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コロナの街に響け!WE ARE BABYMETAL! ~ WOWOWライブ 『BABYMETAL Live Selection - Odyssey to the METAL GALAXY 』に添えて

Posted by 高見鈴虫 on 19.2020 BABYMETAL☆ベビーメタル   0 comments

という訳で、まいどまいどのこのコロコロコロナのご時世、
街中が非常事態宣言の戒厳令下、
レストランもバーも閉鎖の憂き世、
外出禁止の渡航禁止の隔離封鎖もいまや秒読み状態、
そんな鬱屈のドツボの底にあるニューヨーク・シティ。

本来であればこの春の訪れの三月の狂った野うさぎたち、
街中に頭の跳ねたガキがにいちゃんがねえちゃんがおさんがおばはんが爺さんが婆さんが溢れに溢れ、
所かわまず時間も気にせず歌を歌い肌を晒し飛び回り走り回り踊りまわり、
そんな季節であるはずのこのニューヨーク・シティの春の日が、’
しっ、静かに! 大きな声を出しただけで叱られそうな、
そんな不安な沈黙に沈み込んだまま息を殺し影を顰め・・

そう言えば今日はふと気がついて昼の休みに訪れた日系のスーパー、
いまさらジタバタとパニクるのもしゃら臭いと、
腐った余裕をぶっこきながらも
だがしかし、もしももしも、外出禁止の渡航制限のウイルス封じ込め、
なんてことになった時には、物流も滞り、商品が姿を消し、食料が枯渇し、
そして街中が、籠城戦の兵糧攻め状態・・
まさかそんなことになった時、
配給の列に並ぶ俺の姿を目に留めてはその思い切りの腹いせの八つ当たり。
この虫国やろう!
こうなったのも元はと言えばすべてお前らのせいだ、
とばかりに、ボタ糞の袋叩きに、なんてことにもなりかねあらない。
そう、生き残るための1-2-3,
なにはともあれ、確保するのは食料であろう、と。

という訳で、武漢の教訓に準じては、
あの長き封印を、支援されたカップラーメンだけで乗り切った、
つまりは、カップラーメンこそがこの世で最も安全且つ清潔な食べ物、
とその判断から、昼休みの散歩の途中でふらりと立ち寄った日系食料品店。
なのだが・・
おっと、カップラーメン、辛ラーメンを除いて、すべてが売り切れ・・・

あっちゃっちゃっちゃ、であった。

そう、誰もがやはり同じことを考えている以心伝心の群集心理。
至るところにスカスカの空白の目立つ商品棚に、
何よりもこのコロナの影響度の凄まじさを垣間見る訳で。

やばい、もしかして、これは本当の本当に、軟禁飢餓すだれ、
そんな状況も考えられるという訳か・・

という訳でやにわに飛び乗ったCITIBIKE、
そこからちょっと離れたビジネス街の狭間のコリアン街のスーパーマーケット、
そらみろ、あったあったぞ、カップヌードルが赤いきつねが緑のたぬきが一平ちゃんが!
思わず値段も見ずに買い込むだけ買い込んでは両手いっぱいにカップラーメンを抱え込んで、
いやあ、助かった、と思わず人心地。
そして巨大な食料品を背中に担いではきーこきーこと漕ぐ自転車、
なんかこれ、終戦直後の闇市の、買い出し列車の、そんな風景そのものじゃねえか・・

街角の平棚にフルーツを並べたストリート・ベンダーに、
人々が群がってはその傷物特価の腐りかけの果物を買い漁り、
人影もまばらな大通りには、やはり両手いっぱいに食料品を抱えた人々が、
ふらりふらりと足元を揺らめかせている。

先日の銀行前の人だかりから、
そしてこの食料買い出しの人々から、
その全てが、大恐慌の、
そしてそこから続く世界大戦の、
末期的な混乱の混沌のその荒廃の風景が重なってはありありと蘇ってくるような。

いまニューヨークは戦時下にある、
デブラシオ市長のその宣言通り、
確かに、この風景、まさにそれはニュース映像でみた戦時中の風景。
そんな嘗ての悪夢の記憶、その不吉なセピア色が、
みるみるうちにこの21世紀の現実世界を包み込んでは、
色彩のすべてを吸い取っていくかき消していく・・

そして長き一日を終えた後、
毎日自宅持ち帰りの瓦のようなLAPTOPと、
そしてその背中に二重三重に背負い込んだ非常用食料の山。
おーい、帰ったぞ、とドアを開けた途端に走り出てくる犬に、
ダメだ、来るな、向こうに行け。
靴も脱がずに浴室に直行してはドアを閉めて、
着ていた服をそのままビニール袋に叩き込み、
手を洗って顔を洗ってうがいをして、のその代わりに、
そのまま風呂場に飛び込んではそして頭から浴びる熱湯消毒シャワー。
ゴシゴシゴシ、擦って擦って、全身からウイルスを洗い流して・・

なにこれ、この荷物、と壁越しに響く妻の声。
ああ非常食。
日系店で売り切れていたんでコリアンタウンまで行って買ってきた。
でもこれ、なになにカップラーメンが5ドル? 
これだったらそのあたりのラーメン屋さんで食べたほうが・・
そのラーメン屋さんが閉まっちゃったからだろうが。
日系の店はカップラーメンがすべて売り切れ。
米もそばもうどんもパンもなくなりかけてた。
まさかあ、そんなもの角のデリにいくらでもあるよ。
その当たり前にある筈の日用雑貨が、
はっと気づいた時には一瞬で空になってるのがこの爆買いパニックの恐ろしさ。
そう、あのハンドジェルから防菌マスクからトイレットペーパーが、
一夜にしてあっというまに姿を消してしまったように、
ツイッターで世界の誰かが迂闊に漏らした一言が
一瞬のうちに拡散しては←だ→だのBBAB、
一体なにが起こるかなんて誰にもわかららい。

備えあれば憂いなし。
EXPECT THE UNEXPECTED 

それが果たしてどれだけ不条理な、理不尽な、
ともすればバカバカしいことであっても、
目の前の現実を前にしては臨機応変にそれに対処せざるを得ない、
今の状況で俺たちできることはそれだけなのだ、と。



という訳で、この降って湧いたようなコロナの春。
そんな非現実的な危機感の中に囚われては、
それは時間の止まった街での、
歌声の消えた春の宴のように、
なにもかもがまるでベールの向こうのあちら側、
そのセピア色の世界。
あるべきはずの現実と、そして目の前の現実のあまりのすれ違いの中で、
そのなにからなにまでが茶番的なまでに実体を失った、
そのあまりの唐突さ、そのあまりの脈絡の無さ、そのあまりの必然の無さ。
一夜明けたら世界のすべてが変わっていた、
そのあまりに素っ頓狂なまでの青天の霹靂・・

それはまさに嘗て観た出来の悪いB級映画そのものに、
あるいは、春の酔いに迷い込んだ不思議な国へのバッドトリップ、
その色彩を失ったモノクロームの世界・・

とそんな中に、
今更ですが、とぽんとお送りいただいたこの映像。

WOWOW METALGALAXY・・?

ああ、そうそう、WOWOWでまたベビーメタルをやってくれたんですよね、
はいはい、そうそう、そうでした、と。






という訳で、改めまして
どーもどーも、お元気そうでなによりです。

で、はいはい、このWOWOWの放送、なのですが、
あり?これ、あの、この間の幕張じゃないの?
あ、幕張は四月と五月の放送予定でしたっけ?
だったら?
え? やっぱり、これ、横アリ?
え? だったら、横アリって言ったら、いつの横アリ?・・・

で、拙者の記憶が正しければ、
前回の横アリって、もしかして、2019年の6月の、
つまりは、METAL GALAXYというよりもAWAKENS。

つまりはあの奇跡の大復活の逆転満塁ホームランの、
あの、横アリってこと!?

であれば、そのアヴェンジャーは、たしか鞘師、
で、二曲目のメギツネにおいて、

みんなあああ、会いたかったよおお!

ダークサイドの底に響き渡った夜明けを告げるトキの声。
あの一声で世界の全てが覆ってしまった、
あのあまりに劇的な奇跡の御声、
あの映像の、その決定的な瞬間を再収録か!?
とちょっと期待してたのですが・・笑

という訳で、この横アリ映像、
はい、二日目からの選曲、
つまりは前回の再放送の再編集版という奴なんですね。

はい、そうそう、この横アリの映像、
確かに以前に観た覚えがある、ものの・・
どうしてだろう、なにか、どこかがうろ覚えで、
その妙な既視感。その妙な曖昧さに
どうして、どうして俺、この横アリの映像が、
これほどまでにあまりにもあやふやなのか、
その俄なデジャヴの中の記憶喪失気分。

ただ、改めて前にするこのベビーメタル。
おお、すぅちゃん若い!なんて、また要らぬ無駄口を叩きながら、
ああ、そうか、これ、髪を切ったばかりだったんですね。

そう、THE FORUM の時は長い長いアメリカツアーのその途上、
伸びた前髪が目にかかっては
その削ぎ落ちた頰から後れ毛から
ちょっと物憂げに大人びた妖艶さから、
まさに世界のロック界の女王!
その不動の風格に溢れている、
そんな印象があったのですが・・

それと比べたこの横アリのすぅちゃん
まさに元気溌剌の美少女そのもの。
つまりは、これぞベビーメタル!
その面目躍如のそのまんまのお姿。

そう、今更ながらのこのWOWOWライブ
『BABYMETAL Live Selection - Odyssey to the METAL GALAXY 』

つまりは、6月の横アリから、
そしてあのTHE FORUMから、
遂にはあのSSA・大阪城の凱旋公演へと至る、
あの激動の2019年、
その総括版ということなのですね、と。

でさあ、と改めてのWOWOWさん、
ベビーメタルを特集してくれるのは
本当に本当に嬉しいのですが、
ただもしもそれが総集編という事であるのなら、
もう少しぐらいその成立ちの背景のそこに至るまでの軌跡の意味するもの、
その辺りのところを冒頭の字幕だけでも
さらっとなぞってくれても良かったんじゃないのかな、と。
だってだって、この横アリこそがベビーメタルのターニングポイント。
AWAKENS、その新たなる夜明けの再聖誕祭。
あの横アリがベビーメタルにとって
そしてそれを待ちわびて来た世界中のメイト達にとって
いったいどれほどの価値を持ち得たのか。
その新たなる奇跡がまさにこの横アリから始まった!
世界の変わったその瞬間なのだ、と。

と言うわけで、
まあ相変わらずというかまたいつもの通り、
ほれ、これでもくらえ!
とぶっきらぼうにぶちかまされた珠玉映像。
確かに、そのガチの演奏シーンだけでも
すっげえなあベビーメタル!!!
ではあるのだけれど、

なんというか、
そのありがたみというか御利益というか
そのト書きというか説明というか背景というか裏話というか、
この珠玉の珠玉の怒涛のライブ映像の、
この異様な興奮に包まれた会場の、
その意味するもののその真髄の真相が
一体なんだったのか、

そう、横アリと聞いただけで、
メイトの皆様であれば、すぐにでも思い浮かべる筈。

忘れもしない2019年6月、
あの奇跡の大復活、あの突如の満塁ホームラン公演の、
その意味するもの。

いやいやいや、そんな説明的な能書きを入れないところがこそがベビーメタル。

無駄な注釈など薀蓄など解説などはまったく必要としない、
この映像だけで、この歌声だけで、この姿だけで、存在だけで、
すべてを一瞬で物語る、つまりはベビーメタルは凄い!
それだけで十分じゃねえか、と。

はい、確かにその通り。

DON’T THINK、 FEEL その言葉のままに、
偽善者チックな無駄な能書きの一切を廃して、
その感性だけで本能だけで直感だけで、
素直に受けとめて欲しい、感じてほしい、
その魅力の真髄の、そのパワーの凄まじさ。

ではあるものの、

はい、初見の方々にはそれでも十分、とは重々承知しながらも、
いやはや、いまになって振り返るこの怒涛の2019年。
果たしてそこでいったいなにが起こっていたのか、
そこに至る道のりが、筋道が、その経緯が、
そのストーリーを理解してこそ、初めてそこに、
脈絡が、そして、必然が、つまりは、その本当の意味が理解できる。

死をみつめていないものに生の真理が見えないように、
この春の日に至るまでの長く辛い冬を経験してこそ、
鮮やかに咲き誇る花々のありがたみを感じることができる。

という訳で、改めて辿るこの横アリの映像を前にして、
蛇足とは判っていながらも、それが野暮であることは重々承知しながらも、
思わず呟いてしまうことことば・・

この横アリに辿り着くまでの、あのダークサイド、
そのあまりにも長かった、あの辛き道のりのすべて・・

そう、いまとなってはまるで冗談のようにさえ感じられる、
あの、長く長く、あまりにも長過ぎたダークサイドの、
あの、あまりにも鬱々とした半年間。
メイトの諸氏であれば、いまも記憶の片隅にあるあの暗澹とした喪失の日々の記憶が、
遠き蜃気楼に浮かぶ走馬灯のように浮かんでくる筈である。

ここに映し出された2019年6月28日29日の横浜アリーナ。
そのあったりまえのような超絶な祝祭感に満ち溢れた姿、なのだが、
実はこの横アリ公演の、その前のライブが、
なんと歳を跨いだ2018年12月9日、
ここは地の果ての砂塵の真ん中のオーストラリアはブリスベン
荒野に櫓をたてただけのようなステージでの、
頭から砂埃を浴びての灰被り姫公演。
奇しくもベビーメタル結成から数えて通算200回目であった
このオーストラリア:GOODTHINGSフェスティバルでの公演を最後に、
我らがベビーメタルが、その行く末も行く先も告げぬままに、
忽然と消え失して、一ヵ月二ヵ月・・
お誕生日のメッセージも、クリスマスのお祝いも、お正月の挨拶もないままに、
なにひとつとしてなにも、その消息がかき消えては蒸発状態・・

まさか、まさか、ベビーメタルはこのまま解散・・・?
そんな不安が一日また一日と募れば募るほど、
会いたい気持ちが愛育てるのさ、目を瞑ればベビーメタル、
そのロス期のドツボの底で身悶えるばかり・・

そして二月に入って唐突に発表された8月のサマーソニック出演のニュース、
ではあったものの、
もしかして・・ これこそがベビーメタルの一巻の終わり。
その育ての親であり、第一の恩人であったサマーソニック執行部の方々への、
その最後の最後の別れの挨拶という奴なのか・・

なんてことさえ思わせるがほどに、
幹大さんの悲報からそしてユイ脱退から、
その傷心の中でのダークサイドツアー、
そのあまりにあまりのイメージチェンジの七転八倒の末に、
そしてすべてを投げうって事切れてしまったかのような、
あの長い長い、あまりにも長過ぎた沈黙の底・・

どう?覚えてる?
覚えてないでしょ?
そう言う俺も、実は覚えてなくてさ・笑

喉元過ぎれば熱さを忘れ、その言葉通り、
そう言えば、そういうこともあったよな、はははのは、と。

で、そういうときこそ、
こういうくだらない日記を綴り続けているちょっとした意味なんてのも無いわけではなく、
ああ、そうそう、あれは4月の1日、その忘れもしないエープリール・フールの日
いきなり発表されたこの6月横浜アリーナの二日間と。
そして、7月6日7日のポートメッセ名古屋。

ではあったのだが、
そう、そのあまりにも長きロス期の中ですっかりとつむじをまげてしまったメイトたち、
つまりはこれ、6月20日のユイちゃんの二十歳のバースデーと、
そして、7月4日の最愛ちゃんの誕生日に向けて、
もう数年も前から予約していた筈のその負の遺産。

いまさらキャンセルチャージを取られるぐらいなら、
出がらしでも焼き直しでも自己コピーでも、
とりあえずは幕だけは開けてお茶でも濁すか、
そのぐらいのもの、なんぢゃねえのか・・

ねえ、覚えてる?
そう、今から思えば本当の本当にバカバカしい限りなんだけどさ、
そう、あの時、
まことしやかに囁かれる解散説の中で、
お先真っ暗の暗中模索の放置プレーの底の底。
疑心が疑心を呼び失望が失望を呼び悪い予感ばかりに慄きながら、
いつしか徹底的なまでに世を儚んでいた、そんな時期があったこと、
まさか、いまになっても覚えている奴なんて、居るはずもないよね、と。

そして忽然として発表された、PMCVOL13 そのロングインタビュー
そしていきなりぶちかまされたこの前代未聞の大ニュース。
ロサンジェルス・THE FORUM その米国ロックの殿堂において、
アメリカ初の、単独アリーナ公演!!!
そして津波のようにして押し寄せてきた朗報ラッシュ
ここニューヨークも含めたうえでの、全米縦断、そして横断ツアー、その告知。

ここまで来て、漸くその根深い不信の霧も晴れては、
どうやら、ベビーメタル、遂に遂に、本気出しては本腰を入れての活動再開か、

とは思っていたんだけどさ、
いやあ、実は正直なところ、で?どうするわけ?と。

で、どうするの?ベビーメタル。
で、その編成は、メンバーは、そのコスチュームは、つまりは、コンセプトは?
またあのイガイガつんつんの宇宙人ルック?
あるいはまたあの、アマゾネス女戦士のヘッドギアに逆戻り?
あるいはブラックピンクの向こうを張って、ぴっちぴちの黒革のSMコスか、
あるいは、一曲ごとに衣装を変えての絢爛豪華なファッションショーか・・
→ BABYMETAL AWAKENS ~ 夜明けを前にしたこの不思議なほどの静寂・・ 

いやあ・・・
いまになってもなお、なんで俺、あの時そんなこと考えていたんだろうって。
で、これ、こんなことを思っていたのって、いったいいつのことなの?て。

それは、つまりは、2019年6月28日のその前夜。

え?ってことは、あれからまだ1年も経っていないわけなの・・・

いやあ、月日が経つのは早いもの、とか、そんな次元でもぜんぜんなくて、
まさにこれ、タイムマシーンというか、パラレルワールド的なまでの、
2019年、その沈黙の半年間と、そしてまさに、この6月の横アリ公演、
その違いの、その隔絶の、そのGAPのあまりの凄まじさよ、と。

そう、改めて思い返そうではないか。
あの、6月28日の横浜アリーナ公演、その前夜までの俺たちと、
そして、あのトキの声、みんなあ、会いたかったよ~!!
あの声が、あの叫びが、あの笑顔が、あのポニーテールのツインテールの、
あの姿が、いったいどれだけどれだけどれだけ、ありがたかったことか・・

そう、このWOWOWの総集編。

ほれ、といきなり飛び出たベビーメタルの姿を前に、
うへえ、やっぱりベビーメタルって、すっごいよなあ、と目を見張る方々、
それと同時に、そう、我ら古参メイトたちは、
そこになにより、その筋書きが、その背景が、その筋道が、そのストーリーが、
一挙に押し寄せて来ては、見張った目に思わずうるうると涙が溢れては流れ出し・・

そう、この横アリ、この横アリから世界のすべてが変わったんだよ。

でさ、改めて、いまになって思うんだけどさ、
もしももしも、この横アリにおいて、ライブが総ゴケしていたら、
いったい、ベビーメタルはどうなってしまっていたのだろうか、と。

歴史にもしもはありない、とは重々思い知ってはいながらも、
ただ、そう、ただ、改めてベビーメタル、そのあまりにもあまりにも危うい、
土壇場の絶壁の、首の皮一枚からの、9回裏二死満塁からの大逆転ホームラン、
そんなことばかりを繰り返してきた、そのあまりにも無謀な丁半博打。

その無茶苦茶さの粋なるものが、
この横アリの公演のその足で空港に向かっては、
ユーラシア大陸そのままを一挙にまたいでは、
英国最大のフェスティバル、その名門の中の名門たる、
天下のグラストンベリー・フェスティバルへの出演・・

あの日、そう言えば日本ではまたまた台風騒ぎで、
こんな天候の中を飛行機が飛ぶのかいね、
で、飛行機が飛ばなかったとしたら、
この無茶な無茶なあまりにも無茶なスケジュール、
いったいどうなってしまうのか、と。

そして英国最大の祭典、ともすれば英国版桜まつりならぬ紅白歌合戦のような国民的祭典の中、
その居並ぶ地蔵達を相手に威風堂々伝説的なまでの壮絶なステージを披露した新生ベビーメタル。
 かかってこいやぁ!グラストンベリー! エビバディジャンプで地平線が揺れたぞ!

いやあ、そうだね、ここぐらいからようやく記憶が戻ってくる、
つまりは、いま現在のこの世界にようやくと脈絡が通じてくる。

そしてサマーソニック。
たった二曲ではあったものの、この全世界同時中継の大偉業。
→ ありがとうサマーソニック! 大感謝を込めての総括的雑感

そして始まった全米ツアー。
奇しくも未曾有の超大型ハリケーン・ドリアンの来襲の最中、
空一面が真紫色に染まった奇跡の風景の中に忽然と登場した風雲娘ベビーメタル

でそう、この2019年の全米縦横断ツアー、
そのなによりの驚愕が、えええ、米国版KAMI-BAND!?・・・
そのあまりのちゃぶ台返し的なまでの大展開。

いやあ、あれって、去年の9月?
ってことは、まだあれから半年あまりってことなの?・・
えええ、なんか、まるで信じられないというか現実感がない、というか。

そう、実はさ、俺、記憶にないんだよ、2019年という歳そのものが。
つまりは、そう、あの横アリまでの俺と、
そしてこの横アリでの、あいたかったよ~! でのどんでん返しの大逆転。
その前と後とがまったく異次元的なまでにかけ離れ過ぎていて、
で、そこから始まったあの怒涛の日々。
ワシントンで、フィラでスフィアで、そしてここニューヨークで、
そこで観たベビーメタルの姿は克明に覚えているものの、
ただ、それ以外に、俺っていったいなにをして暮らしていたのか、
その実生活のその記憶がまるでない・・

でそう、実はこの記憶喪失の原因となるのが、
まさにあのLA:THE FORUM。
→ 超長文「BABYMETAL THE FORUM で10回泣いた男の話」

怨念の街LAに向けての伸るか反るかの勧進帳から、
そしてなにより、その記念碑的なアリーナ公演に向けての、
大望のニューアルバム:METAL GALAXY!

いやあ、改めて、こんな糞ブログではありながら、
続けていて良かったよというか、
そう、俺、まったくもって、なにも記憶が無い、というか、
そう、分断されている、細切れになっている、
つまりは、いまだに、錐揉み状態と。

なんかさ、これ、若年性アルツハイマーというよりは、
まさに、浦島太郎の竜宮城というか、
ベビーメタルが活動をはじめた途端、
その怒涛の錐揉みの中で、すべてがすべて、完全なまでに持っていかれてしまう、
で?で、で、で、俺、今の俺って、いったいどんな現実を生きている訳?

という訳で、この唐突にお届け頂いたWOWOW特選のベビーメタル2019総集編という奴。

そうか、そうそう、そうだったよな、と、改めてその軌跡を辿りながら、
そう、このTHE FORUM、この時、後ろのやつから背中を小突かれて、から、
あああ、そうそう、この曲のこの時にサングラスふっ飛ばされて、から、
あああ、そうだ、そうそう、この時、声の限りに叫びながら、歌ったよなあ、ROR!
最愛が泣いてたんだよ。渾身の笑顔の、その頬を伝うその一筋の涙が、汗と一緒にこぼれ落ちては真珠色に輝いて・・

と、そんなベビーメタルの思い出映像の中で、ようやくとようやくと現実感を取り戻していたその時・・

ふとみれば、後ろに立った、かみさんと、犬。

え?なんだよ、いまおれ、ベビーメタル観るのに忙しくて。
とそんな俺を、腹を抱えて笑い続ける犬とかみさん。
なんだって?何だよ、聞こえねえよ、と外したイヤフォーン。

どうしちゃったのいったい
なにが?
気の触れたオットセイみたいな声あげて。
気の触れたオットセイ・・?
おうおうおうおう、ベービーメターって。
え?俺が?
歌ってたよ、大声で、オットセイみたいな声あげて。
その横で、キャハハハと、はしゃぎまわっては飛び跳ねる我が馬鹿犬王子さま。

ほら、ブーくん、一緒に歌ってみてよ、
おうおうおうおう、ベービーメターって。

ええ?俺が、俺が、声を出して歌ってた?

このコロナで大騒動の真夜中過ぎに、
窓全開に開けて、おうおうおうおう、ベービーメタール!

この非常事態宣言のご時世に、
いい気なもの、というか、なんというか。

非常事態宣言? それっていったいんだったっけ?

そう、コロナ、そうそう、コロナだったよな。そう言えばそうだった。

という訳で、この非常事態宣言下のコロナの春のその夜更け、
その息を殺して凍りついた時間を失った街の空に、
開け放った窓から響き渡る気の触れたオットセイの雄叫び。

おうおうおうおう、ベービーメタール!

改めて思う。

現実とは果たしてなんぞや、と。

正体不明のウイルスの恐怖の底で、非常事態宣言の外出禁止の大恐慌のディストピア。
明日をも知れぬ不安に慄きながら身を固くして息を殺しては、
見えない恐怖の影が、いまも足元から這い上がっては胸元を過ぎ喉元を越え、
今にもその口と鼻と目と耳からじわりじわりと浸透を始める、
その雁字搦めの密封状態。
息が、息が、息ができない・・
そのパニック発作にいまにも叫びだしそうな、そんな悪夢の底を彷徨いながら、

ふと、目の前に広がる目の潰れそうな閃光の中、
ひとたびベビーメタルの降臨をみた途端、目の前の現実がすっかりとかき消えては浦島太郎の竜宮城。
祝祭の喝采と生きる歓びに満ち満ちたそのダイヤモンド色のオーラの核心。

なあ、と改めて聞きたい。

果たして、現実ってなんなんだ?
あるいは、このコロナの地獄とベビーメタルの極楽、
そのどちらが、本当の現実ってやつなんだ?

そんな 問いに、聡明な諸氏はこう口を揃えるだろう。

好きな方を取ればよいのさ、と。

真実がひとつではないように、また現実もひとつではない。
或いは、気の持ちようによって、その現実はいくらでも姿を変えていく。

そう、あの大停電の夜。
不安に戦いてはドアを閉め、その前に椅子や机を積み上げながら、
まさかまさか、この大停電が、大暴動の大惨事なんてものに、なったりはしないだろうな・・
そんな不穏な気配はどこ吹く風の子どもたち。

ねえ、見てみて、ほら、あそこに星が見える・・

漆黒の闇に沈んだ摩天楼のその空に、初めて垣間見た星影を見つめては歓声をあげる子どもたち。

なんだか、キャンプに来たみたいだ!

そう、どんな状況にあっても、気の持ちようの、そのちょっとした視点の転換で、
その現実は地獄にも天国にも姿を変える。

それが証拠に見ろよ、この非常事態宣言下のニューヨーク。
テレビを点ければ、ウエブを広げれば、
そこに並んだ、恐怖と猜疑と陰謀論と、それを逆手にとった強欲ばかりの渦巻く業火の海。
でありながら、
ねえ、天気も良いし、公園にお散歩にでも行かない?
そんな犬に急き立てられては転がりでた川沿いの遊歩道。

学校が休校になった子供たちと、そして自宅勤務を言いつけられたお父さんたちが、
燦々と降り注ぐ春の陽の中で、歓声をあげては走り回り駆け回り。

そのあまりのギャップ、そのあまりの隔絶、そのあまりの逆転を前にして、
いったいこの現実を前に、どちらの世界を選択するのか、
それもつまりは、気の持ちよう、ただそれだけの話。

そしていまも脳内にこれでもかと響き渡るベビーメタル。
どうしたんだよ、この非常事態宣言の春の陽の中で、
世界がキラキラと輝き初めてはいまにも蕩けだして、
その不穏な現実のそのすべてがみるみると色彩を取り戻し祝祭に満ち溢れ。

コロナ災禍は夢か現か幻か、実は誰もそれに確信が持てないように、
ベビーメタルの作り出すこの極限的なまでの祝祭世界もまたひとつの極楽的現実。

果たして、この地獄と極楽の錯綜する現実のなかで、
いったいどうちらを、現と、どちらを夢と、幻と捉えるのか。
それも全ては、気の持ちよう。その視点の違い、捉え方の違い、その感じ方の受け止め方の違い。

であれば、汝、この悪夢をどう生きるのか、
その方法は、自ずと知れてくる、そして道が開け、そして世界が色彩を取り戻す。

この現実が、嘗ての悪夢の再来だって?
この大暴落が、嘗ての大恐慌の再現だって?
そしてこの大恐慌が、嘗ての大戦争への轍、
それをそっくりそのまま辿る序章だって?

あのさ、世界は時間を遡ったりなんかしないんだよ。
あのさ、一度みた悪夢を、もう一度繰り返さねばならない理由もへったくれもないんだよ。
過ぎたものは過ぎたもの、それにこだわり続けるなんてことからしてナンセンス。

あるいは、過去を語る人間を、過去を懐かしみ、過去に憧れ、過去に拘り続ける、
そんな奴を信じちゃいけない。
そんな奴らに、いつまでも要らぬ能書きを叩かせてはいけないんだよ、と。

時間が後戻りができないように、俺たちのこの世界も、後ろに戻ることなどできやしない。
であれば、先へ進むのみ、進み続ける以外になにができる?

明るい明日を信じよう、時代の進歩を、進化を、信じよう。
新しいものにこそ夢がある、希望がある。

大恐慌だ?大戦争だ?世界がセピア色だ?
バカバカしい!!

そんなものは起きない!
それを俺たちが望まなければ。
それをワザち起こそうとする奴ら、
そんな無様なオワコン野郎に手鼻の一撃を食らわしては、
その見え透いた悪企みを打ち倒すことができれば。

時代はベビーメタルと共にある。
俺はそれを信じて疑わない。

という訳で、コロナコロナに狂騒を続けるこの悪夢の底、
その閉鎖感の中で恐れ怯え震えヒステリーを起こしては
やれ大恐慌だ戦争だこの世の終わりだと触れ回るアフォ共を尻目に、
俺は今日もベビーメタルを聴く。
それ以外になにができる?
あるいは・・
あるいは?

止まない雨は無い!

それだけを信じて、
それ以外のことを信じちゃいけない!




という訳で、
このご時世の中、突如として立ち込めた黒雲に包まれては、
ともすれば未来を見失って、過去ばかりを振り向こうとする弱気相場な世の中。

そんな後ろ向きな世の中にあってこそ、
最も必要とされるのは、そう、歌、そう、音楽!

人々が希望のすべてを打ち砕かれた時、
そこに自然と、歌が広がっては、
それが悪夢的世界からの、唯一の脱出口となりうる。

いまこそ、こんな時代だからこそ、
歌が、エンターテイメントが、必要なんですよ!と。

世界を包むダークサイドに一筋の光明を示せるのは、
そう、歌。
「歌」以外にはないのですよ!

→ >そろそろ9.11から10年になるのか~?

確かにこのご時世、
次々とイヴェントが中止を食らっては、
エンタメ業界も色々と大変なのでしょうが、

でもさ、であれば、
ライブができないのなら、
ストリーミングでのスタジオライブの中継やら、
スピンオフの新曲デモの共同作成から、
リハの最中を中継しては、ハロー、元気ですか?その一言だけでも十分。
ともすれば、ネットを通じて世界中のツワモノ達とジャムセッションから、
ゲーム業界やら、アート界やら、あるいは各種テク系のベンチャー侍たちと、
次から次へと試作的なコラボを繰り返し、
まあそれがベストとは言わないまでも、
この新時代、このテクノロジーを駆使すれば、
その気になればいくらでも切り口はある筈なんじゃねえのか、と。

そう、そんなことをあの鬼才コバメタルが考えていない筈はない。

期待しようぜ、このコロナ災禍を逆利用して、
ベビーメタルがどんな倍返しの秘策を打ってくるのか。

この非常時の最中、
腐った代紋もメンツもかなぐり捨てては、
エンタメ業界が一致団結しての緊急特番。

あの米津玄師と、そしてあの中元すず香が、
無人の原爆ドームを前にして
世界に愛を届ける夢のコラボ!

サザンと福山雅治と、パフュームと星野源と、
ONEOKROCKとそしてあのベビーメタル!
世界に誇るアミューズのアーティスト達が、
一堂に会してはスタジオライブ!
その夢の大祭典!!!

まあそんな仰々しい企画も、
ともすればあのクソ五輪ヤクザの横槍がうざったくて、
と言うのであれば・・

とりあえずは、これまでコバメタルが撮り続けていたあのハンディカム映像の一挙放出。
そのリハ映像から、ご休憩中のオフ映像から、楽屋での姿にいたるまで、
そんなベビーメタルの奇跡の軌跡のそのすべてを詰め込んだコンプリート盤、
なんてのはいかがでしょうか、と。

という訳で、
最後の最後になりましたが、
そう、このWOWOWの横アリ映像、
それがどうにも、記憶に定かではなかったその理由、
つまりはこれ、その放映日が、ちょうどあのフォーラムの直後で、
頭の中は完全にサファイア色の幽玄世界。
あれ以来、いまもなお、あのシャインが、アルカディアが、
響き渡ってはすっかりと廃人状態のまま、であるわけなのですが・・

そして改めて見直す横アリ公演、
ここからすべてが始まった、
その壮大なる仕切り直しの奇跡の大逆転のその瞬間。

先に控えた、幕張完全収録と、
そしてなにより、あのTHE FORUMの完全収録青デロ盤を待つ間、
しばしのタイムスリップを楽しませて頂ければと存じます。

このコロナの春の時間の止まった街。
人影も疎らな閑散とした五番街を見渡しながら、
ああ、この沈黙の大通りを、単車でぶっ飛ばしたらどんなに爽快だろうか、
そんなことを思っては思わずニヤニヤしてしまう長文乙でございます。

ロード・オブ・レジスタンスの世界が、
まさに現実のものとなりつつあるこの終末感の底の底で、
止まない雨はない!
であれば先ずは生き残ること。
そのためにはなにはともあれベビーメタル!
明日を信じよう!
もう一度ベビーメタルに会いたい!
それだけを心の拠り所に。

コロナがなんだ、
死んでもただでは起きねえぞ。
この末世のドサクサを、
思う存分に楽しませてもらおうか、
そんなことを思う罰当たり者、
その酔狂を最後まで貫かせて頂こうとほくそ笑んでおりまする。

コロナの春に響き渡る、WE ARE BABYMETAL!!!

今宵も狂ったオットセイの雄叫びが響き渡る、
非常事態宣言のニューヨークなのでございます。




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プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

©終末を疾うに過ぎて...
無断丸々転載・そのまま転写はご勘弁ちょんまげ

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