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BABYMEATL 2019 METAL GALAXY WORLD TOUR その中休み 昨夜のオルランドウ公演を振り返っての終わりなき徒然

Posted by 高見鈴虫 on 05.2019 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments
昨夜はまた例によって迂闊にも軽はずみにも、
また良くも考えもしないうちからごく主観的印象羅列的な
無責任極まりない脊髄反射風呟き、
なんてものをぶちまけてしまったやうで・・

様々な観点から様々な立場において様々なご印象を持たれていた様々な方々の中にあられましては、

え?嘘だろ?あんた、まさか、このドラマーを認めるわけかいね?
オレはたぶん、あんたこそはいの一番に、
てやんでい、こげんドラムはまかりならん!
ベビーメタルには純正和風の神バンド。
なにはなくともBOH様青神様、
この夫婦茶碗の鉄壁のリズム隊なくして、
なにがベビーメタルと言へやうぞ。

俺はてっきりあんたこそは神バンド至上主義、
日本のロックの日本のバンドの日本のミュージシャンたち、
それを頑なに主張するのかと期待しておったのだが・・・
→俺がBABYMETALに涙するその理由
だってさ、ベビーメタルの力は、和の力。
個々の力よりも、総合力の団体力。
力を合わせて金メダルを勝ち取って来た、
まさにそんなバンドじゃなかったのかよ。
→ 日本人とかアイドルとかメタルとかじゃなく、ベビーメタルを見て、音楽って凄い、と、素直にそう思った
あんた、いくら妖怪変化的なまでの優柔不断さとは言っても、
いくらなんでも今回に限ってはそれにしてもその変幻自在ぶり、ちょっと度が過ぎてはいませんか、と。

いやいや、でもね、
このドラム、まじうめぇんだよ、
だからちょっと気を落ち着かせてもう一度良く聴いてみてくれよ・・
などと迂闊な言い訳を並べようとした途端、

こいつ全くもって信用できねえ、ああ言えばこう言うのクソ野郎、
その一斉射撃の雨あられ。

普段からは青神一番とか言ってるお前が、
まさかあのドラムが好きだ?なに考えてるんだよ、
→もっと謙虚に生きてください ~ 耳痛杉のコメントを戴いた方へのご回答 となります。
あんたさあ、昔、カドシュンさんのことあれだけコケにしておいてさ、
で、このドラムが好き、とか、訳わかんねえ。
ってか、このドラムだったらカドシュンさんとぜんぜん違わないじゃん。
いまからでも遅くねえよ。カドシュンさんに土下座して謝れよ
→寝耳に水のベビーメタル ~ このちゃぶ台返し、ドラマチック過ぎます!
こいつ、前のあのSSAのダークナイト・カーニバルの時だって、
男一匹ドラム大将、なんて、囃子立ててやがったしさ、
→BABYMETAL SSAダークナイト・カーニバル~現地生録音実況中継:絶対勝てない戦いに、男はどう立ち向かうべきなのか!?男一匹ドラム大将・その心意気に大喝采!
そう言えば、あなた昔、あの、シシド・カフカが上手いの下手なのとか言ってなかったっけ?
→ドラムの心は歌心 ~ ししどカフカさんに学ぶ、歌いながら叩くという極意
で、こいつ、一番好きなドラマーが、シンディ・ブラックマン?誰だそれ、と。
→ロック・ドラマー列伝 CINDY BLACKMAN ドラマーの足が臭いのは男も女も同じ
でさ、笑っちゃうのはこいつ、よりによって、ストーンズのチャーリー・ワッツを、至上最高とか言ってやがってさ。
→ 愛しのチャーリー・ワッツ ~ その1 ブラック・アンド・ブルー 

つまりさ、
つまり?
そう、つまり、こいつ、結局、なんにも、判ってねえ、ってことなんぢゃね? と・・





はい、仰るとおりのうさぎさん。
ご批判は重々承知之助。

ではありますが、確かにそう、確かにそう、なんですけど。

ただ、この妖怪変化的なまでの優柔不断乙、
それを自嘲しながら笠に着ては、
一言申し上げさせて頂ければ、

何故に各々方は、おせちもいいけどカレーもね、
日本の神バンドの良いけど、怒涛のKAMI-BANDもそれなりにね、
そういう、優柔不断、ならぬ、柔軟な、ご感想をお持ち頂けないのか。

今日はホワイトな気分でも、
明日は水色、明後日はピンク、ボーダー水玉取り混ぜて、
そして花金は気合いで勝負だ透け透けの黒!・・
何故そういう、七色何ちゃら的な愉しみ方、世界の見方、強いては、選り取りみどりちゃん的考え方をして貰えないのでしょうか?

ただ俺も存じ上げてはいる、近世の我が母国、そんな妖怪変化、
暴言ヘイト乙の炎上商売、その百鬼夜行絵巻。

やれキタの脅威のと言った途端に、猫も杓子もキタだキタをぶっ殺せ。
それがいつのまにか、敵は姦国にあり、
どこかの誰かが旗振った途端のヒステリック大祭典。
いまやすっかり、米虫代理戦争の鉄砲玉を気取っては、
国中を上げてのヘイト祭りと。
あのさあ、他人事ながらあんた、
誰に幾ら貰ってるかは知らないけどさ、
死ねだ殺せだ屠殺だ抹殺だ虐殺だ、
お調子こいてはそんなこと言っちゃって、
そのうちいきなりハシゴ外されたときにはどうする訳?
その時になったらその雇い主
けつまくってはしらばっくれるだけだと思うぜ。
で?
あ、あれね、あれはあれ、これはこれ、と、
ひゃらっとしゃらっとそうやって薄ら惚け見せればタダで済むとか思ってんの?
ははは、そういうミーハーなボクってなんかかわいいでしょ?
なんて感じで、誰もがみんな、あなたのそういう軽薄に隠された残虐性、
ぶっ殺せぶっ潰せ、そんな猿じみた嬌声の落とし前、
笑って多めに見てくれるとでも、思ってるんじゃないのかな?
あのさ、今の時代、いつ誰が何に何を言った
その履歴が全てログられてはアーカイブ。
近親憎悪の兄弟喧嘩に要らぬ口挟んでは調子こいて、
多勢に無勢だみんなで叫べば誰かも解らない、
そしてうっかり呟いた脊髄反射罵声の嬌声の怒声、
あいつらはいいんだなにをやってもいいんだ
それはお偉い方のお墨付きなんだ
だったらこの時とばかりに日頃の憂さ晴らし、
焼き尽くせ犯し尽くせ奪いつくせ殺し尽くせ、
そのドサクサのご乱行の大口のタワゴトの
そのひとつひとつが世界をつなぐ分散型データベースにアーカイブされては数年先数十年先、
下手すりゃ永久保存されては子孫末裔の末々まで
永遠について回るってことになるんだぜ。

改めてこの目障りな九官鳥乙どもの大合唱。
あのね、そういう人は、優柔不断、とは言わないんだよ。
そういう人は、ただの、嘘つき、あるいは、オオカミ少年。
で、そのオオカミ少年、その結末がどういうふうだったか、
あなた、憶えていますかい?
そしてハシゴを外されやってきたオオカミに好き放題に食い荒らされては、その様を、

このひとはかつて、
たった二千円のはした金のために、
ぶっ殺せ死んじまえ、
こいつらみんな地球上から抹殺だ、
そういう事を言ったひと
いいざまだよね、当然の報いだよね
とっとと死んじまえば良いのにね
笑笑笑笑
末代に渡ってそう嘲笑われる、
この呪いの本質は
つまりはそんなところなんじゃないのか?

・・・・・・・・・


という訳で誓って言うが、
拙者は犬は好きだがオオカミ少年ではあらない。
天の邪鬼ではあるがひねくれ者とはちょっと違う。
ホラは吹くが、嘘はつかず、約束は守らないが、
だがしかし、嘘も、つかん・・・
いやつく、たまにつく、わりとよくつく、
或いは結果として帰結として
結局嘘になっちゃった、
そういう事はある
あるいはそういうことばっかり。
いまでもその罪の意識に悶え苦しむ
そういう男でありなむ。
ただ、だからこそ、
少なくとも小銭のためやら集団同調圧力やら
そんなくだらない事で嘘はつきたくない。
一度口に出した事は
必ず必ず、自分の元に帰ってくる。
その後の人生のすべてが、嘗てほざいた大口の罪滅ぼし、そんな人生だってあるにはある。
という訳で、この天下一の不器用男の名に誓って、
こと、音楽、に関する限り、音楽に関してだけは、
俺は絶対に嘘は言わない、そのつもり。
つまり?
そう、つまりはつまり、
端的に言って俺はこの新生KAMI-BANDのドラムの人、
今の時点に限って言えば
好感度200%
期待度300%
敬服度500%
ぶっちゃけ大大大好きである。

え?だったら、青神様と比べてどうなんだよ、
という極論的二元論、そんな貧乏臭いことを言っちゃいけない。

青神様も好きならこのドラムも好き。
前田さんも好きならエイジさんだって凄い。
で、そう言えば、あのカドシュンさんだって、
ライブをこなせばこなすほどに、
ツアーの後半部分では、
本家青山さんをぶっ飛ばすぐらいの、
物凄いグルーヴを出していた、
その筈ではなかったのかい、と。

ただ、敢えて申し上げたい。

拙者がまたまた無責任にもぶちまける
ごく主観的印象論的脊髄反射的な呟き、
ただ、その主観の印象の根ざすところ、
その価値基準の根源がいったいなにかといえば、
それは分析やら客観的な数値化されたデータ、
なんてことではなく、
それはより主観的印象論的のその大いなる極論。

つまりは、そこに、魂が、こもっているか、

言い換えれば、そこに、愛は、あるのか!?

その一言に、集約される、と言い切れる。

ただ、ご存知のように、愛は移ろいやすいもの、である。
ついさっきまで、お目々ハート型のラブラブ光線であったその筈が、
ふとトイレに立って帰って来たときにはまったくの別人!
なんていうことを、まさに、日常的に目の当たりに体験しているであろう、
そんな海千山千の各方にあっては、
愛、なんていう、漠然としたもの、
いったいそんなものをどうやって客観的概念、
つまりは、可視化し、証明し、それを他者と共有することができるのか。

敢えて申し上げよう。
言葉などいらないさ、ららららーららーぶそーんぐ、
その、決して目に見えぬところの愛。
愛はカゲロウ、愛はマボロシ、愛こそは、この世で最も意味不明なもの、
でありながら、
その曖昧模糊とした現実の中に、一瞬に閃く珠玉の時、
つまりは、至福的瞬間、その神憑りの瞬間を見抜けるもの。
その至福の瞬間を発見し、それをともに目を見張り、
見張った目を交わしては、おお、お前にも判るのか、と共有し、
それを、分かち合い、与え会い、ともに頷き、ともに笑える者たち。

それこそをシンクロニシティ、あるいはそれこそを、シンパシー、
言ってみれば、判る人には判る、その芸に通じた者たちの共通の極意。

人種を越え、世代を越え、国境を越え、時空さえも飛び越えて、
敢えて、言葉も通じぬ他人同士が、
その一瞬の至福を共有することによって紡ぎ会えるその絆。
どれだけ言葉を交わしても、どれだけ時を過ごしても、
いつまでたっても判り会えない人々もいれば、
この至福の一瞬、一撃の視線の交錯をもって、
俺の目を見ろなにも言うな、
いきなりすべてを分かり合った、
マブダチの域に達せてしまうこのシンクロニシティ。
それこそが、異文化共存の醍醐味の中の醍醐味。

そしてなによりこのベビーメタル。
汝にも、見えるのか、ベビーメタルが?
汝にも、判るのか、この、ベビーメタルの凄さが。

それだけで、その一言、その笑顔だけで、
すべてを越えて判りあえる、許し会える、信じ合える、
その共感性をなくして、人は生きている意味などないではないか。

という訳で、なにをくどくど言っているのか?

そう、俺が言いたいのはただひとつ。
青神さんもいいけど、この人もね。

この名前も知らぬ、顔さえも見知らぬ、
強いて言えば、人種も世代も性別さえも知れぬ、
この仮面の謎に隠された大太鼓男。

たた改めて言わせてもらおう。
このドラムは、良い。とても良い。
上手いだ、下手だ、そのテクニックがどうだ、
そんな客観的数値的分析論的の話ではない。

ただたんに、主観的印象的脊髄反射的に、
このドラムは良い、そう言い切れる。

なぜか?
なぜならば、
はい、ここまで読んで頂いた方にはすぐに判るはずだ。

そこに、愛が、あるから、なんだよ、ばかやろう、と。



いやはや、失礼失礼。

またまた印象羅列の戯言ばかりでござるな。
であれば、ここでちょっとばかり正気に戻って、
どころかそれの悪ノリの暴走を続けて、
改めて、この謎のドラムの怪人。

はてさてこのひとが誰なのかどこから来たのか、
なんていう無駄な推論を積み上げるのではなく、
果たして、このドラマーが、いったいなにを思って、
このステージに登っていたのか、
それをシミュレートすることで、
その愛の謎解き、その確信に、ちょっとは近づける、
そんな気はしないかな、と。

という訳で、またまた私事の昔話、なれど、
嘗てのバンドマン時代のザレ言的タワ言、
なんてものをまたまた恥ずかしげもなく晒してみれば・・

ぶっちゃけ、プロフェッショナル、と言うからには、
その、活動そのものは、金銭的な理由、に根ざして然るべきもの。
まあそれがすべてではないにしても、
一応は家族を食わせなばならぬ、のは土台無理にしても、
できれば女の世話にはならずに、自分の食べるものぐらい自分のお金で、
それぐらいの志は持ってたとしてもバチは当らない筈。
そう、その筈。その筈ではあるのだが・・

ぶっちゃけ、バンド単位でジムショに囲われてしまうと、
きゅーりょーはでるがそれが冗談のような薄給で、
しかも、ほとんど大抵の場合、それが果たしてどんな仕事であっても、
やれ、と言われたことは、やらねばならぬ。
だってそれが、お仕事、だから。
ぶっちゃけ、デパートの屋上の遊園地の仮設ステージで、
ぶっちゃけ、大安売りのカラオケ大会のゲストさんとして、
ぶっちゃけ、場末のキャバレー廻り、なんていう美味しい仕事もある代わりに、
ともすれば、蝶ネクタイ締めてビラ配りから、
下手をすれば、おねえさまたちの送り迎えの運転手、
なんていう副収入にもありつけたりもする訳なのだが、
だがしかし、下手をすれば、
どこぞのオサレな高級マンションの生け垣の前で降ろされて、
あのさ、悪いけど、ここに立っててくれる?
立ってる?
そう、立ってるの。ここに。
ただ立ってるの?
そう立ってるの。ここで、立ってる。ただそれだけ。
ただそれだけで?
ただそれだけで、5万円、はもったいないので、どうだ、2万円。
2万円?ただ立ってるだけで2万円?
そう、どうだ、凄いだろ。立ってるだけで2万円だぞ。
判ったな。立ってろよ。なにがあってもここで立ってろよ。
じゃな、頼んだぞ。逃げるなよ。なにがあっても、逃げるなよ。
あの、だったら、先に半分、1万だけでも。
馬鹿野郎。んなもの渡したら、お前一撃でばっくれる、
んなことは百も承知だくそったれが。
だから判ったな、2万円。あとでちゃんと渡すから。
ここで、立ってろ。ただ立ってれば良いんだからな。

そう、事情通の方にはピピンと来たであろう、
この、立ってるだけで2万円、その本当の意味。
耳の穴奥深くにイヤフォンを突っ込んでは、
視界のすべてを揺るがす爆音の中で、
ひとりご機嫌に顎を身体を揺する夜の帳。
そんな姿を、いったい誰が、どこから、どんな目的で、
じっとじっと見守っていたのか、
幸運にもそれは知るよしも無く、
なかったからこそいまでもこうして
こんなくだらないクソブログなど書いていられるのだがだが・・

そう、バンドマンなんてのはそんなものだった。
そして、よほどのことがない限り、それ以上でも以下でもなく、
そして当然のことながら、歳を重ねれば重ねるほどに、
その千にひとつのよほどのこと、その機会が遠のいていく。

そしてその千にひとつのチャンスをかけて、
たまに、そう、ごくたまに回ってくる、ちょっと胸のさわぐ、
ちょっとした、デーハはギグ、つまりは晴れ舞台。

いまを時めくあのバンドの、サポートで。
あるいは下手をすれば、
いきなり、あのバンドの、代役の、穴埋めの、ピンチヒッターの・・

ただ大抵において、そんな仕事は、
声がかかったと同時に、その言葉の終わらぬうちから、
やります!やります!やらせてください、お願いします、なんでもします!
そう、連呼して、初めてゲットできる、つまりは水物。
まあそんな訳だから、まさかその場で、
で?で、その仕事、いったい、おいくら、いただけるんですか?
なんてことは、滅相も無いが、聞くことは憚られ。

そしておまけに、そのスポット的、場当たり的、
多分、十中八九、いっかいこっきりに過ぎない、
そんな水物のスポット仕事でありながら、
それが仕事である限り、それがギグである限り、
それがステージである限り、
滑ることだけは、絶対に許されない。

なぜか?
なぜならば、それこそが、バンドマンの土壇場的なプライド。

ただしかし、このプライドほどにたちの悪い、
つまりは、犠牲を伴うものはない

ぶっちゃけそれがなにを意味するか?
ぶっちゃけそれは、リハーサルには金が出ない!その事実。

その一発のステージで輝くために、
いったいバンドマンたちは、陰に日向に、いったいどれだけの自己練習、
ひと目に知れずに、そんな地道な自己練習を積み重ねているというのか。

プライドをかければかけるほど、そのプライドにこだわればこだわるほど、
このリハーサル、あるいは自己練習に手を抜くことはできず、
ただしかし、ただでさえこの糞のような隠れた副業つまりはアルバイト、
これだけがその暮らしを生活を支える現実的な礎である以上、
その本業であるところのバンドマン、
その、プライドのために費やす自己練習は、
当然のことながら、寝る時間を削って、賄われることになる。

それが果たしてなにを意味するのか。
そう、つまりは、バンドマンはそのプライドのために、
命を削っていく、そういう生き物なのでありなむ、と。

そしてその、一世一代の大勝負が終わった後。
夜更けの風に吹かれては、ひとりタバコを咥えては、
やったな、俺は、やったぞ、
拳を握りしめては、人知れず、厳かな笑みを浮かべた後、
その甘き勝利の余韻が去った夜明けの光に目を焼かれながら、
さああ、また、バイトだ・・ 
寝不足の頭をかき上げながら、ふらつく足のまま、
朝の人波にざわめき始めた駅の階段を、
とぼとぼと登っていくのである。

失敬しっけい。
そう、いまさらこんな、限界的暮らしをするバンドマン、
そうそうとは居ない、その筈。
てか、もう、最初からバンドで食う、なんてことは疾うの昔に諦めて、
ちゃんとしたカタギの本職を持ちながら、
第二の人生としてしっかりすっかりきっぱりと割り切ったバンド活動、
そう、そのバランスが保てて初めてでしょう、と。

ただ、改めて言わせていただく。

こんな限界バンドマン、
あるいは、どこぞのセミプロ、
あるいは、ホントはオレはその気になればプロよりも上手い、
未だにそんな幻想を信じるマボロシのスーパースター乙。
そのすべてをひっくるめて、
この神バンド。
いまや、名実ともに超売れっ子の中の売れっ子。
日本は愚か、全世界からの尊敬と羨望のすべてを集める、
世界最高のバンドマンとしての栄誉、その栄光に座する神々たち。
そう、神バンドこそは、世界の幾万幾億のバンドマンたちの夢、
その頂点に立つ者なのでありなむ、と。

そして改めて、重ねさせていただく。

そんな神バンドが、いったいいかにして、この栄光の座を掴んだか。

それこそは、言わずと知れたベビーメタル。

そう、失礼を承知で言わせて頂ければ、
いまや正真正銘の生き神と化した神バンドの面々が、
しかし、ベビーメタルに参加するまでの間、
いったい、どんな活動を、暮らしを、生活を、続けていたのか。

そして重ねて聞きたい。
もしも、この神バンドの面々が、
どんな運命の悪戯でか、ベビーメタルへの参加を見送った、見逃した、
そんなことが起こっていたとしたならば、
果たしていまのキャリアは、いったいどんなことになっていただろうか・・

その事実をよぉく、胸に刻んだまま、
改めて聞きたい。

もしももしも、この人生の中で一度だけ、
たったひとつの願いを叶えて貰える、
そんなチャンスが与えられたとしたら、
いったいどうするだろうか・・・

賭けても良い。
ほとんどすべてのバンドマンたちが、
こう答える筈だ。

神様、一生に一度、たったひとつの願いを叶えてくれるなら、

俺は、一度で良い、
神バンドのいち員として、ベビーメタルのステージに立ちたい、
ベビーメタルとともに演奏したい!

ははは、と神様は笑うだろ。

ああ判った。それぐらいならどうにかしてやれるかもしれない。
ただ、ただ、
お前、そのままいきなりベビーメタルのステージに上って、
で、あの演奏、まじで、できるのか?

え?

だからさ、ステージに上ったのは良いけど、
ぜんぜん弾けない、叩けない、
生涯に一度のチャンスが、生涯に一度の大恥をかいてステージの上で悶死する、
そんなことになっても良いのかよ、と。

え?なに神様、それずるいよ。
ベビーメタルのステージに立つ以上、
俺の実力も、その時だけは神バンド、
それぐらいの水増しは手加減は、
施してくれない訳なの?

あのなあ、と神様。
あのなあ、まあ、お前がそう云うんなら、
考えないでもないけどな。
つまりは、お前の演奏の代わりに皿まわしてやればいいんだろ?
お安いご用だ。
ただ、お前、バンドマンとして、それでも良いのか?
一世一代の生涯でたったひとつの夢が、皿回し、
そんなことで、お前自身が納得ができるのか、と。

うーん、とバンドマンは唇を噛むであろう。
うーん、唸って唸って唸り続けて、
だったら、ちょっと、待って欲しい。
待つ?なんで?
だから、ちょっと、練習するから。
そうか、だったら、どれくらい待てば良い?
三ヶ月、いや、半年、いや、一年・・・
一年経てば、お前は神バンドと同じレベルの演奏ができると?
死ぬ気でやれば。
死ぬ気で一年、ベビーメタルの練習をするんだな?
ああ、死ぬ気で一年。生涯でたった一度の晴れ舞台。
神バンドになれるなら、
あのベビーメタルのステージに立てるなら、
こんな命、いくらでも捨ててやる・・・



改めて言うまでもなく、
神バンドがいきなりいまの神バンドになれた訳ではあらない。
神バンドは神バンドなりに、それこそ星を数えるほどの栄光と感動、
それと同時に滑った転んだ、失敗と恥辱、敗北と自責に苛まれては、
そうやって一歩一歩、いまのこの栄光の座を極めていった、その筈である。
→BABYMETAL 2014年ソニスフィア ~ ベビーメタルを知ってから、俺は泣いてばかりいる

ただ、そんな彼らが唯一人よりも幸運だったことがあったとすれば、
ベビーメタル結成当初のその運命の別れ道、そのちょっとしたいたずら。

そうそう、そう言えばさ、
ベビーメタルとかいうちょっと変わった企画があってさ、

アイドルとメタルの、融合の、ダンスユニットで、
14歳と12歳の少女のバックバンドで、ヘビーメタルを奏でる。

で、その音源がこれ、と渡されたそのデモテイク。

これ、打ち込み・・
そう、マシーンだよね。
これを、生演奏で?
できる?
いや、できるか、できないかってより、これ、もともと、マシーンですよね。
そうだよ。マシーンだよ。
で、これを、14歳と12歳の女の子のバックで、生演奏でやる、と。
あのなあ、何度同じこと言わせるんだよ。
できるのか、できないのか?やるのかやらないのか、YESかNOか。

通常であれば、そんなオファーに、YES、と答える奴は、アフォだ。

あるいは、断るに断れないそれ相応の事情があったか、
それでもなければ、アイドルであろうがメタルであろうが、
仕事であればなんでもやる、それこそがプロ、というぐらいまで、
追い込まれていた、というのが、本当のところではないのか?

この、海の物とも山の物ともつかぬ、
アイドルとメタルの融合の、14歳と12歳X2
そんな馬鹿なことを、どこぞのヤマ師がぽっと思いついたとしか思えない、
このなんともどうしようもない企画バンド、
それに加えてこの、悪趣味としか思えないデジ音を、
一字一句、一音の間違いもなしに完コピして、
で?で?で?いったいその仕事で、いくら、貰えるわけなのかいね・・・

ただ、やるしかない。やらざるを得ない。
あるいは、万にひとつの可能性も無いにしても、
だがしかし、万にひとつぐらいの可能性はもしかしたらあるのかもしれない。

ベビーメタル・・ アイドルとメタルの融合の、14歳と12歳X2・・

乗るか反るか、なんて、言ってる余裕ないんだよね、端から。

はい、やります。やらせて頂きます。
アイドルであろうがメタルであろうが、ジャズであろうが、演歌民謡盆踊り、
なんでもござれの、プロフェッショナル、でごじゃります。



改めて言うまでもなく、このベビーメタルの音源。

このデジ音のデジ音によるデジ音のみで作り上げられた音源を、
まさか生身の人間が生演奏で、
この複雑怪奇な楽曲を完コピの丸暗記。
しかも、マニュピレーターと完璧なシンクロを醸し出しては、
走らずもたらず間違えず。
重くもなく軽くもなく、なによりフロントのお嬢さんたちのご機嫌を損ねないように、
いやはや、と、誰もが頭を掻くはずだ。

これ、まじで、人間業じゃねえって。

そう、だからこその神。だからこその神バンド。

生身の人間には到底できない筈のそのデジ音を、
完璧なまでに悪趣味なまでに偏執狂的なまでに完コピしての完全再現。
それこそが神バンドの使命、それこそが神バンドの条件、それこそが神バンドの「芸」だろう、と。

ただ、これ、はっきりって、とはっきりなど言うまでもなく、
生身の人間では、あるいは、これまでの既成概念的なテクニック、
そんなところでもたもたしているレベルでは、到底無理な話なのだ。

つまり?
つまり、改めて言わせてもらう。

このベビーメタルだけは、まじで半端ではない。
人も羨む才能に恵まれた自他ともに認める凄腕の中の凄腕が、
その寝る間も惜しんでは、睡眠時間を削り、食費を削り、つまりは命を削りながら、
朝な夕なに、一日中一年中、やってやってやり続けて初めて到達できるこの神の域。

皆様が、上手いの下手なのと好き勝手に印象を羅列するそのサポート的スポット的な俄神バンドが、
実はその一回こっきりのステージのために、いったい、どれだけの命を削って来たのか、
それを、少しでも、お考えになられたことはあるのかいな、と。

という訳で、いやはや、話がちょっとあまりにも生々しくも湿っぽくなった。

そう、爺の昔話はこれだからいけねえ。

ならば、現実の話、この2019年、夏の終りのベビーメタル、
この新生神バンド、ならぬ、KAMI-BANDの次元に話を持ち上げたい。

改めて、とりあえずまたまた俄な推論を築くために、
いま俺たちの手にすることのできる客観的な事実、

それをボンビー系ドラマーの独断的視野から見たとしたならば、

1。仮面付きである。
それに加えて、
2。ギャラは期待できない
そしてなにより最大の懸念点:
3。ベビーメタルとの合わせのリハは、
たぶん1回2回、
あるいはもしかすると、ぶっつけ本番!
になる可能性が大・・えっ!?

それがいったい、なにを、意味するのか?

1.仮面付き、つまりは、顔なし。
それの意味するものとは、
つまりは、この仕事をやっても、名前が売れない、ってことなんじゃないの、と。

バンドマンにとっての命より大切なポートフォリオ。
そこにたった一文、何年何月 神バンドのメンバーとして、ベビーメタルのツアーに参加!
その黄金の一文が、いったい、どれほどの影響力を持つと言うのか。
ただ、今回のこの仕事、、つまりは、仮面付き・・
つまりはなにかい、この仕事、一世一代の晴れ姿、どころか、
キャリア的には、糞の役にも立たないって、そういうことなのかよ、と。

で?
で、

2.ギャラは期待できない。
ただでさえ、その主役の本体は日本からの大遠征である。
その負担額と言えばただでさえとんでもない筈。
であれば、現地雇いの俺たちのギャラ、必然的にあまり期待できないに違いない。
まあそう、場末のパンパンじゃあるまいし、一発2万3万ってこともないのだろうが、
多分、今回のツアー、そのギャラは、スポットの数、それが、2,3,4,5,6 
それを固めて貰えれば良いのだが、
インフレの米国に比べてデフレの日本、
下手すればツアーとしてまとめてバルクで割引料金、ともすれば、おつかれー!いやあ良かった良かった、また会いましょうね、の満面の笑顔で送り出されて、後になって気づく、あれ?ギャラ、貰いわすれた・・
その最低最悪のばっくれ術・・
なんてことになってしまつたら・・

まあそう、
大丈夫だろ、だって日本人だしさ。
そう世界に誇る日本人の利点とはまさにそれ。
日本人は信用できる!
この信用の重さこそが、
過去の日本人の成し得た最大の功績なんだぜ!

と言うか訳で、日本人だ、早々とアコギなこともしないだろ。
ただ・・・
一応ツアー中は、顎付き足付き、とは言うものの、
豪華絢爛ホテル使用の超高級ツアーバスなんてのは主役の三人ばかりで、
どうせ俺たち裏方のバンドマン、
良くてツアーバスに便乗、
ともすれば、楽器運搬用のトラックの荷台、
下手をすれば、このあいだのあのレディなんちゃらの時みたいに、
あんたら勝手に自力で来てよ、なんてことにされたら、
バンドでチャーターしたポンコツのヴァンにすし詰めになっては、
ぶっちゃそれ、良く言うところの「蛸ヴァン」状態、それで全米を縦断すると、
そういうことかいね、と。

でそう、忘れてならないのがその拘束時間。
24時間、移動と設置とリハと本番と撤収とそしてまた移動、その繰り返し。
それだけ拘束されながら、計られるギャラはあのステージでの一時間、それのみ、と。

というわけで、この1ステージなんぼ、の料金。
それが高いのかやすいのか、考えれば考えるほどに、曖昧にもなってくる訳で・・

で、バンドマンとして最もの懸念点はと言えば、

まさにこの 3。通しのリハが、ない?

つまりは、すべてが、自己練習。それを完璧に完璧にこなしにこなしてきた、
それを必要最低条件にして、あのマニュピレーターとガチガチのシンクロ、
つまりは?つまりは、一音たりとも、間違えられない!
その、プレッシャーたるもの・・・

それと戦いながら、この話をオファーされてから数ヶ月、
あるいは、それを希望し熱望し、目標と定めてから早数年。
その間の、朝から晩まで、徹底的に死ぬ気で自己練習を繰り返してきた、
そのすべての時間が、このギャラに、このステージに、集約されている、と。

ただ、、そう、ただ、ベビーメタルの力は和の力。
絶対女王たる、あのすぅめたるの、
そしてなにより、マニュピレーターという、この徹底的に融通の利かない絶対神。
これに雁字搦めにされたまま、なおもグルーヴを、なおもロックの醍醐味を、
なおも、そのクオリティを、熱狂を、昇華を昇天を、醸し出す、
それが、この出たところ勝負の寄せ集めバンドで、果たして可能であろうか?・・・



という訳で、
くだらぬ冗談はさて置いて
ぶっちゃけたところ、
昨日のギグ、あの海賊音源での演奏を聴く限り、ではあるが、

何よりもこの面々、力量は十二分。
賭けても良いが、仮面を外せばじぇじぇじぇじぇじぇ
誰もが知ってるその道の鉄人達人大先生クラスに間違いはない。
ただ、バンドとしてのリハはまったく十分ではない、どころか、まさにこれ、ぶっつけ本番?
とでも思えるほどに、徹底的に荒々しくも、
そこには本家神バンドの誇る和の力、
どころかその統合性からその結集力からは程遠い、
と言わざるを得ない。

ドラムに関して言えば、
それはまさに出たところ勝負の突発的おかずのてんこ盛り。
無駄なシンバル、危ういフィル、思わずふん詰まっては拍数をぶっちぎる、
そんな危機一髪の繰り返し、
つまりはまだまだこなれてない、のである。

ご指摘いただいたように、パパヤ、のリズムがちょっと怪しかった、と。
そう、実は俺的には、エレガでかなり、走った揺れた、フンづまった、
それに気づかなかった訳でもなく、
当初は、あれほどまでに荒々しくも猛々しく、
まさに、ロックの醍醐味のすべて、と感じられたあのワイルドさが、
二度三度と聴き込むうちに、そのなんとも余裕の無い、即興性。
その、気の焦りばかりが、鼻につきはじめ・・

そう、あの百戦錬磨の青神様でさえ、BOH様でさえ、大神様でさえ、
走るときには走る、急く時には急く。詰まる時には詰まる。
ただ、この神バンドの面々、これまでの歴史、その数多のご経験から、
その踏みとどまりどころ、その抑えどころを完璧にチェックされていて、
そしてなにより、よりすぐりによりすぐりを重ねたその珠玉のおかず集。
ぶっちゃけ、不必要なおかずは一切入れない、
その押さえるところだけをかっちりと押さえた、
ミニマム主義というよりは、削りに削り、鍛えに鍛え上げられた、
その完璧なまでのアンサンブル。

その完成度を、いきなり出たところ勝負のこの新生KAMIたちに、
要求するのが土台無理な話ではあるのだが、

だがしかし、文字通り神の座に挑むものの試練。

そこにどんな理由があったにしても、
そのすべてが、神との比較、という厳しい目に晒されることになるのである。

という訳で、
そんな生まれたばかりの新生KAMI-BAND、
そんな連中にできることと言えば、
思い切りやること、死ぬ気でやること、
徹底的に、火事場の馬鹿力のその限界値をぶっちぎって、
やってやってやり続けること、果たしてそれ以外にないができよう。

という訳で、この新生KAMI-BAND、
熟練はないにしても、なにより、勢いがあった。
老練はないにしても、気合があった。
完成度は低かろうとも、なによりも、ロックの醍醐味、そのパワーだけは十二分に感じた。

という訳で、どう思った?
あの新生KAMI-BAND。

俺はなにより、その心意気、その侠気に打たれた。
気に入った!男だね!
そう、俺がロックに求めてきたのは、
なによりもこの、裸一貫ぶっちぎりの度胸一発、
その我武者羅なまでの、赤裸々さ、だったのではないのか。

という訳で、新生KAMI-BANDの面々。
今日の初日はとにかく、
最初から最後まで無我夢中。
いま無事に終われたことが、
まさに夢のように、嘘のように、
いやああ、やり切ったぜ!まだ生きてるぜ!
まさにそんな感じではなかったのか。


ただ、ツアーは続くよどこまでも。
そんな火事場の馬鹿力が、毎夜毎夜続けられるのか、
それほどまでに強靭な体力、意志力、そして、向上心を、
保ち続けることが果たして可能なのか・・

そう、この新生KAMI-BANDにとって、
このツアーはまさに、修羅の中の修羅、地獄の中の地獄、
ともすれば、自殺行にもなりうる、そんな、危険な危険な旅、なのである。

では、と改めて聞きたい。

この、名前を売ることさえも許されず、
ギャラさえも、対して期待できず、
そしてなにより、自身もミュージシャン人生、
そのすべてを嫁したこの自殺行。

果たして、この新生KAMI-BANDはこの地獄めぐり。
神の座に挑む、つまりは、必敗が必然視されるこの無謀な賭け、
その戦いを、何故に、敢えて、受けて立ったのか?

名誉のためではなく、金のためでもなく、
いったいなんのために、敢えてその修羅の道を突き進むのか?

馬鹿野郎、それは、奴らが、筋金入りの、バンドマン、だからだ!

金もいらぬ、名も要らぬ、
俺はただ、ベビーメタルという世界一の高峰、
それと戦いたい、征服したい、完遂したい、
つまりは、てめえに落とし前をつけたい、
ただ、それだけなのだ!

これぞ、愛!
これぞ、プライドの、プライドだけの
バンドマン魂の賜物、
そう言わずして、なんと言おう。

そして改めて、先の限界的赤貧ボンビーバンドマンたち。

その一生でたった一度だけの望みを叶えて貰えるなら、
俺は、死んでもいい、ベビーメタルとともに、ステージに立ちたい!

そう、この新生KAMI-BANDたちは、
そんな世界幾万のバンドマンたちの、
その夢の結晶、その夢の体現者、その鑑、
まさにその遥かなる目標なのでありなむ。

改めて聞く。なぜ、山に昇るのか?

そこに山が、ベビーメタルが、あるから?

いや、今回は敢えて、こう言いたい。

愛だよ、愛、と。

ベビーメタルに対する愛。
音楽に対する愛。
そして、そんな音楽に人生のすべてを費やしてきた、
そんな自分自身に対する、プライド=愛、のためだよ、と。

俺はこのKAMI-BANDのプレイに、そんな愛を感じた、のである。
これだけの凄腕達にこれだけの無償の愛を誓わせるこのベビーメタルという怪物達。
改めて、愛は、犠牲を強いる、
その試練こそが尊いのだ。
それを知る者こそを真のプロフェッショナルと言うのだ。
そのあまりの辛辣なまでの姿に、
改めて背筋の伸びる、思いがするのである。

KAMI-BAND、
それが、何人であろうが、誰であろうが、知ったことではない。
そう、もともとからして、その仮面の下、なのだ。

であれば、やって欲しい。
思い切りやり切って欲しい。
その実力の全てを出し尽くして欲しい。
ベビーメタルのために、ロックのために、
そして、世界幾万のバンドマンたちのために。

人はなぜ、山に昇るのか? 
そこに、愛が、あるから・・・・!



なんだよ、この駄文、
どこでどう間違えて、
なんでまたいつのまにか、
こんな臭いとろこにはまり込んでしまったのだ?

いい加減、説教臭い昔話も、主観の羅列も、印象の垂れ流しもやめてくれ。

そう、そうだよな、俺達は大人だ。
そうそうと、安い浪花節ばかりには騙されては居られない。

では、と最後の最後に、ちょっとまともなご質問。

では、コバメタルは、いったいなんのために、この全米ツアー、
その布陣を、この新生KAMI-BANDを起用する、
そんな英断を下したのだ?

まあ確かに、神バンドのギャラが上がった、
あるいは、日本からの機材を運ぶ手間を考えれば、
すべてを現地調達を前提として、成田を出る時には手ぬぐい一本、
ってのが、嘗てのスマート・トラベラー:旅の達人の鉄則だった筈。
ではありながら、
でもさ、でも、そんな銭金の事情だけで、
ここまでのリスクを背負って立つものかよ、と。

あるいは改めて、この神バンド現地調達の情報が事前に漏れていたとしたら、

なんだよ、コバメタル、損得勘定のバランスシート、
随分と安いバンドをでっち上げたものじゃねえか、
登場する前にしてそんな心無い中傷に、そんな下劣な色眼鏡で、
勝手に判断をくだされていた、きっとその筈である。

と言うわけで、なにひとつとしてなんの予告もなしに、
いきなりの登場となったこのKAMI-BAND。
いまや常套手段となった、この開けてびっくりのベビーメタル、
その印象操作の巧妙さには、今更ながら舌を巻くばかりなのだが、

だが、俺は敢えて、いや、実はそんなことは、ただただ、二次的なものに過ぎない、
と敢えて断言させていただく。

果たして、コバメタルが、この新生KAMI-BANDを英断したその理由、あるいは目的、
それはいったい、なんなのだろうか、と。

実は、この新生KAMI-BANDの海賊動画を追いながら、
ふと、心に浮かんでいたことがあった。

そう、先日のあの横アリにおける奇跡の復活劇。
そのあまりの威風堂々たる姿を前に、
迂闊にもつぶやいた、ベビーメタルは大丈夫だ、その一言。
そしてグラストンベリー出演の偉業から、
そしてあの、最愛生誕祭の一大祝祭パーティ。

そして、その直後、それはまさに、絶妙のタイミングで流出した、
あの、MICRIP、の生声流出騒動。

そして、滑った転んだで笑い転げた台湾でのスピンオフ、
そのあまりにも斬新な、はつらつとしたベビーメタルの表情。

そしてあのサマソニ。
いまや、押しも押されもせぬ世界ロック界の絶対女王、
その不動の座を世にこれでもかと知らしめた、
まさにダメ押し的なまでの圧巻のステージ。

そのひとつひとつを追いながら、
果たして、と思っていた。
果たして、ベビーメタルは、
いまやこんな次元にまで到達してしまって、
そしてこの先、いったい、どんな展開が望めるというのか・・

改めて言わせて欲しい。
奇しくも、あのサマソニにおける、
レッチリと、そして、ベビーメタルの比較対象のクソ駄文。

あの中に秘められた、
完成度があまりにも上がり過ぎてしまったベビーメタルと、
敢えてその完成度をぶち壊し、予定調和の一切を廃したこのレッチリというツワモノの中のツワモノ。
ぶっつけ本番の火事場の馬鹿力、
そんな不完全かつ不安定なステージから、
まるで不死鳥のように立ち上がっては燃え上がる、
あのロック、そう、この、不確実性こそが、ロックの醍醐味。
それを体現するレッチリという魔神たち。

ただ、ベビーメタルには、
マユピレーターという土台、つまりは、縛りの中にあって、
そして、神バンドという、完璧に完璧を極めた水も漏らさぬ守護神、
それに守られたベビーメタル。
あの、流出した生音音源でさえ、あれほどまでのクオリティを誇るベビーメタルである。
それはまさに、完璧の完璧、これ以上ないほどの完成度、ではありながら、
もしかして、とは思っていた。
もしかして、いつかこの完成度が、
いつしか下降線をたどり始め、
あるいは、もしかして、
完璧になればなるほどに飽和状態。
耳の肥えた客がその完璧さに慣れきっては、
ついにはそれに、飽きてきてしまう、そんなことさえも、思わなかたわけではない。

このポテンシャルの持続、モチベーションの継続、
そしてなにより、ステージにおけるハプニング性、その意外性、そのドラマをいったいどうやって創作するべきなのか・・・

はい、そういうことである。

今回のKAMI-BAND その真の理由。

ご覧の通り、そのひとりひとり、とてつもないほどの力量の持ち主。
まさに、ロック界の猛者の猛者。その集まりである。

こんな凄腕の超絶的なまでの傭兵軍団に、
いきなり、ぶっつけ本番のジャムセッション、
言ってみれば、至上最凶のブラインド・デート、
そんなガチンコデスマッチを仕組んでは、

このツアーの間、その集合体、その最強細胞のひとつひとつが、
いったい、どんなドラマを作り上げていくのか。

コバメタルは、そのドラマを、見つめているのではないのか、と。

初日こそが、無我夢中の全力疾走。
二日目は、なんとか曲にも慣れ始め、
そして、廻りの音が耳に入りだしては、
そこで、バンド内のアンサンブル、強いては、グルーヴ、その創作。
そして、バンドとしての音が固まって来た時、
ベビーメタル VS KAMI-BAND、
その怒涛のタッグマッチが始まり、
そして、その絶体絶命の泥仕合の中から、
果たして、いったい、どんな姿が、浮かび上がってくるのか。

これはまさに、死と再生のドラマ、
それを、ひとつのツアー、その全体をひとつのドラマとして、描き切ろう、と。

つまりはコバさん、そういう訳なんだね。と。

嘗て、生ギター一本を抱えて、
カナダを旅立った女性フォークシンガー。
街から街へ、迷い込んだ街角のバーの片隅で歌い続けながら、
その旅の中でふと知り合った、ジャズ・ベーシスト。
ガット・ギターとジャズベース、そしてフォークソングの奏でるこの絶妙のアンサンブル。
街から街へ、旅から旅へ、噂が噂を呼んでは、
訪れる街々のその通りに歓迎の観衆が垂れ幕を下げて待ち受けるようになり、
場末のバーの三角ステージがいつのまにか公民館、
それが、コンサートホールから、小学校の校庭の仮設ステージから、
そしていつしか、旅の終わりの西海岸に辿り着いた時には、
スタジアムをいっぱいにする大観衆が待ち構えていた、
そう、言わずと知れた、あのジョニ・ミッチェルと、
そして不出世の天才ベーシスト:ジャコ・パストリアスの伝説。

もしかしたら、と思っている。
もしかしたら、コバメタルは、
このベビーメタルの今回のツアーに、
実にそんな夢を、ドラマを、託しているのではないのか、と。

ツアー、つまりは、旅。
それは、得るものもあるかわりに、捨てるものもあり、
そして絶えず変化を続ける、まさに、流動体。つまりはナマモノ=ライブ。

そう、ツアーは旅、なのだ。

そしてその旅の中で、ひとはなにかを学び、そして変わり、
その旅が終わる時、なにかが確実に変わる、終わる、あるいは、脱皮する。

そう考えれば考えるほどに、
この2019年メタル・ギャラクシーツアーは、
新生KAMI-BANDの生誕から成長から成熟から昇華へのドラマであり、
そしてなによりベビーメタルにとっても、
この旅の中で、いったいなにを掴むか、学ぶか、勝ち取るか、
その探索と、そして、挑戦の、ドラマなのである、と。

という訳でベビーメタル。
このオルランドウの公演の後、
いったいあの街から、どれほどのメイトたち、
そのストーカー的な親衛隊を引き連れては、
次の街、アトランタへ、そして、DCへと、
旅を続けていくのであろう。

かのグレートフルデッドではないが、
ベビーメタルがやってくる、そのたびに、
街の空気が、人種が、色そのものが入れ替わる、
そんな壮大なドラマが、演出できればな、
とそんなことを思うばかり。

え?ってことはコバさん、
このツアー、最初から最後まで、
すべてに参加して初めてその筋書きからストーリーからが判る、
そんな連ドラ的な構成を持って、組み上げてるという訳なのかいね、と。

ただ、この旅、という、予定調和を一切廃した、筋書きのないドラマ。
その転機を、展開を、エピソードを作り上げていく、その本当の主役は、
他ならぬ、観衆そのもの、という、ことなんだろうな。

改めて、新生KAMI-BAND、
そして、なにより、我が最愛の姫君であるすぅめたる、
は当然のこと、
できることなら、ひと目だけでもコバメタル、その姿をこの目にしてみたい。
思わず駆け寄って抱きしめて頬ずりして、はさすがにないものの、
その一瞬の一瞥の中に、
コバさん、俺はあなたを本当の本当に尊敬している、感謝している、心から、
その思いを、伝えられればな、と思ってはいる。

という訳で、明日はアトランタか。

重ね重ね、すぅちゃん、
アトランタは、アトラン、では、アットラン。

アッランター、ジョージャー、が、米国風の正しい発音。

まあすぅちゃんが言えば、なにがあってもかわいいんだけどさ。

はてさて、次回のアッランター・ジョージャーでは
いったいどんなドラマが展開が待ち受けているか、
そしてここニューヨークに辿り着く時、
新生ベビーメタルは、そして、新生KAMI-BANDは、
いったいどんな変化を進化を成長を遂げているのか。

この観客参加型連続ドラマ、世界で一番おもしろい、と。

せいぜい楽しませていただこうと思う。


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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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