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UP IN THE AIR

Posted by 高見鈴虫 on 06.2012 読書・映画ねた
DVDで、UP IN THE AIR を観る。

一年中を出張して暮らす、
外注のHR、つまりは、リストラ宣告人の話。

予想はしていたが、とてもよい映画だった。

俺も昔、一年中のほとんどを出張をして暮らしていた時代があるのだが、
目が覚めれば空の上、地に着いたと思った途端にレンタカーでジェット走行。
で、さっさかさっさかさっさかと仕事を終わらせて、
で、ふと気がつくとまた空の上。
まさに、地上でバウンドしては空になげげられるボールのようで。
出張して暮らすあの投げやりなJET気分をまざまざと思いだした。

あの空港やホテルの投げやりな清潔さと乾いた空気。
新しい町についたとたんに乗り込むレンタカーの新車の香り。
閑散としたフリーウエー。
まったくもってどこにでもありそうでどこにでもあるマクドナルドの看板。
そんな中、妙にハイパーなJET気分で車を走らせ、
たどりついた訪問先の人々が、妙に薄汚れて見えて。
ああ、
俺が世界中を飛び回っている間、
こいつらはずっとこの退屈な風景の中に閉じ込められていたんだな、
かわいそうに、
という、そんな完璧なすれ違いの中で、
やはり、土着民らしく、ぐじぐじとどうでもいいことを並べ立てる田舎者たちに、
はいはい、あんたらそこで一生座っていなさいな、と適当にうっちゃりながら、
心のそこでは、馬鹿やろう、世界なんかどうにでもなってしまえ、
とそんな自分自身さえもせせら笑ってしまっているような、

そんな、出張の乾きを実によく表現していたと思う。

出張する人は、狩猟民の気楽さなのだな、と思った次第。
つまり、
日本人でこの映画が判るひとってあんまりいないだろうな、と思っていた。

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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