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ベビーメタル2018前半北米ツアー総括そのに ~ 今だから言えるこのアメリカという国の閲覧注意的裏話

Posted by 高見鈴虫 on 29.2018 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
2018年前期北米ツアーも無事終わり、
思わず、深い安堵に胸を撫で下ろしては、
ああ、とりあえずのところ、
何は無くとも無事に終わってくれて本当に良かった、
そんな思いばかりが込み上げて来てしまう。

改めてベビーメタルの通ってきたアメリカ。
カンサスからテキサス、ジョージアから、
ノース・カロライナからテネシー、そしてオハイオまで、
このアメリカという広大な土地。
日本の方々にとっては、想像だにしないであろうが、
あるいは、二三日、観光やら出張やらで訪れただけであれば、
それはまるで夢のような世界。
鬱蒼と茂る街路樹の間から涼やかな風が吹き抜け、目も覚めるばかりに青々と輝く芝生の上には
スプリンクラーからの噴水に虹が浮かび、
白い生け垣とそしてパステルカラーのお菓子の豪邸が次から次へと並ぶ風景。
そんな世界を前にして、
まさかこれからここに綴られるようなことが、
仮想現実的に表裏一体になっては、
影に隠れ、或いは混り合っては渾然一体。
あの夢のような光景の裏でそんなことがあるなんて
まったくもって思いもよらないことであるのだろうが、
だったらそう、例えばの話、
ベビーメタルも通ってきたであろう米国のインターステイト・ハイウエイ、
その標識のところどころに、
蝿が止まったぐらいの大きさの、
黒い粒がところどころに見えていたりする筈、
そんなことにお気づきなされた方はいらっしゃったであろうか、と。

この蝿の止まったような黒い粒。
つまりこれ、なにかと言えば、
ぶっちゃけた話、アメリカ流の流鏑馬:やぶさめ の痕。

夜更けにフリーウエイをぶっ飛ばしながらセキュリティカメラの死角、
あの道路標識を標的代わりにしてポイントを稼ぐ、という、
彼の地の高校生がよくやるゲームの一種、その痕跡なのである。

で、まあここだけの話、というか、
俺が南部に居た頃だからすでに遠いむかし、つまりは昔話だろう。

俺が彼の地に居た頃にちょっと知り合った高校生達。
裕福な白人家庭の出身で、何不自由なく育った育ちすぎた、
つまりはまあ、怖いものなしのおぼっちゃま軍団。
そんな元気を持て余した悪ガキ共が夜更け集まってやることはどこも同じ。
揃いのアメフトチームのユニフォームを着流しては、
ビールひとケースを飲み比べて見たり、
あるいは、牧場で眠る牛を横倒しにしてみたり、
とそんな無邪気過ぎる田舎のガキどもの暇つぶし、
だがそこに、ガン、という最高のおもちゃが加わった時点で、
その無邪気な蛮行が笑えないものになる。

夜な夜な走り回るフリーウエイ、
ガンズをこれでもかと大音量で流しながら、
気分はもう地獄のカウボーイ、
乗り出した助手席から速度制限の看板を蜂の巣にしたり、
あるいはまさか、隣を走る車にその銃口を向けてみたり・・
そしていつしか、もっと面白い標的を探しては、
ナンバープレートを隠して深夜の貧民街に乗り入れて、
そこで目についたEZターゲットに向けて、
ちょっとしたサプラ~イズ!なイタズラをしでかしてみたり・・



ちょっとしたイタズラ?
なあに大丈夫だよ。まずあんなゲトーには警察なんていやしないさ。捕まるわけがないし。
ほら、俺たち、ポリス・レディオ持ってるからさ、早々とドジは踏まないつもり。
怒って追いかけて来たらどうするんだよ。
ははは、そんな筈ないさ。奴らに追いかけられたにしても、どうせあいつらは車なんて持っちゃいないだろうし。
持っていたにしてもどうせ自転車、あるいはそれよりも遅い中古のポンコツぐらいなものだしさ。
なにがあってもこのムスタング、あるいは、新車のTOYOTAには、追いつけっこないさ。
で?
で、ってなにが?
当たっちまったらどうするんだよ。
そんなこと知りはしないさ。ただぶっ放なして驚かせるだけ。当たったかどうかまでは知りはしない。
だってほら、あいつら黒くて夜は良く見えないからさ。
ただ、判るだろ、倒れたぐらい。
判るさ。そのときはハイファイブ、おおおおやったやった、当たったぜってさ!
死んじまったらどうするんだ、そのEZターゲットが。
さあな、でもまあ、あいつら、コクジンだしさ。別に大したことじゃないだろ?
だってコクジンだぜ、生きていたって、それほど意味がある訳でもねえだろうしさ。
そう、ゴミ掃除、害虫駆除って奴さ。
心配するなって。罪にはならないんだよ、いくらコクジンを撃ったって。
だって俺たち白人なんだからさ。

冗談だと思うかもしれないが、
確かに俺もその話を聞かされたときは、
そのあまりにも無邪気そうなハリウッド・スマイルを前に、
まさか冗談だろうとは思っていたのだが、
日々、ニュースを騒がせるフリーウエイ・シューティング事件。
高速走行のフリーウエイでいきなり後ろから前からあるいは、スッと横に並んだその瞬間に、ハローの代わりにGO TO HELL:死にやがれとぶっ放されて、
犯人は一瞬のうちに高笑いとともに地平線の彼方、
なんていうフリーウエイでの辻斬り事件がそこかしこで続出するご時世、
そして新たな話題を攫ったこんなニュース。

白人のガールフレンドを連れていた、とそれだけの理由で、
駐車場でリンチを食らったベトナム人の青年が、
下手にブルース・リーを気取ったが最後に撲殺され、
そして裁判の結果、襲った白人の青年たちは、
カラテごっこがちょっと度が過ぎただけ、なんて理由で、
それこそ冗談のような微々たる保釈金と伴に、無罪放免とされた、と。

米国南部というのは、少なくとも1990年代の初頭において、
そんなことが普通に罷り通っていたお土地柄なのである。

で、改めて、そういうことをする連中、
あの無邪気に笑う、ちょっと思慮の足りないあまりにも爽やかな白い若者たち。
そんな連中こそが、
ピックアップ・トラックにこれ見よがしにテキサス・フラッグを飾っては、
カントリー・ミュージック、あるいは、ヘヴィー・メタルをこよなく愛する、
白人の白人による白人だけの世界、その正義を訴える、
つまりは、KKKKKKKは方々、
かの、米国最大の圧力団体のひとつであるエヌ・アール・エイ:NRAの母体となる、
この世でもっともどうしようもない人々。

まあそう、つまりは1990年代の話である。
既に世界は変わった。なにもかもが時効、
というわけで、またジジ臭いこぼれ話。

ちょっとした記念日のお祝いに、
その頃付き合っていた黒人の友人たちと、
街で唯一まともな飯を食わせるレストランに出向いたところ、
入り口で、予約など無い、とあからさまに拒否された。
そんな不条理を前に、いきなりルーザーの面持ちで、
すごすごと引き返そうとする友人たちの静止を振り切っては、
日本人を舐めるんじゃねえ、とばかりに啖呵を一発。
揉めに揉め倒して店に足を踏み入れた途端、
店中の客から、まるで視線で射殺されるほどにまで、
白い眼差しの一斉放射。
案の定、店の一番奥、つまりはトイレの目の前の席に案内され、
メニューも水も、なにひとつとして誰もやっては来ない。
挙げ句の果てに店を出たところ、
車のフロントガラスがぶち破られ、
4つのタイヤが綺麗に穴が開けられていた、と。

で、警察を呼んだところ、呆れ果てたと腕を広げる警官たち。
あのなあ、そもそもお前らのようなカラード:有色人種が、
なんでこんなところで飯を食おうなどと思ったんだ?
バッド・アイデアだぜ、と鼻で笑われた、と。

というわけでその帰り道、
まるで堰を切ったように、
彼の地における黒人たちの世界観というやつを聞かされた。

この国にジャスティス:正義は存在しない。
白人の居住区と黒人の居住区には明確な敷居があり、
白人は白人の学校で白人の教育を受け、
黒人は黒人の学校で奴隷になることしか教えられない。
ちょっと文句を言えば白い警察官に捕まり、白い裁判官に裁かれ、
そして刑務所は黒人ばかり。
ただそこでも看守はすべて白人で、
なにかある度に白人たちによるリンチにあって密殺されるばかり。
悪いことは言わない。白人に逆らうな。
この国で生き延びたければ、白人には逆らわないことだ。

ただ、同じレストランに白人の友人たちと出向いたところ、
至れり尽くせりの大サービス。
頼みもしないのにデザートのおまけまで付いて、
と、先日の借りをすべて返したつもりにもなっていたのだが、
その帰り道、かみさんがこっそりと教えてくれたこと。
あの人、なんていったっけ、スコットって言ったっけ?
あの人、あんなまじめそうな顔して、
なんでアジア人の男と付き合ってるんだ?って聞いてきたわよ。
カラードと付き合っていてもろくなことはない。
白人の男に乗り換たほうが良いってさ。
君のためを思って言ってるんだ、だって。

で、お前はなんだって答えたんだ?

別に悪気があって言ってたことでもないのよ。
つまりこの人は本気の本気でそう思ってるんだなって。

つまり?

つまり、親切心というか処世術。
アメリカでやっていくのだとしたら、
白人とくっついた方がなにかにつけて断然有利なんだろうな、
とは思った。

つまりは損得ということかよ。

それがアメリカの現実ってことよ。
そんなことあなただって判ってるでしょ?

つくづく嫌な国だよな。
いっそのこと核兵器で灰にしちまいたいぐらいどうしようもない奴らだよな。

でもね、あの人達だって別に悪気があって言ってる訳じゃないよの。
そういう人たちと一緒に育って、そういうところしか知らなかったら、
そうなってもしかたがないでしょ?

で、見事に白人様の玉の輿に乗ってからは、
そういうやつらのそういう世界観の中で一生を暮らす訳だろ?

そう、そうなのよね。その通り。
ガラスケースに入れられた物珍しい日本人形のようにして暮らすか、
あるいは、アジア人蔑視の中で、それこそメイドのようにこき使われるか、なのよね。

なんだよ、ちゃんと判ってるんじゃないか。

それぐらいのこと、あのビー玉みたいな目を見てればすぐに判るでしょ?

俺はこの国に暮せば暮らすほどこの国が心底嫌いになるぜ。
どいつもこいつも機関銃で撃ち殺してやりたくなる。

だったら日本に帰れば?あのウサギ小屋のようなところで、
一生グチグチと愚痴ばかり言って暮せば良いわよ。

とそんな俺たちが南部を離れてニューヨークにやって来た頃に心底驚いたこと。
白人と黒人の二人が、なんの不自然さもなく、
連れ立って歩いている!ありえねえ〜と。
そんなことに、思わず、空いた口が塞がらないほどの衝撃を受けたりもしたものだ。

そう、正義や、常識や、
あるいは、そんなちびた世界観に裏打ちされた現実、なんてものは、
時と場所を変えればいくらでも変わる。
つまりはそれも自由選択、幸せになるのも、不幸になるのも、
そんな不幸な土地の不幸な現実に、
愚痴ばかり並べて暮らすのも、
すべては、自由意志なのだ。

とそんなニューヨークで知り合った同じ南部出身の白人青年。
東部出身の女の子と恋に堕ちて、
で、こうしてニューヨークなんてところに来ては、
不動産屋の仲介業なんてことをしながら、
俺のアパート探しに付き合ってくれた訳なのだが、
で、兄弟、この街、いろいろと困ることも多いぜ、と。
で俺の場合、ニューヨークに着いて悩んだこと。
まず車を処分しなくちゃいけないこと。
そして、ガンを持ち込めないってことなんだがさ。

で、どしたんだ?その車と、そしてガン。
ああ、車はまだニュージャージーの駐車場に置いたままだ。
で、ガン?ガンは実は、まだ持ってるよ。
ワイフにも内緒で、冷蔵庫の裏に隠してある。
なにがあってもあれだけは手放す訳にはいかないからな。
なんてったってこの街、どこもかしこもコクジンばっかりだろ?
南部に居たお前なら、そういう俺の気持ち、判ってくれるよな?



というわけで、こういうご時世である。
以前にも言った通り、
ヒラリーが勝ったら南北戦争、
そして、トランプが勝ったら、白黒戦争。
で、その予想通り、全米各所、津々浦々で、
白と黒、あるいは、それに茶色と黄色が入り乱れては、
分派したキリスト教右派からカソリックからプロテスタントから、
イスラム教からユダヤ教から、
それそれがそれぞれのエゴだけをむき出しにしては、
そのちゃちな憎悪に駆られるままにいまや内乱寸前の大騒ぎ。
その目を外に向けるために、やれ北だ淫乱だパレパレだと、狐火のように戦火が飛び火してく訳なのだが、
ぶっちゃけそれすべてアメリカの内政がハチャメチャになっている、
そのとばっちりを受けているだけ、それだけ。
で、よりよってはこのMEETOO旋風。
女性の女性による、とやりながら、
血祭りに挙げられるのはすべて決まって民主党系の広告塔だった人々ばかり。
ぶっちゃけ、大統領特権を掴んだ途端に、
FBIの調査資料を手中にした新政府が、
そのカツアゲの材料に最もえげつないところを悪利用しては、
それに踊らされたヒステリー女たちの大狂騒、という訳で、
どっちに転んでもろくなことにはなりはしないことは周知の事実と。

つまりはそう、それもこれもすべて、アメリカの恥部の当てこすり、
それにとばっちりを受ける方々、本当に災難、というところなのだが、
そんなアメリカの断末魔を知ってか知らずか、
或いは徹底的に何かを勘違いしたその末に、
そんな狂騒に便乗しては自身の保身を図ろう、
なんていう脳みそガラパゴスなイグアナ小僧。
そういう輩が、いったい世界の宰相たちにどういう目で見られているのか、
世界はそれを見逃したりはしないことだけは確かなのだが、
どうせ本人はそんなこと何も知らないままの裸のとっちゃん小僧気取りなんだろうが。

とまあそんな事情から、
お願いだから、我らが姫君が、
そんなアメリカの醜聞的スキャンダル、
そのスケープゴートに祭り上げられるなんてことが無いように、
と、実はそればかりを祈っていた訳で。

でまあ、そのベビーメタルの公演の直後に起こった、
ぶっちゃけ、あの、ヒューストンにおける乱射事件。
あれが、もしかして、ベビーメタルのライブの前であったりしたら、
正直言って俺は、
このツアー、すぐにでも中止するべきだ!
そんなことを、騒ぎ立てていたかもしれない。

改めていうまでもなくこの国は狂っている。
なにもかもが完全に狂っている。
そんなことは誰でも知っている。
ただその狂った歯車が、あっちこっちで勝手に暴走を続けるばかりで、
その行く先が誰にも判ってはいない。
ただその尻馬にうまく乗るか、あるいはそう、それを利用してあぶく銭を稼ぐか、
考えていることと言えば、それだけ、なわけだ。

そんな醜悪な大人たちに業を煮やして、
全国の高校生たちの間で燃え上がるガン規制を求めての抗議集会。
ただその背後では、ガン規制の先を見越したガンマニアたちが、
バーゲンセールの銃弾を買い置きしてはまたまた銃器メーカーの株が上がり、
そんなムーブメントに当てつけるように、今日も今日とてガキどもが、
駐車場での小競り合いに面白半分にいきなりぶっ放す。
コルトよりはベレッタ、38よりは44、47よりは16のどこもかしこのブランド志向。
おしゃれで軽量で殺傷力に勝り、
護身用とはとうてい思えぬ戦闘用自動小銃が街中の質屋に鈴なりな訳で、
でその銃弾が町中のスーパーの店先に並んでいたりもする、
つまりは国中の津々浦々にこれでもかとガンが溢れ返っている訳だ。
そのうちに圧力釜に釘を詰め込んだ手製爆弾から、
下手をすれば学校どころか街そのものをふっとばす限定小型核爆弾、
そんなものの製造法がインターネットに氾濫しては、
高校生が、下手をすれば小中学生までもが面白半分に作れてしまう、
作った以上はそれを実験したくて堪らない、そんな時代も目と鼻の先。

そのバカバカしい拡張競争に終わりの無いことは誰もが判っていながら、
だがしかし、そこに弱者の正義の理論、
5歳の子供も、そこにガンさえあれば、プロレスラーの男とも互角に渡り合える、
つまりはそう、あの喜多のあるいは淫乱の、追い詰められた野獣たちの目指す、
この一発逆転の弱者の正義。
そんな断末魔など知りもしないままに、
それに便乗しては自身の汚名の揉み消しにしゃかりきとなる戦争商人のお抱え首相、
そのあまりに悲しくなるほどの道化ぶり。

いったいこいつら、なにを考えて、
あるいはなにを恐れ、なにに追い立てられて、
人類はここまで馬鹿なことを続けていなくてはいけないのか?

そんなことは誰でも気がついている。
気がついていながら、誰にも止めることのできないこの袋小路。

そのすべての元凶が、実はここアメリカにある、
あるいはこのアメリカこそが、そんな災禍のその見本市。
それを、アメリカ人は、骨の髄から知り尽くしているのである。
アメリカのこの緑の芝生とお菓子の豪邸に飾られたアメリカの美徳。
その美徳の裏を知れば知るほどに、その闇に抱えた醜悪さに、
思わず戦慄しては、それを知れば知るほどに、
絶望的なまでの無力感、その暗黙の了解に服従を強いられる国。

その人種的偏見と、宗教紛争と、即物主義と
隣人に対する疑心暗鬼に火に油を注ぎながら資本の流動を促す、
資本主義の暴走の至る道、そのどん詰まり。

改めて、この現代の人類が迷い込んでいる悪夢。
疑心暗鬼と恐怖の中で、隣人よりもより強い武器を所持して安心したい、
その無益な恐怖の拡張競争の中で、
拳銃よりは自動小銃、爆弾よりはミサイル、
そしてなによりも核兵器こそが唯一のお守り。
そんな狂気の沙汰の中で、どれだけそんな泥仕合に加担したとしても、
その行く先はダブついた時代遅れのストックを、
どうやって処分するのかに頭を悩ます、
そんなことなどどんな馬鹿でも考えが及ぶことであろう。
つまりはこの狂騒の競争、そのすべて、なにもかもが出来レース、
ぶっちゃけ、ダブついた過去の遺産の押し付け合いに過ぎないわけだ。

その廃価品の処理先が、局東であり、そして虫東、
そう、すべてがすべてその資本の循環の中でのジョーカーの押し付け先。
ぶっちゃけその不幸のすべてが、米ソ冷戦時代からの、
負の遺産の処理場探しに過ぎないのである。

つまりは我らがベビーメタルが通り抜けてきたアメリカ、
特にあのディープサウスという土地は、
ぶっちゃけて、そういう輩の巣窟でもあった、
のであるが・・・

ご存知の通り、我らがベビーメタル、
そんな、毒蛇の巣窟、
いつ何時、癇癪玉が破裂するか判らないその地雷原を、
あっけらかん、とした顔をしては連日連夜の怒涛のようなライブ三昧。

俺は毎夜毎夜海賊動画にかじりつきながら、
実は実は、神様、お願いだからなにも起こりませんように、
そんなことを祈り続けていたことなど、まったく知りもしないままに、
そんな取り越し苦労をせせら笑うかのような、
まさに、狂乱と熱狂、ともすれば、ベビーメタルのライブは暴動であった、
そこまで言わしめた、まさに、天地をひっくり返すような快進撃。

とそんな痛快なニュースを追いながらも、
ベビーメタル、姫様、まったくもって、よくぞご無事で、
思わずそんなことを呟いては、涙をにじませてもしまう訳だが、

とそんな中、いただいたコメントの一つ、

ヒューストンの高校生による銃乱射事件。
もしもあの犯人が、ベビーメタルのライブを観てくれていたら、
こんなことにはならなかったのではないか、と。

おいおいおい、
そんなキチガイに、ベビーメタルのライブで縦覧者、
なんてされてはそれこそ溜まったものではないのだが、
だがしかし、そんなことに怯えれば怯えるほどに、
だったら、セキュリティにずらりと絵夢16を並べさせるのか?
だったら、催涙弾からRぴーGからスティンガーから、
それでもなければ、ステージの前に防弾ガラスの盾でも作るのか、
という訳で、そういうことをすればするほどに、
悪意が悪意を呼び悪夢の底に引きずり込まれる。

コブシには拳で、兵器には兵器で、力には力で立ち向かう、
その一見して勇ましい姿勢の、その心の底に潜めているのは実は、偏見に裏打ちされた「恐怖」と「憎悪」。
そう、この元凶である「偏見」を拭い去らない限り、その悪夢のスパイラルを止めることは出来ない。

では一体、その恐怖を、憎悪を、
その根源的な狂気の元となりこの偏見と言うやつを、
融和し、払拭することは、果たして可能なのか?

そのひとつの答えが、ベビーメタルにある、と。

というわけで、怒涛だ狂乱だ騒乱だ、
しまいには、ベビーメタルのライブは暴動であった、とまで称された、
このベビーメタルの北米ツアー。

だがしかし、そこで洗われ、洗われ切った人々、
そこにある、神々しいばかりの笑顔。
そのあまりにも晴れ晴れしい笑顔の中に、
つまりはもう、この方法しかない、
そんな確信が希望の光となって俄かに輝き始めるのである。

この人類に蔓延する疫病のような災禍、
力には力、武力には武力、憎悪にはより邪悪な憎悪、
狂気にはそれを一層上回る狂気を持ち込むしかない、
その、憎悪と恐怖の終わりなきスパイラル、
その連鎖を止めるには、そんな短絡的な力の理論では絶対に無い。あるはずがない。

この憎悪と恐怖、その果なき疑心暗鬼の底なし沼、
その元凶にあるのは、ぶっちゃけ、愛の欠如。
その愛の不毛の矛先を、
人種差別というはけ口に発散しようとする知恵足らずたち。
あるいは、愛国心とは名ばかりの似非扇動師の口上にすっかりのぼせあがった戦争馬鹿、
あるいは、そのすべてを侮蔑しては、
馬鹿な愚民どもにすべてを見越した俺様が、正義の天誅を見舞って進ぜよう、という狂気の独善。

そう、問題はこの正義というやつ。
あまりにも安易過ぎる独善的な正義にあるのだ。

言うまでもなく誰の中にも正義がある。
つまりは、この世に生きる、そのすべての人達の中に、
それなりの、自分だけの正義、というものが存在する訳で、
その正義に優劣をつけようとすればするほどに、
その正義が、ますますと独善化を進め、
ついにはまったくもってどうしようもない狂気へと姿を変える。

つまりは、あの乱射犯人も、あるいは、あの障害者大量殺人狂にも、
そして、世界のすべてに説教をくれるかのような、
あのヤフー掲示板に蠢く正義のねちょねちょうようよども、
そのすべてが、妙なところで、一元的な短絡的正義に迷い込んだ、
つまりは、単細胞のアフォ、それ以外のなにものでもない。

そんな独善的正義乙に最も欠けるものとは、
つまりは共生感の欠如。
ぶっちゃけ、他人の気持ちを思いやる、
その人間として最も基本的な想像力の、その致命的なまでの欠落。

とそんな御託を並べるろくでなしの俺にも
いくばくかの正義と言えるものがあるとすれば、

正義はひとつだけではあらない、という真理。

そして、未来は、実は如何様にも変化する、
つまりは、世の中は早々と思い通りにはならない、という経験則。
がしかし、俺の予想通りにはならなかったが、
もしかしたらそれはそれでモアベターな成果物。
運を天に任せても、それほどひどいことにならないかもしれない、というその楽観。

つまりはそう、ぶっちゃけ、自分自身を過信するな、
そして、将来に対して悲観的にはなるな、というこの恐るべき優柔不断。

そんな俺にとって、
世に罷り通る俄か原理主義達のその姿、
嫌悪というよりは侮蔑というよりは
幾ばくかの憐憫をも伴って、
まあそう、あんたの気持ちは判らないでもないのだが、
どうしてもうちょっと、柔軟な見方、あるいは、太っ腹な侠気、
あるいはそう、もしかしたら、という楽観的未来、
その可能性を、信じることができないのか、と。

それを信じられないその理由っていうのも、
ぶっちゃけそれって、ただたんに、心の狭さ、それだけの話なんじゃないのか?と。

で、なんでそれほどまでに、人々の心が狭くなってしまったのか?
なんてことを、グチグチと薀蓄を並べるよりは、
取り敢えずは、成功例、だけに目を当てるとすれば、

で、旦那、あんたの場合はどうなんだ?
つまりはそう、ベビーメタル、あのライブでダイブを体験した、あの一瞬。

あれほどの心の広がりを、感じたことがいままであったか?と。
それ以外に、いったいなにを望むと言うのか、と。

つまはそう、この悪夢に対する、ひとつの解答がベビーメタルにある。

それがすべてではないかもしれない。
それが抜本的な解決にはならないかもしれない。
もしかしたらそれは、儚き夢、ただの幻想かもしれない。

ただひとつ、断言することはできる。

ヒューストンの高校生による銃乱射事件。
もしもあの犯人が、ベビーメタルのライブを観てくれていたら、
こんなことにはならなかったのではないか、

もちろん、YES、その通りであろう。

あのライブを前にして、さあ、明日は思い切りガンをぶっ放して級友たちを蜂の巣にしてやろう、
そんなことを思ったやつは、ひとりとしていなかったそのはずだ。

そこにひとつの解答がある。
そこにひとつの、ささやかなる、緒:いとぐちが見つかるかもしれない、
その希望が、ベビーメタルにはある。










というわけで、最後の最後になった、
改めて、今回の2018年前半北米ツアー、
まあ、様々な見地から様々なコメントを頂いている訳なのだが、
その解答でござる。

俺から言わせるところ、ベビーメタルは人類の最後の希望、その緒:いとぐち、である。

なによりあのレイシストたちの巣窟、
あの保守性と偏見と偏狭と、その巣窟でもある、
あの米国南部のメタル・ヘッドたちを相手に、
あそこまで完膚なきまでにぶっ飛ばし続けた、
そんなベビーメタルなのである。

つまりはそう、力には可愛さを、憎悪にはラブラブを、
そしてなにより、美しさを持って戦い続ける、
あのベビーメタルという闘士たち、その姿。
それこそが、愛の勝利と言わずしてなんと言おう。

と、そんなベビーメタルに対して、
どこぞのあんぽんたんたちと同じような原理主義的な偏狭さを持って、
独善的な正義を振り回すことなど本末転倒。
おまいら、いったいいままで、ベビーメタルを前になにを学んできたんだよ、と。
ベビーメタルが俺たちに教えてくれたこと、
そのなにひとつとして、判っていなかったんじゃねえのか?と。

俺の望みは、なによりも、ベビーメタルの希望の火を絶やさぬこと。
つまりは、ベビーメタルの存続、そのものにある。
なにはなくとも、ベビーメタルが生きている限り、その可能性は無限大、なのだから。

まずは、俺たちの希望の光であるベビーメタルを存続させるためにはなどうしたら良いのか、
それこそが、俺の唯一の、絶対的独善的な正義、なのである。
それを見誤って欲しくはない。
俺が言いたいのは、そういうことなのだ。

そしてなにより、あのコバさんのことだ。
あのひとであれば、俺たちが考えることぐらい疾うの昔に先刻ご承知。
それを敢えて、断行するところに、コバさんの胸に秘めたその思惑を推し量るべきなのではないのか?

というわけで、旦那、心配はいらねえって、大丈夫だよ。
なんてったって、ベビーメタルなんだぜ。そしてそこには、コバさんが居る限り、
最後の最後には、前代未聞の一大倍返しの大逆転の後に、
結局すべてはなにもかもが上手くいく、その奇跡。

つまりはあのカンサス・シティの驚愕から、
目も覚めやらぬうちにオースティンの大逆転、
そしてダラス、そしてヒューストン、そしてアトランタ、
そして、シャルロット、そしてナッシュビル、そしてあの、ROTR。
俺たちはその奇跡を、今の今まで、目の当たりにした訳じゃなかったのかよ、と。

というわけで、いまだに懐疑的な諸氏に、
かの、アミューズの怪鳥メタルがこよなく愛したキャンディーズが、
日本の芸能史に刻んだこの名コピーを改めて添えさせて頂く。

おせちも良いけど、カレーもね。

なにはともあれ、幸せになろうぜ。ベビーメタルと伴に。



とかなんとか、戯言を綴っていたら、
なんだよ、もうそろそろ、ヨーロッパツアーの幕開けか、と。

でさ、そう、旦那、あんたやっぱり、良いこと言うな。

つまりは、ベビーメタルの世界征服。
その実践的な方法論としての巨大フェスティバル番長。

つまりは、世界中のロックフェスティバル、
その全てを総なめにしては、そこかしこの巨大ロックフェスを、
これでもか、と荒らしまくる。

そう、つまりはあの、ソニスフィア、そして記憶にまだ新しいROTR。

そう、ベビーメタルこそは、巨大ロックフェスに映える。
あるいはこの巨大ロックフェスこそは、ベビーメタルの独壇場、な訳だ。

このまま行けば、世界中のロックフェスティバルを総なめにしては一網打尽。

そう確かに、その方法がある。その方法が一番現実味が高い。

と言うか、それこそが、ベビーメタルが目指しているその方法論そのものだろう、と。

というわけで、今回のヨーロッパツアー、巨大ロックフェスの目白押しである。

惜しくも外様の哀しさ、いまだにセカンド・ステージとのことだが、
この公演でこれでもか、とあの熱狂を演出すれば、
噂が噂を呼び、ついにはあの、メインステージ、
怒涛の大群衆を前に、数十万人を一挙にぶっ飛ばしまくる、
つまりは、ベビーメタルの本領発揮、その世界の頂点が、最早目と鼻の先。

そう思ったとき、改めて今回のこの華麗なる転身、
そしてなにより、この謎に包まれた新戦略の、その目指す所が見えて来るではないか。

というわけで、ベビーメタル、
一歩一歩と、世界の頂点に向けて肉薄を続けているその姿。
そのステージのひとつひとつが、まさに土壇場の一大決戦そのもの。
ベビーメタルの快進撃、その戦いに終わりはない。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
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©終末を疾うに過ぎて...
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