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音楽を読み解くということについて ~ トスカを読み解く ベビーメタルを読み解く

Posted by 高見鈴虫 on 20.2019 音楽ねた   0 comments
よおよお、どもども、ご無沙汰でした。
お元気そうでなによりです。
まあそう、ベビーメタルの切れ目が縁の切れ目、じゃないですが、
ベビメタがお休みに入ったとたんに、
一瞬のうちに四散してしまうメイトの諸君。

木枯らしに晒されたその胸に去来するのは、
ああ我らが姫君は、いまごろ世界のどこでいったいなにをしているやら・・・

ただまあ、そう、先のサイボーグ009ではないですが、
いざ、ツアーだ、ライブだ、ロックフェスだ、となったとたんに、
世界中から馳せ参じる仲間たち。
いまやすっかりと生きる伝説とまでなった、
あの壮絶超絶空前絶後のベビーメタル劇場が、
突如としてこれでもかとばかりに繰り広げられる訳で、
いやいや、心配は無用でござる。
ベビーメタルは永遠に不滅。
たとえなにがあろうと、
ベビーメタルは永遠に不滅、でございまする・・・

とまあ、ここまでくると、忠臣蔵、
のようにもなりつつあるが、
で、だんな、あれからいったいなにを?

まあそう、話せば長いことながら、
拙者、実は恥ずかしながら、
吹雪の夜にふと耳元で聞いた、
わたし、誰にでもやらせちゃうのよ、
そんな妖しい誘いにほいほいと引っかかっては、
あれよあれよと身ぐるみ剥がされて雪の野原にすっぽんぽん・・
なんてことがあったのかなかったのかはさておいて、

いやあ実はまじめな話、
ベビーメタルがオフになってはよりによって、
クラッシックなんてものを聴いておっての。

ええ、パンカーのあんたがクラッシック?

そう、実にそうなんだよ笑ってくれよ、と。

実はさ、と話をはじめればまた長くなりそうなので大幅にはしょるが、

実はこないだ、ちょっとまたうちのかみさんに騙されては
ジュリアード音楽院、なんてところに誘い込まれる事に相成った、と。

で、そのジュリアード音楽院。
言わずと知れた世界随一のクラッシック音楽の殿堂。
で、このパンカー風情が、そんなところでいったいなにをやっていたか、
といえば、なんとこのジュリアード音楽院と、
そして隣接するメットオペラが協賛する、
素人向けのスコア・リーディング=楽譜書見教室、
なんてのに付き合わされる羽目になって。

まあいまさら楽譜がどうのというガラでもないのだが、
ただ、え?トスカ?あのプッチーニの?
であれば、もしかしてちょっと興味あるかも、と。





でまあ、またいつもの奴で、
朝の犬の散歩から帰ったとたんに、
訳も判らぬままに早く早くと急かされては、
ひょっこりひょうたん島に迷い込んだジュリアード音楽院。

その教室の机に座らされるや否や、
目の前にデーンとおかれたまるで百科事典のような分厚い辞書、
ならぬ、これがプッチーニのトスカ、
その全スコア譜、という奴で。

でまあ、ジュリアード音楽院の学生さんかあるいは、
その卒業したての客員教授さん、なんて感じの、
もう見るからにオペラ歌手といった風情の、
その全身から香りたつようなまさに豊満な豊満すぎるほどに、
まさにムチムチむんむんのまいっちんぐマチコ先生を囲んでのお勉強会。

素人向けの音楽教室、というからには、
初歩的な楽譜の読み方、なんてのをグダグダとやらされるのか、
と思えば、そこはさすがにジュリアード音楽院。
基本的な音符の記号のその意味の、
なんてのは当然すべてすっ飛ばして、
その講義の中心になるところは、
まさに楽譜で読み解くトスカの魅力、というか、
その構成的な筋書き的なその構築理論、
その深層的真相的謎解き、というやつで、
ぶっちゃけ、このモチーフとモチーフの絡み、
そのふたつのモチーフがこのシーンでオーバーラップすることにより、
つまりはそこで、この主人公の、このヒロインの、
その心象風景が暗黙のうちに語られていくその理であって、とまあ、まさにその楽譜という平面から、
いきなりメロディーが旋律が、はもちろんのこと、
このトスカという悲劇、そのドラマ性、戯曲性、
登場人物たちの思惑が想いが潜在意識が心象風景が、
主旋律であるセリフと混じり合っては時として相対を繰り返しながら、
まさに三次元、あるいは、四次元的なまでの世界をくり広げていく、と。
で、それに加えて、舞台であるローマの街に鳴り響く鐘の音、
そのさりげない鐘の音の中に、時間の流れまでをも刻み込み、
という訳で、この楽譜、そのものがまさに一大叙事詩。

で、なによりもなによりも、
そのテキストとして配られたその楽譜、
そのいたるところに、びっしりと書き入れられた手書きの注釈。
つまりはこの講師であるところの、
このムチムチむれむれのまいっちんぐマチコ先生、
その自らの書き込みであるわけで、
そのまさに余白のすべてをみっしりと埋め尽くした、
その注意事項のひとつひとつが、
この楽譜、そして、その楽譜から奏でる旋律の、
そのドラマの、その世界そのもの、
つまりは、音楽というもの対する、
限りないまでの尊敬と愛情がまさに迸るようで。

楽譜は台本であり契約書であり、
なんてことを言っているうちはまだまだクソガキ。
その楽譜の間、その行間をみっしりと埋め尽くしたその秘密のキーワード、その綴織り。

そう、楽譜をめくりながら思わずほろほろと涙を流す、
それぐらいになって初めての音楽家であろう、と。

という訳で、いやはや、騙されて引きずり込まれた、
このオペラ楽譜の読書会。
それは精密な設計図というよりは巧妙なパズル。
よくできた推理小説を読む進めるように
まさに、目からウロコのつづれ織り。

うへええ、このシーンのこの一音、
この一音の中に、
これだけのどんでん返しが秘められていたとは・・・

改めて、音楽というものに生命のすべてを賭けた人々、
何世紀にも渡って、綿々と引き継がれてきた、
その愛着の執念の、その、思いの凄まじさを、
ひしひしと思い知らされることにもなったわけで、
いやはや、土曜日の朝からかなり強烈な思いをさせて貰ったぞ、と。

でこのスコア・リーディングのクラス。
さすがにメット・オペラと協賛というだけあって、
その楽譜読書教室が終わった後、
では、さっそく本番の会場に場所を移しましょう、とばかりに、
渡り廊下からの桟橋を渡って辿り着いたメトロポリタン・オペラハウス。
午後から始まるマチネの一般上演、
その天井桟敷の片隅に設えた、デスクライト付きの机付きの席。
そこに座っては、メトロポリタン劇場で公演される実際のトスカ、
つまりは、世界最高のスタッフによる世界最高のトスカを目の前に、
その楽譜を捲りながらのリアルタイムのスコア・リーディング。

並んだ楽譜を必死になって追いかけては次から次へとページをめくりながら、
その間をびっしりと埋められる注意事項。
クレッシェンド、デクレッシェンド、ディミヌエンド
フォルツァンド、フォルツァート、スフォルツァンド、スフォルツァート
モルト、ポコ、ピウ、メノ、ソットヴォーチェ、メッツァヴォーチェ
カランド、モレンド、ズモルツァンド、ペルデンドシ

そしてそんな暗号の集積から奇跡のように立ち上がるこの珠玉の至福の極上の旋律。
これこそが魔法だ、魔術だ、神の息吹だ、という訳で、

いやはや、この音楽、
そのさりげない一節の旋律に秘められた、
そのあまりに凄まじい情報力、その表現力、そのテクニック、
その迸るまでの想い。

正直なところ、今更ながらに唖然呆然、
感動に打ち震えては不覚の涙がホロホロなんてことに相成った、と。

という訳でそのトスカの楽譜。
まさに、家宝、というぐらいまでに、
あれ以来、座右の銘、とさせて頂いている。

改めて人間、学ぶ気になれば、
それこそいくらでも学ぶべきことがある。
あるいは、好奇心さえ失わなければ、
学ぶ素材はまさに無尽蔵。

という訳で、この年になってから
いきなり迷い込んだこの俄クラッシク・マイ・ブーム。

なんだよ、メタルだパンクだジャズだブルースだ、どころか、
よりによってクラッシックかよ、クソジジイもボケにボケたな、
と、まあそう、俺自身、クラッシックを聴きながら、
実にそう思っていたりもするのだが、

だがそう、改めて騙されたと思って、
クラッシック聞いてみてくれよ。

え?まじで!?

なんて、いまさらに驚かされること必至なんだからさ。

先のクィーンのフレディ・マーキュリーは言うに及ばず、
そう言えば、リッチー・ブラックモアも家でもクラッシックしか聴かないというのも有名な話だったし、
キンクリやらYESやらELPやらのプログレ系は、
もうそのままずばりのクラッシックそのものだしさ。
でなによりも、クラッシックからのパクリ、と言えば、
はい、まさに、それは、ビートルズ。

言わずと知れたビートルズの音、
特にポール・マッカートニーの曲って、
実は、クラッシックからのパクリ、そのてんこ盛りって知ってた?

モーツアルト、ってより、あの人、バッハだよね。
そう、バロックの音楽理論を、ロックンロールに当てはめた、
その方法論の展開、その実験だったんだよね、実は。

これ、もしやと思って、実際にググってみたら、ああ、やっぱり。
そう、ポール自身がそれを白状している訳でさ。

つまりはそう、歴史を変える何かって、
実はそういうところからの、思考の、あるいは方法論の転換、というか、
融合によってもたらされることがほとんどな訳で、

つまりはそう、スラッシュ・メタルと、アイドルの融合であったベビーメタルが、
あれだけ凄まじいパワーを産み出したというのも、
実はこの統合力の奇跡によるものだった、と。

なんてところで、またまた無理矢理にベビーメタルなんだが。

クラッシックからいきなりベビーメタル、いったいなんのこっちゃ、という訳で、

実ははは、そう、最近ずっとクラッシック漬だった俺が、
ここ二三日、ふとしたことでまたまたベビーメタルに先祖返り。

と言うのも、実はまたまたちょっと妙な遊び道具を見つけちゃった、と。

と言うわけで、いまさらですが、CHORDIFY





これ、言わずとしれた無料アプリなんだけど、
曲名検索すると、そのコード進行から、タブ譜からが、
いきなり、ずらっと呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃん。
で、試しに、探してみたぞ、ベビーメタル。

これ、YOUTUBEの動画をそのまま引っ張ってきては、
その場で、コード譜に書き換えてくれる訳で、
今更ながら、へえ、つまりはそういうことだったのか、と。

なんとなく、またほんの少し、
ベビーメタルの世界に一歩踏み込めたような、
そんな気がしないでもないこの超絶アプリ。

で、これ、見れば見るほど、
その排出されたデータの信憑性を確かめる意味でも、
思わず、ギター、あるいは、シンセ、
買っちまおうかな、なんて気がしてくる訳で。

で、そう言えば、この間、ベビーメタルのオフィシャルから、
スターライトのアカペラ版、及び、カラオケ版が発表されたじゃない?

あれってつまり、このスターライトの素材を利用して、
そちらでなにか試しに面白いもの、いろいろ実験してみて?
というつまりは、世界に対する課題、
ともすれば、コバメタルからの挑戦ではなかったのか、と。

実は俺、あのスターライトを、メタルではなく、
テクノやらラテンやらレゲエやらにしてみたらどうなるどうだろう、
なんてことをチコマカやってみようか、なんてことを考えていたのだが、

まあしかし、巡り巡って徒労の果てに、
結局はオリジナルの神バンド・バージョンが一番良かった、
ってところに落ち着くのもなんとなく判っていたのではあるが。

という訳で、またまたこのオフ期になって性懲りもなく、
ベビーメタルを玩具にしては遊んじゃえ、なんてことを初めてみながら、

ふと、CHORDIFY で引っ張り出した NRNR、
画面いっぱいに広がったその無機質なコード譜を追いかけながら、
それと重なる歌声に思わず飲み込まれては呆然自失状態。

ここに来て産まれて初めて、楽譜を観ながら涙を流す、
その、音楽家の真髄的な境地に、達することができたのであった、と。





という訳で、CHORDIFYに蘇るベビーメタルの名曲の数々。
ギミチョコが、アカツキが、ディストーションが、
あのTATOOが、エレガが、スターライトが、
なんとこういう構成で出来上がってたんだね、
はあ、つまりは、そういうことだったのか!!!
その楽曲的観点からの新たな発見の数々に、
今更ながらいちいち一喜一憂を繰り返しているこの晩冬の夜更け。

改めて、例えなにがあろうともなかろうとも、ベビーメタルは不滅だ。

その思いを、胸に刻み込んでいるのでありました。







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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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