わらせるつもりだから。

ただそう、この黄桜の季節、
この愚痴はなかなかもって根が深そう。
まだまだ続きそうな気配である。
なので、読むのが面倒なら、
必殺キーワード・サーチ、
ベビーメタル、と検索して、
いきなり文末にジャンプ、
してしまうのが得策であらふ。





そう、そうなんだよ、
ここに来て突如として叩き込まれた現実的リアル世界。
ベビーメタルの幽玄的ラブラブ仮想現実から転がり落ちてしまった途端、
目の前の現実の、そのあまりの世知辛さの中で、
つまりはそう、ぶっちゃけ、黄桜のこの季節。
思わず世を儚んでは、俺の人生いったいなに?
なんてことをついつい考えてしまう今日このごろ。

能力はある。経験もある。資格も取ったし、口八丁手八丁、
歌って踊れて喧嘩も強い、さあ買った買った、このおさん、お買い得ですぜ、
と、今日も今日とて誰彼となく自分で自分を売り込みながら、
なんともなくそんな自分のあさましさに気付かされるたびに、
いきなりここニューヨーク、42丁目の末期的な雑踏の中で、
ドーンと穴に落ちてしまったような、
そんな気にもさせられるこの春の夕暮れ。

この末期的な自己嫌悪。
その原因になるところが、つまりはそう、そうやって受け続けている面接の、
そうやって我武者羅にゲットしようとしているそのお仕事という奴が、
果たして、本当に、俺自身が、望んでいるもの、なのかい?

ただまあ、そう、思わずそんな自分を笑う自分がいることにも気がついている。

あのなあ、今更仕事に好きだ嫌いだなんて、そんなおめでたいこと言っている場合かよ、と。
この黄桜の季節、つまりは既に人生の終末を迎えつつあるこの白髪交じりのおさん。
こんなおさんを雇ってくれる、それだけで、もう恩の字も恩の字、
そう思わなくてどうするんだよ、思い上がるのもいい加減にしろ。
判かってる、それも判ってるんだけどさ。

ただ・・そう、ただただ、この黄桜の季節。
どれもこれも、なんとなく、なんとも食傷気味というかなんというか、
ぶっちゃけ、なんか、どれもこれも、五十歩百歩。
つまりはそういうこと、なので、ああいうこと、ぶっちゃけ、こういうこと、
ってのもスラスラと見れてしまう関係で、
そんな安易な罠にみすみすと嵌まり込んでは元の木阿弥。
つまりはそう、俺は最早、自分の得られる選択、そのものに、
強いては、俺自身の可能性そのものに、飽いて来ている、と。
そういうことなのか。

そんなこんなで辿り着いた春の夕暮れ。
今年の桜は、咲きが遅い。
冬の間のあの異様なポカポカ陽気から、
いきなり春を直前にしてやってきた猛吹雪の大寒波。
そんな中、蕾のままで凍りついた桜の精、
今更になってようやく輝きはじめた春の陽光の中にあっても、
花びらも咲かせぬままに、朽ちては地に落ちてしまうのか。

遅い夕食の後に犬の散歩。
まだまだ冷たい夜風に煽られながら、
暗い埠頭の先から振り返るニューヨークの摩天楼。
これだけの人々がこれだけ生活するこの街で、
たったひとつの居場所さえも見つけることのできないこの苦渋。
そのあまりの不運に苦笑い浮かべては肩をすくめながら、
思わず唇から溢れるあのメロディ。

ひたすらセイヤソイヤ戦うんだ
拳をもっと心ももっと
全部全部研ぎ澄まして

まだまだセイヤソイヤ戦うんだ
悲しくなって立ち上がれなくなっても

走れ・・・・

つくづく優しい歌だな、と思った。
傷ついた人間に、倒れかけた旅人に、
いくら猫撫声で優しさや癒やしの文句を囁いても、
それはただ、心の芯を絆しては、魂を弱くさせるだけで、
実はなんの足しにもなりはしない。

そう、戦うんだ、こうやって。

その戦う姿を見せること、
絶体絶命の戦いの中で、戦い続けることの美しさ、
その姿こそが、ベビーメタルの与えてくれたもの、
その真髄ではなかったのか?

とたんにたまらなくすぅちゃんに会いたくなった。

LIVE IN TOKYO DOMEのデロリアンはいまだ届かねど、
そう、あの武道館、あるいは、WEMBLEY。

すぅちゃんに会いたい、ベビーメタルのあの姿を、
堪らなく、ひと目でも、見たい、見なくてはならない。

という訳で、さあ、走るぞ、と振り返った犬。
途端に、らんらんと瞳を輝かせ、さあ、競走だ、とばかりに、
いきなり街灯の向こうまで一直線。

おい、バカ、待て、おい、お前と一緒にするな。俺は犬じゃないんだぞ!
そんなに早く走れるわけ、ねえだろう!

という訳で辿り着いた我が家。
荒い息の中に、全身に汗をにじませたまま、
走り込んだモニターの前。

BABYMETAL LIVE AT WEMBLEY





改めてこの怒涛のライブにおけるすぅちゃんの姿。
確かにいつも通り、まさに完璧なぐらいに美しいのではあるが、
見れば見るほど、見極めれば見極めるほどに、
ん?なんとなく、
そう、その前半戦、もしかして、まじ?
すぅちゃん、ちょっと緊張しているのかな?
なんていう、ちょっとした迷いというか、
揺らぎが見えた、そんな気がしたものなのだが、
このウェンブリーのライブ、
その運命の分岐点になったのが、
実は、4の歌、ではなかったのか、と。





新曲メタ太郎に、ふと観客席に訪れた、戸惑い、
それをいきなり、ぶっ飛ばしたのが、
なんと、ユイ最愛の、この超絶パフォーマンス。
その眩しいばかりの躍動と、閃光に包まれたかのような神々しい笑顔。
ここで一挙に吹っ切れた観客の前で、
そう、あの、AMORE。
あのまさにこの瞬間にステージに舞い降りた神々が、
メギツネからカラテ、そして、怒涛のラストに向けての看板曲のオンパレード。
THE ONEの頂点を経て、RORの真っ白くなるまでの完全燃焼を見る、と。

今更ながら、今更だからこそ、このWEMBLEY、凄い、まったく凄いライブだ。

またまたにじみ始めた涙を拭いつつ、
そして、思わず呟いてしまった。

この三姫、そして、神バンド、なんて幸せそうな人々なのか。

という訳で、冒頭の主題に戻る。

ベビーメタルを形容して、凛として冴え渡った、その揺るぎなき、決然とした姿。

つまりはそれ、まさに、理想と現実、その完全なる一体化。
このあまりにも一直線な、この血の滲むような赤裸々な姿こそが、
このベビーメタルの真理、そのものなのだろう。

そこには、妥協も打算も、不安も迷いも、
そんな人間の煩悩はひとかけらもない。

荒れ狂う蛮族どもの怒涛の叫びを前にして、
この見るからに弱々しい、まさに小枝ちゃん、のような体系をした東洋の姫君。
ただそこから発せれられるオーラ、そのあまりの輝き、
そのあまりにも見事な大逆転が、
とてつもない相乗効果となって人々の魂を吹き飛ばすのである。

そんなベビーメタルの真髄とは、まさに、理想と現実、その完全に一体化した姿、なんだろ。

そんな当たり前のことに、
今更ながら、まるでいきなり頭をぶん殴られるような衝撃を受けては、
ただただ絶句を繰り返す春の夜更け。

という訳で、改めて自らに問う。

俺って、いったい、何?

つまり俺って、いったい、なにが、やりたいんだ?



とそんな時、ふと、見れば一通のメール。
んだこれ、とクリックしてみたところ、
またまたいつものように人材派遣屋からのスパムメール。
で?次はなんなんだ、と鼻で笑いながら広げてみれば、

ライター募集?んだそれ・・・

某世界に名だたる超優良グローバル・ジャイアント企業が、
多民族文化に洞察の深い奇抜な発想を持ったライターを募集している、と。

いやあ、俺、日本語はとりあえず、英作文、まさにお笑い。
未だに、スペルチェックにグーグル翻訳かけねえと、
メールひとつも送信できないこの体たらく。

そんな俺がライター、おいおい、と。
あのなあ、お前らいったいどこまで間違えてやがるんだよ、
と心底呆れ返りながら、
ふと、この、ライターという職業。
そんな職業があるなんて、実はまじで、考えたこともなかった。

そっか、ライター、つまりは、ものを書くことで生計を立てている、
そんな人ってのが、この世に居るのだよな、と、
なんとなく、ちょっと、まじで、ハッとしては、
とてもとても不思議な世界を垣間見たような、
そんな気がしてしまった訳だ。

という訳で、ようやくようやく、冒頭の主題に立ち返る。

閉店間際のひなびたバーの片隅で、
馴染みのキャバ嬢と二人背中を丸めては、
ねえ、すべての職業の給料が同じであったとしたら、
あんた、いったいどんな仕事に就きたかった?

そうだな、ボクサーか、レーサーか、あるいはアクター、ならぬ、ドラマーか。
ははは、お前、ラスト・タンゴ・イン・パリスって映画、知ってる?知るわけねえか。

ねえそんな話より、なに?あなたの一番なりたかった自分?

そうだよな、そう、ドラマー、ってのが一番しっくり来るんだが、
でもあれだけやってもダメだったしな。
テニス・プレーヤーにも成りたかったが、
まあ俺の運動神経じゃあ、何度生まれ変わってもフェデラには勝てないだろうし、

ただそう、誰に勝てる勝てない、よりも、まずは自分自身、
その我儘放題のモチベーション的な部分だけで言えば、

言えば?

もしかしたら、ライターかもしれない、と呟いてしまって、
いきなり自分でもぶっこいてしまった。

ただそう、俺はさ、こうやって、夜も寝ないで、ベビーメタルにラブレター、
それを綴っている時が、もしかしたら、一番幸せなのかもしれない、とかさ。

成りたい職業、ベビーメタル・ライター。爆笑だな、それ。

ただそう、俺、実は、まじで、こうして、
すぅちゃん、大好き!ユイちゃん最愛ちゃん最高!

そんな駄文んを書き綴っている時、
もしかしたら、すっごく幸せだったのかもな、と、
そんなことに、唐突に気づいた、気づきながら、
いまこうして臆面もなくそれを綴りながら、
まさに、指が震え、全身に汗が滲み、
そして、顔中から火の出るような羞恥心、
そんな状態に陥っている訳なのだが。

そう、もしかしたら、それこそが、
紛れもない本心、であるのかもしれない。

俺は、ベビーメタルについて、あることないこと綴っている時が、
割りとなんとなくちょっとした幸せ、であったりもするのか。



いやあ、そう、実は、つくづく、こんな事態に陥って、
呑気に、というよりはまさに、バカ、あるいは、アフォのように、
こんな一銭にもならない糞ブログ、
どうせ世の中の誰も読んでいないような、こんな塩漬けの糞ブログなど、
書いている場合ではぜんぜんない、とは常々承知しながら、

そっか、俺、こうしている時って割りと幸せなのか、と、
そんなことを思いついた春の夜更け。

午前二時。

向かいのバーからの嬌声も消え、
遠くウエスト・サイド・ハイウエイをぶっ飛ばす、
深夜のハーレー野郎たちの爆音も、地平線の彼方に掻き消えた夜。

明日も朝早くから、壮絶な敗戦処理、その戦いが待ち受けている訳なのだが、
その戦いのためにも、おい、もういい加減、寝たほうが良いんじゃねえのか?
と、大欠伸を繰り返す犬の呆れ顔に急かされながら、
ちょっと待っててな、俺、ほら、実はこうしてる時が、
割と幸せであったりもするみたいだから、さ。

そう、明日の修羅場を戦う為に、
ひたすらセイヤソイヤ、拳をもっと心ももっと
全部全部研ぎ澄ますには、

こうしてベビーメタルと過ごす時間が必要なんだよ、俺には。

という訳で、悪い、そう、これは俺による俺のため、そのためだけの糞ブロク、

もうこんなこと、やっている場合じゃ全然ねえよ、
とは重々承知しながら、
もう、こんな糞ブログ、さっさと止めちまえよ、バカバカしい、
とは常々痛感しながら、

まだまだセイヤソイヤ戦うんだ、
なんだかんだで、書き続けることになるのだろうな、
悲しくなって立ち上がれなくなっても。

そう、俺にはベビーメタルがいる。
ベビーメタルが歌い続けてくれる限りは、

走るぜ、すぅちゃん、俺は負けない、

ようやくその言葉に辿り着くことができました、と。

ベビーメタルを知って、本当に良かった。

その歓びを、あなたと分かち合いたい、
ただそれだけなんだよ。

黄桜の季節の、銀翼の勇士たちよ。

頑張ろうぜ、世間様にどれだけご迷惑をかけても。

ROAD OF RESISTANCE !

ベビーメタルは、ベビーメタルだけは、俺達の味方だ・笑







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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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