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春の日曜日の午後の地獄のヒップホップ・ドライブの

Posted by 高見鈴虫 on 06.2018 アメリカ爺時事   0 comments
よく晴れた春の日曜日の午後、
ご近所の犬仲間であり、著名なバレエ評論家でもあるエレイン婆さんから電話があって、
犬たちを連れてビーチにドライブに行かないか、なんて話。
で、その車の中で、いきなり、ヒップホップ、なんてものをかけられてぶっ飛んだ。

ヒップホップ?なんだってあんたがヒップホップなんて聴いてるんだ?

そう、エレイン婆さん、職業柄その専門とするところはクラッシック。
これまでのドライブの際にもそこでかかっているのは大抵がオペラ、と決まっていた筈。
まあ俺としてもそれほどまでにオペラが好きという訳でもないが、まあドライブには邪魔にならなくて良いね、ぐらいなところであったのだが、
そんなエレイン婆さんが、よりによって、ヒップホップかよ、と。






ヒップホップを聴いたのは実に久々であった。
そして改めて言うまでもなく、
俺はこのヒップホップという音楽が、心の底から嫌いであるという事実をこれでもかと再認識させられることにもなった。

俺はヒップホップが嫌いだ。
そのいかにもチープなデジタル音から、
この知性も理性も構築性も、センスも思考も
音楽的のごく初歩的な要素さえ何一つとして何も含まれていない、
夢も希望も未来も将来も、何一つとしてなんの展望もポテンシャルも見えない世界。
それはただ、ゲトーの廃墟に蠢く棄民された知恵足らずの出来損ない達、
そんな亡者たちの呪詛、或いはそれは人間以下の妖怪人間達の野獣の咆哮。
そんなものを両耳から同時に聞かされているような、あるいはそう、それはまさに、動物園のサル山のヒステリックな嬌声そのもの。
その耳障りさ、その苛立ち、そのあまりの救いの無さがまさに半端ではない訳で、
それは身体中の神経という神経を逆撫でする脳味噌うねうねの殺人超音波、
つまりはこのよく晴れた春の日曜日の午後、
BMWの後部シートに犬達を乗せて、
ロングアイランドの別荘に週末ドライブ、
そんな雰囲気からは、このヒップホップという音楽とその世界、
限りなく遠い。余りにも遠すぎる訳だ。

という訳で、思い切りの苛立ちを込めて、
いったいどんな理由でこの猿の惑星を聴いてる訳か?
と、尋ねてみる訳だが、

エレイン婆さんはまったく信じられないことに、
この殺人超音波的なまでのをヒップホップを前に、なんとも神妙な様子で耳を傾けている。

ああ、これね、と少し置いてからエレイン婆さんが答える。

これケンドリック・ラマーよ。ピューリッツア賞の。

ピューリッツア賞?
ピューリッツア賞って、あの、ジャーナリストの、報道の、沢田教一のって、あれだろ?
で、そんな権威あるピューリッツア賞と、
この猿の惑星が、いったいなんの関係があるんだよ、と。

そう、このケンドリック・ラマーっていうラッパーが、受賞したのよ、ピューリッツア賞の音楽部門。

ピューリッツア賞に音楽部門があるなんて知らなかったが、
で、なんでそれがよりによってこの猿の惑星なんだよ。

そう、そうなのよ。
これまでのピューリッツア賞って、
ほとんどがクラッシックか、
よほどくだけても、ジャズが良いところだったのが、
この間のピューリッツア賞、
なんといきなりこのケンドリック・ラマーが受賞したの。
それっていったいどういう訳なの?って。

たしかにさ、いまのアメリカの音楽業界、
なにもかもが、ラップ、ラップ、コクジンばっかりだよな。
で、どうなんだよ、あんた好きなのか、このケイブマン・ミュージック。

好きな訳ないじゃないの。
これが音楽だとはどうしても思えない。
ただね、
ただいったいどういう訳でこの原始人音楽が、ピューリッツア賞を取ったのかと思って。
でも、あなたは好きなんじゃない?黒人系の音楽、好きそうじゃないの。

いや、俺が好きなのは、ファンクやらソウルやらで、
最近のヒップホップは、嫌い、というよりも、正直言って気が狂いそうになる。

あらまあ、そう?あなたならなにか知ってるかと思ったけど。

俺が、ヒップホップを?
正直言って、俺はヒップホップが流行り始めてから、
最近の音楽という音楽を、一度もまともに聞いていなんだよ。
こんなもの音楽とは思わない。
こんなものを音楽と一緒にされては困る。

だったら、なぜ?なんでこんなのが、
ピューリッツア賞なんて取らなくっちゃいけない訳?

だから、と思わず。






だからさ、それってつまりはいまの音楽業界で起こっていること。
ぶっちゃけ、馬鹿の馬鹿による馬鹿のため、
この時代、もうそんな馬鹿なコクジンぐらいしか、
音楽に金を払ったりはしなんだろう、と。

だってさ、この時代、もう誰も音楽になんて金は払ってない訳だろ?
俺だって、大抵の音楽はYOUTUBE。
CDを探すよりも、あるいはこれまでしたためてMP3のコレクションのサーチをするよりも、
YOUTUBEで検索かけちゃったほうが早いんだよ。
つまりは、音楽なんてすべて無料:ただ。
それが現代の常識。
その状況が良いの悪いの、
あるいは、ミュージシャンのコピーライトの、
だったらミュージシャンはどうやって収入を得るのか、って問題もあるけどさ。
ただ現実問題として、いまの世の中、音楽にわざわざ金を払う奴なんていない。
で、そんな状況の中で、
それでも音楽で金を儲けようとすれば、
音楽を無料でゲットする方法さえも判らない馬鹿、
YOUTUBEの検索の仕方も知らない知恵足らずしか、
わざわざCDを買ったりとか、
ITUNEに金を払ったりとか、しない訳だろ、と。

ただ、音楽業界そのものは、いまだにその時代の変化、
つまりは、インターネットの普及によって、音楽がただになってしまった、
その状況に適応できていないまま、古き良きビジネス・スタイルに固執するばかり。
つまりはこの時代の変化の中で、いかにして収益を得るか、
そのビジネスモデルの転換がまったく追いついていないんだよ。

そんな訳で、いまだに音楽なんてものに金を払ってくれているのは、
つまりは、インターネットの使い方さえ知らない知恵足らずばかり。
つまりはそう、コクジン、だろ?

で、知恵遅れ的なまでに時代に乗り遅れた業界そのものも、
そんな馬鹿なコクジンに媚びを売っては、騙してすかして銭をまき上げる、
それぐらいしか、音楽で金を儲ける方法が見つからなくなってるんだよ。

つまりはその時代遅れな業界そのものが、
馬鹿が馬鹿を相手に馬鹿な商売を続ける、
そんなレベルに落ち込んでしまっているだけの話。

で、あんたも知っているようにそれは音楽業界に限ったことじゃなくてさ。

映画から、アートから、そして政治も含めて、
このインターネット時代における転換ってのが、まったく追いついていない、
その結果が、この音楽界のラップ汚染であり、くだらないテレビ番組であり、
クソつまらない虫国資本のCG映画だったり、
あるいはそう、寅ンプからネトウヨからネオナチから、
ぶっちゃけ世の中は、知恵足らずが知恵足らずを相手に知恵足らずな商売をやる、
それにすべての焦点が合わされてしまっている訳で、





で、ぶっちゃ、そういう知恵遅れでない普通人たちは、
勝手に無料で音楽を聴き、無料で映画を観ては、
テレビも新聞も読まずに、勝手に自分の世界に生きている、
ただそれだけの話。

なので、アカデミー賞だ?グラミー賞だ?ノーベル賞だ?
そんな大時代的にまで知恵遅れた奴らのことなんか、
いまの世の中、まともな知能を持った人々にとっては、これっぽっちも知ったことじゃねえんだよ。

という訳で、この原始人的な猿の戯言がピューリッツア賞、
ってのも、つまりはそういうこと。
時代遅れの知恵遅れの、馬鹿が馬鹿を相手に馬鹿を煽る、
その構図そのものってことなんだろ?

バカバカしくてやってられないってか、
俺もう、そういうことに愚痴を言ったりとかも心底うんざりでさ、
あんまり関わり合いたくねえんだよな、まじで。
なので、寅ンプだ?ネトウヨだ?
ラップだ?ヒップホップだ?ピューリッツア賞だ?
知ったことじゃねえって。
はっきり言って、世の中でなにが起ころうと知ったことじゃねえ、
ってのが、正直な気持ちなんだよね。
で、賭けても良い。世界中の、少なくとも大卒レベルのIQを持ってる奴、
そのほとんどがそんな感じ。
何から何まで知ったことじゃねえって思ってる筈だぜ。

こんな世の中、まともに相手にするだけ馬鹿さ。
世界は既に、馬鹿の馬鹿による馬鹿の為の馬鹿な世界、
つまりは、イディオクラシー的な世界にどっぷり浸りこんでる訳でさ。
どうにでも好きにしてくれよ、と思ってる。
俺は俺で好きにやるから、頼むから放っておいてくれ、ってのが唯一の望み、ただそれだけ。
→ IDIOCRACY:イディオクラシーを観る ~ バカのバカによるバカしかいない未来世界的現実

とここまで言い切ったところで、
俺はこの殺人超音波的なまでに耳障りなラップの流れる、
カーステレオのスイッチを、
これ見よがしに、ブチリ、と切ってやった。

コクジンだ?ラップだ?ヒップホップだ?
知ったことじゃねえよ。
生活保護でドラッグきめておまんこばっかりやりながら、
妖怪みたいに太り腐ったクズどもが。
世の中に不満があるならアフリカに帰れ、そこから一歩も出るな。

長い長い、それこそ、地の底に堕ちたような沈黙に包まれた車内。

シートの間から顔を覗かせた犬が、
ねえねえ、どうしたの?なにを怒っているの?
と心配げに鼻を鳴らしているばかり。

イディオクラシーよね。

そう、イディオクラシー。
世界が馬鹿ばかりになった、ただそれだけの話。
で、なぜか?
なぜ馬鹿が市民権を得てしまったのか?
つまりはそれが民主主義だから、なんだろうが、
いずれにしろ知ったことじゃねえよ。
馬鹿は馬鹿で勝手にどうにでも好きしてくれよって。
世界がどうなろうが俺はなにも困らない。
ただ、ラップなんていう音を聞かされていると堪らなく苛々するし、
寅ンプなんてのを見させられると、堪らなく腹が立つ。
ニュースを見ていても、心底脱力するばかりだしさ。
ただ、いいんだよもう、世の中は馬鹿の為にあるんだからさ。
俺が見ざる言わざる聞かざる、さえしていれば言い訳だから、
なにも見ないなにも聴かないなにも話さない、
それだけしていれば、なにがあろうと俺の知ったことじゃない。

という訳で、ベビーメタルな訳?

そう、そういう訳でベビーメタル。
ベビーメタルしか見ない、
ベビーメタルしか聴かない、
ベビーメタルのことしか、話さない。

で、あなたにとって、ラップという音楽は、
ベビーメタルの対極に当たる、と、そういう訳なのね?

なにが主軸になって対極と成り得るか、とは思うけど、
確かに、ラップという音楽は世界のなによりも嫌いだ、
ってことに、間違いはないよな。
コクジンのギャングスターのドヤ顔の戯言など、
いっさい聞きたいくない。
セックス・アンド・マニーのこと以外、なにも考えられない知恵足らずたちのことなど、
知ったことじゃない。知りたくもない、はっきり言って、
そういう奴らがこの世界に存在する、なんてことも、忘れたい、ただそれだけ。

そして再び、長い長い沈黙の後、
ふと、信じられないことに、エレイン婆さんが、
よりによって、そのラップ、
カーステレオのボリュームを、再びONにしたのである。





あのなあ、と思わず、そのスイッチを再びオフろうとしたときに、

ねえ、さっきからあなたの言っていたこと、
実はこのラッパーが、そう歌ってるのよ。

このラップが?世界がイディオクラシー、と?

いや、そうじゃなくて、
なぜ、世界がそうなってしまったのか、
つまりは、あなたの言う、その知恵足らずのニグロが、
なぜ、そこまでイディオットになってしまったのか、
それを歌ってるの。

ん?このラップが?

そう、このラップ、歌詞をよく聞いてみて。
ほら、この曲、

つまりはゲトーのしょーもない池沼ギャングが、
バブルバット:風船尻の女を取り合って、
ドッラグとセックスとせこい縄張り争いで、
しまいにポリ公にぶっ放なされた途端に、
やれ人権だ生活保護だで大騒ぎ。
つまりは、IT's Free swipe yo EBTと、






なんだけどね、そんなゲトーのギャングたちの暮らしが、
どれだけバカバカしくも執拗な現実なのか、
それがなぜ起こっているのか、
そこで暮らす人達が、いったいなにを思っているのか、
このラップ、そんな糞ゲットーの糞ギャングたちの、
その、心情吐露、なのよ。

で?で、なにを歌ってるんだよ。この糞ラップ。

だから、糞だって。クソクソクソ、この世の中は糞ばかりって歌ってるの。

だから、こんな糞のようなラップをやっているからいつまでたっても糞なんだろうが。

その糞のような糞ゲトーの糞ギャングが、この人生は糞だ、俺は糞だ、コクジンは糞だ、白人も糞だ、世界は糞だ、何から何まで糞だ、
と言いながら、そんな糞のような世界で、いったいどうしたら良いのか、
その葛藤を歌ってるの。凄いわよ、これ、この歌詞。

歌詞?ラップの歌詞かよ。

そう、この歌詞。凄いわ。ストーリーなのよ、この人のアルバム。
その曲のすべてが、次から次へとつながってるの。

つながってる?

そう、糞ゲトーに生まれて、ギャングになりたくもないのにならざるを得なくて、
ゴリラのような知恵足らずの仲間たちと、
ブタというよりは風船のように太りまくった女とに囲まれて、
そんなゲトーの中に押し込まれたままに通り一本を隔てて殺し合って、
ドラッグと、セックスと、ヒップホップ以外になにもない世界。
そんな中で、いったいどうすればよいのか、ただただ途方に暮れてるばかり。

で?

で、その答えをどうやって探すのか、この可哀想なギャングのニガーが、
いったいどこにたどり着くのか、それを聞いてたのよ。

で?

それを、あなたが、ブッチっと、切ってしまったんじゃないの。

だから、煩いんだよ、ラップってさ。
耐えられないんだよこのチープな音がさ。
耳障りで、苛ついて、気が狂いそうになるんだよ、まじで。

だったら、この曲が、ボサノバだとか、ファンクだとか、
あるいはヘビーメタルだったら良かった訳?

確かに、ボサノバやらファンクやらだったら、
まだ聴きがいもあったかも知れないけどさ。

それを、ヒップホップでやるってことに、意味があったんじゃない?

意味?このラップの意味?

そう、そのラップの意味。この人、このケンドリック・ラマーって人、
ラップに意味をもたせようとしてるのよ。凄いことだと思う。

つまり?

つまり、そう、あなたの言っていたこと。
この馬鹿の馬鹿による馬鹿のための世界に密封されて、
見ざる言わざる聞かざる、で、セックスとドラッグとヒップホップだけしかない、
そんなゲトーに押し込められながら、
いったいどうしたら良いのか、
つまりはそう、さっきあなたの言っていたこと、
肌の色とか、言語とか、が違うだけで、
それが、ヒップホップか、ベビーメタルか、が違うだけで、
陥っている状況って、誰もが実は、同じ様なところなのよ。

さっきのあなたの話、
世界がインターネットに適応できなくて、
馬鹿の馬鹿による馬鹿のための馬鹿な世界、
寅ンプの、ネオナチの、ヒップホップの、その全てが、
実は、やっぱり同じところに根ざしてる、ただそれだけの話。

俺と、このラッパーが、同じことを言っている?

そう、あなたも、私も、あなたの言う、普通のIQの人たちも、
あるいは、知恵遅れの猿のような糞ニガーの糞ギャングたちも、
結局、思っていることは一緒なのよ。
それは多分にパラドキシカルな話なんだけど、
そう、そこが、このケンドリック・ラマーの、
一流のギミックなんじゃないの。

ねえ知ってる?この間の、ブラック・リヴス・マター
ワシントンでの人種差別への抗議集会でさ、
数万人の人たちが、このケンドリック・ラマーの曲を合唱したのよ。







という訳で、そのよく晴れた春の日曜日、
犬を連れてのビーチへのドライブの間ずっと、
この、ケンドリック・ラマーとやらを聞かされた訳なのだが、

正直なところ、ラップのあの、ニガーの呪いの念仏の様な歌詞に、
まさか、意味、なんてものがあるのか、と、初めて気付いた訳だ。

とそんな地獄のような日曜日の終わり、
ようやく帰り着いた家で、やれやれ、エライ目に合ったぜ、
と未だに宿酔いのようなあの糞ヒップホップの残響に吐き気さえも催しながら、
ふと点けたテレビに映し出された、60MINUTES、
つまりは米国で最も権威あるニュース番組。

あのマイクロソフトのビル・ゲイツが、
億万の私財を投げ売って、貧しき子どもたちが大学に進学するための、
その奨学金を肩代わりする、というとんでもない話。





まあそう、あのビル・ゲイツのことだ、
そこにまた、何らかの思惑があるのは当然な話なのだが、
であるのだが、
一日中かけて、あの糞ニガーの糞のような知恵遅れラップを聞かされて続けた後、
その呪詛の中にあった、あのゲトーという牢獄の中に密封された地獄の中から、
ただ一人だけであっても、もしかしたら人類に有益な種を救い出せる方法がある、とすれば、
それはもう、こんな方法しか残されていないのかもしれない。

で、そんな金持ちの金持ちによる、誰のためだかにでっち上げられた美談に目を丸くしながら、
ふとそう言えば、と思い出した逸話。

嘗て尋ねたMITのインターネット・セキュリティ研究所の主任教授、と話込んだ際、
バリ島からの土産物の並ぶ、床にイグアナの這うそのおかしな研究室の一室で、
そんな洒落者の天才教授から、こんな話を聞かされた。

世界中に向けて、宝探しクイズを実施したんだよ。

宝探し?

そう、宝探し。
私の構築したこのセキュリティの城の中にね、秘密のキーが隠されている。
その鍵を、見事にゲットした勇者に、ここMITへの特待生の栄誉を与える、
その謎解きを、インターネットを通じて世界中に向けて告示したんだ。
国籍と問わず人種を問わず性別も年齢も家柄も経歴も問わず、
その答えを見つけ出した者に、その旅費から授業料からそして生活費まで、
すべてMITが面倒を見る、そういう企画。

それって、まるで、ハッカーを奨励しているようなものじゃないですか。

そう、そうとも言える。
その天才ハッカーを、私は探していたんだ。

で?

で、ついについに、その勇者が現れたんだがね、
で、その栄誉ある優勝者っていうのがさ、
なんとなんと、フィリピンの高校生だったんだよ。

フィリピンの高校生?

そう、フィリピンの高校生。

驚きましたね。

ははは、なぜ?なにに驚く?つまりはフィリピンなんて貧乏な国の、
しかも子供がまさか、そんな君のステレオタイプ的な概念と比べて、ということかな?
ただね、ああ正直、私も驚いたよ、まさか、フィリピンの高校生とはね。

で、その子はいまMITに?

ああ、ご両親も一緒に来られることになってね。

その面倒もMITが?

もちろんさ。なんてたって未成年だしね。
これは大変な発掘だよ。
これから世界中をリードする天才技術者の為だ。
安い投資じゃないか。

という訳で、未だにニガーの呪詛の残響に包まれたまま、
だがしかし、世界がこの糞ゲトーの牢獄の中から抜け出せるとすれば、
もはやこんな方法しか残されていないのかもしれないが、
その思惑はどうあれ、これはこれで、なにかの緒:いとぐちであることだけは確かだ。
→ 「貧乏に生まれたガキへ ~ 普通にやっていても一生ろくなことはねえぞ」


ちょっと身をもってなにかを学んだ、
そんな気にさせられた日曜日のヒップホップ・ドライブ。

貧困は終わる、誰もがそれを望めば。
そしてその不幸の終焉を最も阻害するものが、
俺のような、腐れヒップホップ・ヘイターの、
意地の悪い偏見であったりもするのだろう。
そう、世の不幸の元凶は、なにを隠そう、俺自身であったのだ。

ちょっと思い切り、後頭を金属、ならぬ、バブルバットでぶん殴られたような気もしたわけだ。

人類、まだまだ捨てたものじゃない、
あるいは、捨て去るには、もう少し、待ってみても良いだろう、
そのぐらいの心の余裕は、なんとか、残しておきたいものだ。




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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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