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超長文「ベビーメタル広島の謎に挑む」~ユイメタル欠場のその衝撃の舞台裏でいったいなにが起こっていたのか、他、その戯言的考察メモ

Posted by 高見鈴虫 on 08.2017 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
「序章:毎度ながらのおことわり」


ベビーメタル・広島 
あの奇跡の公演から、早くも一週間が経とうとしています。

改めてこの広島公演のインパクト、
とてつもないものがあったようで、
これまで数多くの公演に参戦してきた歴戦の猛者たちからさえも、

いやはや、この広島にだけは心底ぶっ飛ばされた、
そんなお声の数々。

公演から一週間を過ぎたいまになっても、
日々、壮絶なまでに赤裸々なレポート、
そのご体験記から、ご感想まで、
珠玉のコメントの数々を頂いております。

そんな中には以下のような、
ともすれば、不謹慎とも思えるほどの一文、

2017年12月2日・3日、
その夜、広島という地を襲ったセカンド・インパクト。
その破壊力、その衝撃のあまりの凄まじさに、
辺り一面が焼け野原、どころか、
いまや世界中が燃え尽きて真っ白け状態。

ベビーメタル、まさに原爆どころか、
その威力を遥かに上回る・・

・・ やべ! ヤバイ、やばいよ、そーゆー表現・・

と、思わず目が点々、
させられたりもしていますが、
いやはや、しかしながらこの広島公演。
原爆、ではありませんが、
その破壊力には計り知れないものがあったようで。

そんな意味からも、
今後の世界、その歴史に永遠に刻まれるであろう、
この記念碑的なその二日間。

その衝撃の現場に居合わせた方々、
その歴史の生き証人たちからのあまりにも生々しい証言の中から、
そこでいったいなにがあったのか、その激しい疑似体験の中で、
広島インパクト、その真相を解きほぐす作業を続けております。

あれ以来、日夜エンドレスモードで聴き続けている海賊音源、
それは聴き込めば聴き込むほどに、聴き飽きるどころか、
その衝撃力が、増しに増して行くばかり。
その海賊音源からも、この広島公演、
その爆発のあまりの凄まじさが、
ありありと目に浮かぶようであります。

そんな強烈な疑似体験の中、日々想像を巡らせながら、
そこでいったいなにがあったのか、
その謎解きが思い余って悪戯に暴走を続けては、
虚しい空転を続けるばかり。

以下、例によってそんな妄想暴走の中で書きなぐった、
自分用のメモ、というか、下書き。

この先、もしも機会があれば、
なんとかちゃんとした文章にまとめてみたいものだ、
とは思ってはいるものの、
この感動がすっかり薄れては脈絡を失わないうちに、
まあとりあえず、記録だけは残しておこうか、
と認めはじめたメモ帳。
全く文章にもくそにもなっていないので、
まったく読むに耐えない狐火的印象論の糞溜め。

なので、まあそう、
余程時間に余裕があるか、
あるいはそう、
この広島での出来事、
その謎を解明するために、
夜も眠れずにリサーチを続けている、
そんな重度PTSD的、筋金入りのメイトの方々には、
もしかしたらちょっとご興味を惹かれるかも、
と思う次第であります。

こんな素人が綴る個人ブロクでありますので、
明らかな矛盾、手前勝手な勘違い、
誤った情報、不適切な表現等は、
よろしくスルー頂くか、

あるいは、ご指摘いただければ、
随時訂正を繰り返していこうとは思っています。

なので、いや、これ、違うだろ、
はは、実はあの時はね、他、
お気づきの点、耳寄りな情報、
ここだけの話、
あるいは、このテーマ、もうちょっと掘り下げてちょんまげ 等々
なんでもかんでもにコメント スーパー・ウエルカム。
よろしくベイビーメトーでごじゃります。

ではでは



DRAFT:「ベビーメタル広島の謎に挑む~その戯言的考察・羅列的メモ」


「一世一代のその時に、ベビーメタルを襲った最大の危機」


改めて言うまでもなく、今回のこの広島公演、
それはまさに、ベビーメタル史上始まって以来の大イベント。

あの豪華絢爛巨大セットにもあるように、
この広島公演から始まるベビーメタルの新しい門出、
その華麗なる進路転換。
果たして、この選択は、是か非か、
その、決断の真価を世に問う、
つまりは、今後のベビーメタルの将来、
その、未来のすべてを賭けた、
一世一代の大博打。

この広島の公演に向けて、
チーム・ベビーメタルの面々には、
そんな決意が、あった、その筈である。

そしてすべてが万事準備万端整った、
其の時になって、いきなり襲ったこの青天の霹靂。

公演の直前になって、ユイの欠場。
その原因、そして経過がどうあれ、
その悲報を知ったチーム・ベビーメタルの方々のその衝撃。
思わず脳みそ真っ白け、お目々の真ん前真黒け。
そして、果たして、この広島公演は、
強いては、この先のベビーメタル、
その進路は、未来は、将来は、
なによりその損害額、その返済は、
いったいどうなってしまうのか。

そしてなにより、この目前に迫った本日の公演。
このギリギリに迫った公演を、ユイのいない状態で、
いったい、どうすれば良いのだろうか・・

その切迫、その焦燥、そのあまりの困窮の様を、
思えば思うほどに、まさに胃袋がきゅんとせり上がり、
どころか、胸が高鳴って息が荒くなり、
下手をすれば意識が遠のくほどの、
これぞ、まさに、絶体絶命の大ピンチ。

それこそは、まさにベビーメタル史上、
最大かつ最凶の、どん底の底の底。
それはしいて言えば、ベビーメタル存亡の危機であった、
とそう断言する。

なによりもこの巨大セット、
そしてこの公演の為に集めたスタッフ、
全てに最高の上を行く最高、
つまりは、奇跡を常套として要求してきた、
この、世界最強史上最高のステージセット。
これで世界の歴史を塗り替えるぞ、
そんな情熱の結集した豪華絢爛の舞台装置。
そこにかけた費用、まさに数億円。

映像スタッフからテレビの放映権から、
準備万端緻密な調整に再チェックを繰り返し、
まさかここまできて、ようやくここまで辿り着いた、
その土壇場になって、まかさ・・・
で、もしもこの公演、いまになってキャンセル、
なんてことになったら。
その負債額、いったい、どうやって・・
で、そんな大穴を開けてしまったベビーメタル、
もうこの先、借金返済の為に、
あの不愉快な旦那衆に、身売りする以外に、
方法はなくなってしまうだろうに・・

ベビーメタルの広島、
それはまさに、土壇場の崖っぷち。
片手、どころか、指先一本でぶら下がっているだけの、
そんな、危機的状況であった筈だ。

俺もいままで、様々な絶体絶命の逸話、
とやらを聞かされてきた気がするが、
いやはや、今回のベビーメタル、この広島公演。

ステージ直前になってのユイの欠場、
そのあまりの衝撃、そのあまりの逼迫。
その様を思えば思うほどに、
このニュースの衝撃に打ちのめされたチーム・ベビーメタル、
その断末魔。

ただ、そう、なによりもベビーメタルである。
ベビーメタルは三人でひとつのTHE ONE。
これまで幾多の危機に迫られたベビーメタルが、
しかしその絶体絶命を果敢に戦ってこれたのも、
それは三人の力。
ベビーメタルの奇跡は、この三人が揃ってこそ、である筈なのに・・

三人が三人でなくなってしまったら、
それは、ベビーメタルでは、なくなってしまう。

ただし、状況は逼迫していた。
まさにこの一分一秒で下すべき決断が、
ベビーメタルを、強いては、それを支えたチーム・ベビーメタル、
そしてそんなベビーメタルを支えてきた世界津々浦々のメイトの諸君。
その命運を、左右する、のである。

ヘッズ・オア・テイルス。
伸るか反るか、丁か半か、裏か表か。
TO BE OR NOT TO BE・・・

そして、ついにはその苦渋の英断、
ユイ無しでも、ふたりだけでも、演る、
その決断を下したのが、
果たしで誰であったのか。
そして、その決断の、その根拠としたものは、
いったい、なんであったのか?



「ベビーメタルの三身一体 その絆の意味するもの」

改めて言うまでもなく、
ベビーメタルは三身一体のTHE ONE。
ベビーメタルのパフォーマンス、そのすべてが、
この黄金のトライアングルを前提として作り上げられている。
すぅめたるという御神体を左右から守る燃え盛る灯籠。
その未曾有の増幅マシーン。
いまにも宙に舞い上がりそうなまでに、
天に届けと絶唱を続けるすぅめたる。
ただその御神体の歌は観衆というよりは神々に捧げられたもの。
そしてそのすぅめたるの御真言を、
これでもかとばかりに増幅しては大観衆に投げかけるのが、
ユイと最愛、この二人の役割りであった筈だ。
そして、歌のすぅに対する、ダンスのユイ最愛。
すぅの歌声が熱を帯びれば帯びるほどに、
そのパワーを浴びたユイ最愛のダンスがみるみると脳波の同期を体現しては、
完全なまでのシンメトリー、分身の術とも言えるほどの超絶なステップを繰り返す。
いまや世界の絶賛を浴びるすぅの歌唱力と並んで、
このユイ最愛のトランス・ダンスこそが、ベビーメタルのステージの基礎の基礎、
その見事な祭壇、そのもの、であった筈なのだ。

ベビーメタルというこの奇跡のピラミッド・パワー。
御神体の左右に聳えたこのあまりにも巨大な灯籠、
その一角が崩れた、それこそはつまりは、結界の決壊をも意味する、
まさに、一大事、である。

ユイを失ったベビーメタル。
その土台の崩落したピラミッド。
それはまさに、片輪の脱落した三輪車のように、あまりにも、不安定。
つまりは、二輪だけで片側ニ輪走行。
そんな曲芸的なバランスで、フルステージを、乗り切ろうというか。

ユイのいないベビーメタル、
果たしてこんな事態はこれまでのどんな状況においても、
ありえない、あってはならないことであった筈だ。
どんな小さなリハーサル、
あるいは日頃からのレッスンの場においても、
すぅめたるのソロで、
あるいは、ユイと最愛の二人だけで、
という状況はあったにしても、
ユイと最愛、この二人が、別々に、あるいはひとりで、
ステージに立つことは、あの、IDZ、
1999 ユイ最愛生誕祭のステージ、
あれ以来、想定されていなかった筈ではないのか。

ユイと最愛はふたりでひとつがあたりまえ。
どこにいくにも二人は一緒。
それはまさに、ご飯に味噌汁、トーストにピーナッツバター、
いや、それはまさに、右手と左手、のようなもの、である筈。

そんなベビーメタルが、ユイ無しで、
まさか、すぅと最愛だけの、ベビーメタル・・・!?

それこそはまさに、片翼の天使、そのものではないか。
そんな、一種悪い冗談とも思える設定は、
誰もが、一度たりとも、想定していなかった未曾有の出来事。

ユイという存在を欠いたベビーメタル、
つまいは片翼の天使、つまりは、土台を失ったピラミッド。
果たして、それが、いったいどんな姿になるのか。
誰ひとりとして誰も、それを具体的にイメージすることは、
不可能であった筈だ。

そしてなにより、このユイのパートを、
いったい、誰が、どうやって、カバーするのか?
それはまさに、ピアノで言えば、黒鍵を失った状態、
ギターで言えば、弦が4本、ドラムで言えば、そう、ハイハットがない、
そんな状態を意味したのではないだろうか。

そんな状態で?フルステージを?

そんな事態を思えば思うほどに、
ユイを失った二人だけのベビーメタル、
結界の破れた御神体、片翼だけのベビーメタル。

すぅの隣りで、髪を振り乱して踊る、最愛だけの姿、
そんな様を想像してみては、
これ、なんとなく、腹話術、
あるいは、下手をすれば・・  猿回し  ・・ 
おい、おい、おい、おい・・
そして、左右の灯籠を失った御神体こそは、
まさにベールを剥がれた裸の女王様、ではないか・・

この絶対的な調和を失ったベビーメタル、
これは、下手をすれば、道化と化してしまう、
そんなことを、思っても見なかったのだろうか。

そう、改めてユイのいないベビーメタル、
そのあまりの欠落の中での公演は、
十中八九、自殺行為にも等しかった筈。

もしももしも、ベビーメタルのステージ、
あのギリギリの緊迫感の中でのステージが、
まさかの失笑に包まれた、そんなことがあった日には・・
これまで築き上げてきたその神話のベール、そのすべてが、
一夜にして、ぺろりと、剥がれ落ちてしまう、
そんなことさえも、予想していた筈、なのである。

では果たして、そんな状況の中で、
この絶体絶命の危機の中、
そこに潜むすべての罠、
そのあまりのリスクを背負った上で、
改めて、GO、の決断を下したのは、
いったい、誰であったのか。
そしてその人物はいったい、なにを、思っていたのか?
そして其の人物の決断を促した、
その要因とは、なんであったのか?



「ベビーメタルの生命線」


改めてベビーメタルは、その結成当初から絶体絶命のバンドであった。

そう、以前綴ったあの、ベビーメタル戦記。
あの怒涛のアウェイ状態でのソニスフィアのステージから、
-> BABYMETAL 2014年ソニスフィア ~ ベビーメタルを知ってから、俺は泣いてばかりいる
そして、会場中を「敵」に囲まれた、あのラウド・パークでの公演。
-> 百戦錬磨のベビーメタル、そのベスト・パフォーマンス ~ ベビーメタル開眼、その決定的な瞬間とは!

それこそはまさに、飛んで火にいるベビーメタル。
アイドルとメタルの融合だと?このジャリんこ娘がふざけやがって・・
そんな筋金入りのメタルヘッズたちの前で、
十中八九、出だしで躓いては袋叩き。
降り注ぐペットボトルの嵐の中、
けちょんけちょんに伸されて潰されては、
怒声と罵声と嘲笑の中で、完膚なきまでに叩きのめされては、
無残にもステージを引きずり降ろされていた、
そんな状況を誰もが予想したであろう、その絶体絶命の土壇場。

だがしかし、果たしてこのベビーメタル、
そんな怒涛の大群衆を前に、喧嘩上等の仁王立ち、
かかってこいや~とばかりに炸裂するスーパー・ラブラブパワー。
その奇跡に継ぐ奇跡、そのウルトラCを繰り返しては、
それはまさに神憑りとしか言いようのない、
あまりにも劇的な大逆転を演じてきた、
それこそが、このベビーメタルという存在の、
その伝説的ご威光であった筈だ。

だがしかし、
そんなベビーメタルの断末魔を支えてきたものがなんであったのか、
それこそは、ベビーメタルの絆。つまりは、三身一体のTHE ONE。
ー> BABYMETAL の 絆 ~ THE ONE の意味するもの

どんなに辛いことがあっても、どんなにヤバい状況に追い詰められても、
この三人がいれば大丈夫。
それだけを信じて、支えあい、助け合い、あるときは、縋り付き合いながら、
この三人はそうやって、あの絶体絶命の危機を乗り切ってきたのである。

ただそう、それも、三人があってこそ。
三人だからこそできた、奇跡、であったのだ。

と同時に、この三人の絆こそが、ベビーメタルの生命線。
その結界が破れる時、
ベビーメタルの魔力、その化けの皮が、ぺろりと剥がされる、
そんな絶体絶命の危機、を意味することにもなる。

そう、嘗て、ベビーメタルは、そんな危機に見舞われたことがあった。




「2016年欧州ツアー ベビーメタル最大の危機」


それは忘れもしない2016年・夏。

折からの記録的猛暑に襲われたヨーロッパにおいての殺人的強行スケジュール。
連日連夜、エアコンの壊れた蒸し風呂状態の会場で、
鮨詰めの観客達の中からも、酸欠者、卒倒者が続出。
そんな中での怒涛のフルステージを終えたベビーメタル。

え?アンコールは?と待ちわびる観客席の耳に、
不穏に響き渡る救急車のサイレン。

まさか・・まさか、このアンコールをやらない理由は、
ベビーメタルの誰かに、なにかが、あった?

そう言えば、と囁かれる噂。

そう言えば、ユイちゃん、後半からちょっと元気が無かったよね。
そう言えば、腰があまり、曲がっていなかったような・・

まさか、ユイちゃん、この過労が災いして、まさかまさかのぎっくり腰?

->手負いの虎のBABYMETAL ~ すべての山を登れ!

そんなことから、もしかして、ベビーメタル、
数日後に控えた、あの、ダウンロード・フェスティバル。
つまりはこのヨーロッパ縦断ツアーの、その目玉、つまりは目的であった、
あの、世界最大規模のロックの大祭典。
そのステージにおいて、まさか、まさか、ユイちゃんが欠場?・・

その悪夢の中で、俺は、コバめたるの心中を測っていた、
そんな覚えがある。

この絶体絶命の状況の中で、
もしも俺が小林さんだったら、いったいどうしただろうか。

ベビーメタルの仕掛け人であり、
ディレクターであり、そして責任者である小林氏。
が、と同時に、
この小林さんこそが、ベビーメタルの親、
そう、コバめたるは、コバめたるであると同時に、
ベビーメタルの育ての親であり、保護者であり、
チーム・ベビーメタルの総大将、そのもの、であった筈だ。

そんなコバメタルである。
彼が見出し、育て上げてきたこの珠玉の天使たち。
そんなコバメタルがベビーメタルの三姫を思う想いは、
まさに、生みの親に勝るとも劣らない、愛の中の愛、
それは野心や欲望やその源泉である自己愛を遥かに越え、
ベビーメタルには、責任や愛情を越えた、
それはまさに、運命共同体、一心同体、どころか、
自身の分身といえるほどまでの絆があったであろう。

仕事であれば心を鬼にしては、
このドル箱のステージに穴を開けるなんざ滅相もねえ。
モルヒネでもコケインでもなんでもぶち込んで、
この三十分のステージ、その後のことは、野となれ山となれ。
それこそが、これまでの芸能界の流儀、プロフェッショナルの仁義、
騙してすかしては、そのプロの厳しさを貫き通すのが、
芸能プロダクション・エージェントとしての、宿命であった筈だ。

だがしかし、そうコバめたるである。
生みの親として、そして、育ての親として、
この幼気な少女たち、
実の娘、あるいはそれ以上、というまでに、
カワイイカワイイ、目の中にいれても痛くない、
そんな愛娘たちに、
いったいどうやってそんな無茶を強いれるのか・・

ただ、と、コバめたるは思っていただろう、

いずれにしろ、この娘たちになにかがあったら俺もおしまいだ。
そう、ベビーメタルと、そして、チーム・ベビーメタルは、
一心同体、の、THE ONE、つまりは運命共同体。

もしも、なにかがあっても、そして、なくても、
チーム・ベビーメタルの面々、
その肚は、疾うの昔に決まっていたのである。

すぅめたるに、すべてを委ねよう。

なにがあったにしても、なかったにしても、
例え、その結果がどうあったとしても、

その運命の、すべての鍵を握るのは、このすぅめたる、ただ一人。

そして俺達の命運、どころか、この一生を賭けた夢も、
すべては、この、すぅめたる、この少女の手に握られているのだ。
これぞ、まさに、生命預けます、その、心境こそが、
チーム・ベビーメタルを支えてきた、偽らざる真実。その愛の真理。

そう、俺はあの時、あの英国ダウンロード・フェスティバルのステージ、
海賊動画の配信をいまかいまかと待ちながら、
ただ、そう、もしかして、ユイが欠場となった時、
ベビーメタルはこの危機を、いったいどうやって乗り切ろうというのか、
そんな懸念にヤキモキしながらも、
そしてあの時、奇しくも開演直前になっての土砂降りのスコール。
英国史上にも例を見ないとまで言われたあの極地的なゲリラ豪雨の中、
まさに風雲を身に纏い、雷雲に乗ったかのようなあのあの三人の勇姿。
あの姿を見た時、思わず、俺は思わず、この俺の腰が砕けそうな程の、
感動を覚えたものである。

そして結果はといえば、それはまさに、ロック史上に燦然と輝く、
神憑りも神憑り、鬼気迫るほどにまでに凄まじい、
まさに、超絶を尽くした一大ステージ、その夢の三十分間。
あのベビーメタルの魅力、そのパワーのすべてを結集したようなステージ。
それはまさに、数十万人の度肝を抜く、ロック史上の金字塔であった。

ただ、そう、あの、ダウンロードの開始を前に感じていた焦燥。

もしももしも、あの時、まさか、ユイが欠場となった時、
果たして、ベビーメタルは、そして、チーム・ベビーメタル、
なにより、その親であるところのコバサンは、
いったい、どんな決断を下したのだろう、と。

そしていま、図らずも、その悪夢が、
この広島公演において、現実となった訳だ。



「ユイ欠場のその衝撃の舞台裏で、いったいなにが起こっていたのか」

今年、2017年の最後を飾る、
ベビーメタル広島公演:洗礼の儀。
その器材、その舞台設定だけでも数億円はくだらないであろう、
この豪華絢爛なステージ。
そのお膳立てが全て整ったその時になっての
まさかまさかの、ユイの欠場のニュース。

思わず目の前真っ暗のチーム・ベビーメタル。
頭を抱え、髪を掻きむしり、下唇を噛みながら、思わず天を仰ぎ。

ベビーメタルの神憑り、天のご加護も、ここまでか・・
ああ、このセット、この数億円が水の泡。
一体、この損害額、この先どうやって・・
ベビーメタルは、一貫の終わりか。。
そう言えばさ、俺、なんか知らないうちに、生命保険に入れられてたみたいでさ・・

焦燥と不安、渦を巻く疑心暗鬼。
そんな中、すべての人々からの刺すような視線に晒されながら、

で、コバさん、これ、いったい、どうするつもりですか?・・
小林さん、本社から電話が入ってますが、お出になられますか?
小林さん、もう、会場側から、ドア開けますって、
こばやしさん、コバさん、こばやしさん、いったい、いったい、いったい・・

そんな怒涛のプレッシャーを前に、あの痩せた身体をなおさら縮こめながら、

うーん、そうだな、だったらまあ、そう、当人に、聴いてみるしかなかろう、と。

楽屋のドアの奥から、またいつものように、キャッキャ、キャッキャと漏れてくる笑い声。

だからぁ、その時にぃ!!きゃああ、まじで?やっばい、それ、まじ、ヤバイって。

とそんなドアを恐る恐る開けてみれば、届いた花束に囲まれた姫君たち。

あら、小林さん、どうしたんですか、そんな青い顔して。

開演数時間を前にしているというのに、
しかも、この、絶体絶命の危機の中にある、というのに、
このすぅと最愛の二人、花束の山の中で踊りながら、
ケラケラと腹を抱えて笑ってばかりいる。

どうしたもこうしたも、いやはやこんなことになって弱りきっちゃって。
で、すぅちゃん、最愛ちゃん、
今日、どうする? やるかい? やめとく、かい?

普段からポワポワと寝ているのか起きているか判らないような、
そんな中元すず香嬢、である筈が、
いきなり、はっ!? の一声。
あの、すぅメタルの視線でキッとして振り返る?

小林さん、やめとく、って、そりゃいったいどがいな意味なんじゃろうね?

でもほら、ゆいちゃん、いないしさ。

そうそう、ユイったら、まったく、あれだけ食べ過ぎちゃダメって言ったのに。
あのこ、よりによって昨日のリハの後、本番の前日だって言うのに、
生牡蠣ひとりで一皿食べて、おまけにおかわりまでして。
ねえねえ、すぅちゃん、でも生牡蠣だったらわたしも食べたけど、大丈夫だったよ。
ねえ最愛、あなたは何を食べても大丈夫でしょ。
去年のアメリカだって、私達が半分も食べたら胸焼け起こしたあのハンバーガー、3つも4つもひとりで食べちゃってさ。
ああ、あれねえ、美味しかったなあ。また食べたいなあ、あの座布団みたいなハンバーガー。
やっぱ、アメリカだよねえ、うんうん。

で、君たち、アメリカよりも今日のことなんだけどさ、
で、やるのか、やらないのか、って、ほら、みんなああして死にそうな顔して・・

だから、やらないってのは、いったいどがいな意味ですか?と、聞いとるんじゃがね。
つまりさあ、ユイちゃんが可哀想ってことで、コバさん気を使っちゃってるわけですね?
そうよねえ、ユイはもう一生、生牡蠣食べれないと思うわ。
そうよ、本番前日に生牡蠣なんか食べて。当然の報いよね。
でもあれ、すっごく美味しかったよ。やっぱ牡蠣は広島よねえ。
でも、すぅちゃんはなんで食べなかったの?
だってほら、すぅは子供の頃から食べ飽きてるし、
牡蠣ってなんか生くさいばっかりで味しなくない?
なのでそう、すぅはどっちかって言うとお好み焼き。あのガーツンとしたソースがさ。
そうそう、それよそれ!やっぱり広島と言えばお好み焼!

トントン、、あの、コバさん、中にいますか?
で、どうします?会場の人も青くなってますけど。
もう外に並んでるメイトさんも、待たされて待たされて凍死寸前っていうか・・

でもさ、並んでますっていうけど、ユイも居ないのに、ベビーメタル?それはあんまりにも・・

ねえねえ、すぅちゃん、今日のあの衣装さあ、あれ、すっごいよね。
そうそう、なんか、クレオパトラみたいな奴でしょ?
クレオパトラっていうより、なんか、ミイラの棺桶みたいな。。
ねえねえ最愛、ちょっと衣装さんに頼んで着てみようよ。

いや、だから、ねえ、すぅちゃん、聞いてる?
で?君たち、ユイちゃん無しで、いったいどうしようと?

いったいどうするって、なにがですか?

なにがって、ほら、ユイちゃんいないしさ。

私たちは、いつもどおり演るだけですよ。

そうそう、あの衣装、わたしすっごく着てみたい。

でも、ユイちゃんのパート、どうしようか、とか。

ああ、そうですよねえ。どうしましょうねえ。

うへえ、ユイちゃん、きっと悔しがるだろうね。
へへへ、終わったら思いっきり自慢してやるんだ。

でも、ゆいちゃんのパート、穴開いちゃうけど。

まあそれならそれで。

それならそれ?

だってほら、あのパートはユイちゃんのものなんだから。

ユイちゃんのもの、なんだから?

だから、ちゃんと開けておいて上げなかったら、ユイちゃんに悪いですよ。

ユイちゃんに悪い?

そうですよ。ユイがいないなら、ユイのパートはしっかり開けておく。それが仁義ですよ。

仁義、とか言われても。

大丈夫、なんとかなりますよ。まかせておいてください。
だったらもう良いですか?ねえ最愛、衣装さんのところ行ってみようか?
行く行く、ねえ、あたし今日、ユイの衣装着てでてみようかな。
無理無理、まじ無理だって。そんなことしたらお腹も胸もピッチピチで。
えええ、最愛そんなに太ってないよ。
太ったよお、あの東京ドームの時だって・・
そうそう、あの東京ドーム。初っ端からいきなり張り裂けたらどうしようかとか思って、
思わず笑っちゃってさあ。

という訳で、いつもながら、途方に暮れたコバメタル。

で、どうするんすか?コバさん、もうスタッフもスタンバってますし。

どうするって、すぅも最愛もあの調子だしさ。
まあ、やるっきゃ無い、っていうか。
今更、どうするわけにもいかない訳で。

そう、その結果がどうであろうが、
ここまで来たら、っていうか、俺たちって元々、
あのすぅちゃんに、すべてを任せた、
その筈だったじゃない?

なので、すぅちゃんがああ言ってる以上は、それに任せる以外は方法がない訳で。

そうですよね、はい、俺達には最初から、決定権なんてなかったですよね。

すぅさんにすべてをお任せしましょう。

はいはい、そうしよう、ってか、最初からこうなることは判ってたんだけどね。

了解っす。だったら、GOっていうことで、バンドさんにもそう伝えますから。

ああ、あいつらにもよろしく言っておいてね。
ああああっ! そう言えば、神バンドの面々も昨日、
このリハ終わったら生牡蠣で一杯やるんだ、なんて、
そんなことを、言ってたような・・

まさかあいつら、朝から楽屋からでてこないってことは、
つまりはそういうこと、な訳か?
あああ、いやはや、やられたなあ。

ただ、曲間で幕内に引き上げられるベビーメタルと違って、
神バンド、まさに始まったが最後の出ずっぱり。
最悪の事態を予想して、そうなった時にも目立たないように、
今日は黒い服でも、着せておこうか・・



「なにがあっても心配ご無用のベビーメタル」

というわけで、
直前になってのユイの欠場、という未曽有の大衝撃に襲われた広島公演。

果たしてベビーメタルはいったい、どうなってしまうのか、
なんてことに、ヤキモキと、要らぬ気を回してしまったメイトの諸君、
ではあった訳なのだが、

はい、蓋を開けてみればこの通り。

この片翼の天使たち、ユイの欠場、その不足を補って余りある、どころか、
果ては罰当たりなまでの倍返しの倍返し。
それはまさに、不幸中の幸い、というよりはむしろ、
必然的な結果、というばかりに、前代未聞の超絶なまでの、
とてつもなく素晴らしいステージを展開してくれた訳で。

で改めて、そう、結論など、端から出ていたのである。

ベビーメタルは三身一体のTHE ONE、である、と同時に、
改めてその御神体であるところのすぅめたる。

今回のこの突然の珍事、黄金のピラミッド、
その結界が破れた、その結果に起こったことと言えば、
御神体そのものが、いきなり裸の女王様、とまでに、
その、御神体のお姿そのものが、白日の下に晒されては、
そのご威光の放つ輝きの、あまりの強烈さに、二万の大群衆が一挙に魂抜け状態。

すぅめたる、す、す、す、すげええ。

普段からは、YMYとばかりに、ユイちゃんばかり見ていたユイちゃん親衛隊たちも、
ロックのロの字も知らないままに、でも、カワイイから良いよね、なんてところで、
相も変わらず追っかけを続けていたいたいけなドルオタたちも、
ベビーメタルからなにをパクれるか、と血眼になる地下アイドルたちも、
そして、なにより、すぅめたるに秘めたる純愛の炎を燃やす宝塚親衛隊たちも、

崩壊したピラミッドの中から転がり出た御神体のその姿を前に、
思わず、思わず、思わず、そこに、神を見た、メシアの再来を見た、
その、ディヴァインの中に、まさに、狐憑きの、神隠し状態。

すぅめたる、このすぅめたるの姿、その声、その歌、その言葉、
なにからなにまでが、まさに、神、紛れもないその姿。

三身一体のベビーメタル、その結界の中から転がりでたのは、
まさに、このすぅめたる。
それはまるで、闇に包まれた夜の闇、その海の底からついについに姿を現した、
あの、怒れる自然界の象徴たる、ゴジラ、その姿ではなかったのか。

そのすぅメタルの姿、それはまさに、禁断の本殿、
その開かずの扉の中から現れた、目も眩むような御神体の姿。

それはまさに神。そのご降臨の姿、そのものではなかったのか。

やっぱり、すぅメタルだ。
ベビーメタルとは、なによりもまず、この、すぅめたる、なのだ。

この広島の二日間。

絶体絶命の大ピンチ、その土壇場、という舞台設定の中で、
図らずも、この御神体であるすぅめたる、その秘宝の正体を目の当たりにした人々。

思わず、茫然自失として声を失っては、そのあまりのパワーの前に、
打ちのめされては、平伏しては、まさに、真っ白け、の魂抜け状態。

すぅめたる、こそが、神の使い、どころか、神そのものであったのか、と。

というわけで、普段から、ライブに行けないその切望の中で、
お裾分け頂いた海賊版ライブ、つまりは、ユイ、そして最愛のいない、
すぅめたるの独演会としてのベビーメタル、そればかりを聞いて聞いて聴きまくっていた、
無類のすぅめたる信者であるこの俺としては、

思わず、どうだ!の一言。

どうだ、これこそが、すぅメタル。その、真髄も真髄、

つまりは、ユイの欠場、というこの土壇場の中で、

思わず、本気出しちゃったよ、とばかりに、
その能力の、その魅力の、才能の、すべてを曝け出したその姿。

まさに、輝ける御神体、あるいはそう、裸の女王様、そのもの。

ドルオタたちよ、判ったか、これが、これこそが、すぅメタル、

俺が普段から、すぅちゃんが、すぅちゃんが、すぅちゃんが、と、綴り続けている、
そのすぅメタルの、魅力のすべて、なのだ。

だがそう、そして、言わねばならない。

この、ユイ欠場の、この珍事の中で、
ベビーメタルの得た、唯一無二の怪我の功名、
その、未曾有の大収穫とは、
言わずと知れた、最愛、その開眼の姿、であろう。



「広島公演 その最大の収穫 ~ 最愛メタル開眼!!」

言わずと知れた、あの広島公演、その第一日目。

気づいているだろう、あの、NRNR、
まさに、今回のライブにおいて、ラストのTHE ONE、
それと並んで、双璧となるであろう、
人類史上最高傑作とまで言える、あの超絶な神降ろし的なパフォーマンスの後、

呆気に取られる場内、その、拍手が、興奮が、ピークに達した、
その時、ふと訪れた、曖昧な空白。

いったいこの後、なにが起こるのか・・

そう、あの空白、あの妙に、ちょっと、切羽詰まった、
あの、空白の間に、いったい舞台の裏では、なにが起こっていたのか。

そう、その次に控えた、4の歌。

つまりは、最愛が、たったひとりでこなすことになる、
その、土壇場も土壇場、断末魔とも言えたその独演を前にして、

NRNRを見事に完唱したすぅめたると、そして、最愛メタル、
その間に、いったいどんな視線が、交わされたのか。

そして、見たか、最愛メタル、たったひとりの四の歌。

その、最愛メタルの姿。

この土壇場の中、たったひとりで放り出されたステージの上で、
最愛メタルがイメージした姿、その姿とは、盟友たるユイの模倣、
ではなく、そう、最愛はあの時、確実に、すぅを、
すぅめたるの神憑りの姿を、模倣、あるいは、そう、
すぅめたるの醸し出す、あの黄金のオーラ、その光と、同一化した、のである。

最愛に、神が降りた・・・

その瞬間、最愛は思っていたに違いない。

これだ、この感覚こそが、すぅちゃん、あの、目も潰れんばかりの強烈なオーラ、
その、力の源だったのか、と。

そう、最愛はあの4の歌、その土壇場の修羅場の中で、
ついについに、すぅメタルの姿と同化、強いては、そこに、開眼を見たのだ。

そう、改めて言おう、この、広島の公演、

すぅめたるの名声を不動のものにしたこの記念碑的なライブにおいて、
しかし、今後のベビーメタルの運命をも左右するであろう、
その、とてつもない大収穫とは、まさにこの、最愛の、開眼、それを置いて他にはない。

そして最愛、あの極限の絶体絶命を乗り越えたこの最愛が掴んだ自信。

判った、ついに判った、あのすぅめたるの、あの、超覚醒、その真実が!

いやはや、これはこれは、である。

自分で書いていても、空恐ろしくなるぐらいに、
この、最愛の開眼、そのインパクト、まさに、とんでもないことになるであろう、
その壮絶な展開を思えば思うほどに、ついにベビーメタル。

三姫が三身一体、でありながら、
すぅのあの御神体そのものの壮絶な輝き、
そして、ユイのあの、まさに天使が憑依したとしか思えない、
あの、神業てきなまでに、切れ上がったダンス、
それに加えて、この最愛、この最愛が、ついにたったひとりでステージを支える、
その力に開眼したいま、
そのステージの展開は、まさに、無限大。
すぅと、そして、二人の使徒、という構図が、
在る時は、すぅとユイ、ある時は、すぅと最愛、
その三人が、かつ離れ、かつ結び、その壮絶なシンクロの中で、
細胞分裂と、激しい衝突を繰り返すのである。

これはこれは、である。

これを、最愛の開眼を促す、ショック療法であった、
とすれば、
あるいは、この広島公演、
その新生ベビーメタルの掴んだ、最大の武器。

最愛メタル、開眼!その瞬間。

最愛が、ついについにやった。

これまで、すぅとユイ、その強烈な個性と才能の狭間で、
最愛は鎹:かすがい、のやり手ババア的な、
なんて暴言を吐いていた俺であった筈であったが、

そして改めて、この広島一日目において、
ついに開眼を果たした最愛メタルが迎えたその二日目、
その、最愛という存在の、あまりの、あまりの、あまりの変化。

これまでの、1+2の結界が、いまや、1+1+1 のベビーメタル、
いやそう、数式で言えば、1x1x1、あるいは、1の三乗、であれば、答えは1。
ただこの1、そのものが、とてつもなく熱く白熱する唯一絶対のTHE ONEと化す、
そのお膳立てが、すべて、整った、ということなのだ。

この最愛という存在。
今後のベビーメタルにおいて、まさに、台風の目と化す、
そのパンドラの箱が、いま、まさに、開いた、のである。

最愛、おめでとう。
本当の本当におめでとう。
無我夢中でやり終えたGJ、
その直後に夢から覚めて、思わず膝の笑いだした、
そんなことが起こっていただろうことは想像に難くない。
そしてその真価の試される、あの4の歌、その独演を前に、
いったい、その舞台の裏で、なにがあったのか、
どんな会話が交わされていたのか、
それを思いながら、
そしてこの、4の歌、それをやり遂げた時、
君の人生が、この瞬間に、始まったのだ、と。

そして俺は、思わず、うへえええ、と叫んでしまう。

最愛がベビーメタルの主役を飾る、
そんな瞬間が、もう目の前に迫って来ているのである。

行けるぞ、最愛メタル、
君の美貌と、君のキャラクターと、そしてなにより、その頭脳。
それを持ってすれば、その可能性は、まさに、無限大、である。

いやはや、である。まさに、これこそが、いやはや、いやはや。

まったくもって、ベビーメタル、とんでもないことになりそう、
その予感がむんむん、どころか、
いまにも、噴火しては、この空のすべてを、黒煙、どころか、
ラブラブの桃色に染めあげてしまいそう、である。

というわけでメイトの諸君。
最愛メタルが開眼を果たしたいま、
あのキャラが爆発を持って暴走を始めたその時には・・・
その未来像を、どう描かれるであろうか?

改めて言おう、これぞ、無敵のベビーメタル。

ここまで来たら、もう何一つとして恐れるものはない!

下手をすれば、すでにマスターリングを終えているかもしれないサード・アルバム、
その曲目が、いまから大きく変わることになるかもしれない。
ベビーメタルのレパートリーに、最愛メタルの独唱曲?
そんな日が、もはや、目前、ではないのか?

メイトの諸君、心の底から、この最愛メタルの開眼に、
おめでとう、の言葉とともに、その見事な開花を、心から、喜び合おう!




「いま明かされる、ベビーメタルの最大の武器とは」


改めて、ベビーメタルは、メタルと、そしてアイドルの融合、である。

では果たして、そのメタルとアイドルの融合とは、
いったい、なにを指しての、融合であるのか。

言うまでもなく、青神様のあの怒涛のようなツーバスの連打。
そして、大神様小神様の火を噴くような切り裂くゴリゴリのリフと、
そしてまさに、天空を龍がのたうつようなボゥさんの必殺六弦ベース。
そして、すぅユイ最愛の、あのあまりにも可憐な姿。
メタルのリフとポップスの甘いメロディの華麗なる融合。

ではあるのだが、果たして、このメタルとアイドルの融合、
その、最も大きな成果が、いったいなにであったのか。

敢えて言わせて頂ければ、それは、多分、この会場。
満場を埋め尽くした大群衆の、そのあまりにも異様な人々、
その集合体ではないのか。

つまりは、アイドル・ファン、
俗に言う、ドルオタ、と言われる人々。
そして、メタル・ヘッド、あるいは、ロック野郎たち、
そのあまりにも異なるふたつの文化。

ベビーメタルはテンション音楽、
その構成はすべてにおいて、対立とその融合。

メタルと、アイドル、その対立と融合、
歌唱のすぅと、ダンスのユイ最愛のブラック・ベビーメタル、
あるいは、ベビーメタルの三姫と、神バンド、
そしてその観客席においては、
ドルオタと、ロック馬鹿、
そのファン層の衝突であり、融合でもあったのだ。

ベビーメタルの創出したメタルとアイドルの融合とは、
その音楽的な意味、あるいはスタイルと同時に、
そのファン層、つまりは、ドルオタと、ロック馬鹿、
そのファン層の融合、あるいは、ごった煮。

改めてこのドルオタとロック馬鹿。
このあまりにもキャラクターを異するふたつの支持層が、
このベビーメタルというユニット、あるいはバンドの元に、
見事な融合を果たしているのであり、
その結果として、観客席を埋め尽くした、
そのあまりにも不思議な世界。

ライダースの革ジャン姿のメタル・ヘッドが、モヒカンのパンク野郎が、
メガネにボサ髪のドルオタが、おそろいのベビメタTに身を包んだ一団が、
おっさんがおばはんが、毛むくじゃらのバイキングたちが、
そしてあるいはなにを間違えたか、
純白のワンピースに身を包んだお姫様モード、
見るからに宝塚ファンの、その異様なまでに可憐な少女たちの一団。
-> BABYMETAL と 宝塚スピリッツ

ただ、そう、このドルオタと、ロック馬鹿、
そして新たに加わった、
地下系アイドルたちと、そして宝塚親衛隊の少女たち、
そのふたつの少女系、そのあまりの相違。

そんな強烈な個性を発散する雑多な群衆、
でありながら、そこに共通する一つの傾向、あるいは、真理。

つまりはそう、このドルオタとロック馬鹿、
地下アイドルと宝塚ファン、そこに共通するのは、
その愛の深さ、その強さ、
そしてその思い入れの、純潔さ、ではないのか。

生活のすべてを投げ打ってアイドルを信奉するドルオタと、
人生のすべてをロックという美学に捧げるこの稀代の頑固者達。
地下アイドルへの道にすべてを賭ける情熱の美少女たちと、
そして、美学の為なら自殺さえも辞さない、
その静かなる熱狂を秘めた、狂信的なまでの宝塚系親衛隊たち。

そのあまりにも強烈な個性を持ち得た異なる支持層が、
いまやこのベビーメタルという象徴に、
魅了され、叩きのめされ、
そしてそこに、明らかになにかを、見い出し、
そしてついには、その象徴に、生命を捧げる、
その覚悟がすっかりとできあがってしまった、
そんなベビーメタル現象。

そして改めて、この広島公演。

ユイの欠場、という絶体絶命の土壇場に追い込まれたチーム・ベビーメタルが、
その、最後の最後の拠り所としたのは、
すぅ、そして、最愛、という、歴戦の勇士たち。
その御神体に対する、絶対的なまでの信頼、
であると同時に、
そう、そこには、ベビーメタルについて、
実は誰も語られること無い、
もうひとつの、必殺とまで言える、その秘密兵器。

そう、ベビーメタルの秘密兵器であり、
実はその最大の武器であるのは、
実はそう、あなた、あなた自身。

つまり、ベビーメタルを支えるファン層、
その揺るぎのない、鉄の結束、なのである。

そう、ベビーメタルを支えるもの、
その最も最も最も大きな秘密兵器とは、
まさしく、その、熱いファン層。

ドルオタとロック馬鹿、
そして、地下系アイドルと、宝塚親衛隊、
そのあまりにも異なる、水と油のような人々が、
ベビーメタルのためなら生命を張る、そう豪語して憚らない、
ベビーメタルはまさに、そんな決死隊的なまでの親衛隊に支えられているのである。

ユイちゃん欠場の悲報を前にして、
大丈夫だ、やろう、と、コバメタルは思ったに違いない。

大丈夫だ、
すぅと、そして最愛、あの二人なら、きっとどうにかなる。
そして、なにより、ベビーメタル、その最大の武器。
つまりはそう、そのファン層、である。

なによりも、あの、熱い熱い、
熱すぎてちょっと困ってしまうぐらいに、
あれだけ熱いファンたちに支えられているのだ。

ユイの欠場、その穴は、必ずや、
すぅが、最愛が、そして、あのメイトたちが、埋めてくれる筈だ。
-> 「ベビメタ教条主義的ドルヲタの皆様への挽歌」


そう、この絶体絶命の危機、
ベビーメタル存亡の一大ピンチの中で、
コバメタルが最後の最後に決断を促せたものは、
ベビーメタル・メイト達、
この、世界一素晴らしいその親衛隊に対する、
絶対的なまでの信頼、であった筈だ。

大丈夫、すぅがいれば、最愛がいれば、
そして、ユイの欠場、
そのハンディを十二分まで理解しているであろうメイトたちが、
意地でも、このステージだけは落とさせない、
その力がこの危機の中で、結集される筈だ。

そう、ユイ欠場という前代未聞の絶体絶命に襲われた広島公演。

開演前から会場を埋め尽くしていたと言われる、
一種異様なほどの雰囲気。

それこそはまさに、あの、すぅメタルの姿、
つまりは、生命は捨てたと白刃を抜き払った決死隊、
その姿、そのものではなかったのか。

ユイの欠場の穴を、埋めるのは、俺だ、俺たちだ!

そう自覚したメイトたちの、その決死隊的なまでの覚悟。

そう、メイトたちは信じていたのだ。
すぅを、最愛を、絶対的なまで信じていたのだ。
そして、すぅは、最愛は、
そして、チーム・ベビーメタルの面々も、
やはり信じていた筈である。

大丈夫、ベビーメタルのファン層こそは、世界一。

これほどまでに、熱い思い、深い愛に貫かれたファン層、
そんな親衛隊を要したバンドが、いままでにあっただろうか。

そう、改めて言わせて貰おう。

ベビーメタルのその最大の武器とはなにか。

すぅメタル、ユイメタル、最愛メタルの三身一体のTHE ONE。
ロックどころか、いまや、クラッシックの名演奏家たちと並び称される、
音の達人・聖人ともなる神バンドの面々。
そして、己の夢のすべてを賭けた鉄壁の結束を誇るチーム・ベビーメタル。

ただ、そう、改めて言わせてくれ。

ベビーメタルのその、最大の特異性、
ベビーメタル不敗伝説、それを支えて来たのは、
言うまでもなく、まさに、その、夢のようなファン層、なのである。

そして見ろ、この広島のステージ。

ユイの欠場というその穴を埋めて、埋め尽くして、
それでも余りあるほどの、この、熱い熱い、熱い、観衆たち。

そこにあったのは、熱狂だろうか?狂騒だろうか?

いや、それだけではないだろう。

そう、そこにあったのは、まさしく、愛。

ベビーメタル、すぅめたるへの、最愛メタルへの、そして神バンド、
そして、ステージにはいない、ユイ、その幻影に対する、
あまりあるほどの愛。

改めて、広島の公演、それを支えた、
そして、そこに現出した、その異様なほどの感動の、
その本質とはなにか。

それこそはまさに、愛、だったのではないか?

会場を埋め尽くした人々が、そしてステージの上、そして幕間の人々が、
すべての心をひとつにして、ベビーメタルというこの存在を、象徴を、
愛して愛して、愛して切っては、ついにはそこに見事な協調を、結集を、その一体化を見た。
そのあまりにも壮大な、親和感、ではなかったのだろうか。

それを、新興宗教のような、と表現する人々に対し、
敢えて俺の持論を繰り返させてもらう。

神とはなにか、信仰とはなにか、そして信者とはなにか。

新興宗教に偏見を持つ人々に共通するその悪しきイメージ。

偶像としての教祖を盲信する烏合の信者たち、
その自意の喪失、その盲従、その脳停止。
つまりは、魂を売り渡した亡霊たちの集合体。

そんな縮図を、新興宗教というのであれば、
このベビーメタルの会場に満ちた熱狂は感動は、
その親和感は、そんな偶像と盲信という対比にはまるで当てはまらない。

そう、このベビーメタルの広島に満ちていたあの壮大な親和感。

それは、強いて言えば、
自己喪失や、盲信盲従や、脳停止した亡者化、
それとは、まったく逆。
そう、ベビーメタルの会場を包んでいたあの熱狂と親和、
その結実としてのあの感動の源とは、
ひとりひとりの個が、その責任を自覚しての主体性にあったのだから。
偶像の偶像性を支えるのは俺たち信者、そのひとりひとりの意志であり、
つまりは、偶像を偶像足らしめているものは、信者自身、その個の存在。
そしてこの会場に満ちた熱狂が、感動が、そして親和感が、
その信者、ひとりひとりが、個として、偶像を支えるために偶像と寄り添い、
ついには、偶像と一体化した、その相関の相乗にこそあるのだ。

それを俺たちは、コール・アンド・レスポンス、と言う。

偶像の呼びかけに、信者が返し、
信者の熱いオーラが、つには偶像そのものを包み込む。
その壮大な相乗効果、その渦の中で、
誰もが自覚したであろう。

この場における熱狂とその親和感、
その主役が、ステージの上の面々、
であると同時に、その感動の創造主が、
実は、自分自身である、というその自覚。

つまりは、偶像を支え、偶像を偶像たらしめることにより、
偶像と一体化した、その親和感こそは、
その、数万の信者のひとりひとりが、
偶像という幻影の、その大切な一部である、
その自覚に基づいている、のである。

そう、偶像を盲信しているのではない。
偶像を支え、その一部として、光を放つのは、
なによりも、その、ひとりひとりのメイトたち、なのだ。

そして気付いただろう。

そう、あなたは神の一部、あなたがベビーメタルを作り、
そして、あなたこそが、ベビーメタルの熱狂を司る、その一部、なのだ。

すぅめたるは、ユイメタルが、最愛メタルは、
そして、神バンドが、ベビーメタルとして存在するためには、
なによりも、メイトたち、そのひとりひとりの力が必要であり、
その力の結集、つまりは、THEONEこそが、ベビーメタルそのもの、なのだ。

改めて言おう、ベビーメタル、これほどまでに素晴らしいファン層を獲得した、
この未曾有のスーパーバンド。
ただ、その奇跡を演出しているのは、他でもない、
俺たち、と、勝手に俺も含めてしまうが、
ベビーメタル・メイトたち、そのひとりひとり、その力の結集なのである、と。

では、改めて、ベビーメタルの魅力とはなにか?

すぅが歌が、ユイのダンスが、最愛の可愛さが、
いやいや、なによりも、神バンドの演奏テクニックが、
とこれまで、御託を並べてきたが、

改めて、俺は、勝手に胸を張らせてもらう。

ベビーメタルのその魅力は、会場を埋め尽くした愛。
その、ファン層、その熱く、深い愛に満たされた其の至福感、
それを、数万人の人々と共有することにあるのだ、と。

そう、ベビーメタルの最大の魅力はなによりもそのファン層であるのだ。

そしてこの広島公演、ユイの欠場というそのあまりのハンディを弾き返した、
その欠落を埋めるどころか、倍の倍の倍の倍、
ついには会場一杯に満ち満ちては、
その空気のすべてを濃厚に覆い尽くしたその感動のオーラ、
その深い深い愛。

そう、愛なんだよ、愛。
そのすべての愛、ベビーメタルへの愛、
自分自身に、そして、自分と同じ、ベビーメタルへの愛に貫かれた、
ベビーメタル・メイトたちへの親和感、
その壮大な相乗効果、その結実なのだ。

という訳で、
いや、実はいま、またまた、一日目の海賊音源、
なんてのを聞き返しているのだが、

元音楽家の端くれとしては、
その演奏、そのパフォーマンス、
こうして、あの当時の熱狂から、ちょっと覚めてきた、
その状態で改めて聞き返してみると・・・

実は実は、思わず、おっ!
と目を見開いては、椅子から飛び上がってしまう、
そんな、Oops、その連続、なのである。

ただ、そんなOoPUSをまるで気にかけることもなく、
飛ばして飛ばしてぶっ飛ばしまくる
片翼の天使たち、手負いの虎のベビーメタル。

そしてそのOopsさえもを倍返しにしては、
これ以上ないほどの熱狂を作り上げてしまう
ベビーメタル・メイトたちの、
この熱い熱い、まさに迸るような愛。

だんな達、ベビーメタルの最大の魅力とは、まさに、それ、
これなんだよ、つまるところ、と。



「勝手に突如の総括: ドラマティック・ベビーメタル その目指すもの」


という訳で、この広島公演。

これが映像化されない、というのはあまりにも悲しい。
それはまさに、人類の損失である。

ただ、ベビーメタルを知らない人たちが、
このユイのいないベビーメタルを、ベビーメタルとして認知される、
というのも、あまりにも癪に触る、そんな気がしないでもない。

そう、改めて、このユイを欠いた、広島公演。
そこで巻き起こったこの奇跡。

それはベビーメタル史上を飾るひとつの珍事として、
永久に人々の記憶に刻まれることであろう。

で、そう、この絢爛豪華なベビーメタル。

これまで、まさに、大リーグボール・養成ギブスのように、
その演奏面においては極限的なまでに完成度を高めて来た
この未曽有のスーパーバンドが、
ついに、舞台装飾と強烈なテコ入れを武器にして、
新たなるファン層、つまりは大人から子供から、
ロックファンから、そんなもの端から鼻もひっかけない、
つまりは音楽などまったくなにも知らない、そんな人達でさえ、
なんの予備知識もないままに、一瞬のうちに虜にしてしまう、
そのあまりにもわかりやすく、しかし、安易とは程遠い、
この、ベビーメタルのベビーメタルによるベビーメタルだけの、
つまりは、アイドルとメタル、そこから出発したベビーメタルの辿り着いた、
その美学、その完成形。
その美学の集大成を前に、ついには一般大衆、
そしてなによりこの絢爛豪華な舞台設定こそは、
かの、女性陣の方々が、恋して止まない、
まさに、猫にまたたびとも言えるほどの、少女美学、その具現化、なのだ。

そう、いまベビーメタルは、そのターゲットを、
ドルオタ、ロック馬鹿、そして、地下アイドルと宝塚フリークス、
それに加え、まさに履いて捨てるような一般大衆、
その獲得に、本格的に乗り出した、ということだろう。

そう、これまでのあの鬼気迫るまでにゴリゴリなまでのロック一辺倒、
それから一転した、この華麗な舞台設定、
つまりはその絢爛豪華な舞台セットの中には、
確実に、物語性が加わったのである。

アイドルとメタルと、そして、フランコ・ゼッフェレリを彷彿とさせる、
その絢爛豪華な舞台セット。
そこに、奇跡的なまでの、壮絶な相乗効果が生まれているのである。

これまでのベビーメタル、それはまさに珠玉の一本勝負、
ネタの新鮮さだけで勝負してきた頑固者の寿司職人が、
ネタ以外のものはなんにも要らねえとばかりに、
研いで研いで研ぎ澄ましては、切り取ったいっぺんの珠玉、
あるいは、鋼鉄の塊りを、叩いて叩いて叩き尽くして作り出す、
あの一本の日本刀、その妖気さえ帯びた極限の美。
まさに、無駄を切り捨て、邪念という邪念を取り去った、
そのあまりにもシンプルな、極限美。
その極意の極意を極めた、極めきったと見出したその直後、

ついに、そこに絵皿から、そして、ツマがあり、酒があり、菊の花を添えて、
その、まさに、完成された絵画を見るような、その総合美の世界。

そう、ロック一辺倒、その極道性の極みであったベビーメタルが、
ついにいま、その極道性なまでの美学に加え、
その視覚的な舞台設定の中に求めたものとは、
物語性、つまりは、ストーリーなのである。

そう、舞台という一つの流れ、その物語性、
開演からフィナーレまで、
そこにひとつのテーマを通した一大絵巻。

実はベビーメタルのライブにおいて、
これまでちょっと気になっていた、曲間の空白。
その空白が、この広島公演においては見事に埋められ、
その目眩くような流れの中に、壮大なドラマ性を導き出している。

そう、ベビーメタルはこれまで珠玉の一品料理、その積み重ね。
それがいま、この広島公演において、
テーマ:物語、という新たな「骨」が通ったのである。

前文において、すぅメタルはロックを見限ったのでは、という憶測が、
実はこの新生ベビーメタル、目指しているものは、つまりは、ロック・オペラ。
つまりは、その表現力の飛躍、そして増幅である。

改めてこの広島における舞台設定、
それはミュージカル、というよりはまさにそう、
あのフランコ・ゼッフェレリの演出した豪華絢爛たるオペラ絵巻、
そのメタル・バージョンではないのだろうか。

と、そう言えば、
アミューズの創始者である大里洋吉氏、
その一生の夢は、ニューヨークのブロードウエイ、
世界の中心であるニューヨークの一等地に、
アミューズの看板を掲げたミュージカル劇場を創設すること、
と聞いた覚えがある。

そうか、ミュージカルか。

だとすると、いや、図らずもこのベビーメタル、
ミュージカルの小劇場を遥かに飛び越えて、
オペラ、つまりはリンカーンセンターのメトロポリタン歌劇場、
下手をすれば、マジソン・スクエア・ガーデンを常床にできる、
それほどまでのモンスターを作り上げてしまったということだろう。

マジソン・スクエア・ガーデンが、いつしか、
ベビーメタル・ガーデンと呼ばれる、
そんな日がやってくるのか。

ただ、この絢爛豪華な舞台セットがあれば、
そんな戯言ももはや幻想とは思えない。
下手をすれば来年の夏はセントラルパークで、
連日に渡って数万人規模の野外コンサート、
それを連日ソールドアウト、なんてことも、十分に可能であろう。

そう、ベビーメタルはいま、
アイドルとメタルの融合から、ロックを極め、
そしていま、新たたに、舞台、
ミュージカルやオペラ、それとも匹敵する、
あるいは凌駕することにもなるであろう
そんな一大総合芸術の世界を目指しているのであろう。

そしてこの新たなるベビーメタル、
その目指したあまりにも壮大な路線。

これこそはまさに、全人類の共通の夢、
その夢の具現化に他ならない。

行けるぜ、コバさん、
そして、大里さん。

ベビーメタルのこの新たなる路線。

アイドルなど知らなくても、
ロックなど大嫌いであっても、
男でも、女でも、
そして子供から老人まで、
このベビーメタルの新たなる世界には、
誰ひとりとしてぐうの音も出ないまでに、
徹底的に叩きのめされる、ではなく、
完膚なきまでに、魅了されつくされる筈だ。

ステージは戦いだ、と言ったすぅめたるが、
その戦いの末に頂点に立ち、
そしていま、この自らを育んだ広島という街に凱旋した、
そのステージで見せたものは、
それはまさに、愛であった。
愛、戦うことも愛ならば、慈しみ合うこと愛。
尊敬も愛であれば、下手すれば憎しみだって、愛のその逆説的な形。
この世のすべてを愛で包む、これこそがまさに、
あの、ジョンとヨーコの目指した、愛への至上主義、そのものではないかと。

もしかするとすぅめたる、
この広島公演の中で、
世界平和、やら、自由と平等の、やら、
そんな、言葉を、メッセージとして伝えることになるのか、
なんてことさえも、ちょっと、期待しなかった訳ではないのだが、
そう、その期待は、幸運にも、そして見事にも、裏切られた。

そう、そんなことを、言葉でなんか、伝えられるわけはないのだ。

ではいったい、すぅめたるは、この広島でなにを伝えたのだ?

そう、判っているだろう、いまや誰もが判っている。

あの、止まない雨~NO RAIN NO RAINBOW
そして、その双璧たる、THE ONE

あの静かな静かな歌声、その澄み切った歌声こそが、
すぅめたるの伝えたかったこと、その全て、なのだ。

言葉などいらない。歯にころもを着せた言葉など、
吐けば吐くほどに、その本質からは遠ざかっていくものだ。

そしていま、この、止まない雨、そして THE ONE
この清らかな調べの中で、人々はいったいどんな世界を見るのだろう。

それは、自由か、平和か、人権か、平等か?
戦争反対か?反核か?
あるいは、反韓反中か、外国人排斥の鎖国化か?
北の気違いへの正義の鉄拳制裁か?

そんな言葉を、すぅめたるには語ってほしくない。
ベビーメタルをそんな世界に引きずり込みたくはない。

ただ、そう、この、歌声。
止まない雨が、あるいは、THE ONEが、
その歌声のなかに、人々が感じるもの、思い描くもの。

それこそが、すべての言葉を越えた、真実なのだ。

このすぅめたるの歌声の中に、俺は、天使の声、
神の声を聴いた。

すべての言語を、すべての宗教を、
すべてのイデオロギーを、すべての愛と憎しみと迎合と対立と
そのすべてを越えた、愛、その天使の声。

この歌声を守りたい。
この歌声が、決して途切れることのないように、
その思いこそが、愛を慈しむ、そんな人間の心の真実なのだ。

そしていま、すぅめたるの天使の声が世界を包んでいく。

その歌声の前に、そして人々は、
狭視的な自愛的な独善の狂騒の中で、
すっかりと忘れていた、なにかに気付かされる筈だ。

つまりはそう、美しいということは、素直に、とてもとても、素晴らしいものなのだ。
その、美を、愛する、その気持ち、なのだ。

このすぅめたるの歌声こそは、普遍である。
人類の中の誰もが内含し、そして誰もが望みながら、
何故か決して手に入らなかったもの、その明らかなる具現化である。

世の中が、人間が、美しくあって、なにが悪い?

それに人類が気付いた時、それを気づいてもらうために、
ベビーメタルがある。すぅめたるがある。

そしてあの広島のライブ、
この、すぅめたるの天使の歌声、そのシャワーに包まれた人々、
そのすべてが、確信しただろう。

世界が求めているのは、
この現代が最も必要としているのは、
まさに、この、天使の歌声、なのだ、と。

ベビーメタルは世界を超える。
ベビーメタルは世界を包む。
ベビーメタルは必ずや、世界を愛で満たす、
その存在になる、そう確信する。

ベビーメタルのライブの度に、
世界中のありとあらゆるところ、
北京の天安門広場から、アテネのシンタグマ広場から、
メキシコ・シティの国立王宮前広場から、
そしてニューヨークのタイムズスクエアから、
ロンドンのハイドパークからパリからローマから、
そしてもちろん、広島平和記念公園前からに、
巨大な特設モニターを設置しては世界同時のライブ・ビューイング。

この広島公演の一大ステージにおいて俺達が見たものは、
まさに、世界征服、あるいは、世界をTHEONEに結びつける、
その確実な未来像ではなかったのか。

これだったら行ける。
ベビーメタルであれば、世界をひとつにできる。
その可能性が、まさに具体的な姿として、思い描くことができるじゃないか。

いやはや、俺達は、まったくもってとんでもない怪物を世に送り出すことになりそうだ。

ベビーメタルの世界征服がいま、本格的に始まろうとしている。

そして繰り返す。

俺達はそんなベビーメタルの一部、
そう、俺達こそが、ベビーメタルなのだ。
すぅめたるの覚醒の中で開眼を見た俺たち、
そんな俺たちひとりひとりが、世界を愛で包む、
その一旦を担う、それこそが、ベビーメタル・レジスタンス、
その壮大な戦いの、真実なのだ。

改めてこの広島の公演、
ベビーメタル、そして神バンド、
そしてそれを支えた鉄壁のチーム・ベビーメタルの皆様、
そしてなにより、このあまりにも素晴らしい瞬間を創出した、
二万数千のメイトの方々に、心からの尊敬と、親愛と、感謝を持って、
WE ARE BABYMETAL 
WE ARE THE ONE、
その言葉を、分かち合いたい。

とそんな予定調和的なところで、
この長い長い駄文を締めくくりたい。

あああ、これでしばらくネタも尽きた。

ニューヨークにもようやく、冬の匂いが漂い始めた。
摩天楼の間を疾走る木枯らしに煽られながら、
次にベビーメタルに会えるのはいつのことなのだろう。
その日を、待ちわびるばかりである。

では。




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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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