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コミック・コン+アニメ・フェス2018 ~ いま恐ろしく出遅れたベビーメタルに日本の悲劇を思う秋の午後

Posted by 高見鈴虫 on 07.2018 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
今週末、ここニューヨークはコロンブス・ディの三連休。
日曜日のポーランド人祭り(プラスキー・パレード)から、
月曜日のイタリア人祭り(コロンブス・デイ・パレード)から、
街中がお祭り騒ぎ。
普段からのニューヨーカーたち、
ちょっと気の利いた連中はこぞってバケーションに出かけてしまっては、
それと入れ替わるように流れ込んで来た観光客たち。
まさに町中がお祭り騒ぎのおのぼりモードと化している訳なのだが、
それにしてもこの連休中のニューヨーク、
ハロウィンには早すぎる妙な輩。
髪を七色に染め上げた、
その見るからに足回りにかける妙なコスチューム。
コンパニ嬢と言うにはあまりにもアンバランスなその小太りの体型から、
全身を包んだ原色のチンチラから、
ピアスからタトゥーからの、
この毒々しいまでのオタク風情。

おおおっ!
そうか、そうそう、この連休、
なんといってもニューヨークの一番の目玉と言えば、
ジェイコブ・ジャビッツ・センターで開催されている、
コミック・コン ニューヨーク 2018 ではないか!

そうなんだよ、観光客には縁のない、
ここアッパーウエストサイドのこの清楚な町並みの中にも、
髪を紫やら緑やらあるいは見事な白髪に染めた、
なんともぶっさいくなヲタクの連中がそこかしこに屯ろしては、
正直言って邪魔くさいと言ったらない、
と辟易していたのだが、
聞けば、今年は、アメリカン・コミック系のコミック・コンと、
そして、ジャパン・アニメーション・カルチャーのアニメ・フェスが大協賛、
なんてことになって、
この三日間、二十万人を超すヲタクたちの一大集会となっているらしい。

という訳で、ニューヨーク中、
ミッドタウンからダウンタウンから、そしてここアッパーウエストサイド、
ブロードウエイの大通りから地下鉄から、
犬の散歩のセントラル・パークに至るまで、
スパイダーマンからバットマンからワンダーウーマンからに混じって、
ドラゴン・ボールから犬夜叉から初音ミクから、
メイドからナウシカからセーラームーンから、
下手をすればなにを考えたか体操服にブルマーなんてのに至るまで、
ありとあらゆるなんちゃって日本カルチャーが、
これでもか、とぶち撒けられたニューヨーク・シティ。

と、そんなあられもない夢の世界からの迷い子たち、
そのあまりの超現実感にこれ以上なく翻弄されながらも、
そう言えば、数年前にちょっとした縁で参加した、
ジャパニーズ・ヴィジュアル系バンドのトラの仕事。
いまさらメタル、なんてものにどんな客が集まるのか、と思ってみたら、
その観客というのが、まさにこのコスプレーヤーたちであった訳で、
全身ムチムチというにはあまりにも豊満過ぎる、
この、見るからにあまりイケてないヲタクな方々が、
この時とばかりに目を瞠る、というよりは、点々になることこの上ない、
と、と、とてつもないコスプレに身を包んでは、
我らが糞メタルバンドに大挙として押し寄せて来たわけで。
聞けばそのほとんどの方々が、
XJAPANからルナシーからラルクからの大ファン。
そういうことをまるで知らない俺自身が、
ファンの奴らから逆に講釈を受ける、
なんて言う妙なことにもなって、
まあそう、とりあえずはジャパニーズ・ポップ・カルチャー、
そのパワーと言うとまさに底知れないものがある、と、
今更ながらに思い知らされた訳なのだが。






でさ、改めて言うまでもなく、
ジャパニメに象徴されるこのジャパニーズ・ポップ・カルチャー、
この世界への浸透度と言ったら凄まじいものがある。

普段は見ることのない朝のテレビ番組、
トランプ旋風に荒れ狂う政治討論なんてのに心の底から辟易しては、
変えたチャンネルにいきなり、え!?と飛び込んで来る、
甍の波と雲の波の重なる、あの懐かしき日本の風景。
そう、この21世紀、
アメリカの子供向け番組と言えばジャパニメ。
いまやこのジャパニーズ・アニメーション、
アジア、そしてアメリカは元より、
世界津々浦々、子どもたちの人気を独占しては、
それはまさに洗脳のようにしてしっかりどっぷりと浸透を続けては、
日本文化のその真髄が骨頂が、
知らぬうちに世界津々浦々を完全に浸し切っているというこの事実。

でさ、それに加えていまや若者文化の主流というよりはすべてとも言える、
なにはなくとものゲーム旋風である。
知らない人は何も知らない、ただ、知っている人はそればかり、
どころか、人生のすべて、それそのものがまさにゲームの中に生きている訳で、
そんな21世紀の未来を担う文化、そのすべてが、
実は、ジャパン、というキーワードに象徴されている訳だ。

という訳で、アヴェだ、トヨタだ、オノ・ヨーコだ、
なんてばかりがジャパンではない。
そう、世界において、ジャパン、の底力、
その真の影響力はと言えば、
まさに、ゲームとカップヌードルと、
そしてこのジャパニメを置いて他には非ず。

というわけで、
幸か不幸か、世界中の若者たちの
そのスタンダード、或いは仮想的原風景ともなりつつある
このジャパニーズ・ポップ・カルチャー。
その目を見張る草の根的な大進出を前に、
まさに、いま、機は熟した!
いまぞ、我らがジャパニーズ・パワー、
その最後の切り札たる、ベビーメタル、
その大躍進の時!

と、そんなことを思いながらふと点けたテレビに、
いきなり飛び込んで来た、そんなコスプレの若者たちの姿。

おっ!コミック・コンのニュースをやっている、
と思わずボリュームを上げて見れば、

なぬ?KPOP!?




なぬ!?KPOP!?
いやいやいや、それ違うだろ、と。

KPOPと、ジャパニメ、
それは違う、全然違う!
とは思いながらも、
よくよくその内容を聞いてみれば・・

よりによってこのコミック・コンとアニメ・フェスに合わせて、
KPOP界のスーパースター、BTSが、
シティ・フィールド・スタジアム(旧シェア・スタジアム)において、
歴史的な一大コンサートを催す、ってな話。

え!? KPOPのグループが、
あの、ビートルズの殿堂ともなったシェア・スタジアムで、
歴史的なコンサート!??

で、その会場となるスタジアムの周りをぐるりと囲んだダイハードなファンたち。
地元のコリアン・アメリカンの方々を別にしても、
嘗てのあのなんちゃってV系バンドに押し寄せたファン層、
髪を紫から赤から緑からに染め上げたあのコスプレの方々。

KPOP大ファンです!
と熱狂するそのコスプレ娘たち、
なんだこいつら、KPOPとV系メタルをごっちゃにしてねえか、と。

と同時に、
ああ、正直言ってそのニュースを前にした俺、
思わず、膝がガクンと落ちては、
口はわなわな、涙がうるうるの愕然的茫然自失状態。

やられたなあ、と一言。

そうか、KPOPがシェア・スタジアムか・・

我らがジャパンは、またもコリアに先を越されたようだ。

コミコンからジャパニメ・フェスからに便乗しては
棚ぼた的に漁夫の利を得ようとする相変わらず機を見るに敏な、
この恥も外聞もない姑息な戦略、
であるものの、
KPOPが遂に、シェア・スタジアム、
敵ながらあっぱれというかなんというか、

ただ、と思わず迸りでたこの怨念の言葉。

なぜ、それが、ベビーメタルではなかったのか!



という訳で、連休の朝から、正直なところ怒り心頭である。

なんで、なんで、なんで、
よりによって、シェア・スタジアム一番乗りが、
ベビーメタルでなく、KPOPなんだよ、と。

違うだろ、と。
それ、違うだろ。

この、コミック・コンとアニメ・フェス、
その一大クライマックスとなるべきシェアスタジアムの一大コンサート、

その栄誉は、栄冠は、
誰がなんと言っても、ベビーメタル、

それを置いて他にはない、その筈ではなかったのか、と。

で、改めて、ベビーメタル、
この次期に、こんな次期に、
この、絶好機の、このすべてのお膳立ての揃った、
この一大好機のその勝負時のその時期に、
こともあろうに、中西部のライブハウスをどさ回りした後には、
ひと夏を丸々とお休み中と水に流してしまった訳で、

正直なところ、うーん、実にそれを言うには心苦しくはあるが、

それはまるで、八回裏のツーアウト満塁の勝負どころで、
振り切ったバットに弾かれた火を吹くような打球が、
しかし敢え無く、センターバックスクリーン手前、
惜しくも外野手のグラブに吸い込まれた、
まさにそんな感慨を持っていたのだ。

そしてこの、KPOPの一大博打、
コミック・コン+アニメ・フェスに乗じたシェア・スタジアムでの一大決戦、
ってなニュースを前に、
正直なところ、うーん、これはこれは、
ぶっちゃけ、ベビーメタルの運営部とは、
その懐から、企画力から、コネクションから、
そしてなにより、その度量が違い過ぎる、と。

改めて、俺はこの、KPOPやら、
あるいはこの、BTSってなグループが、
いったいどんな人々であるのかってのはまるで知らず、知る気もない。

ただ、その華々しくもぶち上げたこのシェア・スタジアムでの単独ライブ、
地元ニューヨークの一般ニュースにまで取り上げられたこの一大コンサートの企画を前に、
我らがベビーメタルは、いったい、なにを、やっているのか、と。

そしていま、この、長い長い長い、
あまりにも長過ぎる沈黙の底にあって、
我らがベビーメタル、
さしもの天才選手も、
その実力が、そのクオリティが、その先見性がカリスマ性が、
といくら内輪ばかりで囃し立てて見たところで、
やはりこのあまりにもジャパニーズ・ドメスティックな野暮ったい運営状態では、
できて地方ドサ回り、あるいは、セカンド・ステージが関の山、
ってことなんじゃねえのか、と。

というわけで、妙なところで妙な敗北感に打ちひしがれながら、
思わず、悔し涙の滲む秋の空。

我らがベビーメタル、いま、いったい、どこで、なにを、やっているのか、と。

そして改めて聞きたい。

なぜ、ベビーメタルが、この勝負時のその時期に、
世界中の誰からも鼻も引っ掛けられないトランプ・ステイツ、
テキサスのクソ田舎のライブハウスのドサ回り、やら、
田舎の牧場の仮設櫓の赤首ロックフェスのセカンドステージやら、
そしてなにより、この夏をみすみす水に流しては、
新曲の発表どころか、メンバーの進捗についての広報もまるで無く、
ただただ、鬼の笑うような秋すぎの予定をほそぼそとWEB上にアップするのみ。

つまりはこのあまりの家内制手工業のアングラ化、
つまりはこれ、個人が趣味でやっているコア的なアマチュアバンド、
その体勢とまったく大差ねえじゃねえか、と。

アミューズってそれほど金がないのか?
金がないのならないで、
ファインド・レイジングなり、
あるいはキックスターター、インターネットのファンディングなりで、
どうにかするってアイデアは無いのかよと?

で、改めて、なぜここニューヨークを避け続けなくてはいかんのか、と。

なにはなくともここニューヨークが世界の中心、
その広告塔であることは世界中の誰もが知っている。
つまりは、コリアンのクソKPOPが野球場を借り切るだけでも、
世界中のメディアに載るんだぜ。

ベビーメタル、これだけのパワーがありながら、
その才能と、その実力に相応したその
その大博打を、その大舞台を、なぜに用意してやることができないのか、と。

我らがすぅめたる、いま二十歳、
そしてこの秋のコンサートが終わっては、
またまた、オーストラリア、なんていう地球の裏側の南極の辺り、
なんてところの田舎ロックフェスティバルのセカンドステージ、
そんなドサ回りをやっているうちに、
あれよあれよと、その旬の時期を過ぎてしまう、
そんな危機感を運営部が持っていない、と言ったら嘘になるだろう。

ではいったいなにがベビーメタルの躍進を阻害しているのか。

それはもしかして、いまだに町工場の家内制手工業的なところで、
やれ、クオリティだ、品質だなんていうみみっちいところにこだわりつづけている
四畳半のヲタク的な天才ぶりっこ、
運営部そのものがそんな学生サークル的なレベルから、
意識の脱却が計れていない、ってことなんじゃねえのか、と。

ぶっちゃけた話、
俺はこのコミック・コン+アニメ・フェスとの協賛で、
XJAPANからルナシーからラルクから、
あのジャパニーズ・V系バンドたちと、
そして、ベビーメタルが、和楽器バンドが、ONEOKROCKが、
下手をすれば、AKBから乃木坂から楡坂から、
とりあえずはジャパン・ポップ・カルチャーのすべての粋を集めた、
党派を越えた一大コラボレーションで世界を席捲する、
そんなイベントが、2018年ぐらいには可能なのではないか、
なんていう夢を見ていたのではあるのだが・・・

なんか、改めて、日本の才能を潰すのってさ、
そういう狭い党派争いなんてところでしか生きられない、
心のせまーい、あたまのふるーい、そんなクソのようなお友達意識。
やれ、メンツが代紋がと、
そんなことばかりで薄暗い円卓を囲んでは、
誰が偉い彼が糞だと人の陰口ばかり叩きあっては、
その蟹バケツの底で足の引っ張りあいばかりやっている、
つまりは島国根性的な、偏狭な内向的な方々、
そういうクソどもに、すべての若いエネルギーが、
ヴァイブレーションが、パワーが、
情熱がアイデアがインスピレーションが
すっかりとすり潰されて行ってしまっては、
やれ時期がリスクが責任がと、
もじもじしている間にその美味しい所をすべて掠め取られてしまう、
ってのはまあ今に始まったことではなく。

これぞ日本の悲劇と言わずしてなんと言おう。
日本は先の糞負け戦さ、円卓の大口ばかりの希望的観測と神頼みだけでわずか数年の間に国中が焼け野原、そんな無様な負け戦さに、果たして何も学んで来なかったのか。
それがつまりは民族性、この内弁慶の自壊的自滅的な、破壊的なまでの内向性のドグマの中から、
永遠と抜け出すことは出来ないのか。

と言う訳で、暑くなり寒くなり、日々、刻々と変り続けながら、
しかしニューヨークは確実に、秋に、そして冬にと近づきつつある。

我らの救世主すぅめたる、
君はいまごろ、どこでなにをしているのか、と。

改めて、ニューヨーク・シェア・スタジアムから、
ニューヨーク中の空を揺るがすベビーメタル、
そんな幻影を追いながらも、

正直なところ、こんなことをやっていたら、
そのうち、すべてが、夢のあと、そんな空虚な景色が、
垣間見えてきたりもする秋の午後なのである。

この、偏執狂的なまでのクオリティ志向と、
そのガラパゴス的なまでの特異性で、
世界をあっと言わせながらも、
それもしかしは兵どもが夢の跡、
まるで線香花火のようにパッと散ってはあとはチリチリ、
つまりは、それが、日本の宿命、
つまりはそれが、日本の悲劇、という奴なのか。

という訳で、改めて、言いたい。

池沼ネトウヨの反韓フェイクニュースではないが、
コリアンが糞だなんだ、という前に、
ただ、KPOPがシェアスタジアムでやった、
その事実だけは、今後も残り続ける、

あるいは、KPOPだからできた、
と同時に、
KPOPでさえできたのに、
なぜ、ベビーメタルは、それを、やらなかったのか、やれなかったのか!?

その根源的な疑問を前にしたいまとなって、
改めて、喧嘩もやれるうちが華、
それが、一生の後悔にならないうちに、
でかい勝負は、打てるときに打っておくに越したことはない、と。
その結果が、たとえどうあろうが、
でかい喧嘩を打った、その事実の方が、
時として幻影を生んでいくものなのだから。

アミューズの方々、改めて言わせてもらう。
我らがベビーメタル、スゥメタル、
この人は、ナオミ・オオサカではないが、
百年間に渡って島国根性のクソ牢獄に幽閉されてきた日本人の才能、
その怨念の結集した、その究極的な天才なんだぜ。

中元すず香、これだけの逸材は、あと百年待っても絶対に出てこない、
それほどの天才の中の天才、つまりは我が日本の最後の最後の切り札なんだぜ。

その奇跡の逸材のその絶好機を、
それがいったいどんな事情があったかは知らないが、
みすみすと水に流してしまったこの愚行、

ってことはつまりは、あのパフュームのように、
コア的な人気は誇りながらも、
結局、ここニューヨークにおいては、
ライブハウスに毛の生えたようなダンス・ホールが関の山で、
あのマジソン・スクエアにも、そしてシェア・スタジアムにも、
三十を過ぎても、結局手も足も届かない、
そんな行く末が、垣間見えるようで侘しいばかりである。

という訳ですぅめたる、である。
この才能を、むざむざと無駄にするわけにはいかないのである。
その油の乗り切った二十歳の時期を無駄にしてしまうぐらいなら、
さっさとこの天才を世界に解き放ってくれればよいものを。

幕張だ、神戸だ、オーストラリアのロックフェスだ、
せっかく練習したダークサイドのお披露目も確かに大切なのだろうが、
やれ、新曲のクオリティの音質の、なんてことばかりにこだわりにこだわっては、
秘密主義の中でファンをないがしろにすればするほど、
いつの間にか世界は別の次元、
そしていま、KPOPがシェア・スタジアムで単独ライブやっている、
そんな今浦島的現実の中ですっかりと取り残されていくという事実。

コバメタル、お願いだ、目を覚ましてくれ、
ってか、俺、正直、オタクのオタクに寄るオタクの内向性とか、
まじで、大嫌いなんだよ、悪いけどさ。

どうせやるなら喧嘩はでかければでかいほど良い。
そして喧嘩の極意は先手必勝。
その事実を、どうか、忘れないで欲しい。
改めて、その心のリミテーションをリセットしては、
夢とはなにか、世界征服でしょ、そうじゃなかったの?
その初心の座標に、いますぐに立ち返って欲しい。

見れば、マディソン・スクエア・ガーデン、
まだ、年末の予定、空いている日があるようだ。
或いは、あのなんちゃって多目的イベント・ホールのプレイステーションシアターなんていうクソ会場ではなく、
ロックの殿堂たるターミナル5から、
そしてクラッシック・ロックの定番たるビーコン・シアターから、
ニューヨークには大中小、
それこそ一年中ライブをやっても回りきれないぐらいの、
コンサート会場が山程ある訳でさ。

頼む、我らのすぅめたるは、
テキサスだ、カンサスだ、テネシーだ、やら、
マクハリだ、コーベだ、オーストラリアだ、
そんなところろのライブハウスだ、野良櫓だ、
なんてところで、終わるような人材ではない。

あるいはぶっちゃけ、そんなど田舎でどれだけブイブイ言わせても、
結局はここニューヨークで評価されなくては、
一生だって日の目は見れない、
それがアメリカの現実。
ただ、ここニューヨークを手中に納めれば、
それがたとえ、嘗てのCBGBなんていう、
キャパ1000にも届かない小箱の小箱であったとしても、
ここニューヨークでセンセーションを起こすことができれば、
それが世界に波及する、
そう、ニューヨークはまさにそういう街なのだ。

言うまでもなくベビーメタルは、
いまや世界のダークサイド、ならぬダークホースなのである。
その存在には世界中の誰もが注目していながら、
しかし、噂が噂を呼ぶばかりではありながら、
その実態にふれる機会がまるでないまま、
ベビーメタルの築き上げてきたその名声が、
人の噂も七十五日、なんてところで、
島国の中をグズグズ亡者どもに足を引っ張られては
いつの間にかすっかり不完全燃焼で尻切れトンボ、
なんていうことにならないことを祈るばかり。

改めてベビーメタルには都会が似合う、大勝負が似合う。
ニューヨークで、ロンドンで、パリで、ローマで、
ライブハウスというライブハウス、
スタジアムというスタジアムを徹底的なまでにぶっ飛ばす、
その実力を完全なまでに保持している、
そんな逸材、日本中は愚か、
世界中を探してもたったひとりもいるものではない。

この世界規模の世紀の逸材たるすぅめたるを、
日本人の悲劇、なんていうチャチなところで埋もれさせてはいけない。
あるいは、ベビーメタルに悲劇の文字は似合わない。

運営部、心をひらいてくれ。
目標は世界征服じゃなかったのか?
その運営元の親が自閉してどうなるよ、と。

その腐った秘密主義も、オタク的なクオリティ志向も、
いまのこの躍進期のベビーメタルにとっては、
もうすでに、そんなコアなアマチュア的なヲタク性は、
百害あって一利なし、
そんな島国的な子供的な次元は、すでに遠く過ぎ去ってしかるべきもの、
である筈なのに。

そう、目指すは世界征服。
マジソン・スクエアが、シェア・スタジアムが、セントラル・パークが、
O2アリーナが、ハイド・パークが、天安門広場が、
世界中の人々が、ベビーメタルを、中元すず香を登場を待ち望んでいる。
その事実を、もう一度、しかと、胸に刻んで欲しい。

という訳で日本人。
心を広く持ってくれ。
狭い島国根性の中での足の引っ張り会いなどもう止めろ。
四畳半の天才もお山の大将ももうウンザリだ。
要は、外に出ること、なんだからさ。
敵を内側に見てはいけない。
外を、世界を、宇宙を、目指してくれ。
その為には、時として敵とも手を結ぶ、
そのぐらいの度量を早く身につけてくれ。

下手をすれば、
よりによってKPOPとのジョイント、
なんてことになったとしても、
大丈夫、我らがすぅめたるだ、
それがどんな戦いであっても、絶対に負けない、
その事実だけは、絶対に変わらない。

要は、その糞のような内輪意識、
その敷居を飛び越える度量なのだ。
あるいは、それがたとえどんな不確実な状況であったとしても、
とりあえずは戦い続ける、
この姿勢こそが、躍進期に最も必要なものなのだから。

嘗てのベビーメタル、
アイドルとして初めて世界を飛び越えた姿に、
日本の限界を打ち破った「度量」を見た。
そしていま、新たな戦場を目指すその度量を、
その展開を、その大勝負の大舞台を、
俺は待ち望んでいる。
そしてそれは、正直なところ、
中南部のライブハウスドサ回りやら、
巨大ロックフェスのセカンドステージやら、
そしてオーストラリアのロックフェスやら、
その程度ではない筈だ。

ベビーメタルは、そんなところで収まりきれる存在ではない。
それは誰もが判っていることだろう。

と同時に、メンバーの現状から、
新曲の進捗状況から、まったくのナシのつぶて、
そのあまりの秘密主義、というよりはただの内向性に、
正直、ちょっと、鬱憤をつのらせていた。

心を開け。
恥を、失敗を恐れるな。
戦わずして負けることほど、恥することはない。
いまベビーメタルに必要なことは、
まさに、マジソン・スクエア、
あるいは、シェア・スタジアム、
あるいはセントラル・パークで40万人を集めての一大コラボレーション。

そう、ベビーメタルには大舞台が、挑戦が、大勝負が似合っているのだから。
その可能性を限定するものを、すべて打ち破ることこそが、
いまのベビーメタルに一番求められていることじゃないのか、と。

悪い、ちょっと、KPOPなんてのに先を越されて、
年甲斐もなくブチ切れては、
この夏の間のフラストレーションが、ここに来て大炸裂、
そんな感じであった。

読み過ごして欲しい。

そしていま、LONDON BRIXTONのライブを見ている。
すぅが、最愛が、そして、ユイが、
溌剌なばかりに、世界という限界をぶち破っていく姿。

そう、この限界をぶち破る姿にこそ、ベビーメタルのポテンシャル、そのすべてがあった。

そしていま、KPOPなんてものにみすみすそれをやられた、先を越された、
という事実を前に、
コバカやしのこの野郎、
何をもたもたしてやがるんだよと、
思わず、舌打ちをしては犬の散歩にでかけてくる。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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