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祝・巨大キツネ祭り放映 そのニ ~ 一夜明けての後出しジャンケン。狐火弁解戯言その羅列

Posted by 高見鈴虫 on 24.2017 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
はあ、どうもどうも、メリクリです。はいはい。
いや、そう、そうなんすよ。
はい、ご察しの通り、クリぼっち。
いやあ、かみさんがね、
また、里帰りという奴でさ。

で?俺?俺は日本に帰らないのかって?
いや、ほら、俺には、この犬、
そうこの唯一絶対の相棒がいる訳でさ。
何があっても、こいつをひとりにはできない。
例え世界が滅んだって、
俺とこの相棒は、絶対に一緒、片時だって離れない、
その覚悟に、揺るぎはない!

と、そんなところに気合込めてもしょうがないのですが、
でまあ、そんなクリぼっちの不幸中の幸いという奴か、
鬼の居ぬ間の命の洗濯、という訳で、
はい、このベビーメタル・巨大キツネ祭り、
そのWOWOW放映映像、
しっかりと青デロプレーヤーを経由して、
その大型モニターとそしてBOSEの特大スピーカーで、
思い切り、はい、思い切りの大音量!!!

というのも、このクリスマスの連休時、
このあたりのユダヤ系の金持ち連中は、
キリストさんの誕生日?
んなこと知った事か、とばかりに、
世界のどこかへバケーション、
それが当たり前田の標準モード。

そう、ここアメリカでは、
クリスマスっていうのは、キリスト教徒たちの、
ごく宗教的な祝日、という意味合いが強くて、
それはつまりは、極家庭的、宗派的な祝祭。

という訳で、家族もなくキリスト教徒でもない
俺たちのような流民たちにとっては、
それはただ単に、ただのお休み、
それ以上でも以下でもなく。

という訳で、この俄に静まり返った摩天楼の空谷、
犬とふたりぼっちで取り残されては、この静寂の底。
まるでそれは、吹雪の登山路で道を見失った遭難者たちのように、
雪洞の中に身を寄せ合っては息を顰めながら、
吹き荒ぶ風の音を聞くばかり。

なんてそんな救いようのないクリスマス、
ここまで祝祭モードから徹底的に見放された輩は、
ニューヨーク広しと言えども俺一人、
と、そこまで割り切っては、
えーい、それならそうで、こっちにも考えがある、
とばかりのちゃぶ台返し。

やにわに開け放った窓から空に向けて、
天に届け、とばかりに、
このベビーメタル・ビッグ・フォックス・フェスティバル、
その音量を、ぐいとばかりに跳ね上げれば、
夜更けのマンハッタンのビル街に、
これでもかと響き渡ってはこだまするベビーメタル・DEATH。

見たかニューヨーク、この日本男児の底力。
喰らえ、この世界一のサウンドを!

ベビーメタル、誰がなんといっても、世界最高DEATH!




と、まあ、そんな感じの、ニューヨーク、ひとクリぼっち。

まあ相変わらず、と言ったら相変わらず、なんですが。
で、この巨大キツネ、その珠玉のライブ映像、
まさに世界最高のクリスマス・プレゼント、
はい、観続けております、永遠と、エンドレスで、夜を徹して。
はい、満喫しております、心の底から、魂のすべてを震わせて。

でさ、あの、そう、このヘビーローテーションの中で、
実は、ちょっくらと、気付いたこと。

初見のとき、つまりは、
激情に駆られながらかの動画サイトに齧りついていた時には、
いかにも、アイドル的な、なんてことを書いたかと思うのですが、

ー> 祝ベビーメタル・巨大キツネ祭り放映 ~ 世界最高のクリスマス・プレゼントに大感激!

もしかして、それ、おおおおおきな、大間違い?

実はさ、そう、このWOWOWの海賊動画、
窓を全開にしては、天に向けて、
特大スピーカーからの思い切りの大音量、
なんてのを続けていたら、

あり?この音、中出しのイヤフォンで聴いていたときと、
ちょっと、まったく、ぜんぜん、違う・・・
これ、違うよ、違う、ぜんぜん、違うんだよ!!









そう、この珠玉のWOWOW映像、
巨大キツネ祭り IN JAPAN。

これ、初見の時には気づかなかったんだけど、
特大モニターにつないでは、そして、なによりそのBOSEの外出し音響セット、
このスピーカーから、思い切りに空気を震わせて、大音響で、
とやった途端・・・
ええ!? その音、ぜんぜん、違う!

そう、改めて言うまでもなく、
イヤフォンでの中出し音響と、外出し、つまりは空気を震わせる音、
その厚みが広がりが、全然、違う。

で、俺的には、やっぱり中出しイヤフォン、よりは、
むしろ、雑音も込み、近所迷惑上等御免候の、
この外出し音、これに勝るものは、ない!訳でさ。

で、前々から言っているように、
ベビーメタルって実は、本来的に中出しの音だよね、と。

つまりこの、マニュピレーターも込みでのコテコテの作り込みから、
その微妙な微妙なタッチ!まで。
その全てが、緻密に計算されつくした、中出しの音。

とまあ、そんな認識であった訳なんだけどさ。
ただ、その音が、ライブになるとまさに、ドラスティックに豹変する、
それこそがベビーメタルの魅力、その凄み、なんだけどさ。

で、今回のWOWOWでの放送。
なんだよ、やっぱり、その音、凄く、お茶の間向けのアイドル仕様、
なんてことを思ってもみたんだけどさ。

それが、実は、一応、最新式、ではないにしても、
それなりに、俺なりの気に入った音、
つまりは、BOSEのスピーカーなんてものを通しての、
その、音、なんだけどさ。

え? なにこれ・・

そう、テレビ用に、ボリュームを一応は、万人モード、にしていると判らない、ながらも、
それを、ずい、ずい、ずい、ずいと、
音量を上げに上げ続けて、とやればやるほどに、
え? すぅの声が、どんどん後ろに、遠ざかっていく!な訳なのである。

ええ?すぅの声が、遠ざかっていく?

そう、そうなんだよ。

音量を上げれば、上げるほど、ターギ、つまりは、ギターが前に来る。
それはまるで、ラインから、直録り、ぐらいの生々しさで、
目の前に、ガンと、鎮座まします、のではあるが、

ふとすれば、すぅの声が、
ライン録りのその直音から、どんどんと遠ざかっては、
その声は、まさに、あの瞬間に観客席に響き渡っていた、
そのエコー満載の天井マイク、つまりは、生音、肉声、そのもの、と!!!
それがまさに、とてつもない空間的な広がりのなかで恍惚と響き渡っては、
まるで世界を包み込むような・・・

え?・・・ 

いや、実はさ、
中出し、つまりは、イヤフォンで聞いていたとき、
すぅの声があんまりにもクリアに通っているんで、
ああ、やっぱりこれ、テレビ用に、音を被せた、
その修正、というよりは、ばっちりお化粧済み。
つまりはそのお色直しに、ちょっくら時間がかかっちっち、
この時間差攻撃は、つまりはそういう理由なのかな、
なんとことを、思っても、みなかった、のだが。

えええ!?
これ、この、妙に、遠い声!
これって、まさに・・・・
生音の、肉声、 その実況録音?・・・!!!!!

そう、このマニュピレーターとの完全融合のベビーメタルの音、
先日の広島における、生ピ、そして、ストリングスの起用の英断、
それ以前、つまりこの巨大キツネの頃は、
嘗てからの化学調味料・添加物ばりばりの、
まさに、人造味覚、その集大成であった、その筈、なんだけどさ・・

そう、俺、前にも綴った覚えがあるんだけど、
ミュージシャン、その楽器職人のプライドにかけて、
その音色:ねいろ、その音色:おんしょくに、
手を加えられるのを、実は、凄く凄く、嫌がる、その筈。
まあねえ、そう、プロだしさ。つまりは仕事でやっているんだから、
クライアント様のご意向があって初めて、とは重々承知しながらも、
いざ、ミックスダウンの始まったその音が、
みるみると、無残な変貌を遂げ始め、

いや、いや、いや、いや、いや、それ、違うだろ!
違う違う、その音、俺の音ぢゃ、ねえだろ! と、
思わず、それが口から出かかっては、
深呼吸を繰り返しては、奥歯を噛みしめ。

そんな経験、誰にだって、あるだろ?と。

そう、ミュージシャン、
そのプライドのすべては、グルーヴと、そして、音色。
それがどれほど危険な、そして執拗な罠だと知りながらも、
俺のこのスネア、そしてバスドラ、
どんな最新鋭のPAよりも、イコライザーでも、
この生音に、勝てる音は、存在しない!
そのプライドがあって、初めて、と。

で、改めて、生音で聴いた青山さんのスネア、
あのカンカンに張り切ったリムショット。
本当の本当に、実に実に、
とてつもなく良い音がしていたなあ、と。

で、そんな危険な危険な生音至上主義、
それがどれだけリスキーなものであるかは重々承知しながら、
ミュージシャン、やっぱり、PAを通さない生音、
その音色に、プライドを持って初めて、それに変わりはない。

で、そう、俺は予言していた。

すぅメタルも、きっと、その境地に至る。
至ったときが、迷いの始まりである、と。

と、そんな思いをつらつらと辿りながら、
改めて、このWOWOWの音、このすぅめたるの声。

それって、まさに、会場中の、その天井の天辺で音を拾ったっていうぐらいに、
まさに、生音、その肉声、そのもの、と。

ただ、あのすぅちゃんの事、
スタッフの方々には、そんなワガママは、
一切、一言も、口に出さなかった、その筈。

ということは、これ、
まさに、現場、つまりは、その道のプロ、その専門職バリバリの、
そのプロフェッショナルのプロフェッショナル、
技術屋のプライドのすべてを賭けての、
そのご判断であった、と。

つまりは、このすぅめたるの肉声、
どんな化粧直しよりも、どんな被せ:オーバーダブ、あるいは皿回しよりも、
このすぅめたるのライブでの生音、その一発録りが、
そのすべてを凌駕していた、そのなによりの証拠、と。

そう実はさ、シンコペーション。
前の、4の歌にくらべて、あり?すぅの声、奥に引っ込んでね?と思った。
で、あらためて、ボリュームを上げて下げて、
で、改めて、最初から、聞き直してみた。

そう、実は、このWOWOW映像、
前回の初見の感想雑文でも触れたように、
前半は、アイドルっぽく、にぎり、
そして、中盤から、徐々に徐々にの本領発揮、
そして後半のあの、怒涛のラストスパート、
その過程において、実はあざとく、神バンドの音を、
最初は抑えめから、徐々に徐々に、ボリュームアップとか、
されているのかなああ、なんてことを、思っても見なかったのだがだがだが。

違う。それ、違う。

これ最初っから、最後まで、まさに、すぅめたる、
その生音、肉声、一発本番、生撮り上等の、直球のストレート。

で、あらためて、うめえええええええええ!

この人、なんだって、これほど、歌が上手いのか!

思わず惚れ惚れ、そして涙がじんわり。

神だよ、神、この人こそは、正真正銘の神様、そのもの。

ただ、これさあ、
現場ってか、音楽やってないやつ、判らないだろうけどさ。

そう、俺がベビーメタルを、やれ神憑りだ、天才だ、
神童だ天童だ、メシアだ、救世主だって騒ぎ立てるのを、

バカかこいつは、また妙な薬でもきめてるんじゃねえのか、と嘲笑っている諸氏。

それはね、つまりは、現場の音を、知っているか、知っていないか、その違いだろ、と。

で、現場の音を知れば知る程、この人達、
つまりは、ベビーメタルと、神バンドという人たちが、
いったい、どれだけ、凄まじいことを、
あなたたちの目の前で、ともすればあっけらかんと繰り広げているのか、
その事実に、その奇跡に、まったく気が付かない、それだけだろ、と。

これさ、やってる奴、少しでも、音楽をかじったことがあるやつ、
それも、ステージというあの土壇場の一発勝負、
その待ったなしの超ギリギリの極限状態の中で、
己の実力を出し切ることが、どれほど難しいことであるのか、
それも、あろうことか、その極限状態において、
神憑り! なんてことを繰り広げることが、
いったい、どれだけ、奇跡に近いものであるのか。
それを、つまりは、己の限界を、思い知って、初めてだろう、と。

そう、あなたが、良いの悪いの言っている、このベビーメタル。

音楽を生業にしている、誰に聞いてもよい。
この人たち、やっぱり、天才だと思う?と。

いや、違うな、と言ったら、その人は曲者、あるいは識者。

この人達、天才でもなんでもないよ。
ただ・・・ ただその真剣さ、その練習量、
それが、まさに、半端ではない、それだけの話、なんだろうけどさ。

だったら、なんであんたが、ベビーメタルになれない訳?

そんな意地悪な質問に、すべてのミュージシャンがこう答える筈だ。

それは判ってる、それは判ってるんだけどさ、
でも、できない・・ できないんだよね、現実問題。
つまりは、経済的理由ってのは抜きにしても、
なによりもその日々の練習の積み重ね、
その飽くなき、終わりなき練習の中で、
モチベーションを、ポテンシャルを、保ち続けることが、
いったいどれだけ難しいことか・・

なら、どうして、ベビーメタルには、それができる訳?

それは・・・ とすべてのミュージシャンが、絶句を、する、筈だ。

それが、謎なんだよ。
だから、俺は、ベビーメタルに触れたくない、考えたくない、
あるいは、こいつらに対峙した途端、
俺は、ミュージシャンを諦めるしか、なくなってしまう、
それが、怖いんだよ・・

ははは、どう?まさにそれが図星、本気の本気の、本音、じゃね?

つまりは、本気のまじで才能のずば抜けた人々が、
あろうことかその才能の上に、
常人では考えられない練習に練習を積み重ねては、
まさに、神業の域まで達してしまった、その姿を前に、
俺は、この人達を知ってからすでに数年、
その間に、俺は、いったい、なにをしていたのか・・
その、自己嫌悪に耐えられなくなる、
その気持ち、実は誰もが、共有するもの、なんじゃないのか?

という訳で、そう、俺がすぅちゃんをこれほどまでに敬愛するのは、
まさに、それが理由。

その眼差しが、その髪が、唇が、あるいはそう、
ゆ、ゆ、ゆ、揺れているのか、その、あの、かの、お、お、お、お、
そんなことに、目が行かないか、と言えばそれはさすがに嘘になるが、
そう、俺にとってのすぅめたる、この人は、まさに、音楽の聖人!なんだよ。

これほどまでに、ピュアに、真剣に、真摯に、実直に、
音楽というものと、真っ向から向き合ってきた、
これほどの逸材を、俺は他に、知らない。

それはまさに、クラッシック界、
つまりは、世界中の神童という神童たちが世界の頂点を目指して凌ぎを削る、
あの、技の極道、その極みの中の極み。

そして、このすぅめたる、
まさに、その域、あるいは、多分、それさえも凌駕している、
その筈。その確信。

そう、学生時代にバリバリの体育会であった諸氏であれば、覚えがあるだろう。

今日は試合だから、楽でいいな。
おお、なんか朝から元気がありあまっちまってさ、
おお、調子狂っちまうぜ。会場まで走っていった方が俺達らしかったよな。
おお、ならばこのパワーを、試合の中で、がっつりきっちり、炸裂させてやろうぜ、と。

それこそはつまりは、日々の練習が、どれほど過酷か、
その過酷な練習の積み重ねが、試合で炸裂するパワーの、その源泉である、と。

俺はすぅめたるを、そして、ユイと最愛、つまりはベビーメタルを、
実に実に、そういう人たちである、と思っている。

それは、芸術だスポーツだ、勝負事だ、美だ、視点の違いだ、
なんていう、ものではない。

それはつまりは、技、そう、技を極める、その極意、なのだ、と。

生まれてこの方、一度も技を極めようと思ったことがない、そんな輩には、
つまりは、どんなスポーツにも、どんな芸術にも、あるいは勉強、あるいは仕事にさえ、
いつもいつも、言われたことを嫌々やっつけているだけ。
なるべく効率よく、なるべく小賢しく、
なるべく、手間暇かけずに、簡単に、やっつけてしまう、
それを、スマートなこと、と、そう思っている方々。
そんな人々には、多分、この技を磨き続ける極道たちの、
その気持ちは、絶対に、一生かかっても、気がつかない、そのはずだ。

ただそう、見ろよこのベビーメタル。この姿。

これこそが、すべてのコスパをぶっ飛ばした、その技に対する極意、
そんな音の極道たちの、その真の姿、その美の、集大成なんだぜ、と。

ただ、誰もがそれを判っていながら、
しかし、そこまで出来るやつ、あまり、いるものじゃない。

あるいは、伊達や酔狂、あるいは、ええ格好し表層主義、の、
あるいはそう、打算や虚栄や恥や衒いや嘘やまやかしや愚痴や言い訳や、
そんなものを少しでも抱えている奴らには、それはできない、続けられない。

このまさに、禅の修験者を見るような極道性こそが、ベビーメタルを支える、その礎。

そしてそれに気付いた者たちから、かくも、これだけの評価を、
尊敬を、そしてなによりも愛を、勝ち取ることができる、その証なのだから。

それこそが、ベビーメタルが、
ここまで世界中のアーティストたちを魅了し、唸らせ、そしてぶっ飛ばし、
そして伝説的なまでの数々の天才たちから、
これほどまでの手絶賛を浴び続ける、その理由なのだ、と。

ただ、と、実は、ちょっと懸念していたことがある。

実はそう、実は、テニスやら野球やらサッカーやら、
あるいは、そう、その各種の楽器、そのそれぞれが持つ、罠。

つまりは、そう、ぶっちゃけた話、その持病という奴。

テニスに関して言えば、テニス肘、そして膝、そして肩、
サッカーで言えばなによりその膝。その腰。
拳闘士であれば、それは網膜剥離、あるいは脳障害。
すべてのギタリストはおしなべてその背骨が極端に弓形に湾曲をしているし、
ドラマーに関して言えば、それはまさに、腰、そう、あのヘルニア、という悪魔。

嘗ては天童と謳われた天才児たちが、
その素直な気質に赴くままに、
生真面目に生真面目に弛まぬ練習を繰り返してきた、
そんな未来のスーパースターたちが、
まさかのプロ・デビュー、それを目前にして、
いきなりの、ドクター・ストップ。

え?なぜ、なぜ、この時期に。

暫くは休むこと、と言われる。
例えこのチャンスを棒に降ったとしても、
いま休めれば、この先、何年でも・・・

ただ、若い才能はそれを許せない。我慢がならない。

勝ちたい、試合に出たい、ステージに立ちたい!

その一時の熱狂のために、
一生のキャリアを、無駄にしてしまう、のである。

特にそう、プロ野球ファンであれば誰もが知っているだろう。
日本においてあれほど輝いていたスーパースターたちが、
夢のMLB、その晴れ舞台に立ったその直後に、病院送りを余儀なくされる、
そのあまりにも過酷な運命の仕打ち。

そしていま、ベビーメタルというこの未曾有の天才集団を前に、
俺は改めて、老婆心ながらも、その不安を押しとどめることができない。

ボーカリストがいきなりのポリープを診断され、、
あるいは、あろうことが、奥歯が、すっぽりと、抜け落ちて・・
この世のダンサーというダンサーが、
おしなべて、その膝に、腰に、背中に、爆弾を抱えている。
そして、疲労骨折、
そして、いまや持病、というよりは、人生の伴侶とまでなった、
この関節の疼痛。

つまりはすべてのスポーツ選手、すべてのアーティストが、
試合では、ステージでは見せられないその影で、
そんな悪魔たちとの、共生を強いられている、その事実。

という訳で、ベビーメタル、その世界制覇を達成する為には、
なによりも、練習のやり過ぎに気をつける、
それができないのであれば、
いますぐにでも、専属・専任のトレイナー、
医術のプロフェッショナルを雇うべきだ、と。

そう、それはあの、テニス界の伝説、ロジャー・フェデラー。

テニス界の絶対王者としていまなお君臨し続けるこの巨人。
ロジャー・フェデラーの強さの秘密が、
その才能に、そしてあの辛辣な勝負師魂にあるのは確かだが、
なによりもそのロジャー・フェデラーを支え続けた影の立役者が、
実は、彼がアマチュアの時代から連れ添い続けた専任のスポーツ・トレーナー、
その功によるものだ、と知る人は少ない。

これまで幾たびかのインタビューの中で、
その秘密、その片鱗を、ぽろりと、伺わせたことがある。

引退を決意した杉山愛さんとのインタビューにおいて、
ねえ、愛さん、どうしてそんなに早く引退されるんですか?
まだまだばりばりにやれるじゃないですか。
だってさ、ロジャー、もう身体中が痛くてさ。
身体中が、痛い?
そうよ、もう歳なのよね、身体中が痛くて痛くて。
ねえ、あなただってそうでしょ?
いつもいつもそんな澄ました顔して笑ってるけど、
実は筋肉痛で、身体中が痛くてたまらない、きっとその筈。
ベテラン選手の宿命よね。
え?とロジャー。なにが?
なにが、って、この筋肉痛よ、筋肉痛。
いや、ボク、筋肉痛、ぜんぜんないんだけど・・・

あるいは、かのウィンブルドン、
あの伝説的な死闘でついに、ラファ・ナダルに敗れ去った時、
悔し涙を噛み締めながら、しかしロジャーはこう言い放ったものだ。

チャンピオンになるのは、運とガッツがあれば、誰にでもなれる。
ただ、チャンピオンであり続けるること、
その座を維持することは、誰にでもできることではない。
ラファはいま、その事実に気づいて慄然としている筈だ。

その言葉の意味すること。

それは年老いたチャンピオンがその座を失っての捨て台詞、
そんな意地悪な陰口を叩かれる、それは承知の上でのこの言葉、
その言葉の意味を、なによりもラファ・ナダル自身が、
骨の髄まで思い知らされることになった。

スター選手として世界中を飛び回っての試合からまた試合の日々。
身体中が悲鳴を上げては休息を求めながら、
それができない、どうしても、どうしても。

そんな過酷な死のロードの中で、
ついには膝を病み、肩を壊し、腰がやられ、
満身創痍の全身がずたぼろの中でも、
戦って戦って、勝ち続けることを強いられる、
つまりはそれこそが、チャンピオンの宿命。

そしてラファは敗れ去り、
そして、その座を奪い去ったジョコビッチは一瞬のうちに燃え尽き、
そして空いた王座に、再び返り咲いたロジャー・フェデラー。

その強さの秘密がなんであったのか。
そしてこの、奇跡のような長寿、その秘訣がなんであるのか?

俺はそのインタビューを見た覚えがある。
それはロジャー・フェデラーが期待の新星として現れた、
その直後のインタビュー。

試合の辛さなんて、練習の辛さなんて、
その後のストレッチを思えば、屁みたいなものだ。

ストレッチ?

そう、ストレッチ。
ほら、あの意地悪なトレーナーから、
毎日毎日、いじめ抜かれているんだ。
あの辛さを思ったら、試合なんて、練習なんて、屁みたいなものさ。

そう、ロジャーは、その地獄の苦しみのようなストレッチ、
その、ショック療法にも似た、スポーツ・マッサージ、
全身の筋肉という筋肉を絞り上げるだけ絞り上げ、
伸ばして縮めて揉みしだき、
それを、日々の日課としていたのである。

あの、猫、あるいは、ライオンを思わせるしなやかな動き、
まるでステップを踏む、どころか、宙を浮くような、あの奇跡のフットワークが、
つまりそう、この冗談めかして語った、日々の地獄のストレッチ、その賜物であった、
その事実に気付いたのは、少なくともあの時代、不動のチャンピオンでありながら、
その実は、日々、腰の臀部の激痛に地獄を這いずり回っていた、
あのアンドレ・アガシ、ただひとり、ではなかったのだろうか。

という訳で、騙された、と思って聞いて欲しい。

すぅに、ユイに、最愛に、いますぐにでも、
専門の医学トレーナーをつけてやって欲しい。

すぅには、メトロポリタン・オペラの専任医を、
そして、ユイには、最愛には、まさにブロードウエイの、あるいはボリショイバレーの、
その影の屋台骨を支える、あの筋金入りの専門医たち、
或いは寧ろ、日本のスポーツ界
その第一線で活躍するスポーツ・ドクター、トレイナー。

ベビーメタルという、俺達がここまで愛して愛して愛しぬいた、
その稀代の天才児たち、
その才能を潰えさせない為にも、
世界指折りの専門医、その道の技術の達人たちを、
すぐにでも、雇い入れるべきではないのだろうか。

ジャンピー膝かな、とかのダンス婆あがそう呟いた。
一番つらいのは、膝だよね、そう、膝。
腰はほら、坐骨神経痛、ヘルニア?
あれは、背骨と骨盤、その支点だからさ。
あれは、日々のマッサージ、その背骨の矯正を怠らなければ、
治そうと思えば治せる。
ただ、膝はキツイよね。本当に。
それはダンサーであれば誰もが知っていること。
発端は膝の痛み、その膝を庇おうとすればするほど
腰に踵に背筋に首に、その負担がかかり、その悪循環。

日々ストレッチを忘れずに。
ビフォー、そしてアフター、
そのストレッチに、練習以上の時間をかけること、
それは判ってるんだけどさ。
ただね、そうダンサーたち、練習と言ったらまさに無我夢中で、
そして限界ぎりぎりまで、ついついやり尽くしちゃうのよね。
で、そう、その結果が、これよ、これ。全身くまなくサポーターだらけ。

手術をしたらおしまいだからね。
例え痛みを取り除くだけ取り除いても、
一度メスの入った身体は、まるで空気の抜けた風船。
そうなったらなにもかもがおしまいだから、
どれだけ痛くても辛くても、我慢に我慢を重ねて。
そんな我慢が、他に知れたら、影でなにを言われるか判らないしさ。
だから、出さない。意地でも、出さない、誰にも言わない。
そう、ダンサーなんてそんなもの。
痛みを抱えていないダンサーなんて、わたしは信じない。
そんな人、ひとりだって居やしないんだから。
ただね、そう、わたしたち、こう見えても、夢を売るのが商売だからさ。
だから見せない。誰にも、意地でも、絶対に。

そう言えばさ、この間紹介した奇跡のマッサージ師。
以前、ふとしたことから、
ニューヨーク・シティ・バレーのダンサーを治してやったその途端、
ニューヨーク・シティ・バレーの全員が、次から次へと押しかけて来ては、
それが毎日毎日、朝から晩まで、ひっきりなしに。
つくづく、ダンサーっていう人々は、
とてつもなく過酷な日々を送ってるんだなってさ、
感心してたよ。

そう、まさにそれ。まさにそれなのよ。
この痛みを治してくれる人がいたら、
いくらだって払う、どんなに遠くにだって出向く。

そうそう、あのマッサージ師のとっつぁん。
今日は西海岸から、今日はヨーロッパからアジアから、
世界各国から、持病に死ぬ思いのアスリートたちが、
毎日毎日、引きも切らないって。

つまりはそう、世界中のプロというプロが、
そんな痛みの中で生きている、そのなによりの証拠なんだよね。

で、どうなの、あれ以来。

あれ以来、治ったよ。ってか、治りつつある。そう、まさに奇跡のように。
最初はほら、あんなところだしさ、しかもあんな怪獣みたいな人だしさ。
このままレイプされてきゅっとひねられて、終わったら海にドボンか、
なんてこと思わないでもなかったけどさ。
その効果、覿面だったよ。まじで、死ぬほど嬉しかった。
本当にありがとう、って、あんたに礼を言ってもしょうがないけどさ。
ただ、あの人の言ったことはすべてが本当。
時間をかけて、じっくりじっくり、すこしづつ治す。治し続ける。
それ以外には方法がないみたい。

つまりは痛みとともに生きる。

痛みと、そして、専任のスポーツ・マッサージャー、そのコラボ、二人三脚。
技の道に生きるっていうのは、つまりはそういうことでもあるのよね。

という訳で、若き三姫たち、いまはまだ気づかないかもしれない。
ただ、この世に存在するすべてのアスリートが、ダンサーが、アーティストが、
いずれは至る道、その執拗な罠。

その地獄に引き込まれない、そのうちに、
知恵ある大人たちは、彼女たちに善なる道を、指し示す義務がある、と。

という訳で、クリスマスからまったく縁起でもねえことを、と舌打ちをなさるなかれ。

俺はこの最低最悪の老婆心を、
なによりのクリスマス・プレゼントとしてご贈呈申し上げたいと、
実はそこまで思っている。

という訳でコバさん、
ここまで育てた逸材達だ。
その輝ける未来を、その無限の可能性を守るためにも、
専任トレーナーの雇用から日々の精密検査まで、
それはまさに、アーティストというよりはスポーツ選手並に、
厳重に目を光らせ続けること、お頼み申し上げましたぞ、と。



という訳で、なんか妙な話に落ち着いちゃったよな、
まあ、毎度毎度といえばその通りなんだが。

で、なに?スポーツ・アスリートでも、アーティストでもないただのおさん風情が、
それでも、日々、腰の痛みに死ぬ思い?

だったら、まずは、一日飯を抜いてみること、
そして、リンゴ酢、
それがなければ、黒酢を一日、スプーン大さじ一杯、
コップ一杯の水で、ジュースで、飲み下すこと。
それで変わる、その筈。

え?それでも治らなければ、まあその時には諦めて、ニューヨークに長期休暇、
その覚悟を決めるしかないかもな・笑

その時には、グリニッジ・ビレッジの萎びたカフェでエスプレッソを啜りながら、
あるいはダウンタウンのアイリッシュバーで黒ビールで乾杯しながら、
いまだから話せる本音談義。

兄弟、あのよ、あの時、そう、俺達が二十歳、あるいは一八歳の時に、
死ぬ気でなにかをやり遂げる、その覚悟さえあればさ、
ベビーメタルにはなれなかったにしても、
もう少しはましな人生があったのかな、なんて思わねえでもねえんだがよ。

ただよ、兄弟、あの頃だって、実はそれが判っていながらもさ、
だがどうして俺たちにはそれを貫くことができなかったのかな?

つまりは、ビビリだろな。恐れ。
そう、俺達はいつもなにかを、恐れてたんだよ。

ああ確かにな。でもさ、それってなにに対する恐れだったんだろうな。

つまりは、なんていうのかな、そう、失敗とか、今後のこととか、
あるいは、失うものとか、みすみす取り逃がそうしているなにか、とか。

まああの頃はなにもかもが未知だったからな。
たぶん、その未知なるものへの恐れだったんだろうな。

そんなものさ、ビビろうが、ビビらなかろうが、結果は同じ、だったのにな。

そう、それが判らなかった。それがなによりのしくじりの元。
あの時、ビビリさえしなければな・・・

いったいなににびびっていたのか、それさえも判らなかったっていうのにな。

で、兄弟、そんなしくじり先生の良い見本たる俺達が、
いま、ベビーメタルに言ってあげられることっていったら、なんなのかな。

それはよ、兄弟、その言葉はただ一つ。

ビビるな、ベビーメタル、なにをも恐れず!なににも臆せず。

YーOーLーO 

YOU ONLY LIVE ONCE!

人生は一度きり、だぜ。

太く生きても細く生きても、人生はたったの一度きり。

やるだけやって、やりきって、やり遂げる、それのみ、と。

ただ、そのためには、忘れるな、YーOーLーO 、

人生は一度きりだ、ならば、ビビるな、なにをも恐れず、なににも臆せず。

そしてできることなら、俺達のような爺いの老婆心、
そのしくじり先生の苦渋の言葉に、ちょっとばかりでも耳を傾けること、
それをもしかしたら、スマートと、言うのかもしれない。

とまあ、そんな感じで、魂の友よ、語り合おうぜ、夜を徹して。

夜更けのニューヨーク、ダウンタウンの裏通りの奥の奥から、
だみ声でがなりたてる、RORが、OH OH OH と聴こえて来たら、
それが俺たちだ。仲間になろうぜ!

ベビーメタルが世界を繋ぐ、国境を越え、時空を越え、そして世代をも越えて・・


改めて、ハッピーホリデー
そして、VERY MERRY BABYMETAL

愛よ 地球を救え!


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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