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諸行無常のバカボンパパ ~ 黄桜満開狂い咲きでい! 

Posted by 高見鈴虫 on 18.2018 日々之戯言(ヒビノタワゴト)   0 comments



すべての女がサザエさんに至るように、
すべての男はいずれは食えないおっさんとなる、
それが自然の摂理。

この摂理から外れている人、
つまりは、年齢を顧みず妙に艶っぽい輩、
ぶっちゃけ、いくつになっても若い雄雌を追いかけ回す、
自称ばかりはイケてるOBさんとOGさん。

俺たちはOGOBなんかじゃない、
つまりは、いつになってもおにいさんと、おねえさん。
いつまでも現役、いつまでも青春、
つまりは、まだまだ若い子たちと遊びたい、
その隠すに隠しきれない業火の炎。






そんな艶っぽいイケてるOBさんOGさん、
つまりは傍から見れば、
家庭を顧みない女たちと、仕事を顧みない男たち、
つまりは、ただたんに、無責任な大人たち、ただそれだけ。
てやんでえ、まだまだ若い奴らには負けないやせ我慢は、
いつしか、車と相方は若いに限る、の業欲にすり替わり、
世代を越え年齢を越え自然の摂理さえも飛び越えようとしたイケナイ世界。
その誘惑はまるで夏の午後のサングリアのように、
酔いを酔いとも知れぬまま、
いつしか嵌まり込んでは回る回る禁断のカクテル、そのちゃんぽん。
そしてなにより、視線の端の同世代の連中の、
あの無残にも草臥れきった様への良い面の皮、つまりは虚栄心の優越感。
そんなイケてる中年たちはしかし自然の定理に反している分、
その妙な生臭さがちょっと目を引くのは確かなのだが、
だがしかし、そんな良い年こいた火遊びも、
いずれは神の怒りを買って深みにはまることになるのも周知の事実。
つまりは、いつしかすっかり深みにハマってさあ大変のそのときになって、
じゃね、と軽く笑われいなされては、その時になって目が点々。
そしてふと、それはただ若い男に弄ばれていただけ、
あるいは若い女に、すっかり騙されていた、
だたそれだけであったことに気づかされ。
そしてふと、足元をすり抜けて行く風の、あまりの寒々しさの中に、
背筋に一陣の戦慄が走り抜けるがごとく、
その代償のあまりの重みを、思い知ることにもなるのだが。
そして不埒な夢から醒めた不愉快な現実、そのあまりの色あせた世界。
その底知れぬほどの徒労感、そのあまりの絶望的なまでの終末感に喘ぎながら、
ただそこでなにを思おうとも、なにもかもが後の祭りであることには変わりがなく。

そしていつのまにかイケてるOBさんは家庭を失い、
イケてるOGさんは社会的ステイタスを失い、

歳の重みだけを背負わされては、
めっきりと老け込んだ面に苦笑いを浮かべては背中を丸め、
そして人生という舞台から、人知れず幕間の向こうへと消えていくことになる。

と、そんなイケてるOBOGの七転八倒を見て見ぬふりをしては、
苦々しくも羨望の念に身を焦がし続けていたサザエさんとマスオさんも、
いずれはいずれはフナと波平に成れ果てていた互いを顧みながら、
そのあまりにも煮え切らない喪失感の中で、
くそったれこのシワOB、このハゲOG、その老け顔だけはどうにかならんかい、
とため息をつきながらも、冷めた渋茶を啜るぐらいが関の山。
まあそう、それが自然の摂理、という奴なのであろうが、
ただ、
それが幸せ、と言い切ってしまうには、
しかしちょっとあまりに侘しいものがある。


というわけで、そんなイケてるOBOGも、いけてない輩たちも、
あるいは、そんないけてる山を、性懲りもなくも、
一山二山乗り越えてきたそんなツワモノたちも、
至るところはみな同じ。
つまりは、すべての女はサザエさんに至り、
そしてすべての男は、やがておしなべて食えないおっさんへと成り下がる。

ただ、そこに唯一の救いを探すとすれば、
と考えてみるに、

そうか、バカボンパパか!
そうだ、その手があった。

業欲からも、虚栄からも、惰性からも、打算からも、遠く遠く離れ、
三光年の星の彼方。

つまりはそう、ぶっちぎってしまえば良いのである。

というわけで俺は今日も、
柳の下に猫がいたい、だから~、
とやり続けている訳だ。


あえて波平に背を向けた食えないおっさんたちは、
業火の炎を飛び越えては、おしなべて変なおじさん、
つまりは、バカボンのパパ化していく訳、なぁのだ。

という訳で、世界の全てから見捨てられた、嘗ての食えないおっさんたち、
いまやすっかりと、すべてをぶっちぎって、気分はもうバカボンパパ。

これで良いのだ、ボンボン バカボン、バカボンボン、
そのひとり勝手に浮かれて過ごしながら、

ふと見る、志村けんの、変なおじさん、その姿に、

これ・・ もしかして、オレ、そのものじゃねえか・・・

そのあまりのリアルさに、思わず口をあんぐり、
俄な慄然の中に、立ち尽くしてしまうのであった。

いやあ、わかったぞ、ついに解った、志村けんのその凄み。

いやあ、学んだなあ、ついにオレも志村けんの境地に至ったのか、
思わぬ感慨に耽りながら、歳を取るってのはつまりはそういうことなのね、
と、ささやかな歓びさえも噛み締めてみたりもするものだ。

という訳で、この黄桜満開、狂い咲きモード。
これでいいのだ、これでいいのだ、ボンボン バカボンのベビーメタルでい!
かまうこたあねえ、ぶっ飛ばしてやれ、の危ない危ない変なおじさん、なのである。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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