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ニューヨークのジミヘンが教えてくれたこと

Posted by 高見鈴虫 on 12.2012 ニューヨーク徒然
という訳で、ニューヨークのジミヘンから学んだこと、である。

つまり、独学、自我流は、ぺいしないことが多い、という事実。

これはしかし、身につまされる問題である。

割りと多くの人々が、この定理をあえて無視したことにより
後に手痛いしっぺ返しを受けることになったことを、
経験している筈だ。

例えば、
16歳からパンクバンドのドラマーとしてライブハウスのステージに立っていた俺は、
その後も10年近くに渡ってロックバンドのドラマーとしてステージに出続けていたのだが、
実は、モーラー奏法どころか、書見も、ルーディメントも、ろくにできなかった。

16歳で始めたバンドが下手に人気が出てしまい、
その後、パンクロッカーとして下手に顔が売れてしまった分、
毎日毎日バンドのリハとジャムセッションとギグとレコーディグが続き、
それ以外の時間のほとんどが生活費稼ぎのバイトに費やされていたため、
個人練習をする時間がほとんどなかったのだ。

という訳で、バンド解散、と同時に、個人練習を始めた訳で、
キャリアを引退して初めて、パンク、でも、ロッカーでも、バンドマンでもなく、
ドラマーとしてドラムのテクニックというものに初めて向き合うことになったのだが、
果たしていやいや、まさに、まったく、
つまり、そう、いざドラマーとして自身のドラムに向き合ったが途端、
まさにそのスタイルのあまりの無茶苦茶さに、自分自身で途方に暮れてしまった訳で、
ここに来て、一度ドラムと言う楽器を一旦リセット、
つまり、しばらく一切を辞めたほうがよいのではないか、
すべてを洗い流して、もう一度サラからはじめる以外、このドラムを矯正することは不可能である、
との結論に達した訳だ。

これはまさに忌忌しき状況であった。
10年間、来る日も来る日も独力でドラムを叩き続けた末に、
改めて立ち返った基礎を前にして、最早絶望と言えるほどの徹底的な挫折を経験hした訳だ。

という訳で、
ニューヨークの街頭でジミヘンを見た時に、
俺は、この俺自身のドラマーとしてのキャリアの七転八倒について、
改めて深く考えてしまった。

が、しかし、
そう、それは、実はドラムに限ったことではなく、
つまりは、生き方の問題、
つまり、この俺、がこれまで人に頼らず教わらず、
ただただ自己流で続けてきたことの、そのひとつひとつが、
実は、この轍にいちいちはまりこんでいるのではないか、という疑問が浮上する。

例えば、テニス。もう20年以上続けているが、まったく上達しないのも、
実にそういった理由だろう。

という訳で、
水泳もジョギングも自転車も、
ドッグトレーニングも、
そしてこうして書きなぐっている文章、とか、
ヘタをすればセックスから、呼吸法から、排便排尿の仕方まで、
もしかしたら、普段、なにげなく行なっていることの一つひとつに、
別のやり方、あるいは、正しいやり方、
が存在していたりもするのかもしれないではないか、
などと、
つくづくこれまでの自分自身が習得してきた生き方、あるいは、やり方に
根源的な疑問をいだいてしまう、という訳だ。

という訳で、この時代、つまり、インターネット上に、
これまでの人類の知恵の集大成がまさに氾濫している訳で、
自己流でやり続けていたものの基礎を、ちょっとグーグルで、
あるいは、YOTUBEで、検索をかけてみてもいいかもな、
と思い始めている。

のだが、

果たして、そういう身の回りのことすべてが、
いちいちマニュアル化され、そのマニュアルをひとつひとつきっちりとクリアして行った奴、
つまりは、機械的なまでに躾を受け入れていった奴、
なんか、そう、妙に気味が悪い気もしないではないわけで・・・

まあ、そう、箸の持ち方がしっかりしている、ぐらいでも良いんじゃないの?とも思うのだがな。

プロフィール

Author:高見鈴虫
日本を出でること幾歳月
世界放浪の果てにいまは紐育在住
人種の坩堝で鬩ぎ合う
紐育流民たちの日常を徒然なく綴る
戯言満載のキレギレ散文集

*お断り 
このブログ記事はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません藁

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