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いまになって気がついた、ドルヲタというこの甘く危険な誘惑

Posted by 高見鈴虫 on 10.2017 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
あの、実は、ちょっと、
自身の根幹が揺らぐような、
そんなテレビ番組動画、
なんてものを観てしまった、
そのささやかなるご報告。

つまりはなんというか、
これまでの我が人生において、
絶対的に無縁、であった筈の、
世にいう、ドルオタ、と呼ばれる方々。
そのドルオタ、たる方々の、
まさに、総本山であるところの、
AKB48。
そんな方々を追ったドキュメンタリー。

ザ・ノンフィクション 「AKB48と日本人 「圏外」の少女たち」





改めて、これまでの我が人生において、
縁もゆかりもなかった、どころか、
徹底的に訳のわからない
ともすれば、正直、唾棄の対象、
その骨頂。

だから日本なんて国はもうお終いだって言ってんだよ、の、
そんな俺様的亡国論の筆頭例に上げていた筈の、
この、AKBなんちゃらの総選挙ビジネスという奴。
こんなものにすっかり食いつぶされてしまった日本という国。
まったくいったい、世の中どうなっているのか。

そう、ちょっと前までであれば、
こんな動画、見ようとさえもしなかったであろう、そんなドルオタ達の心情吐露。

ただ、いったいどうしたのか。

思わず、ちょっと興味が湧いて覗いてみてしまった、このドルオタの方々の内面世界。

で、その感想は、と言えば、
思わず、へぇ、どころか、
いやはや、正直な話、
実は、思い切りとまではいかないまでも、
実に実に、それなりの感銘、というか、
まあそう、擬似的な意味で、
なんとなく、その気持ち、
すごく、判ったりなんかする
なんてことを思わず呟いてしまった、
このイニシエのバンドヲタである俺って、
一体なに?






改めて、この、アイドル、という世界。

そのあまりの狂信性と奥の深さから、
注意深く、寄らず触らずを続けてきた筈の、
このアイドル、という異形的世界。

物心付いたときから究極的なバンドヲタであった俺的には、
なにがどうあっても決して理解できなかった筈の、
このドルオタ的な世界と言うやつが、
いったい俺にはなにが起こったのだろう、
このドキュメンタリー、
面白い、どころか、
大いなるシンパシーさえも感じてしまう、
そんな俺自身の心境の変化ってものが、
いったい、いかにして巻き起こったのか、
俺自身が、そんな自身の変化に驚愕をこく、
そんな稀有な体験ってやつをしてしまった、
そんな気がしたこのドキュメンタリー。

改めて、この番組、実に実に実に、面白かった。

そして、ここに赤裸々に描かれたドラマ、
思わず、島田さん、頑張れ!
じゃなかった、
いやいやいや、
そう、バンドヲタの俺的には、
なんの気を惹かれることもない筈、
そうでなければならない、
そのさだめ〜である筈
ではあるのだが、
そこに描かれた、戦い続けるアイドルと、
島田さん頑張れ!!
じゃなかった、
そう、それを支える親衛隊との熱く微妙な絆。
おもわず、へえ、そっか、
なんか判らないでもないな、というか、
ぶっちゃけ、
この、日本を席巻していると言われる、
このAKBの総選挙の詐欺商法、
それが悪辣な詐欺的な商法とは知りながら、
思わず引き込まれては狂騒してしまう、
その理由というのが、
なんとなく、判るような気がするな、と。

こんなバンドヲタの典型であるところの俺が、
そんなところにまで歩み寄りがなされてしまった、
というのも、実はそう、まさしく、ベビーメタル、
このメタルと、そして、アイドル、の融合であった、ベビーメタルというユニットの、
その混在性によるものなのか、
と、曖昧なまま自問を繰り返している訳なのだが。

という訳で、改めてこのAKB総選挙というビジネス。
傍から見れば、まさに、バカのバカのそのまたバカの詐欺商法であるにも関わらず、
いやあ正直、実に実に面白そう、というか、
つまりはこの同志達の集まった選挙管理委員会、
つまりは、気分はもう秋豚、な訳で、
ただその熱意、
そして、気力知力体力財力、
その全てを投入して入れあげる、
そのアイドルという偶像、あるいは、象徴。

その順位の上下に一喜一憂しては、
生きる情熱のすべてを注ぎ込む、
その一種、純潔ささえも感じるその儚い熱狂、
その一途さ。

果たしてこれって、いったいなんなんだろう、
とは思いながら、
そして、そう、ついこの間までの俺であれば、
徹底的にわけわからないクズども、
の一言で片付けていた筈のこのドルオタという方々に、
どうしたんだろう、
妙なほどに感じてしまう、このシンパシー。

へえ、そうか、ドルヲタという人たちは、こういう遊びをしていた訳か。

という訳で、このドキュメンタリー、観終わった後になって、
おいおい、こんなもの、最後までみれてしまった俺って、いったいなんなの?
と自分で自分を冷笑しながらも、

確かに俺も、その渦中に引きずり込まれてしまったとしたら、
もしかすると、自ら率先してどころか、思い切り本気の本気、
この身のすべてを叩き込んで、筋金入りのドルヲタとして勇名を馳せた、
そんなことを、しでかしてしまったのではないのかな、なんて、そんなことを思いながら、
ただしかし、そこでやはり、
この捻くれた知性が警笛を鳴らす。

握手券だ?投票だ?それを金で買う?バカバカしい。見え透いた詐欺商法も良いところじゃねえか。

とは言うものの、とは言いながら、
そう、嘗ての俺であったら、それで終わっていた、その筈、である。
そしていまもそう思っていた、そう思うべき、と思い込もうとしていた、
その筈なのだが・・

だがだが、ふと、思ったのである。

もしもこれが、すぅちゃんだったら。

で、改めて我が身に問いた、

汝、すぅめたるとの握手に、いったい幾ら、払いますか?

と、その途端、まさに身中を稲妻が走るように貫いた狂おしいばかりの熱情。

え?すぅちゃんと握手できるなら?

まさかCD買っただけで、
そんなことが実現できるのであれば?

もしそんなことが現実に起こるのであれば、
俺は・・もしかしたら・・・
この細やかな一財を、なげうってしまうやも知れず・・・

いや、まさか、そんな筈はねえだろ、
と我が身を諭す。
俺が、ドルヲタ?バカも休み休み言え、と。

だってな、と思わず我が身に言い訳である。

だってさ、AKBと、ベビメタ、
全然、根本的に違うだろ。

何と言っても、ベビーメタルは、芸、
その、クオリティの、
その芸そのものを売っている訳で、
つまり、ベビーメタルは、そして、すぅちゃんは、そんなAKBなんていう、
カワイこぶりっこだけが全てで、
あとはなにも売り物のない、
そんなキャバ嬢のような奴らとは、
訳がちがうんでい、馬鹿にするものいい加減しろ。

とは言うものの・・・

え?すぅちゃんと握手ができる?
実際に、会って、目の前にして、
そして、二言三言でも、言葉を交わせる?
そんなことが、実際にあってしまったりしら・・・

と思ったとたんに、いきなり心中を吹き荒れる不穏な嵐。

いやあ、そう、正直、すぅめたるに会えるなら幾ら払うか?

それ、まじ、やばい。まじで、やめて欲しい。
そんなこと、あってはいけない、お願いだから、そう、やめて欲しい。
だって、ぼく、といきなり、一人称まで変わってしまうぐらいに、
そんなことがあったら、俺自身のこの根幹が、
一挙に倒壊してしまう、そんなこと、目に見えているではないか。

そう、この握手商法、そして、この総選挙ビジネス、
ああ、これがAKBで本当に良かった。
で、改めて、このAKBと言われている方々、その誰一人として、
なにひとつとしてなにも気を惹かない、そんなどんぐりの背比べ、
ではないが、
有象無象の烏合の小娘のような人たちで本当に良かったのかも、
とは思いながらも、
そう言えば、すぅちゃんのお姉さんって、
確か、乃木坂なんちゃら、つまりはそう、このAKBと同じ、
アイドルビジネス、その本道的な、最先端のお方、であるのだな、と。

ということはつまりは、我がすぅめたる様も、
実は実は、この、AKBを筆頭とするアイドル・ビジネス、
そのスタイルそのものを、継承はしないまでも、
その歪な価値観、そのものに、実に実に深い造詣がお有りになられるのだな、と。

とは思いながら、とはとはとは、とは思いながら、
このAKBのドキュメント、そこに現れた、つまりはカリスマ性、というやつ。
そのカリスマ性というやつを、実に安い形でバラ売りを繰り返す、その秋豚的商法。

ぶっちゃけこれ、キャバクラ、と変わらないんじゃねえの、と。

と、そんな仮説を立てた時、ふと思い出したあの、
先の日本滞在時に垣間見た異界的風景。

深夜に待ち合わせた悪仲間。

よおよお、久しぶり、と言いながら、
そうやって連れ出された嘗て慣れ親しんだ筈の夜の街。
ただ、んだよ、信じられねえな、このシャビーな風景。

嘗ての東京一は世界一、あのバブルの頃の、
まるで街中が沸騰しては沸き立つようだった、
あの熱狂的な街並みが、まるで嘘のような、
しんと静まり返っては閑散とするばかりの繁華街。

おい、いったい日本はどうしちまったんだよ、と訝る俺に、
ああ、それな、日本はコア化したんだよ、と答える友人。
コア化?
つまりそう、盛り上がってるところは異様に盛り上がってる。
それ以外のところは、まあ、そう、こんなもの。

だったらその、盛り上がってるところってのを見せてくれや、
と言った途端に連れて行かれたそのまさに、異形の空間。

まるで墓場のように静まり返って裏通り、
その一角に、いきなり犇めき合っては絶叫の響き渡る、
そこだけがまるで切り取られたように熱狂に包まれる、
そのなんとも異様な裏通リの風景。

なんだこれ、ライブハウス?

まさか、これ、ホスト・クラブ。

ホスト・クラブ?

そう、ホスト・クラブ。

で、なんなのこの女たち、と見渡した、
そのホスト・クラブの前に、
閑散として静まり返った東京の中、
その前だけに犇めき合っていた、
あの異様なまでに熱狂的な女たちの姿。

おばさんもいる。お姉さんと言えなくもない人もいる。
そしてその中には、明らかに、老年を遥かに越えた、そんな人さえもまじっている。
この時空も年齢も越えた、妙にそこだけ熱しきった群衆。

そこにいきなり響き渡る嬌声。まさに絶叫というぐらいまで、
耳をつんざく黄色い声を上げては盛んに振られるプラカード。
それはまさに、アイドル・スターに群がる、追っかけ、そのもの。
つまりは、一昔前まで、テレビ局のスタジオ、
あるいは、コンサート会場において見慣れていたその光景、
でありながら、

これが、ホスト・クラブ?
いったい、どうしちまったんだよ、と。

という訳でその女たち。

恋か、愛が、憧れが、その偶像が、象徴が、情熱が、
現金にて即決される、この一途な乙女心。

恋と、愛と、憧れと、その純心と、打算と、欲望と、夢と希望と情熱のすべてを、
すべて、金、に換算され、そうと知った上でそれを買い取ろうとした、その挙句、
貯金という貯金どころか、身ぐるみの一切を剥ぎ取られても尚、
恋して止まないあの、なんとかちゃんが、他の客を見送ってドアを開ける、
その一瞬がみたいがために、一晩中を、プラカードを抱えて待ち続ける、
そんな、狂信的なまでに一途な姿。

これ、いったい、なんなんだ?



いや、そう、俺だって他人のことを言えた義理はない、それぐらい判ってる。
馴染みのオンナ、その一人や二人や三人や四人、
どころか、出張のたびに必ずお土産持参で駆けつける、
そんな秘め事の一つや二つや三つや四つ、それぐらいの遊びを知らない訳じゃない。
あるいはそう、下手をすれば、このオンナ、身請けしてはアメリカに密入国、
なんてことさえ考えた、そんなこともいまやむかし。

ただそう、判るよ、俺にだってそのぐらい。
愛を金で買う、あるいは、金で売られた恋に、金以上のものを求めたくなる、
あるいは、金で売られた恋だからこそ、金以上のものを得ようと躍起になる、
そんな世界が、実はとてもとても魅力的であることも、決して知らない訳じゃない。
訳ではないのだが・・・

で改めて、あの、AKBのドルヲタ、のドキュメンタリー、
あれに出ていたのも、実は、良い歳こいた、おっさんばかり。

で、このホスト・クラブの前のおっかけの群衆、
それも、ざっと見回したところ、おばさん、そして、おばあさんまでまじっての、
つまりは、これ、まさに、

恋と、愛と、憧れと、その純心と、打算と、情熱を、
すべて、金、で買い取ろうとした、そんな人々、ということ?

つまりは、アイドルがキャバクラ化し、あるいは、ホスト・クラブがアイドル化し、
その全てが全て、現ナマに直結と、つまりは全てがすべて、打算まみれの純真、
ただそういうことな訳かい?と。

とそんな気迷いに晒されながら、

だったら、と思わず自問の繰り返し
だったら、すぅめたるの握手券
そんなものがあったら、俺はいったい、どれだけの現ナマを注ぎ込んでしまうのか・・

そう思った時、正直、俺にはその誘惑に、抗う力がない・・・
そう気がついた時、心底、ぞっと、した・笑



という訳で、はい、混乱しています。

つまり、俺の中に、いままでまったく思いもしなかった、新しい概念が注ぎ込まれ、
その、軋轢の中で、自問自答、摩擦と衝突を繰り返している。

果たして、このアイドル・おたくとはいったいなんなのか。

そして、我らがベビーメタルと、そして、AKB、あるいは、乃木坂、なるアイドル集団、
その違いとはいったいなんなのか。

あるいは、と改めて、とてもとても恐ろしいことではあるのだが、

俺のすぅちゃんに対する思いと、そして、、島田さんやら中村さんに心底入れあげる、
あのいたいけなドルヲタの方々、その違いとは、いったいなんなのか?

改めて、これはこれは、と思っている。

もしかして俺、いつの間にか、
あの、青山英樹のスネアの音に誘われては、
ふと気がつけば、ちょっと厄介な世界ってのに、引きずり込まれていた、
つまりはそういうことなのか?

いや、ベビーメタルはアイドルじゃないだろう。
つまりは俺も、ドルヲタとは違うだろう。
違いながら、なんなんだろう、あの、AKBの選挙対策委員会に居並ぶ、
あの熱狂的ドルヲタの方々に対する、この奇妙なまでの親近感。

俺ってつまり、そういうことなの?
これってつまり、そういうことなのか?

未だに、そんな自問自答の中をぐるぐるしている長文乙、なのである。

なにか気づくところあれば
率直なるご意見とやらをお伺いしたい。




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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾年月。
世界放浪の果てにいまは紐育在住。
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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