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ありがとうサマーソニック! 大感謝を込めての総括的雑感

Posted by 高見鈴虫 on 19.2019 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
どーもです。
今回は珍しくも、ですます調で始めさせて頂きます。
つまりは小生、本日は柄にもなくちょっと辛勝な心持ちにある、
ということであります。

改めましてのサマソニなのでございます。
今回、かのベビーメタルさまご出演ということもあり、
いまやこの日本の夏の風物詩でもあるところの、
このサマーソニックというマンモス・フェスティバル、
その無料配信の映像という未曾有の機会に恵まれては、
まさに感無量といえる程までに、
いはやは、この週末のすべてを通して、
心からどっぷりと思い切り満喫させて頂きましてございます。

で、はい、当初の本命であったところのベビーメタルさまに関しましては、
その配信がたったの二曲であった・笑
というのは確かに残念ではありますが、
だがしかし、その二曲であってもまさに珠玉の珠玉。
ありがたくありがたくご拝見させて頂きました次第です。

でまあ、今回の主題になりますのがこの最終日の三日目。
これまでの、やれベビメタだ、レッチリだ、BMTHだ、
やれ、LOVEBITESだ、そしてBAND-MAIDだ、と、
言ってみれば、ロック系、
つまりはこれまでにも耳に馴染みの深いラインナップが多かった、
という印象であった訳なのですが、
まあそんな親しみの中で、やれあのキモデブだ、やら、
ともすれば、あれ、もしかして、どうせ、エアーなんぢゃね?
なんていう、とてつもなくも失礼なことを、
ついついついと脊髄反射的に筆を滑らせてしまったかのようなのですが、
まあそう、そんな軽口も、なあに、たかがロックじゃねえかよ、
水に流してくれよ、と肩を叩きあえば済んでしまうこと。
そう、たかがロック、されどロック、だからこそのロック。
メタルであろうが、パンクであろうが、
ジャパニーズであろうが、毛唐さんであろうが、
ジャンルを越え、世代を越え、国境を越え、時空さえも飛び越えた親戚筋。
同じ釜の飯を食ってきた兄弟じゃねえかよ、と。
そんな軽口まじりの憎まれ口こそが、親愛の表れだろうが、と。

改めて、ベビーメタル、観てみろや、と。
やれ、偽物だ、まがい物だ、事務所主導のでっち上げだ、
と、散々に中傷の嵐を浴び続けながら、
遂には言うにこと欠いては、どうせあいつら口パクの皿まわしだろ、
なんていう噂が実しやかに囁かれては、
そして遂にばら撒かれたその盗聴音源。

これ、これ、これ、いつたいなんなの?
思わず、聴く者のすべてを唖然呆然と戦慄させたあのライブの流出音源。
→ 遂に流出!? ベビーメタル究極の音漏れブートレッグ。ベビーメタル・マジックの魔力の真髄がいま明らかに・

ベビーメタルは逃げも隠れもせぬ。
これが、私達の、スッポンポン、そのすっぴんの姿だ。
そのあまりの凄まじきばかりのクオリティ。

たとえどこの馬鹿がなにを囀ろうがどんなフェイクをでっち上げようが、、
真実は、本物は、必ず勝つ、
そう、ベビーメタルこそが、その生きた証だろう、と。

であれば、そんなベビーメタルに、いつか肩を並べては、
ともすれば、いつの日にか思い切りぶっ飛ばす、
その野望を胸に、道なき道、その荒野を、
ひたすらに邁進して頂きたい、と。

という訳で、BAND-MAIDさま、
その思わぬ軽口の罪滅ぼしという訳ではないですが、
この秋のニューヨーク・グラマシーシアター公演、
もしも予定が許せばこっそりしっかりと、その末席を汚させて頂ければ、
なんてことを、考えている次第でごじゃります、と。





でまあ、今回ここでお話したいのは、
なにより本日 最終日のサマソニ、
その衝撃のラインナップ、なのでございます。

実は、昨日の駄文にちょっと挙げさせて頂いた、
パフュームと、そしてブラックピンクの一騎打ち、
なんていう、また妙な煽りを綴らせて頂いた憶えもあって、
当地ニューヨーク時間における午前一時からの実況ライブを、
心待ちにしていた訳でした。。

という訳で、改めまして本日最終日、
その千秋楽を飾るラインナップ。

まずは番組開始早々に登場したパフュームさん。
いきなりの真打ち登場! と言った感じ。

はい、このパフュームさん。
言うまでもなく、平成の日本音楽界を代表する女性テクノポップ・グループ。
先日のニューヨークでのライブでの初観経験から、
そのパフォーマンスを初体験した衝撃から困惑から、そして遂に至ったその悟りの境地からと
その節にはまたまた長い長い駄文を認めた覚えがありまして。

→ サナトリウム・ディスコ この究極のオキシトシン・ミュージック ~ いきなりですがPERFUMEを観た

改めてこのパフュームという方々。
日本のお茶の間を完全席巻したその興隆の様を知らなかった私めとしては、
実はね、パヒュームのステージ、
そのすべてが口パクなんだぜ、
なんていういまや半ば公然とさえ言える裏情報を
まさか知らなかった訳でもないのですが、
このアテフリを前提としたダンスグループ。
であれば、その見た目が容姿が、
それほど超絶的なまでに飛び抜けて物凄いのか、
と思っていれば、
見たところ、きゃぴきゃぴのアイドルと言えるほどにたいして若い訳でもなく、
あるいは、こう言っちゃなんですが思わず目を瞠るほどまでの絶世の美女という感じでもなく、
ましてや生唾ごっくんのお色気悩殺セクシー路線というのとも訳が違う。
そしてその楽曲に至っても、嘗て心酔したハウスミュージックほどの熱狂を煽るでもなく、
つまりはそう、見た限りどこにでもいそうなごく普通のねえちゃんたち。
いつたい、この人達の、なにを愉しめば良いのか、
なにを見、なにを聴き、なににその魅力を見出せば良いのか、
それが、さつぱり、わからなかったわけなのですが・・

ただ、そのライブにおける異様なまでの熱狂の渦の中に揉まれ揉まれながら、
つまりは、そういうこと?つまりは、これなわけなんだね、
そんな発見にようやく辿り着けた、そんな気がしなかった訳でもないのではありますが・・

そしてこのパフュームにおける開眼、
たとえそれが口パクであっても、あるいは、生演奏を伴わないものであっても、
そこにある種の美学がある、魅力がある、表現がある、
その可能性に気づいた後、

そしてこのPERFUME、
ニューヨーク公演の後に御出演されたここ米国の一大イベント:コーチェラ・フェスティバルに堂々の初出演の快挙!
なんてニュースを追いながら、

ふと見ればそのラインナップの表紙に、
デカデカと鎮座まします同じアジア系美女たちの姿。

なんだよ、この、BLACKPINKという方々は、と。

ああ、つまりはあのK-POP。
犬食う蛮族どものでっち上げた踊るパンパン。
キーセン娘たちを連ねた海外出張売春ツアーに過ぎねえ訳だろ。

見もしない知りもしないうちから、
そんな先入観だけで拒絶反応を起こしていたこの憎きKPOPというジャンルが、
しかし改めて目にしたこのコーチェラ・フェスティバルにおけるBLACKPINKのパフォーマンス。

思わず目を瞠って生唾ごっくんどころか、
唖然呆然の愕然の驚愕の・・
んだこれ、こいつら、バケモノじゃねえか・・

つまりはこの米国における巨大フェスティバル、
そのすし詰めの会場を、文字通り熱狂と興奮の渦に巻き込む
その紛れもないスーパースターのオーラ、そのもの。

K-POP、やるじゃねえか、
そんな素朴な戦慄を以ては、BLACKPINK、馬鹿にできない、
どころか・・ 

これ、まじで、J-POPなんてものでは、
あるいはPERFUMEは、あるいは我がベビーメタルは、
いったいこいつらに、どうやって立ち向かえば良いのか?・・

そう、つい先日まで、
所詮口パクじゃねえか。ただの皿回しじゃねえか。
生演奏もなく、生歌もなく、ただカラオケに合わせて腰振ってるだけだろ?
などと一笑に付していた筈のこのダンス系という奴。

いや、でもさ、と。
でも、それを言ったら現代の音楽界。
どいつもこいつも出てくるのは全て口パク人形ばかり。
ともすれば嘗ての大御所たち、
ブリットニー・スピアーズからビヨンセから、
そしてなにより、あの、実力派で売ったマライア・キャリーさえもが、
あれほど露骨なまでにそのカラクリを暴露してしまった訳で・・・
→ 世紀のテクニカル・ディフィカルティ ~ マライア・キャリーの大醜態を前にベビーメタル待望を確信する2017年

そう、この口パクの皿回し、
いまや音楽界のすべてが、この口パク的皿回しが、もはや前提的な常套手段、
ともすれば、常識と言えるほどまでに許容され当然視される、
我々はそういう、エアーな時代を、生きているのである。

そしてそれはつまりは、
あのヲタク大魔王の暴言にもあるように、
時代は、進化は、その必然は、テクノロジー。
つまるところ初音ミク。
機械が作り機械が奏で機械が踊る、
その極限的な仮想美学。
その流れは、方向は、もう誰にもとめることはできない、と。
→ BABYMETAL 中元すず香 と 初音ミク ~ 仮想現実における愛の不毛とは 

という訳で、そんなヲタク大魔王の予言を裏付けるように、
本日、サマソニのその最終日のラインナップ。

パフュームを筆頭に、そして、BLACKPINKをその登竜門として、
次から次へと出てくる出てくる、このテクノの、ポップの、
つまりは、その恐れを知らぬヴァーチャル的、AI的、未来的サウンド。

改めてこのサマソニというフェスティバル、
その振り幅の懐の、あまりの大きさ、あまりの広さ、あまりの深さ、ぶっ飛び方。

次から次へ登場するアーティストたち
そのすべてに、

これは、これは、これは、いつたい、なんなのか?

正直なところ、さつぱり、訳が、わかららい・・・

そんな絶句を続けるばかりであった、と。



いま流行っている音、
そのすべてがことごとく、さつぱり訳がわかららい・・

実はそんな困惑は、疑念は、呆然は、なにもいまに始まったことではない。

いつの頃からか、俺の気の会う娘たち、
つまりは、元ヤンのギャル系、と言われる、
そんなご機嫌な小悪魔タイプ、
そのほとんどすべてが、揃いも揃ってヒップホップ・フリークス。

おまえ、ロックとか聴かないの?
ロック?ロックってなにそれ。
やっぱヒップホップでしょ?
それ以外になにがあるの?と。

さも当然そうに嘯くその小憎たらしくもだがしかし抗うに抗いようのないその絶対的なまでの甘い香りに包まれながら、
そっか、他ならぬ音楽狂いを自称するお前がそう言うぐらいだから、
いまの世の中、すっっかりと様変わり。
つまりはそういうことなのだろうな・・

盛者必衰の理の通り、
時代はすでにすっかりとヒップホップ、
その現実を認めざるを得なかったのだ。

つまりはロックの時代は終わった。
つまりは嘗ての俺のようなタイプの人間は、
いまはもうすでに、ロックという音楽にはこっれっぽっちの興味もポテンシャルも見出してはいない。

ぶっちゃけ、ロックという音楽は、
すでにキラキラ眩ゆいぴちぴちイケイケの女の子たちを引きつけるには、徹底的に色褪せてしまったのだな、と。

そしてそんな小悪魔的小娘どもに、
ねえ、これ聴いてみて、と渡されるラブレター、
ならぬ、そのお気に入りのプレイリスト。
この曲、こんど一緒にカラオケで歌おうね、
さりげなくも頬を赤らめてそんなことを囁かれながらも、
そんな愛の伝言であるところのプレイリスト、
その今どき系のヒップホップのヒット曲、
聴けども聴けども、どれほどまでに努力を重ねても、
曲が歌詞が、覚えられない、どころか、
その魅力が、その肝が、その狙いが、その真理が、
果たしてまったく、これっぽちも、理解することができなかった。

んじゃこれ、ただの知恵足らずのニグロのども嬌声、
ゲットー洞窟の原始人の馬鹿騒ぎ、ただそれだけじゃねえか、と。

ただしかし、他ならぬあの娘の愛聴曲である。
知ったことじゃねえ、と放り投げるには、
あの胸、あの尻、あの髪、あの唇、あの瞳、
あまりにもあまりにも勿体なさ過ぎる。

という訳で、それはまさに苦行にも似たヒップホップ修行。
リズムかな、と思えばリズムはただのデジドラ。
歌かな、と思えど、そこにメロディはなく、
アレンジかな、と思えどそれはただたんに、
どこかから掠めてきたいかにも浅知恵なサンプリング。

いったい、このどこに、なんの魅力を、見い出せば良いのか・・

改めてこのヒップホップというジャンルが音楽界を席巻したこの数十年、
俺はなにひとつとしてなにも、今という時代が理解ができなかった、
ともすれば、いま:現代、というもの、そのものにさえ、
なんの価値も、興味も、もち得なくなっていた、
そう、俺にとって、ヒップホップとはまさに暗黒時代。
ともすれば原始時代への退行現象、
その顕著な表れとしか思えなかったのである。

そして甘い季節が去り、陽は沈み、葉は落ち、
いつしかすっかりと失ってしまったその前髪。
すでに、どこからどうみても、ただの裏寂れたおさん、それ以外の何者でもなく。
この老いという宿命の濁流に飲み込まれながら、
遂にはその波に抗うことにさえ疲れ果ては、
もう俺は、現代というこの時代に、
徹底的なまでに取り残されてしまったのだな、
そんな失意のダークサイド。
その暗き長きトンネルのその先に、
突如として出現した一条の光。

ベビーメタル・・・!!

そう、ベビーメタルは、
まさにそうやって俺の前に現れたのである。



改めて、ベビーメタルを知ってから陥ったこのベビーメタル至上主義。
ベビーメタル以外の音楽にはもうなんの価値も見いだせない。
ロック、ジャズ、ラテンにクラッシックにハウスミュージック。
これまで愛しに愛しては、俺の血となり肉となってきた、
そんな珠玉の音楽、そのすべてが
いまやこのベビーメタルを前にしては
ことごとく色褪せては、
時として失笑が漏れるほどに陳腐に感じてしまう、
そんなドツボにはまり込んで早数年。

ああ、判った判った、
ヒップホップも、ダンス系も、
ロックも、テクノも、民謡も演歌も浪曲も、そっちで勝手にやってくれ。

俺にはベビーメタルがいる。それだけで十分だ。

この甘き自閉、ともすれば、
すぅめたるの醸し出すその天上界的なまでの甘き羊水の中に沈殿しながら、
俺は、いまの時代の、どころか、
世の全てに目を瞑り続けていた、
ここ数年はまさに、まったく、そんな状態であったのか、と。

改めて、ベビーメタルを知って以来、
あのヒップホップ苦行から始まって、
あるいは、ドラムという楽器を習得する為の鍛錬、
ジャンルの好き嫌いに関わらず、そのテクニック、
ジャズからファンクからメタルからスカからレゲエから、
サルサからティンバからソンゴから、
ありとあらゆるパーカッション技法を貧欲に漁っては、
そのすべてを吸収し習得することを嫁してきた、
その修業時代も忘却の彼方。

いまとなってはすっかりしっかりのヒッキーさん。
毎夜毎夜、朝になるまでPCを前に動画を漁っては、

頼むから俺を放っておいてくれ。
俺にはベビーメタルが居れば十分。
このすぅめたるの声があれば、
この青神のプレイがあれば、
もう俺は、なにひとつとしてなにも欲するものはない。

それはまさに、ベビーメタルの誘うアルカディアの境地。
シャンティ・シャンティの甘い熱狂に包まれながら、
聖なる女神の声に身も心も洗われては陶酔を繰り返し・・

ただ、
さすがに、ヤバいな、とは思っていた。
ヤバいな、とは思いながらも、
いまとなって抜け出すに抜け出せないこのベビーメタル地獄。

だってさ、と思わず本音が漏れる。

だってさ、ベビーメタル、最高だろ、と。
ってか、これ以上のバンド、どこをどう探したっている訳ねえしさ、と。

つまりはベビーメタルこそが至極。ベビーメタルこそが究極。
ベビーメタルこそが、すべて音楽の至った最終形態。

つまりは、これで、打ち止めだろ、と。

恥ずかしながら俺はいまでも本気の本気でそう信じている。
ベビーメタルこそがすべて。
その真意に揺るぎはいっさいない。

そう言えば嘗て、
無人島に一枚だけLPを持っていけるとしたらどのアルバムを持っていく?

そんなアンケートに答えたことがあった。

俺は間髪も入れず、こう答えたものだ。

ローリング・ストーンズの「メインストリートのならず者」

俺の人生においてこれ以上のアルバムはない。
あるいは、この一枚だけで十分。
そこまで確信させる、ローリング・ストーンズの、
強いて言えば、ロックという音楽の作り上げた最高傑作。
聴けば聴くほどに魅力が染み出すような、
まさに燻銀、あるいは、珠玉のスルメのようなこの逸品。

だがしかし、嘗ては昼夜を問わず、まるで空気のように聴き続けていたこの名盤が、
いつの間にかすっかりとその主役の座を追われては、
そしていま、もしも同じ質問を受けたとしたら、
果たしてどう答えるのだろう、と考えてみるに・・・

ベビーメタル、かな。

そう、だってさ、俺最近、ってか、ここ数年、
まじで、ベビーメタル以外、ぜんぜん聴いてねえしさ。

だったら?
だったら、ベビーメタルの何?

うーん、一番聴くのは、確かに、ロンドン・BRIXTONのライブ、なんだけど、
でもな、あれには、KARATEも、RORも、
そして当然のことながら、ディストーションもエレガもシャンティも入ってねえしな。

で?
で、で、で、
もしもそれが、いま、だとすれば。
いまだとすれば?
いまだとしたら、多分、このサマソニの海賊版だと思う。
海賊版?
そう、海賊版。
ベビーメタルは、最新こそが最高。

ベビーメタルは、つまりは、そういうバンド。
つまりは現在進行系、つまりはすべてがすべて、進化の過程。
それこそが、ベビーメタルの魅力のすべて。
すげえな、ベビーメタル。
そう、凄えだろ、ベビーメタル。

そこまで言わせるバンド、ベビーメタル以外には存在しねえだろ、と。

そう、いまでも俺は、狂信的なまでのベビーメタル至上主義者である。

ベビーメタルこそは、最高であり最上である。

ストーンズのメインストリートよりもブラック・アンド・ブルーよりも、
マイルス・デイビスの、カインド・オブ・ブルーよりもビッチーズ・ブリューよりも、
オールマン・ブラザーズ・バンドのフィルモアよりも、
カルロス・クライバーのトラヴィアータよりも、
ベビーメタルのサマソニの海賊音源を選ぶ、
何の疑いもなく心の底からそう言い切る、
筋金入りのベビーメタル馬鹿である。

では、と果たして、改めて自身に問う。

もしも、いま本当に、この俗世とおさらばしては無人島に流されるとしたら、
つまりは、もしも、一枚の音源を残して、すべての音楽が消え去ってしまうとしたら、
俺はやはりその究極のいち枚にベビーメタルを選ぶのか?
つまりは、ベビーメタル以外の音楽は、すべて消えてなくなっても良い、
本気の本気で、そう考えているのか、それを断言できるのか?と。




改めて、嘗ての女たちからは妖怪変化とまで言わしめたこの優柔不断さ、
その究極の現れであるところの、聴く音楽の節操の無さ。

ロックやらジャズやらは言うに及ばず、
ソウルからラテンから、オペラからシンフォニーから、
世界各国の民族音楽に至るまで、
それが音楽であれば(だから敢えてヒップホップはそれに含まれない・笑)
ありとあらゆるジャンルの音を聴き漁っていた筈のこの俺が、
いまになって、ベビーメタル以外の音楽はすべてこの世から消え去っても構わない、
そう思い込んでいる事実に、今更ながら我ながら、軽い衝撃を憶えながら、
いや、果たして、本当にそうであろうか?
その仄かな疑念を緒:いとぐちにしてはまるで一本の蜘蛛の糸を手繰るように、
果たして、本当に、ベビーメタル以外の音楽はこの世に必要がないのか?
本当の本当に、そこまで言い切ってしまって良いものなのだろうか。
あるいは、と改めて湧き上がる根源的な疑問。

果たして、他ならぬこの俺がそこまで断言するこのベビーメタル至上主義、
でありながら、
何故に、そのベビーメタルがマウンテン・ステージ。
世界人類のそのことごとく一人残らずが、どころか、
いまだにメインステージにさえ立てない、その理由とはいつたい、なんなのか、と。

俺以外の人間たち、
つまりは、世界最高最上であって然るべき筈のベビーメタルを差し置いて、
メインステージのヘッドライナーを飾るその謎のアーティスト、
そんな紛い物の偽物に現を抜かすそんな不貞の輩たち、
実は、現実的には、俺や、あるいは俺のようなベビーメタル至上主義者以外の、
ほとんど大抵の一般人の方々。
そんな人々が、いったい、そこになにを見ているのか。

これまで、ベビーメタルの魅力、その真髄の真理のその謎の解明、
なんてことばかりにうつつを抜かしていた筈のこの俺が、
いまになって、いまや俺的にはなにひとつとして疑いようもなくなったベビーメタル至上説、
それに気づけない人々がこの世に存在することの不思議。

果たしてこの人達、
つまりは、ベビーメタル以外の音楽を許容できる、
ともすれば、
ベビーメタルよりは、それ以外のもの、
そんな謎のアーティストたちの中に、
いつたい、こやつらは、なにを、見ているというのか・・・

告白しよう。
俺はまじめの真面目に、
ベビーメタル以外の音を許容できる、そんな人々が、
まったくもってまったく、信じられない、理解できない、のである。

こいつら、まったくもって、おっしーめーくらん。
脳みそ糠味噌の、つまりは、あの、ねとうにょのような、
0か1か、上か下か、右か左か、
そんな反射的単次元でしか世界を理解できない、
まるっきりパープーの無知能亡者という奴ではないのか?

そんな率直な疑念を抱きながら、改めてこの日曜日。

では、と思った訳だ。
では、改めて、その謎に挑もうではないか。

ベビーメタル以外の音楽を嗜好する謎の輩たち、
そんな人々は、いったいそこに、なにを見ているのか・・・





そしてパフュームであった。
そしてBLACKPINKであった。

で?
で、パフュームに、BLACKPINKに、いったいなにを思ったか?

正直なところ、
正直なところ?

圧巻であった・笑

え?なにが?なにが圧巻なんだよ。
だって、あいつらみんな、口パクじゃねえか、と。

そう、確かに、パフュームも、BLACKPINKも、
ぶっちゃけ、ただの口パクなんだろう。

ただ、と思っていた。
ただ、そこには確実に、ベビーメタルにはないなにか、が存在した。

例えば、パフューム。
そう、ベビーメタルとパフューム、
なによりそのジャンルが違う。つまりは客層が違う。
強いて言えば、その目指しているもの、その美学が、世界が違う。
ではパフュームはなにを目指しているのか。

それはつまりは、和み、であろう。

パフュームに在って、ベビーメタルに無いもの。
つまりは、安心であり、安息であり、つまりはほのぼのであり、
つまりはそう、人々がパフュームに求めているのは、戦いのない世界、なのである。
つまりは、サナトリウム・ディスコ。

今更、それが良いの悪いのいうべきではない。
あるいはそう、俺だってあのパフュームのライブを観た時、
その甘い羊水、そのあまりにも信じがたいほどの至福感を味わったではないか。
それは親和であり、充足であり、つまりは疑いのない明るい未来。
あのなあ、そんな訳、ねえだろ。
新聞を観てみろよ、アヴェが寅ンプがN酷が、
世界はまさに、ヘイト、ヘイト、ヘイト 
憎悪に憎悪で以って憎悪を焚きつける炎上商法。
つまりは、人の不幸を吸って金を稼ぐ、そんな吸血鬼どもの独断場じゃねえか。
この世のどこに、心配事のなにもない、至福的安息、なんて世界がありえる訳かいね、と。
そう言ってしまうのは容易い。
あるいは、そんな現実であるからこそ、
世界はパフュームの誘うその夢の幻想、
リアルなんて要らない、現実なんて要らない、本物なんて要らない。
だから、私にとって、生声の良し悪しなんて、関係ないのよ。
私はただ、気持ちよくなりたいの。安心して安息して、親和して溶け合って、
そんな気持ち良い匂いのなかで、ただただ揺蕩っていたいだけなの。
そんな異次元的な桃源郷を欲しているのであろう、と。

それってさ、まるで、追われるダチョウが地中に頭を突っ込んで、
知らない知らない、私だけは知らない、
そんな究極の自己逃避、それ以外のなにものでもねえじゃねえか。

ただ、ステージという独断場を生きるパフォーマーたちにとっては、
そんな自己逃避なんてところで落ち着けるはずもない。
あるいは、そんな自己逃避的な演出だけでは、
この数万人の人々を、歓喜させ、熱狂させ、楽しませ尽くす、
なんてことは、土台無理な話なのだ。

そしてPERFUMEであった。
あ〜ちゃんによる、吉本芸人のすべてが舌を巻くであろう、その絶妙のMC。
それはまさに、天才的とも言える人心操作的MCで大観衆を一挙に掌握した後、
では、と姿勢を正したその途端、その空気が、そのオーラが、その色が、密度が、
一瞬のうちのどんでん返し。
さあ、そろそろ始めましょうか。
のっちが、かしゆかが、ハイヒールのかかとをカツンと鳴らせては、
つい、と顎を持ち上げたその途端・・
え?と思わず目を瞠る。
え?いま変わった、いま、この瞬間、世界が、次元が、その全てが変わった・・・
それはまさに奇跡。

パコ・デ・ルシアが、ハービー・ハンコックが、矢野顕子が、そして中元すず香が、
その、一音、その一声だけを以て、世界の空気、そのものを一瞬で塗り替えてしまう、
その奇跡のどんでん返しが、まさに、このパフュームのステージ、
それはまさに、この三人の姿勢、あるいは、その表情、
つまりは、存在そのものによって、巻き起起こってしまったこの奇跡。

これを魔術と言わずしてなんと言おう。
これを神降ろしと言わずしてなんと言おう。

ステージでの神憑りは、なにも音に限ったことではない。
パフュームはそれを、その表情。その視線、その顎先、その姿勢を以て、
一撃の元に成し得たのだ、と。

そう言えば、とふと思い返す。
そう言えば、あのユイメタル、あの表情にも、そんな魔性があったよな、と。
そして何より、我がすぅめたる。
そう、あの横アリから奇跡の復活を遂げたベビーメタル。
その夜明けの、その変貌の、なにより顕著な変化とはなんだったのか。

それはまさに、すぅめたるの表情・・

そうか、ベビーメタルとパフューム、
メタルとテクノポップというこのまったくもって相容れないジャンルの相違の中で、
しかし、中元すず香の変わらぬアイドルで有り続けたこのパフュームという存在。
そうか、中元すず香は、そして最愛は、そしてユイは、そして里保は、
パフュームの中に、この神降ろし的瞬間、その魔性の一瞥、
その、一瞬の奇跡を、見ていたのか・・・

いやはや、これはこれは、であった。

そのライブにおいては、その熱狂の大波に揉まれ揉まれるばかりであったそのパフュームのステージ。
そうか、あの場で、あのステージで、つまりはこれが、起こっていたと、そういうことなんだな。

とそんな驚愕に唖然呆然とするうちに、
そして登場したBLACKPINK。

その登場前からして、
メイン会場であるマリンステージ、その見渡す限りの大会場を、
そのグランドから、そしてスタジアムの最上席に至るまで、
一分の隙きもないまでに埋め尽くしたぎっちぎちの大群衆。
そしてその大海原が、まさに嵐の前のように静まり返っている。
そこに充ち満ちた、不穏なほどの緊張感、つまりは、期待感・・

そう言えば、と思い出す。
そう言えば、ベビーメタルのライブ、
あの時にも、開演時間、その登場を前にした会場が、
どういう訳か、妙なぐらいに、静まり返っていたよな・・

アイドル・スターの登場を待ち受けるファンたち、というよりは、
それはまさに、魔王を呼び降ろす宗教的儀式を思わせるまでの、
あの奇妙なまでに静寂感。あの不穏なほどの緊張感・・・

そして登場したBLACKPINKであった。
え?なに?バックが生バンド?
ええええ、この人たち、お皿回しじゃなかったっけ・・・

このバックバンド、そのあまりにも生々しい音。
これ、なんか、まるで、レッチリの音、
そのものじゃねえかよ、と。

そしてBLACKPINKであった。
この異次元的バーチャル的なまでに
まさに絵に描いたような美女たち。
それはまさに生きるバービー人形そのもの。
そしてこのバックバンド。
黒いレッチリというまでに徹底的にリアルで荒削りな音が、
仮想と現実の狭間にぶつかりあっては火花を散らす美女と野獣、その極限の美学。

そしてBLACKPINKのステージであった。
パンクとさえ言える程に生々しいバックバンドの揺動に乗せて、
歌い踊る夢のベイビードールたち。
この艶かしに目を瞠る、どころか、
思わずそのフェロモンに当てられては
いまにも鼻血が吹き出しそうな生々しさ。
凄え、凄えな、このエロっぽさ。
このねえちゃんたち、その存在自体が、エロの塊りじゃねえか。
これはただの口パクでも、皿回しでも、踊るキーセンぱんぱんでもなんでもねえよ。
だってそれが証拠に、おもわずこんちンピンピ、
なんてそんな雰囲気はまるでない。
これこそが絵に描いた餅、その究極系。
それはまさに、切り取られたアイコン。
つまりは、しっかりと商品として完成されたオブジェ。
つまりは、研ぎ澄まされるだけ研ぎ澄まされた修験者。
つまりは、つまりは、つまりは、生きる芸術品。
つまりそれは?
つまりそれは、筋金入りのパフォーマー。
プロフェッショナル、という奴・・

この夢のような、
つまりは幻想であり仮想的なまでに完璧に完璧なまでの
元ヤンギャル系的小悪魔たち、
そんな超現実的桃源郷世界を唯一現実と結びつけるのが、
何を隠そうこの生バンド。

その剥き出しの獣性を露骨にたぎらせたこの黒き男根たち。
思わずあのイカの燻製の臭いが
ここにまでむんむんと漂ってくるようではないか。

小枝、と言うよりは妖艶なる白蛇の幻影と
土人そのものと化した汗みどろのブラックパンサーたち
美女と野獣、その美学の究極系。

そうか、つまりはそういうことなのか。

ああ、もうここまでくれば、口パクだ、皿回しだ、という次元じゃねえだろ、と。
姦国だ、K-POPだ、整形だ、シリコンだ、そんなことだって徹底的にどうでも良い。

そうつまりは世界観、なのだ。
つまりはドラマなのだ、
つまりは美学、
それをとことんまで体現する存在そのものが、
パフォーマンスという芸術のすべてなのだ。

あのパフュームが、その一瞬の表情で成し得た神降ろしの一瞬。
親和の、安心の、安息の、そんなサナトリウム的な桃源郷テクノポップに対して、
そしてこのBLACKPINKは、この生々しくも荒々しいヒッポホップの生バンドに乗せて、
まさに狂乱的なまでの欲情を掻き立てる、
それはまさに魔女。
それはまさに魔術的なまでの祝祭空間。

パフュームが愛と悦楽の女神:ラクシュミーだとすれば、
このBLACKPINKは、まさに、カーリー。
その手に鮮血の滴る生首を下げた狂気と殺戮の魔女、そのものじゃないか・・

マイルス・デイビスの言葉にあるように
すべての音楽はブードゥーに至る。
であるとすれば、
すべてのパフォーマンスは宗教に至る。

つまりはそういう訳なのだろう。







という訳で、
ヲタク大魔王の言うテクノロジーの導く桃源郷的宗教空間、その予言を裏付けるかのように、

そしてBLACKPINKに当てつけるかのようにして登場した、初音ミク、ならぬ、キズナアイ。

なんぢゃこれ、アニメ、じゃねえか・・

ただ、このあまりにもかっ飛び過ぎた仮想性。
テクノロジーの魔力は判らないでもないが、
あのパフューム、
あるいは、あの、BLACKPINK、
あれよりも、この、アニメの方が萌える、
そういう奴って、
やっぱりまじで、どこか完全にいかれてる、欠落している、
あるいは、そう、時代の先を行き過ぎてる、と思いながら、

いやもしも、このまるっきりお絵かき的なアニメ画像が、
まさか、合成CGによって、それこそスッポンポンのBLACKPINK、
あるいは、アヴェと寅ンプとキムなんちゃらが、
ふんどし姿でヘソ踊りを舞う、まあそんなものを見たがるやつが居ればだが、
そう、そんなことさえも可能、ということだろう。

そう言えばこの間観た、3Dのライアン・キング。
ライオンが、ハイエナが、イボイノシシが、
まじのまじめに、会話をしては、演技を続ける、
あの魔法のような映像世界に迷い込みながら、
こんなことが可能であるならば、
どんなフェイク映像だってお手のもの。
そんな悪夢のバーチャル現実が、
最早目と鼻の先、ということじゃねえか、と。

そしてきゃりーぱみゅぱみゅであった。
そして中野ヤスタカであった。
そしてSOFI TUKKERであり、R3HABであり、

思わず、次から次へと、なんぢゃこりゃ、その連続であった。

いったい、どこの馬鹿が、どんな理由で、こんなガラクタのようなテクノの残骸、
こんなものを、この大ステージの上にぶちまけるという訳なのか。

そして観客たちであった。
なんなんだ、こいつらはなにが楽しくて、
こんなポンコツ・ガラクタ的テクノサウンドに心酔していやがるのか。

つい昨日まで、そのベビーメタル至上主義的な見地から言えば、
たかが、口パクの皿回しの、ポップのテクノのヒップホップの、
つまりは、偽物の紛い物の。

そう言って一笑に付しては、
こいつら、馬鹿。
こいつら、音楽のオの字も知らない、ただの知恵足らず。
楽器のひとつ、どころか、音楽そのものをすべて切り貼りのサンプリング、
なんてことでしか考えられない、つまりは、テクノロジーというおもちゃにおもちゃにされるばかりの、
原始人的なまでの退行現象のその残骸。

ああ、ばかばかしい。さあ寝よ寝よ。
そう、昨日までの俺であれば、迷うこと無くそうしていた筈である。

そして登場した THE CHAINSMOKERS。

テクノとヒップホップとロックとパンクとメタルとそしてアイドル。
その姿、まさにごった煮。すべての要素をすべて綯い交ぜにしては、
バケツに満たした色とりどりの絵の具、つまりは音源という奴を、
手づかみにしては客席というキャンバスに投げつける、
そのぐちゃぐちゃなまでのアクション・ペインティング、そのものじゃねえか。

コレワ ナントイウ オンガク ナノダ・・・

そんな前前前前世的な骨董的疑問が、つくづくバカバカしくなるほどに、
これ、これは、いったい、なんなんなんなんだ、と。

それはまさに破壊と構築。
それはまさに愛と悦楽と狂気と殺戮が、
なんのバイアスもないままにぶち巻かれたガラクタ的ケイオス。

こいつらにとっては、
この満場の客席そのものが、ステージそのものなのだ。

ステージと客席。
演奏者と観客。
与える者と受け取る者
サブジェクトとオブジェクト
そのすべての垣根をとっぱらって
ついには世界のすべてを包み込む祝祭的空間。

つまりはそう言うことなのか。

おいおいおいおい、であった。
ここまでぶっ壊しちまって、それをオンガクと言うのか・・

ただ、俺は知っている。
適者生存の理に貫かれた真理。
より優れたものが
より新しいものが
より刺激的なものが
より強いもののみが
形骸と化した旧態を打ち壊していく、
その進化の摂理。

大袈裟な子守唄とかした予定調和の交響曲を、
ワグナーの不協和音がぶち壊したように、
ジャズが、スウィングからビバップに、そして即興的フリージャズに移行し、
大御所的ロックがパンクにぶち壊されてはクラッシック:用済みとレッテルを貼られ、
ハウスがドラムンベースからテクノからへと細胞分裂を繰り返し、
そしていまやすっかりと時代遅れの恐竜と化していたロックという巨体を、
ベビーメタルという新生物が一挙に貪り尽くしていく。

その変化を進化の方向性を見極め、
それを先導することこそがアーティストの存在意義なのだ。

そしてこのサマーソニックであった。
本来であれば、
あのグラストンベリーに見るような、
その伝統と格式の、古き良き思い出の名演を辿るばかりであったはずの
このロックフェスという形態が、
-> 危険分子のBABYMETAL ~ 早朝隔離の妙技に日本のロックの無様を見る
果たしてこのサマーソニック、
クラッシックな大御所ロック、どころか、
いまやBLACKPINKに、そして、キズナアイに、
そして、なにより、このチェーンスモーカーという徹底的に訳のわからない蛮族どもに、
その独断を、その偏見を、その執着を、その買い被りを、
完膚なきまでにぶち壊されるだけぶち壊され・・

すげえ、こいつら、まじで凄え。
ベビーメタルも確かに凄い。
だが、それと同じように、同じぐらいに、
こいつらはこいつらで、確かに凄い。
それだけは確かなようだ・・

改めてこのサマソニというイヴェント。

ちょっと前までは、
ロックのロックによるロックな祭典であった筈のこのフェスティバルが、
ヒップホップからテクノからDJからそしてベビーメタルから、
そんな新生物たちに徹底的に破壊しつくされていくその過程を、
それはまさに、マゾ的なまでの探究心、
あるいは、この辛辣なまでに残酷極まりない時代性というものに、
捨て身の覚悟で挑み続けるその神をも恐れぬ挑戦ぶり。

果たして、と俺は自身に問う。
果たして俺が、このフェスティバルの主催者であったなら、
あの口パクのパフュームを、
K-POPのBLACKPINKを、
アニメのキズナアイを、DJのR3HABを、
あるいは下手をすれば、このチェーンスモーカーなんていうガラクタバンド、
その才能を見出してはステージに招聘する、
その英断が、その検眼が、そのセンスが、その才能が、その勇気が、
果たしてあっただろうか、と。

メタルとアイドルの融合の、
年端もいかない小中学生がスラッシュメタルを歌う、
そんなベビーメタルを、やれ、紛い物だ、偽物だ、曲者だ、
と、中傷し続けた古式ゆかしき形式美の世界に生きるメタル亡者たちが、
いまいったい、どうなったのか?
いまやそのひとり残らずがベビーメタルの大ファン。
それも最強最狂の親衛隊軍団を気取ってるじゃねえかよ。

形式に形骸に、お作法に決め事にしきたりに、
そんな既得権益にしがみついた時点で、
それはすでに無様な退行現象。
絶滅への坂道の始まりなのだ。

変わり続けること
探し続けること
壊し続けること。
そてこそが存続への第一条件。

盲信という集団思考
その愚かな独善に凝り固まった途端、
一瞬のうちにこの時代という激流の渦からは取り残されてしまう。
つまりは淘汰の罠にはまり込む事になる。

その生きる証こそがベビーメタル。
最新こそが最高!
その定説を裏付けるかのように
一瞬ごとに進化を続けるこの未知なる巨大生物。

ただこのベビーメタルが生まれて間もない頃、
まがいものの偽物のと嘲られては踏みにじられ、
あわや屠殺の危機に晒されていた時、

そんな紛い物の偽物、
突然変異の奇形種に過ぎなかったベビーメタルを、見つけ出し拾い上げ救い出し
育て上げ鍛え上げそして磨き上げていったのが
他ならぬこのサマソニのステージであったと聞く。

そう言えば、このサマソニの関係者の逸話を追ううちにこんな話を見つけた。

2013年のサマソニ、
そのヘッドライナーであった
ヘビーメタル界の帝王:メタリカ!
その楽屋にご挨拶に伺った時、

サマソニにはベビーメタルが出演するんだろ?
案内してくれないか?
俺たちはそれを見にきたのさ。

その一言から、この突然変異の奇形種に過ぎなかった:ベビーメタルに、
いきなり世界進出の緒:いとぐちが開けた、
その奇跡のようなシンデレラ・ストーリー。

ベビーメタルこそはこのサマソニの申し子なのだ。

アイドルとメタルの融合のチンドン屋バンド
そのベビーメタルの中に、才能を可能性を見出しては、
そして日本のロックがついに世界をぶっ飛ばす、
その懸け橋となったこのサマソニというイヴェント。

そしていま、その千秋楽において、
よりによって、THE CHAINSMOKERSを起用する、
このサマーソニックというフェスティバルのその根本姿勢。

これこそがまさにロック!
この神をも恐れぬ無節操、じゃなかった、そう、チャレンジャーぶり、
それこそが、ロック・スピリッツの真髄だろう、と。

改めて、ふと思い出した嘗てあげた我が駄文。

→ アンチ・ベビメタに送る R.I.P ~ ロックよ安らかに眠れ  副題:キース・リチャーズがBABYMETALを見たら

敢えて、形骸化したロックというものをぶち壊し、
父を屠りその屍を踏み越えてまで自身の信じた美学を貫き通す、
あるいは、時代というものに流されることなく、
時代そのものを創造する、その開拓者スピリッツ。

サマーソニックはまさにそんなロック・スピリッツの真髄を、
いまも、しっかりと、守り続けている、と。

という訳で、今回ベビーメタルをきっかけにして迷い込んだサマーソニックの全世界配信。
このサマソニが無ければ、PERFUMEを、BLACKPINKを、
あるいは、BMTHを、BAND-MAIDを、LOVEBITESを、
そしてまさか、THE CHAINSMOKERなんていう奴らに、
目を向け、耳を傾ける、そんなことも無かったに違いない。

まだ見ず知らずの、そんな初見の出会いを次から次へと繰り返す、
その未知数、そのぶっつけ本番のブラインドデートこそが、
ロックフェスティバルの魅力のすべて。
あるいはだからこそ、ロック・フェスティバルには意味がある。

メタルだからアイドルだから、テクノだからヒップホップだから、
口パクだから、皿回しだから、
コリアンだから、日本人だから、外人だから、
あっちのひとだから、こっちのひとだから、
そんな先入観のバイアス、そのすべてをぶち壊しては、

見ろ、その目で見ろ、その耳で聴け、
くだらねえ能書きを並べる前に、
まずは、その身で、体験しろ。

異文化を、異端を、未知なるものを、
受け入れる勇気。
それを面白がる好奇心。

知る前にまずは体験してみる冒険者精神。
時として無節操に、時として不埒なまでの自由人:フリースピリッツ。
見る前に跳べ!
書を捨て、スマホを持って街に出ろ、
それが、それこそが、ロック魂、その真髄。

今回のサマーソニック配信は、
そんなフェスティバルの醍醐味、その臨場感、
ロックスピリッツの心意気そのものを全世界にぶち撒けた、
とてつもなくも素晴らしい祭典であったかと思う。

改めてこの真夏の週末、そのすべてをぶっちぎって、
サマーソニック2019東京
心の底から満喫させていただきました。

この素晴らしい企画を実現してくれた、
すべての方々に、心からの感謝を捧げると共に、

ROCK IS NOT DEAD

その最大限の賛美を、謹んで送らせて頂ければと存じます。

いやあ、面白かったぜ、学んだぜ、いろいろな意味で。
まさに、目が覚めた、って感じ。

ロックって、良いな。音楽って、本当の本当に、素晴らしいな。
そして未来って、そうそうと、捨てたものじゃないぜ。
そう感じられただけでも、ちょっとまじで、本気で、嬉しかったぜ、と。

ただ・・・
そっか、来年は、アヴェのオリンピックでサマソニは無しか。

ベビーメタルとアヴェチンぞー?
オリンピックとサマソニ?
そのいったいどっちが大切なのか?

馬鹿か、そんなこともわからねえのか、と。
構うことはねえよ、やっちまえよ、サマーソニック。

あるいは、大阪で、名古屋で、ヒロシマで、九州で、
ベビーメタルとBMTHとONEOKROCKとマンウィズとVAMPSと
BAND-MAIDと、LOVEBITESと、
レッチリとガンズとメタリカとKORNと
PERFUMEと、BLACKPINKをゲストに招いての一大コラボフェスティバル。

そんなことがあった日には、まさか東京中がからっぽになっちまう、
それはそれで、あの利権バカどもの目を覚ますには、丁度良いじゃねえのか、と。

なんてまた、要らぬ毒舌の溢れるこの祭りの後。
その再配信も一回り二周り。

そろそろまた先祖返りしては、
いま無人島に流されるとしたら持っていくであろう、
その珠玉の逸品。

ベビーメタル・2019年サマーソニック東京、

お送り頂いたその究極の海賊音源を、
ありがたくありがたく、心から楽しませて頂こうと思います。

ROCK IS NOT DEAD

ベビーメタルは、そして、ロック・スピリッツは、
そしてサマーソニックは、永遠に、不滅だ。YEY!


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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